中野鉄工所のカップアンドコーン方式ハブ

ママチャリにつかわれている中野鉄工所のハブです。購入価格は1184円でした。ハブの構造はカップアンドコーン方式です。丁寧に締め具合を調整しますとよく回ります。ママチャリ用と甘く見ていました。ただしむき出しの状態ですので雨やホコリに弱いです。こまめな手入れが必要です。

中野鉄工所  20Hハブ

安価なハブながらとてもよく回るハブです。手作り感にあふれたホイールが出来上がります。

しかしいくらハブが安価でも売り物ホイールにしますと価格は一万円は超えてしまいます。ご自分で組むのであればとても安価に作れる面白いホイールです。

シマノアルミホイールのリムと中野鉄工所ハブを使って組んでみました  QRはつかえません
カップアンドコーン方式ハブで20Hが欲しい  シマノホイールから取り出しました

とりあえずこの中野鉄工所ハブでホイールを作ってみました。シマノカップアンドコーン方式で20Hが欲しいのでハブだけ取り出したシマノホイールのリムが残っています。これを使って組んでみました。なかなかいい感じです。自分用のホイールならこのハブは使えます。

ゾンダハブ使用36mm高カーボンホイールの作製

前回記事のゾンダハブを使いましてカーボンホイールを作製しました。
リムは当ブログで定番の36mm高のリムを使っています。リム穴はG3ように注文しました。
穴ナシシムで作っていますので作りとしましてはゾンダホイールと同じです。

G3リム ゾンダハブ使用
G3カーボンホイール スポークテンショングラフ 2:1組ですが左右のスポークテンションは約70:100
ゾンダハブは存在感あります

組みたてで一番注意するところはスポークの長さです。中でも難しいところはハブの計測だと思います。正確にハブを測ってしまえば計算ソフトに入力すればいいだけです。ゾンダG3ハブの場合反ギア側はハブのキャップを外せば簡単に測れます。難しいと思いますのはドライブ側です。どの位置を測ればうまく出来るのか、この判断が難しいと思います。

一度ドライブ側のスポーク長をゾンダリムERDで出してみます。出たスポーク長が実際のゾンダのスポーク長とあっているならERDを新しいカーボンリムのERDに替えるだけでスポーク長が出ます。G3ホイールのスポーク長は難しいです。

2月2日 追記

36mm高のG3リムは為替の変動がありますが平均して3万円です。工賃は4時間分いただいています。今回のお客様は上手にジャンク品のホイールを見つけてお送りいただきました。ベアリングの取り換えなどハブ整備は手組ホイールファンで行っています。36mm高のリムならギア側はスポークカットで対応できます。反ギア側はカットできるスポークの余りがないので新しいスポークが必要です。新しいスポーク7本用意しないといけませんがギア側14本はカットできますので費用は押さえることが出来ます。出来上がり写真を見ますととてもカッコイイホイールです。おススメします。

ゾンダ後輪ホイールのハブフリーをベアリング交換

ジャンク品のゾンダ後輪を手に入れたのでカーボンホイールに組み替えしたいと連絡いただきました。

ゾンダホイールのフリーベアリングを交換します

このホイールからハブを取り出してカーボンホイールを作る予定です。
先ずはハブのフリーベアリング交換を行います。

ハブフリーのベアリングを取り出します。フリーにはベアリングが2個使われています。今回のベアリング品番は6803が2個です。

外側からの見えるベアリングはハブ内のスペーサーを指でずらし見えてるベアリングの端をポンチでたたくと簡単に外れます。今回はこのベアリングは外されてお送りいただきました。

取り外すのは中に入っている奥のベアリングです。これを取り出すには少しコツがいります。

左から2つ目のスナップリングとフリー内部のベアリングが厄介です。スナップリング用のプライヤーが必要です。

奥のベアリングはベアリングがずれないようにスナップリングでずれないように固定されています。

ベアリングを取り外すのにスライドハンマーは欠かせません

このため奥のベアリングを外すにはスナップリングを外すことが必要です。
スナップリングプライヤーでこのリングを取り外し、奥のベアリングを外します。

奥のベアリングはポンチでベアリングの端をたたいて取り出すのが一般的です。ペアリングプーラーやスライドハンマーという道具を使う方法もあります。今回は叩く方法とスライドハンマーの両方を使ってベアリングを取り出しました。

新しいベアリングの組付けには取り出した古いベアリングを新しいベアリングの上に重ねて叩くのがよく行われる方法です。力を均等に加えることが出来、新しいベアリングを傷めることなくインストールできます。

手動プレス機を使っています

手組ホイールファンでは手動プレス機を使っています。真っ直ぐに、正確にインストールできます。頻繫につかう道具ではないのですがハブのベアリング交換には活躍してくれます。ベアリングを押し出すにも楽にできるのがいいです。

長ネジを使って圧入するのが一般的な方法です。

ベアリングを圧入するには長いねじを使って両側から締めていく方法もあります。失敗が少ないのは叩いて圧入するよりねじを使う方かもしれません。

ベアリングを新しく交換しましたゾンダハブ

このベアリング交換は慣れれば簡単にできますがそんなにたびたび行う作業ではありません。道具を揃えてこつこつと作業が好きな方にはベアリング交換はとても楽しい作業だと思います。達成感は格別です。

しかし作業経験が必要ですので道具の費用と時間を考えますと出来る人にお願いするのがはるかにコスパが良いと思います。YouTubeで教えてもらっても簡単には出来ない作業だと思います。

31mm高銀輪リムでホイール作製

5年前にご注文いただきましたお客様より連絡いただきました。銀輪ホイールのご依頼いただきました。銀輪ホイールが前回の記事に続いています。

リム XR31T  32H  Miche hub
リム XR31RT 32H  Miche hub

リムはキンリン社のシルバーリムを使います。ハブはミケ社のハブです。このハブはベアリングが大きいので丈夫です。重量は台湾ハブよりも重いハブですがシマノハブよりも軽いハブです。手組ホイールでの部品の優先順位はリムが一番でハブは最後と考えています。しかしハブの選択でホイールは大きく変わります。結局はどれも大切ということです。

選びましたスポークは前輪には中央部が1.5mmのスポーク、後輪には左が1.5mmですが右は剛性を上げるため中央部が1.8mmのスポークで組みました。
ニップルは後ろから調整できるブラスニップルを使っています。

スポークテンションが出来るだけ均一になるように、振れが最小になるように組み立てます。見た目は同じようでもそれぞれ個性が出ます。ホイールは難しいです。

シングルスピード用ホイール作製

シングルスピードでビワイチ完走された方よりご注文いただきました。

ハブは持ち込みでpolsoというブランドのハブでよくできています。前輪24H、後輪28Hの両切りです。

前輪ハブ 251g polsoブランド 
後輪ハブ 310g polso ブランド 
XR31T 24mm幅31mm高 471g

シルバーリムがご希望だったのですがリムの手配は難しくリムはXR31Tのブラックになりました。ハブ、スポークはシルバーで仕上げます。

前輪スポークは中央部が1.5mmスポーク、後輪用は剛性を上げるため1.8mmスポークを選択しています。どちらもバテッドスポークです。

バテッドスポークはストレートスポークと比べてばね性があるので地面からの衝撃を吸収してくれます。このため疲れにくいホイールに仕上がります。またバテッドスポークはホイールの軽量化にも有益です。

前輪 2クロス イタリアン

組み方は前輪後輪共にイタリアン方式で組んでいます。
一般には後輪の両切りハブではJIS組みが多いのですが、ギアは片方だけを使うということでイタリアンになりました。

今回のXR31Tリムをお勧めするのは理由があります。
リム重量は約500gほどあります。31mm高の高さがリムの剛性を高めています。
剛性の高いリムを使えば体重によるリムの凹みは押さえることが出来ます。
凹まないリムはよく走るのは当然です。力のあるライダーさんは軽さより剛性を求めます。

ホイールは出来るだけ真円を保ち、各スポークのテンションが均一になるように作ることを求められます。シンプルな説明ですがとても奥が深いものだと思います。

前輪 897g TB2015スポーク イタリアン 2クロス組
後輪 990g TB2018 イタリアン 3クロス組

出来上がりました。
縦ブレ横ブレに注意して組み、各スポークテンションのバラつきは出来るだけ少なくなるように組んでいます。リムテープを巻いて納品します。喜んでいただけるでしょう。

クロモリフレーム用として銀輪ホイールのご注文

クロモリのフレームをオーダーされているお客様より連絡がありました。銀輪ホイールのご依頼です。

リムは台湾キンリン社のXR26T/RTです。後輪は3mmオフセットしています。なぜ3mm中心がずれたほうがいいのか?理由は後輪のギアにあります。

後輪ギアがあると左右スポークのテンション比率は45:100くらいの比率になります。左が右の半分以下と小さいのは仕方ないことですが、45が55,60と出来るだけ左が大きい方が駆動効率はいいです。この比率を改善するためにスポークを2:1にする方法があります。別の方法としてリムのセンターをずらすことにより左右のスポークテンション比率を改善することが出来ます。今回3mmずれたオフセットリムを使用することで45:100の比率は55:100くらいになります。当然駆動効率は上がります。

リムの穴位置が中心にあるリムは比較的容易に手に入りますが3mm穴の位置がずれたリムはなかなか手配が出来ません。しかし台湾のキンリン社はオフセットリムを生産しています。ただ銀輪リムは輸入量が少ないのが現状です。希少価値の銀輪リムですが手持ちの在庫がありましたので提案しました。

前輪ハブ 131g 32H
後輪ハブ 290g 32H

ハブはイタリアのミケ社のハブを使います。このハブは台湾の軽量ハブと比べまして少し重量がありますがベアリングが大きいので丈夫です。軽量なハブと重いハブ、どちらも一長一短なので今回はシルバーという基準で提案しています。シマノのカップアンドコーンは定期的なメンテナンスが必要ですが、ミケハブはシールドベアリングですのでメンテはカップアンドコーンより楽です。

銀輪ホイールは次の構成です。

リム XR26T/RT シルバー 32/32

ハブ ミケ社 シルバーハブ 32/32

スポーク 前輪 TB2015 後輪 左 TB2015 右 TB2018

ニップル ブラス シルバー

後輪スポークのギア側は中央部が1.8mmのスポークにして剛性を上げています。前輪は中央部が1.5mmの細いスポークです。どちらもバテッドスポークを使っています。バテッドスポークにはばね性がありますので地面からの衝撃を分散してくれます。

ロングライドに適した疲れにくいホイールが出来上がります。

前輪 789g XR26T  32H Micheハブ
後輪967g XR26RT 32H Micheハブ

振れ取りとスポークテンションに注意して組み上げています。喜んでいただけると思います。

ミニベロホイール 前輪用のご注文

何度もミニベロホイールをご注文いただいた方よりご依頼いただきました。

リム、ハブを上手く手に入れたということで予備のホイールとしてご注文いただきました。

部品は次の通りです。

ハブ ディスクブレーキ用前輪ハブ  

リム アレックスリムR390  

スポーク サピム Leader ストレートプルスポーク

ニップル DNSニップ

シルバーロックというブランドです
アレックスリム R390  319g

ハブとリムは持ち込みです。スポーク、ニップルはこちらで用意します。ストレートプルスポークは海外のサピム取扱店より購入しました。アメリカ、ヨーロッパでは自分で作る人が多いのでしょう。いろんな種類のスポークがて手に入ります。

残念ながら国内ではなかなかスポークの手配が難しいのが現状です。今回のハブはストレートプルスポークを使います。

短いスポークでのバテッドスポークは別注になりますので2㎜径のストレートスポークを使います。カット対応で長さ調整が出来ます。スポークを別注しなくてもいいです。

ミニベロホイールではニップルは12mmの一般的なニップルでは高性能に仕上げるのは難しいと思います。。

各スポークの間隔が狭いので一般的なΩ形ニップルレンチは回しにくいし、回せないときもあります。後ろから調整出来れば微妙な調整も可能です。当然ニップル単価は上がりますが性能と引き換えには出来ません。

小さいホイールは簡単だろうと思うのは間違いです。ニップルを少し回しても反応しますので難しいです。馴染みだしもサイズが小さいのでやりにくい。高性能に仕上げるにはいろいろ工夫しないとできません。

小さいホイールですが結構難しいです

ミニベロホイール、出来上がりました。

2:1組ホイールの作製注意点

ご存知の方には当たり前の話ですが知らない方もおられると思いますので2:1組を説明します。

2:1組は一般には左スポーク7本右スポーク14本、左スポーク8本右スポーク16本の2種類があります。G3組のホイールは左スポーク1本右スポーク2本の3本グループが7グルーブもしくは8グループのホイールです。

2:1組では3本で1グループの構成です

1グループのスポークはギア側から2本反ギア側から1本で1グループとなります。各スポークは右左右、右左右、右左右、右左右、という流れでホイールは構成されています。

①アルミリムの場合リム穴はリムの中央に穴が開けられて角度はついていませんので右左右、右左右、右左右の流れでも穴の位置は変わりません。

②カーボンリムの場合はアルミリムと同じように穴は中央にあけてあるのですがスポークの角度に合わせて穴をあけています。

1:1組の場合はスポークが右左右左と順番に並んでいますのですリム穴も右左右左と角度がついて開いています。

2:1組では右左右、右左右、右左右と穴に角度がついています。カーボンリムで市販の24穴リムを使って2:1組ホイールを作る場合2:1組は出来ません。

穴の角度が違うのでリム穴に無理な力が加わりリム穴が破損するかもしれないのが理由です。

ENVEホイールの場合リム穴に工夫がされていますので右からでも左からでも対応できるように穴の工夫がされています。お客様より教えていただいたTipsですが最近知りました。

以上、組んだことがある人ならわかる話ですが、何のことやらという感じだと思います。カーボンリムでは組み方で穴の角度が違うので注意が必要ということです。

36mm高定番リムで2:1組ホイール作製

ブログをいつも読ませて頂いてます.

カーボンホイールを組んで頂きたくて、メールしました。

こんなメールをいただきました。

ご希望伺いますと定番の36mm高28mm幅リムを使った2:1組のホイールです。体重から前輪20H後輪24Hを提案しました。

前輪は左右20本のラジアル組です。サピムのCXRAYを使いました。後輪の2:1組はスポークがギア側16本反対側8本の構成です。スポークはCXRAYより剛性の高いピラーのWing21です。後輪のハブはギア側16穴反対側8穴のハブが必要です。これは左右各16穴の32穴ハブでも対応できますが、やはり16・8穴のハブが見た目はきれいです。

探せば手に入らないことはありません。

2:1組ハブ  探せばあります

通常の左右1:1のスポーク数で組む場合後輪ハブは右ギアがあるのでハブの中心部は真ん中ではありません。すると中心部がずれますので左右のスポークテンション比率は左が右側の約半分となります。前輪のように左右が同じ引っ張りではないので駆動効率は少し下がります。

これはハブの構造上仕方ありません。どのようなハブでもこのようになります。このため出来るだけ左右の比率を1:1に近づけるように考えられたホイール組が2:1組です。

2:1組の場合スポークテンション比率が完璧に前輪のように1:1にはなりませんが80~90:100のような比率になりますので駆動効率は通常の50:100と比べて上がります。

しかし8本:16本で組みますので耐久面では12本:12本の方が無理が少ないと感じます。何事もトレードオフの関係で一長一短です。

ホイールの短所を少なくする方法はスポークテンションを出来るだけ均一にして真円に近づけるのが一番良いと思います。加えてスポークテンションのバラつきを少なくするわけです。

高価なホイールを調べてみますとスポークテンションのバラつきはとても少ないです。時間をかけて調整されているのが想像できます。高価なホイールには残念ながら宣伝費等が大きく含まれているのですが調整はしっかりと行われています。価格に見合った調整です。

高いには理由があります。

では手組ホイールはどうしたらいいのでしょう?

答えは安心度の高いリムを使って、組みつけに時間をかけて理想形に近づけます。こうすれば高価なホイールに負けません。ホイールは剛性の高いリムと組付けで決まると考えています。

前輪 ラジアル組  632g
スポークテンションを出来るだけ均一になるように  出来るだけ振れが少なくなるように調整します
後輪 2:1組  821g
左右テンション比率88:100で仕上がっています
ニップル穴がないリムを使っています  リムテープがないメリットは大きいです

出来上がりました。前後輪1453gです。ご感想が楽しみです。

MTB用前輪ホイールの作製

23年にレーシングゼロのスポーク調整のご注文をいただきましたお客様より連絡がありました。新しいご注文です。

ディスクブレードが取り付けてあります 6穴式です

今回はマウンテンバイクの前輪ホイールのリム交換です。ディスクローターがついた前輪ホイールと新しいリムが送られてきました。

ライドオアシス RAD-01

トルクスねじを回してローターを取り外しホイールを分解しました。新しい銀輪リムはライドオアシスのRAD-01です。

お客様には①~④のプランの価格を出してお見積りしました。

①リムとニップルが新しくなります 他は何もさわらない

②ハブをTNIのMTBハブに取り換え2mmの丸スポークをそのまま使う

③ハブとスポークを新しく取り換え全く新しいホイールにして乗り味を柔らかくする

④ハブはそのままでスポークをバテッドスポークに、ニップルを新しくする

お預かりホイールに使われていましたハブです  ベアリングにゴリ感が大きく出ています
新しいハブ TNI REVOハブ 

預かり時点のハブはガリ感が大きく出ていましたので交換をお勧めしました。ハブを分解して傷んだ部分を取り換えることは部品の手配が出来ません。4つの選択肢から選ばれたプランはで結果的には全く新規のホイールを作ることになりました。

出来上がりました。

ホイールをお送りいただいたときからハブの調子がよくないのはご存知でしたので迷っておられたと思います。新しいホイールはご希望通りになりました。喜んでいただければ幸いです。