ノバテック トラックハブの分解

ノバテックのトラックハブ後輪用を分解します。ノバテックのトラックハブのシャフトはボルト止めのタイプと軸棒がねじ式のタイプがあります。今回はねじ式なので、ベアリングを交換するには軸棒をたたいてベアリングを取り出します。

塩ビ管とポンチ

ハブを乗せる台はホームセンターで塩ビパイプの部品を使っています。ホームセンター内をぶらぶら歩いていますと思わずこれ使えるとヒントを得ることがありますが今回使う台もホームセンターで見つけました。

両側のロックナットを外してからパイプ台に載せたハブの軸棒をプラハンマーでたたいてベアリングを取り出します。カツーンとたたけば簡単に軸は抜き取ることが出来ます。残ったベアリングは反対側からポンチでたたきます。事前にヒートガンで温めておけばアルミは膨張しますのでとても楽に取り出せます。

取り出したベアリング

取り外したベアリングです。シールには6000-2RSと書かれています。新しいベアリングを圧入すればまた新品に戻ります。トラックハブはベアリング2個使われているハブなので構造はシンプルです。取り扱いは難しくはありません。

Rovalホイールは手組ホイール

Rovalのホイールにしようかと迷われた結果、手組ホイールファンのカーボンホイールをご注文いただきましたお客様から教えていただきました。

今まであまり気にしていなかったホイールにSpecializedのRovalホイールがあります。じっとホームページを見ていますとこのブランドのホイールは手組と書かれています。

スペシャライズド ホームページより

リムはカーボンリム、ハブはDTハブ、スポークはSapimのスポークを選択し手組しています。言わば市販の部品を使っているホイールということでホームページにも手組と書かれています。わざわざ手組と示しているということは手組しているということに誇りを持っていると感じます。

●Rovalのホイールのホームページ情報ではDTハブ、サピムスポークなど普通に手に入る部品を使用しています。

●Rovalホイールの価格は手組ホイールファンの2倍から3倍しますので安物のホイールには乗っていないと自慢はできます。

しかし手組ホイールファンも手組ホイールです。

チューブレスタイヤ運用についてのコメントいただきました

12月18日の記事、チューブレスタイヤ、ビード上げが大変です②にコメントをいただきました。

チューブレスタイヤの扱いではタイヤ中に水を400ccほど入れてしばらく置いておくという方法は面白いと思いました。チューブラータイヤでのテープを使った場合では薬剤を使われています。

手組ホイールファンではチューブラータイヤは相変わらず親指でごしごしと擦ってテープの残りを取り除く方法でやっています。

ヒートガンの熱を皮手袋で防御しています

方法は皮の手袋とヒートガンを使っています。親指でこすり取るわけですがヒートガンを使って温めたテープ滓を取り除いています。やけどしないように皮手袋を使います。ヒートガンの熱と擦るときの摩擦熱を皮手袋で防いでいるのです。皮手袋はとても役に立ちます。

コメント欄からチューブレスタイヤ運用のヒントを投稿していただきました。知らなかった方法を教えていただきました。ありがたいです。

古い登山靴は滑る

テレビで古い登山靴と新しい登山靴の滑り具合を比較した実験をやっていました。

裏のビブラムソールは見た目が同じようでも古いビブラムと新しいビブラムとでは地面のグリップ力が全く違います。

見た目は同じようなビブラムソールはですが比べてみると違います

今持っている登山靴をテレビの実験と同じように斜めに設置した板面に置いてみて比べてみました。一つは長年使っている古い登山靴、もう片方は昨年購入した登山靴です。裏のビブラムソールは見た目では違いがわかりません。

古い登山靴が滑り落ちる角度に新しい登山靴を置いてみました
昨年購入の登山靴は同じ斜度で止まっていました 滑り落ちることはなかったです

斜めにした板の上に古い方の登山靴を置くとすぐに滑り落ちてしまう斜度に新しい方の登山靴をおきますとしっかり止まっていました。見た目は同じようでも新しい靴は滑りません。

厳密な実験ではありませんが古くて劣化しているソールは見た目では分からないようです。古いビブラムソールはグリップ力が劣っていると推察できます。

とても簡単な実験ですが見た目が同じでも古いゴム製品はグリップ力が劣化してくるということでこれはタイヤにも通じると考えています。

いつも走っている淀川河川敷でベテランライダーさんにタイヤ交換はどうされていますと伺ったことがあります。答えは、「もったいないのですが毎年交換しています。」ということでした。

へ~!毎年!と驚きましたが素晴らしいと感じています。古い登山靴の実験からでもわかるようにゴム製品はナマもののようです。見た目はきれいでも古いゴム製品は劣化しているということです。タイヤも同じことが言えそうでグリップ力が変わってくると思います。

自転車で、一番安上がりで効果のあるアップグレードの方法はタイヤといわれていますがこれは本当だと思います。しかしきれいなタイヤを捨てるのはなかなかできないのも事実です。

チューブレスタイヤ、ビード上げが大変です②

前回記事の続きです。

スポーク調整が終わったカーボンホイールにチューブレスタイヤを取り付けようとしています。これで3回目の挑戦になりますがうまくビードが上がりません。タイヤは新品のタイヤではないのでどうしても簡単にビードは上がってくれません。

3度目の試みです これだけシーラントが残っていました ビードが上がらない元です

諦めないでもう一度ビードの部分をきれいにしました。今度は丁寧に前のシーラントの滓を取り除きました。親指の爪を使って丁寧にこすって取り除きました。写真で分かりますが前回手を抜いていましたのでシーラントが残っていました。今度はもう何も残っていません。やっと新品状態にできました。

もう一度石ケン水を使ってトライしてみました。果たしてビードは上がりました。ただし、パキンパキンとビードが上がる音はしません。新しいタイヤでしたら甲高い音がしますが今回は音がしません。空気圧は4気圧ぐらいで止まったままですがタイヤはふくらんでいます。どこかで空気が漏れているのでしょう。

バルブコアを外してシーラントを30ccほど入れてみました。タイヤ全体にシーラントがいきわたるように回して再度空気を入れてみましたらパキンと音がなりビードが上がりました。

約2時間奮闘してやっとホイールは使えるようになりました。チューブレスタイヤは乗り心地はいいのですがやはりメンテが大変です。タイヤ2本連続で本当に疲れました。クリンチャーに戻そうか迷っています。

チューブレスタイヤ、2度目のビード上げが大変です

チューブレスタイヤは乗り心地がとてもいいです。初めてのチューブレスなら感激することは間違いありません。

シーラントの固まりがビードに付着しています これが厄介です

しかしリムテープが劣化してテープを取り換えるとかになりますと、タイヤの再インストールが大変なのがよくわかります。このことは今まで同じような記事を何度も書いています。タイヤメーカーさんの説明書、ホームページ、YouTubeどれを見ましても新品の時のビード上げを説明しています。2回目、3回目のインストールがどれだけ大変なのかはどこにも説明されていません。これは経験しないと分からないことです。

当ブログで何度も何度も愚痴っていますのでああ、また言うてるなという感じですがとても扱いが難しいと思います。

再インストールのコツはタイヤを新品状態に戻すということです。しかし完璧に新品状態に戻すことはできません。きれいにしたがこれでビードは上がるかな?と何度も繰り返すことになります。一度で済めばいいのですが簡単には前に進めません。これが面倒です。

ここまできれいにしたら大丈夫ということが分かりませんのでこれが嫌になります。チューブレスタイヤの再インストール料金が2倍になるショップがあります。価格が2倍でも安いなと思ってしまいます。

シーラントが固まった付着物をきれいに取り除きインストールすればうまくいくと思います。難しいことではなく、ただひたすらタイヤを新品のようにきれいにしたら再インストールは成功します。但しこれはとても面倒なだけで楽しいことではありません。

チューブレスタイヤの運用方法を考えました。次の通りです。

①チューブレスタイヤを長年使ってこられたベテランライダーさんに教えていただいた方法です。チューブレスタイヤはシーラントなしでもある程度の時間は乗れます。これを利用してシーラントを使わないでタイヤチューブと併用するという方法です。パンクすればチューブを入れる、チューブがあれば家まで帰れると思います。シーラントを使わないので再インストールでもタイヤに付いたシーラント滓を取り除く必要はありません。

②勿体ないけれど常に新品タイヤを使うという方法もあります。自転車屋さんにお願いしますとチューブレスタイヤの再インストール工賃は2倍以上することがあります。それなら少し勿体ないですが常に新品タイヤを使うことにすればタイヤインストールはそんなに面倒なことではありません。常に新品タイヤを使うといいましてもそんなに頻繁にパンクするわけではありませんので古いタイヤの再インストールに難儀するのならこれは一案かもしれません。古いタイヤは知り合いにプレゼントするか、チューブ方式で使うということもアリだと思います。つまり古いタイヤはチューブレス方式で使わないというやり方です。

③今まで通りの方法です。ただひたすらタイヤをきれいにして再インストールする方法です。注意点としてチューブレスタイヤの場合通常のポンプは使えないときがあります。新品のチューブレスタイヤなら通常ポンプが使えますが、2回目、3回目ではブースター付きポンプかコンプレッサーを使わないとビードは全く上がりません。

④最後にもう一つ、クリンチャーに戻る。

確かにチューブレスタイヤは乗り心地がいいのですが今まで分からなかった事柄が出てきます。チューブレスタイヤは良い点が多いのですが取り扱いは面倒です。良い点ばかりではなく裏面の理解も必要です。

ホイールのハブ点検

機械好きの人はいつも自転車のどこかを触っています。乗るのが好きで機械のことは自転車屋さんに任せていますという人もおられます。行きつけの自転車屋さんが近くにあればいいのですがそれもないというライダーさんも結構おられると思います。

ロードバイクを乗る場合、パンクの修理やチェーンのオイル注しなど最低限のことは自分でやることを覚える必要があります。その中にハブの分解をお勧めします。自転車のハブを分解するなんて、とてもとてもと思われますが意外と簡単です。

ホイールのタイヤを外しました

ホイールの点検依頼を受けました。半年使われたホイールのハブ音が妙に高くて大きいので分解してみましたところハブフリーを外してみて驚きました。

半年でこの状態です
汚れ、さび付きで調子の悪いハブ

ハブフリーの爪部分は立ち方が鈍く、ラチェットリングは真っ黒になっていました。グリス不足と汚れが原因で明らかに回転が渋いと感じました。しかし、乗り手さんにとってずっと同じ感じなら不具合はなかなかわかりにくいものです。

一般にはシールドベアリングを使ったハブはベアリングが4個使われています。8枚から11枚のギアを取り付けるフリー側に2個、ハブ本体に2個ベアリングが中に入っています。軸棒に取り付けられたギアがうまく回るようにいつもきれいにしておかないと回転は渋くなります。

取り敢えずお預かりしましたホイールのハブをきれいにしましたがこびりついた汚れは取り切れません。ステンレスの部品もサビることがあります。今回はこれに近い状態でした。なかなかきれいになりません。どうやっても4つの爪の立ち方がすっきりしません。

乗られる頻度にもよりますがハブは年に3,4回フリーを外して点検が必要と感じています。乗られる地域によっても違ってくるかもしれません。土壌の性質といいますか、酸性やアルカリ性の問題などいろんな要素が絡まっていると感じています。

お預かりのホイールはハブを新しくしました。最初の時も新品のハブを使っていますがもともとハブの具合が悪かったのかもしれません。今回は新しいハブに取り換えました。 せっかくのホイールですので長く乗っていただきたいものです。

ハブは簡単に分解できます グリスアップは難しいことではありません

それにはハブのお掃除、グリスアップが必要です。そのためにも中古でいいのでハブを一つ購入して分解の練習するのも一案と考えます。先ずは慣れることが大切です。

ピストホイールの組み換え

一度ピストホイールをお納めしましたお客様よりご連絡いただきました。ハブ交換の依頼です。

ギアを交換された時にハブ軸のねじ山をなめてしまわれたようです。ナットがガチガチに固まっていました。慣れていることでも、ねじ山を確認しないでレンチを無理やり回してしまうことがありますが今回はそのようです。軸棒のねじ山がつぶれていました。


交換したハブ 左側ねじ部分にトラブル

今回は軸棒を取り換えればいいと考えますが、ねじ式の軸棒なのでなかなか簡単にはいきません。結局ハブ交換を選ばれました。

取り出しましたハブは、新しく軸棒が手に入れば交換されたら良いかと思います。ハブ構造はシンプルです。ベアリングは6000番台のベアリング2つ入っているだけなのでベアリングの取り出し、圧入は難しいことではありません。

ピストホイールはとてもシンプルな構造です。踏み込みの直接的な感覚はロードバイクと違う感じです。はまり込む人が多いのもよくわかります。

ピストホイールでは左右のスポーク長が同じなので後輪でも前輪用のホイールを作るようなものです。

後輪左右のスポークテンションは同じなので(ハブによって違うときもあります)駆動効率は高く、左右テンション差があるホイールのようなことはありません。このため踏み込んだ力は逃げにくいのでロードバイクのホイールとは感覚が違います。

ピストバイクの面白さが最近よくわかってきました。ピストバイク、お勧めです。

カーボンホイール後輪のスポーク替えで剛性アップ

よくレースに出ておられるライダーさんにホイールを試乗していただきました。

後輪847g

100kmほど乗っていただいた感想は乗り味が柔らかいという印象でした。乗りやすいホイールですが踏み込んだ時のシャープさがないというご意見をいただきました。いわゆる温いホイールです。これは主にスポークの剛性が原因です。

ホイールは43mm高25mm幅の穴ナシリム、スポークは左右サピムのCXRAY、ハブはノバテックハブで組んでいます。今回の場合、スポークが細くて剛性が足りないホイールだったようです。これは乗り手によって違います。今回は剛性不足でありましたが乗り手によってはこれで良い場合もあります。ホイールは乗り手の力、好みによって違ってきます。

ライダーによって剛性調整をするのが良いかと思いますが、どちらかといえば高めの剛性が扱いやすいと思います。太いスポークで作ると剛性高いホイールとなります。この辺りは好みです。

今回の場合左右がCXRAYなので右12本を少し太くして剛性をあげることにしました。つまりCXRAYからコンペティションにすることにしています。

コンペティションに取り換えて867g 20g増えました 剛性は大きく変わります

後輪の左右スポークがCXRAYの場合24本では乗り味は柔らかく乗りやすいホイールですが力のある人には物足りないホイールでした。

今回ドライブ側のCXRAY12本からコンペティション12本に取り換えました。これにより20g増え、このスポーク替えでホイールの剛性は大きく変わります。

乗り手の体重やパワーで同じホイールでも感じ方は違います。ホイールが温いと思われたらスポークを取り換えれば蘇ります。

マビックハブのエンドキャップはこれで外せる

マビックホイールのハブ玉押し調整には専用の道具が必要です。勿論ハブの分解にはこれがないと前に進めません。

専用の道具が必要です

正規に購入しますとホイールにはついてきますこのプラスチックの道具です。注意していないとなんの道具か分からなく捨ててしまうこともあります。実際、約20年前ホイールビギナーだったころ捨ててしまったことがあります。あとで必要なものだとわかり買いなおしました。

最近マビックのハブを手に入れましたので分解、組み直しなど行いましたがこの時も専用道具が必要で、ほかの道具が使えないかと考えていました。専用道具があればこれで回せばいいことですが持っていない人もおられると思います。

スナップリングプライヤーで回します
スナップリングプライヤーで外せます

スナップリングプライヤ―、この道具が使えます。これで回すことが出来ました。専用道具がなくてもマビックハブは扱えますので安心です。