リピートのお客様よりご連絡いただきました。
ジップホイールのテンション点検と後輪をピストホイールに組み替え依頼です。

前輪ホイールの点検はスポークテンションをでいるだけ均一にして振れを取りセンターを出しています。
正確なテンションメーターを使うと作業が捗り、精度が上がります。

後輪はロード用ハブからピストハブに交換します。
ピストハブはアメリカのポールのハブで24穴仕様です。
ジップ303ホイールに使われているスポークはサピムのCXRAYでした。
ホイールを分解しますとアルミニップルに楕円形のワッシャーを使っています。
ワッシャーとアルミニップルが1セットで、これが24セット使われています。

分解しますとリムの中にはワッシャーが残ってしまいます。
ワッシャーを取り出すためにはひたすらリムの穴から転げ出てくるように振り続けます。
24個のワッシャーを取り出すまで約小一時間リムを振り続けました。
すべてのワッシャーを取り出してリムのERDを測ります。
ハブサイズを測りスポーク長を出します。
正確な数値でないと正しくホイールは出来ません。
ジップ303の後輪はサピムのCXRAYで作られています。
CXRAYはサピムの看板スポークですが万能スポークではありません。
ホイールによってはヌルいホイール仕上がることもあります。
今回のように後輪もCXRAYで作るのは剛性が足りないかもしれないと考えました。
お客様に後輪スポークはCX-Sprintで剛性を上げるのを提案をし了解いただきました。
組付けはJIS組で組んでいます。組みつけの注意点はスポークテンションです。
Zipp303リムではメーカーの公式スペックによると、最大スポークテンションは 100 kgf(+10 / −5)です。
このため正確なスポークテンションを測ることが必要です。

スポークテンション校正器を使ってCX-Sprintをセットして一度100kgfで引っ張ってテンションメーターの数値を出します。
テンションメーターの数値は37でした。ホイールの各スポークは計測数値の37で作ります。
こうすることで正確に約100kgfで仕上げることが出来ます。
リムは滅多に割れることはありませんが正確に測っておけば安心できます。

出来上がりました。前輪はセンター出しを行っています。後輪はポールのピストハブを使ってホイールの組み替えを行いました。新生ジップ303のピストホイールです。

