今ではとても珍しいシマノアルテグラ規格の前輪18Hハブを使ってホイールを作りました。リムはキンリン社のXR31Tリムです。
リムブレーキ用の31mm高24mm幅アルミリムはとても剛性が高くお勧めします。スポークはピラーのwing21を使っています。前輪には空気抵抗を減らすために翼状のスポークは適しています。


前後共にアルミリムで作る場合後輪は28Hもしくは32Hのシマノハブを使えば安価に高性能ホイールが出来上がります。

ホイール作りの情報&Tips
今ではとても珍しいシマノアルテグラ規格の前輪18Hハブを使ってホイールを作りました。リムはキンリン社のXR31Tリムです。
リムブレーキ用の31mm高24mm幅アルミリムはとても剛性が高くお勧めします。スポークはピラーのwing21を使っています。前輪には空気抵抗を減らすために翼状のスポークは適しています。


前後共にアルミリムで作る場合後輪は28Hもしくは32Hのシマノハブを使えば安価に高性能ホイールが出来上がります。
前回記事のお客様はコリマのカーボンリムもお送りいただきました。
使用するハブはDTのトラック用ハブです。
リムはチューブラーで前輪20H、後輪24Hです。



スポークは前輪にはサピムのCXRAY、後輪にはピラーのwing21を使います。どちらのスポークも空力に優れています。剛性ではwing21の方が高いので後輪に使用しています。コリマリムにはインターナルニップルを使います。最近のカーボンリムではあまり使われていない様式です。通常のニップルならリムにタイヤがついていても振れ取りなどの調整が容易に行えますがインターナルニップルではタイヤを外さなければいけません。

しかし利便性は少し下がりますが①空気抵抗の削減②ニップル穴が小さいためにリムの強度、剛性が高い③見た目がすっきりしていると利点が多くあります。残念ながら専用のニップル回しを使いますので最近のリムではインターナルニップルはあまり使われていません。ホイールメーカーは扱い易さを優先しているようです。
今回のコリマのカーボンリムはインターナルニップルを使いますので取り扱いでは難易度が少し高いと思います。。リムのERDを出すにもホイール作りの基本がわかっていないと正しい数値は出ません。しかしホイール作りに慣れればインターナルニップルもエクスターナルニップルも同じです。



何度も馴染みだしを繰り返して作り上げました。軽量のコリマリムとDTハブを使ったピストホイール、目を引くと思います。
リピートのお客様よりご連絡いただきました。
ジップホイールのテンション点検と後輪をピストホイールに組み替え依頼です。

前輪ホイールの点検はスポークテンションをでいるだけ均一にして振れを取りセンターを出しています。
正確なテンションメーターを使うと作業が捗り、精度が上がります。

後輪はロード用ハブからピストハブに交換します。
ピストハブはアメリカのポールのハブで24穴仕様です。
ジップ303ホイールに使われているスポークはサピムのCXRAYでした。
ホイールを分解しますとアルミニップルに楕円形のワッシャーを使っています。
ワッシャーとアルミニップルが1セットで、これが24セット使われています。

分解しますとリムの中にはワッシャーが残ってしまいます。
ワッシャーを取り出すためにはひたすらリムの穴から転げ出てくるように振り続けます。
24個のワッシャーを取り出すまで約小一時間リムを振り続けました。
すべてのワッシャーを取り出してリムのERDを測ります。
ハブサイズを測りスポーク長を出します。
正確な数値でないと正しくホイールは出来ません。
ジップ303の後輪はサピムのCXRAYで作られています。
CXRAYはサピムの看板スポークですが万能スポークではありません。
ホイールによってはヌルいホイール仕上がることもあります。
今回のように後輪もCXRAYで作るのは剛性が足りないかもしれないと考えました。
お客様に後輪スポークはCX-Sprintで剛性を上げるのを提案をし了解いただきました。
組付けはJIS組で組んでいます。組みつけの注意点はスポークテンションです。
Zipp303リムではメーカーの公式スペックによると、最大スポークテンションは 100 kgf(+10 / −5)です。
このため正確なスポークテンションを測ることが必要です。

スポークテンション校正器を使ってCX-Sprintをセットして一度100kgfで引っ張ってテンションメーターの数値を出します。
テンションメーターの数値は37でした。ホイールの各スポークは計測数値の37で作ります。
こうすることで正確に約100kgfで仕上げることが出来ます。
リムは滅多に割れることはありませんが正確に測っておけば安心できます。

出来上がりました。前輪はセンター出しを行っています。後輪はポールのピストハブを使ってホイールの組み替えを行いました。新生ジップ303のピストホイールです。

ライダー歴30年以上のベテランライダーさんよりご連絡いただきました。
複数持っておられるロードバイクの一つにチューブラーで乗っておられることもありチューブラーホイールの提案をいたしました。

リムはTNIのチューブラーリムCX22にシマノハブで組む提案をいたしました。
CX22は約23mm幅22mm高のリムです。リム幅が広いので幅広タイヤにも対応しやすい軽量リムです。
チューブラーリムは選択肢がありません。現在ではTB25,CX22、これしかない感じです。
リム側面はシールで飾られていますが黒一色にするためにシールは剝がすことをご希望されました。
前輪は中央部が1.5mm径のスポークを使い後輪反ギア側には1.5㎜径、ギア側には中央部が1.8㎜径のスポークを使って剛性を高めています。ギア側スポークを太くして左右のスポークを違える手法は後輪には良く使われる方法です。
前輪後輪共にバテッドスポークを使っています。バテッドスポークはスポークの中央部がショックアブソーバーの働きをしてくれます。ストレートスポークと比べて少し値段が上がりますが乗り心地は格段に良くなります。
ホイールは縦ブレ横ブレを取り、スポークのテンションは出来るだけ均一になるように仕上げます。各スポークの張りにばらつきがあっても振れ取りはできますが駆動効率を上げるためにはばらつきを出来るだけ少なくすることが必要です。
何度も馴染みだしを行います。時間をあけて繰り返します。力が入って伸びたスポークを一度落ち着かせまた馴染みだしを行います。3,4回繰り返しますとスポークに力が入っても振れが出るような変化が起こらなくなります。
一番いい馴染みだしはホイールを使うことです。仮乗りするとホイールは振れが出ます。フレームから外してホイールの修正を繰り返すのが一番いいです。しかしホイールの販売ではこれが出来ません。このため馴染みだしを繰り返しています。





前輪739g、後輪982g、前後1721gに仕上がりました。中心部のシマノハブが前後で約520gですので外周部はとても軽量です。
チューブラーホイールの利点は次の通りです。
〇登りでの軽快さ
〇コーナリング時のグリップが高い(しなやかさによる接地性)
〇石畳や荒れた路面での安定性(クラシックレースで長年使用)
〇パンク時のコントロール性が高い(タイヤが外れない)
チューブラーホイールは販売されているタイヤ数が少なく、扱いに関しても取り付けが難しい(接着作業)という難点がありますがメリットも多いホイールです。試してみる価値が十分あるホイールだと思います。
リピートのお客様よりハブを持ち込みでアルミホイールの作製依頼をいただきました。使う部品にはハブは32穴ティアグラRS400です。リムはアルミリムはTNIのAL31Wです。
ハブはとてもホイールにとって大切な部品ですが重要度から見ますと3番目と考えています。1番はリム、2番はスポークと組付け、3番目がハブです。
ハブが3番目になる理由は同じリムでハブがDURAハブとソラハブで組んだホイールのスピードにはほとんど差がなかったのが理由です。比較の方法としてパワーメーターを見ながら一定の力で一定の区間を走り比べてみました。ハブの値段の差ほどスピードの差異は見出せませんでした。しかし見た目の仕上がりが違いますので高価なハブでは十分インパクトがあります。見た目も大切です。
後輪リムは3mm穴位置がずれています。オフセットリムと呼んでいます。通常リム穴はリムの真ん中にあいていますがオフセットリムは3mm反ギア側にずれて作られています。ハブはギア数が増えることでハブの中心位置がずれてきました。ギア数が多くなるほど中心位置のずれが大きくなります。このため左右スポークの張り具合は右が100とすれば左は45くらいの張りになります。
ハブではサイズ変更することが出来ないためリムの穴位置をずらすことで左右スポークのテンション差を少なくしています。約10%反ギア側のスポークテンションが上がります。緩いスポークテンションを是正し、スポーク折れなどのトラブルを軽減します。
今回のホイールは前輪は通常の穴位置がセンターのリムで、後輪は3mmずれたオフセットリムで作製しています。32Hの多スポークホイールです。スポークは細いバテッドスポークを使っています。ショックアブソーバーの働きをしてくれますので地面からの衝撃を吸収します。


乗り味は柔らかく長時間のライディングでも疲れにくいホイールに仕上がります。前後で約1930gと重めのホイールですがリムの真円を保つ力が強いのでくるくるとよく回るホイールです。多スポークホイールは空力的には少しマイナスですがリムは凹まないホイールですのでよく走るホイールだと沢山の方からインプレをいただいています。
スポークが前輪20後輪24のホイールに比べますとスポーク、ニップルが増える分値段が上がりますが利点も増えます
平坦や軽い丘陵地帯には強いホイールなのでオールラウンドホイールとして楽しんでいただけます。お勧めいたします。
何度もご注文いただいているお客様よりご連絡いただきました。
フレームを新しく注文したのであわせてカーボンホイールを作ってほしいとのことです。
ハブはノバテックの28穴ハブを持ち込みされました。
前輪シャフトが15mm径と少し特殊なのでハブを探すのに手間取られたようです。


7月にご注文いただき約2カ月かかりました。リムは誂えで注文していますので少し時間が掛かります。
しかし製品は安定していますので待てばいいだけです。
スポークはピラーのwing21を前輪後輪ともに使っています。サピムのCXRAYより少し剛性が高いので踏み込んでヌルクもなく硬くもない仕上がりになる予定です。お客様からの情報ですがグラベルキング チューブレスレディーを使われています。
インストールはとても簡単にできたとのことです。タイヤとリムの相性はいいようです。
ご感想が楽しみです。
リムとハブをお送りいただきました。ミニベロホイールの作製依頼です。



リム アレックスリム DA22 シルバー 32H
ハブ カンパ レコード 32H
ハブはカンパニョ―ロ レコード 32H 前後セット 新品です。
リムは小径車リムとして手に入れやすいアレックスリムの製品です。
リム、ハブの正確なサイズは出ていませんので計測します。ホイール作りで一番大切な作業です。
スポークは2mm径の丸スポークを使いました。バテッドスポークや扁平スポークで作るのであれば特注になります。
通常の丸スポークであればカット対応できますので用意しやすいです。




小径車の32穴ホイールでは各スポークの間隔が狭いのでニップルが回しにくいという問題点があります。辛抱強くU型のレンチを使えばできますが楽な解決方法はリムの外側から回せるダブルスクエアニップルやDTのSquorxProニップルを使うことです。高価なニップルですが使う価値はあります。比較的楽にハイテンションに仕上げることが出来ます。スタンダードニップルの倍以上の価格ですのでこれを使うショップは少ないようです。ニップルの長さは16mmと結構長いサイズです。リムベッドの形状をみて使えるリムなのかの確認は必要です。
小さいホイールだから作るのは簡単そうに見えますが小径車ホイールは難しいと思います。ニップルを少し回しても大きく反応するのが理由です。大方の振れを取り、きれいに回るようにしてから調整を進めます。ニップルは少し回しても大きくリムは振れます。700cのリムと同じ感覚でニップルを回すとなかなか調整ができません。注意が必要です。
出来るだけ振れを最小になるように、出来るだけスポークテンションが揃うように調整します。

出来上がりました。
5年前にご注文いただきましたアルミホイールのスポーク替えと、新しいホイール2セット分のリムとハブをお送りいただきました。




ホイールはキンリンの22mm高のリムでシマノ105ホイールを使っています。黒のスポークをシルバーに取り換えます。他のホイールは①シルバーリムを使いハブはシマノのティアグラハブを使うホイールと②H+sonのボックスリムにサーリーのトラックハブを使ったホイールです。
勝手な想像ですが前にご注文いただきましたホイールが良かったのかもしれません。お客様よりまた新しくホイールを2セット作製依頼をいただきました。ありがたいことです。
ホイール作製の際、丸スポークを使う場合はハイテンションに仕上げるときに注意が必要です。ニップルレンチを回した時にスポークも一緒に回ってしまいスポークにねじれが生じます。扁平スポークを使う場合スポークテンションを上げるとスポークのねじれが見えますので比較的作業は楽です。ねじれ防止用としてのスポークホルダーを使います。

丸スポークでは専用のスポークホルダーはありません。スポーク用のプライヤーなどでねじれを止めながらニップルレンチを使ってスポークテンションを上げていきます。この作業には高度な熟練が必要です。価格は丸スポークの方が扁平スポークの1/3と安価ですが作業ははるかに難しいです。ビルダーさんの熟練度は細い丸スポークの扱い方で分かります。過度にCXRAYなどの扁平スポークを勧めるビルダーさんには要注意かもしれません。ホイール注文の際には参考になると思います。
ホイール3セット、それぞれのご希望を伺って組み上がりました。




①5年前にお納めしたホイールのスポーク替え
②シルバーリム、シルバーハブでホイール作製 前後共に28H
③ピスト用のホイールは後輪をJIS組に
ホイールの組み立てにはあまり時間が掛かりませんがスポークのテンション調整には時間が掛かりました。
出来上がり毎に3度に分けて発送しました。喜んでいただけると思います。
お客様よりリム、ハブをお送りいただきホイールのご注文をいただきました。
今回お送りいただきましたリムはシルバーリム28穴、ハブはシマノのティアグラで前輪後輪共に28穴です。一般に販売されているアルミホイールはリムが黒色ばかりなので銀輪ホイールはとても個性的なホイールです。

お送りいただきましたシルバーリムを点検しましたらリムのバルブ穴の横にブランド名とERDの寸法が彫られています。
ERD586.5TRと書かれていますがこの数字はERDではありません。。今回のリムではERDは593mmでした。6.5mmの差があります。
メーカーの親切心で書かれたERDですがERDは使用するニップルで数値が変わります。この586.5という数字からスポーク長を算出し、事前にスポークを用意してホイールを作るのは止めたほうがいいです。先ずは正確なERDを測ってからホイール作製を行います。TRはチューブレスレディーの略です。
リピーターのお客様よりカーボンホイールのオーダーをいただきました。
リム幅が25mmと少し幅が狭いリムで作ります。
ハブは持ち込みされました。ホイールは前後共に28穴です。



前後共にスポークはwing21のシルバーでニップルもシルバーです。
スポーク数が28本あります。
メーカーの風洞実験では翼型スポークの空力は扁平スポークより良いということです。
前輪は2クロス組、後輪は3クロス組で組んでいます。



今回のカーボンリムのブレーキ面はリムをオーダーする際にオプションでブレーキ面の強化を行っています。
このため通常のカーボンリムと比べてブレーキの効きが良いです。
ディスクブレーキのような効き具合と聞いています。

リムブレーキのカーボンリムではブレーキの扱いは慣れが必要です。
ブレーキレバーを引いては緩め、引いては緩めという使い方をします。
ずっとブレーキレバーを引き続けることは危険です。
これはブレーキ面が擦られて熱くならないようにするためです。
ディスクブレーキに替える理由として一般的にはリムブレーキより良く効くということがあげられます。
今回のリムのように効き具合が良くなるということなら今までの機材がそのまま使えるということですので投資金額を押さえることが出来ます。自転車のフレームを変えないでカーボンホイールの利点を生かす方法としてとても良い方法だと思います。
リムブレーキ方式、ディスクブレーキ方式それぞれ長所短所がありますのでよく考えられたら良いでしょう。


出来るだけ真円を保つように、出来るだけスポークテンションが均一になるようにスポーク調整を行います。馴染みだしを繰り返してスポークを調整します。
このホイール、お客様には喜んでいただけると思います。