アレックスリム、シマノ135mmハブで銀輪ホイール作製

ホイールを組み立てしてほしいと連絡いただきました。ハブとリムは持ち込みです。
お送りいただきましたリムハブは次の通りです。

アレックスリム DM18  596g
前輪ハブ  144g
後輪ハブ 366g

リム アレックスリムDM18シルバー32H
ハブ シマノ前ハブHB-M590 32H 後ハブFH-M590 32H

スポークは サピムのRace(2.0/1.8/2.0mm)
ニップルは 12mmの標準ニップルを使っています。

リムベッドが浅いのでダブルスクエアニップルを使うとニップルの頭は飛び出ます。これではリムテープが巻けません。リムの外側から調整ができませんので標準ニップルを使います。

アレックスリム(DM18)はリム幅 17.8mm(内幅)はクロスバイクに適しています。28C〜38C のタイヤに相性が良いようです。価格もこなれています。

組み方はオーソドックスな3クロス組です。後輪ハブは135mm幅で、左右フランジ幅のセンターオフセット値は130mmのハブと比べて小さくなります。135と130ではオフセット値の差が僅かな値ですが左右のスポークテンション比には大きく影響します。オフセット値とか難しい説明ですが、簡単に言いますと130mmハブよりも135mmハブの方が安定していまず。

しかしロードバイクでは細いタイヤ(23〜28C)を使うため、フレームのリア三角を狭くできるので軽量化を図れます。空力もよくなりますのでロードバイクでは130mmが主流です。

銀輪ホイールが出来ました
前輪 978g
後輪 1183g

135mmハブでつくると横剛性が高いホイールが出来ます。フレームを選びますが130mmハブとは違った楽しみ方が出来ます。ホイールは面白いです。

46mm高の定番カーボンリム使用後輪ホイールのご注文

昨年の9月12日の記事「HopeRS4ハブで前輪用46mm高カーボンホイールの作製」のお客様より後輪ホイールのご注文をいただきました。

46mm高28mm幅リムを使いました  リムメーカーのマークを入れています

提案ホイールの仕様は次の通りです。

リム 46mm高リム 24H
ハブ スターラチェット方式ハブ 24H
スポーク ピラー wing21
ニップル DT SquorxPro ブラス

スターラチェット方式のハブ  2クロス組

組み方はオーソドックスな左右2クロス組です。使いましたハブはスターラチェット方式のハブです。DTの特許が切れたので中国、台湾のハブメーカーはスターラチェット方式のハブを販売することが出来るようになりました。今回のハブはDTの1/3の価格です。性能は必要十分な回転で整備がし易いハブです。

ハブの点検を怠ることはいけませんがホイールの性能は一番にリムです。リムの剛性が大切です。体重が掛かって凹まないリム、真円を保ち続けることが出来るリム、次に大切なのは組付けです。各スポークのテンションが揃っていなくても振れ取りはできますが、ホイールの肝はスポークテンションが揃っていることです。クランクからチェーンを使って伝わる力がホイールを回すのですが各スポークの張りが揃っていないと駆動ロスが発生します。乗り味を決めるのもスポークです。これらを注意して作り上げました。ご感想が楽しみです。

内装ハブ使用30cm径後輪ホイールのご注文

小径車の後輪ホイールの作製依頼がありました。

シマノ内装ギアハブ 30cm径のリム

ハブ、リムの持ち込みです。スポーク、ニップルはこちらで用意します。

お送りいただきましたハブは7速の内装ハブです。リムは約30cmのアルミリムでシングルウォールリムでした。ニップルはむき出しになり、リムテープの処理を上手にしないといけません。テープのことをお尋ねしますとお客様の方で行うとのお返事でした。

スポーク長は約130mmです。非常に短くなりますのでカット処理が出来る2mm径の丸スポークで組みました。
ニップルは通常の12mmのブラスニップルでは各スポークの間隔が狭いのでΩ型のニップルレンチが使えません。リム外側から(後ろから)回せるニップルが必要です。今回はサピムのヘキサゴナルニップルを使いました。

サピムのヘキサゴナルニップルを使いました
30cm径のホイールです  携帯と比べたら大きさが分かります

12mmのスタンダードニップルでも出来ないことはありませんがハイテンションに仕上げるにはレンチが回しにくいのが難点です。

3速自転車が7速自転車になります。ちょっとした工夫で小径ホイール自転車に乗る快適さは大きく変わります。内装ギアを使ったホイールを用意できれば自転車改造のハードルはそんなに高くなく上手いアイデアだと思います。

TUNEハブ使用チューブラーホイールをクリンチャーに組み替え

シクロレースに出ておられるライダーさん寄り連絡いただきました。チューブラーホイールでレースに出ておられたのですがやはりタイヤの扱いが面倒でクリンチャーホイールに変更したいとことでした。

チューブラー 前輪ディスクホイール 663g TUNEハブ 扁平スポーク使用
チューブラー 後輪ディスクホイール 753g TUNEハブ 扁平スポーク使用
TUNE 前輪用 121g
TUNE 後輪用 24H

リムは定番になっているTNIのAL31Wディスクリムを使いTUNEハブを再利用いたします。

リムのシールは剝がします。スポークは前輪は前からの扁平スポークを使います。メーカーは不詳です。後輪スポークはDTのコンペティション黒を左右に使って剛性を上げています。

リムは3mmのオフセットリムですので使うには方向性がありますので注意が必要です。どういう訳か知りませんがAL31Wはオフセットリムの方が重量は少しですが重い用に感じます。重いリムはいいように言われませんが重い=剛性が高いということも言えます。剛性が高いリムは真円を保ちやすいので決して悪いことではありません。

組み替え後の前輪 754g
組み替え後の後輪 892g

このAL31Wリムでホイールを作りますとカーボンホイールのような出来上がりになります。シールをはがして欲しいとご依頼うけるのが多いのはよく分かります。

前輪754g、後輪892g、前後1646g軽量に仕上がりました。リム剛性が高いので走るホイールに仕上がります。AL31Wリムを使った記事が2回連続しています。

KINLINホームページより

もう少しリム幅が広い方がいい方はリムをキンリンのRD3FTという30mm幅リムも良いかと思います。

ベテランライダーさんからのご注文

ロードバイクに40年乗っておられるベテランライダーさんよりご連絡いただきました。ご自分でアルミリムを使ったホイールのプランを立てられていました。
このような計画です。

リム   TNI AL22W ディスクブレーキ オフセット有り 穴数24
ハブ   TNI REVO ROAD ディスクハブ 24H
スポーク DT若しくはSAPIMのブラック
ニップル カラー
タイヤ  クリンチャー28C使用予定

よく考えられています。しかし乗られる場面で平地の方が多いのであればリム高が31mmのAL31Wの方がいいのではとお返事しました。登りが多いのであればAL22Wの方がいい場合もあります。

力のあるライダーさんは軽さより剛性を求めます。手組ホイールファンからは31mm高の方をお勧めしました。
果してお客様はこちらの提案に乗っていただき、31mm高でご注文いただきました。リムのシールは剝がしています。このためカーボンホイールのような仕上がりです。

TNIのREVOハブは前後共に24Hです。ホイールの剛性はスポークの総面積に比例します。太いスポークを使えば剛性が上がります。今回は穴数が24ですので使うスポークはすこし剛性の高い中央部が1.8mmのバテッドスポークを提案しています。ホイールの剛性を上げる下げるはスポークの太さで調整します。

リムはAL22WからAL31Wに変更して作製  オフセットリムが左右のスポークテンション比率を改善します
リムは3mmオフセット 穴位置が3mm非ドライブ側にずれています スポークテンションを高くできます

ホイールは出来るだけスポークテンションが均一になるように、出来るだけ振れがないように作り上げます。ホイール作りはスポークテンションが揃っていなくても振れ取りが出来ますので注意が必要です。振れ取りが終わってもそれでホイールが完成したとはいえません。馴染みだしを繰り返すことで振れが出にくいホイールに仕上がります。スポークテンションを揃えることが必要です。ただし完璧に仕上げることは出来ませんのでスポークテンションのバラつき度は5%以下にすればいいと思います。

リムはオフセットリムを使っていますのでリムの向きに注意が必要です。後輪では反ギア側、前輪では反ブレーキ側に穴位置が寄るようにします。スポークテンションは穴位置がセンターのリムより高いスポークテンションに仕上げることが出来ます。当然駆動効率が上がります。
出来上がりました。ご感想が楽しみです。

中野鉄工所のカップアンドコーン方式ハブ

ママチャリにつかわれている中野鉄工所のハブです。購入価格は1184円でした。ハブの構造はカップアンドコーン方式です。丁寧に締め具合を調整しますとよく回ります。ママチャリ用と甘く見ていました。ただしむき出しの状態ですので雨やホコリに弱いです。こまめな手入れが必要です。

中野鉄工所  20Hハブ

安価なハブながらとてもよく回るハブです。手作り感にあふれたホイールが出来上がります。

しかしいくらハブが安価でも売り物ホイールにしますと価格は一万円は超えてしまいます。ご自分で組むのであればとても安価に作れる面白いホイールです。

シマノアルミホイールのリムと中野鉄工所ハブを使って組んでみました  QRはつかえません
カップアンドコーン方式ハブで20Hが欲しい  シマノホイールから取り出しました

とりあえずこの中野鉄工所ハブでホイールを作ってみました。シマノカップアンドコーン方式で20Hが欲しいのでハブだけ取り出したシマノホイールのリムが残っています。これを使って組んでみました。なかなかいい感じです。自分用のホイールならこのハブは使えます。

ゾンダハブ使用36mm高カーボンホイールの作製

前回記事のゾンダハブを使いましてカーボンホイールを作製しました。
リムは当ブログで定番の36mm高のリムを使っています。リム穴はG3ように注文しました。
穴ナシシムで作っていますので作りとしましてはゾンダホイールと同じです。

G3リム ゾンダハブ使用
G3カーボンホイール スポークテンショングラフ 2:1組ですが左右のスポークテンションは約70:100
ゾンダハブは存在感あります

組みたてで一番注意するところはスポークの長さです。中でも難しいところはハブの計測だと思います。正確にハブを測ってしまえば計算ソフトに入力すればいいだけです。ゾンダG3ハブの場合反ギア側はハブのキャップを外せば簡単に測れます。難しいと思いますのはドライブ側です。どの位置を測ればうまく出来るのか、この判断が難しいと思います。

一度ドライブ側のスポーク長をゾンダリムERDで出してみます。出たスポーク長が実際のゾンダのスポーク長とあっているならERDを新しいカーボンリムのERDに替えるだけでスポーク長が出ます。G3ホイールのスポーク長は難しいです。

2月2日 追記

36mm高のG3リムは為替の変動がありますが平均して3万円です。工賃は4時間分いただいています。今回のお客様は上手にジャンク品のホイールを見つけてお送りいただきました。ベアリングの取り換えなどハブ整備は手組ホイールファンで行っています。36mm高のリムならギア側はスポークカットで対応できます。反ギア側はカットできるスポークの余りがないので新しいスポークが必要です。新しいスポーク7本用意しないといけませんがギア側14本はカットできますので費用は押さえることが出来ます。出来上がり写真を見ますととてもカッコイイホイールです。おススメします。

ゾンダ後輪ホイールのハブフリーをベアリング交換

ジャンク品のゾンダ後輪を手に入れたのでカーボンホイールに組み替えしたいと連絡いただきました。

ゾンダホイールのフリーベアリングを交換します

このホイールからハブを取り出してカーボンホイールを作る予定です。
先ずはハブのフリーベアリング交換を行います。

ハブフリーのベアリングを取り出します。フリーにはベアリングが2個使われています。今回のベアリング品番は6803が2個です。

外側からの見えるベアリングはハブ内のスペーサーを指でずらし見えてるベアリングの端をポンチでたたくと簡単に外れます。今回はこのベアリングは外されてお送りいただきました。

取り外すのは中に入っている奥のベアリングです。これを取り出すには少しコツがいります。

左から2つ目のスナップリングとフリー内部のベアリングが厄介です。スナップリング用のプライヤーが必要です。

奥のベアリングはベアリングがずれないようにスナップリングでずれないように固定されています。

ベアリングを取り外すのにスライドハンマーは欠かせません

このため奥のベアリングを外すにはスナップリングを外すことが必要です。
スナップリングプライヤーでこのリングを取り外し、奥のベアリングを外します。

奥のベアリングはポンチでベアリングの端をたたいて取り出すのが一般的です。ペアリングプーラーやスライドハンマーという道具を使う方法もあります。今回は叩く方法とスライドハンマーの両方を使ってベアリングを取り出しました。

新しいベアリングの組付けには取り出した古いベアリングを新しいベアリングの上に重ねて叩くのがよく行われる方法です。力を均等に加えることが出来、新しいベアリングを傷めることなくインストールできます。

手動プレス機を使っています

手組ホイールファンでは手動プレス機を使っています。真っ直ぐに、正確にインストールできます。頻繫につかう道具ではないのですがハブのベアリング交換には活躍してくれます。ベアリングを押し出すにも楽にできるのがいいです。

長ネジを使って圧入するのが一般的な方法です。

ベアリングを圧入するには長いねじを使って両側から締めていく方法もあります。失敗が少ないのは叩いて圧入するよりねじを使う方かもしれません。

ベアリングを新しく交換しましたゾンダハブ

このベアリング交換は慣れれば簡単にできますがそんなにたびたび行う作業ではありません。道具を揃えてこつこつと作業が好きな方にはベアリング交換はとても楽しい作業だと思います。達成感は格別です。

しかし作業経験が必要ですので道具の費用と時間を考えますと出来る人にお願いするのがはるかにコスパが良いと思います。YouTubeで教えてもらっても簡単には出来ない作業だと思います。

31mm高銀輪リムでホイール作製

5年前にご注文いただきましたお客様より連絡いただきました。銀輪ホイールのご依頼いただきました。銀輪ホイールが前回の記事に続いています。

リム XR31T  32H  Miche hub
リム XR31RT 32H  Miche hub

リムはキンリン社のシルバーリムを使います。ハブはミケ社のハブです。このハブはベアリングが大きいので丈夫です。重量は台湾ハブよりも重いハブですがシマノハブよりも軽いハブです。手組ホイールでの部品の優先順位はリムが一番でハブは最後と考えています。しかしハブの選択でホイールは大きく変わります。結局はどれも大切ということです。

選びましたスポークは前輪には中央部が1.5mmのスポーク、後輪には左が1.5mmですが右は剛性を上げるため中央部が1.8mmのスポークで組みました。
ニップルは後ろから調整できるブラスニップルを使っています。

スポークテンションが出来るだけ均一になるように、振れが最小になるように組み立てます。見た目は同じようでもそれぞれ個性が出ます。ホイールは難しいです。

シングルスピード用ホイール作製

シングルスピードでビワイチ完走された方よりご注文いただきました。

ハブは持ち込みでpolsoというブランドのハブでよくできています。前輪24H、後輪28Hの両切りです。

前輪ハブ 251g polsoブランド 
後輪ハブ 310g polso ブランド 
XR31T 24mm幅31mm高 471g

シルバーリムがご希望だったのですがリムの手配は難しくリムはXR31Tのブラックになりました。ハブ、スポークはシルバーで仕上げます。

前輪スポークは中央部が1.5mmスポーク、後輪用は剛性を上げるため1.8mmスポークを選択しています。どちらもバテッドスポークです。

バテッドスポークはストレートスポークと比べてばね性があるので地面からの衝撃を吸収してくれます。このため疲れにくいホイールに仕上がります。またバテッドスポークはホイールの軽量化にも有益です。

前輪 2クロス イタリアン

組み方は前輪後輪共にイタリアン方式で組んでいます。
一般には後輪の両切りハブではJIS組みが多いのですが、ギアは片方だけを使うということでイタリアンになりました。

今回のXR31Tリムをお勧めするのは理由があります。
リム重量は約500gほどあります。31mm高の高さがリムの剛性を高めています。
剛性の高いリムを使えば体重によるリムの凹みは押さえることが出来ます。
凹まないリムはよく走るのは当然です。力のあるライダーさんは軽さより剛性を求めます。

ホイールは出来るだけ真円を保ち、各スポークのテンションが均一になるように作ることを求められます。シンプルな説明ですがとても奥が深いものだと思います。

前輪 897g TB2015スポーク イタリアン 2クロス組
後輪 990g TB2018 イタリアン 3クロス組

出来上がりました。
縦ブレ横ブレに注意して組み、各スポークテンションのバラつきは出来るだけ少なくなるように組んでいます。リムテープを巻いて納品します。喜んでいただけるでしょう。