簡易振れ取り台の提案

友人から振れ取り台が欲しいと相談されたのですが新しく買うほどのこともないようでしたのでこんな方法もあるよと勧めたやり方です。

自転車をひっくり返して振れ取り台がわりにする方法もありますが場所を選びます。

私が提案した方法はバイクスタンドを利用する方法です。

フロントには後輪クイックにスペーサーを使う

用意するものは

バイクスタンド

定規(30cm)

タイバンド2本

色テープ

前輪用に不要のボールペンなどで作ったスペーサー(3cm)

写真を見ていただいてわかりますように30cmの定規に色テープを貼ります。

間隔はテープではリムの幅に近い幅で巻いています。テープを指標にします。

あとは定規をバンドで止めて終わりです。

センターを出すには自転車に戻しながらにするかセンターゲージを用意する必要があります。ミノウラのゲージは安価ですが手軽にするには段ボール紙で自作する方法もあると思います。

簡易的に振れ取りをするならこれで十分です。これで友人からはとても喜ばれました。

スポークテンションを揃える

XR31RT 24hリムで後輪ホイールを作っています。

 

後輪スポークは右から左にと以前このブログに書きました。

後輪ホイールは先ず右側のドライブサイドのスポークテンションが揃うようにテンションを上げていきます。左は最初の緩みだけを取った後はさわりません。右側だけ縦ブレを取りながらニップルを回します。8割ぐらいの完成を目指します。

 

縦ブレを取ってからリムを左側に寄せるようにします。今度は左側だけを少しずつニップルを回してリムのセンターを出していきます。右側はさわりません。左側だけを少しずつニップルを回してリムセンターを出していきます。

縦ブレ横ブレが取れきれいに回るホイールに仕上がります。この作業で一度ホイールは完成します。見た目は完成しています。縦ブレ横ブレもできるだけ取ることができました。一度テンションを測ってみます。

矢印の位置のテンションが低い

上のグラフがこの状態です。スポークのテンションは全く揃っていない状態です。しかし各スポークのテンションはばらついていますがホイールの回転はとても滑らかで振れがありません。

10年くらい前では私のホイールはこの状態でした。ホイールの振れを取ることばかり専念していました。残念ながらスポークテンションは振れが取れたらしっかりと揃うと思っていました。

 

ホイールの振れは各スポークのバランスが取れると振れが取れます。つまり上図の状態でも振れが取れたホイールになりますので満足してしまいます。

スポークテンションを揃える

ここで一歩進めて次に状態になるようにすることが肝心です。テンションメーターが活躍する番です。ピンとスポークを弾いて音を聞きながらテンションを揃える方法もありますが一般的にはメーターを使うほうが楽なように思います。

 

各スポークのテンションが揃っていればホイールの前へ進む力が減じることなく進みます。緩いスポークが折れるということも防げます。ホイール作りではスポークテンションを揃えることが大切です。

25mm高のチューブレスカーボンホイール

チューブレスカーボンホイールを自転車屋のオーナー様よりご注文いただきました。

当ブログに連絡いただきました。いろいろとご相談しながら最終的に以下の仕様で作らせていただくことになりました。

 

F,R 25mmカーボンリム

スポークF20,R24

Fスポーク CX-RAY ブラック

Rスポーク コンペテンション ブラック

ニップル ブラス

ハブ ノバテック

以上の様なホイールをお願いします。

穴なしリムはライトバイシクルからの取り寄せです。部材は全部当方でご用意いたしました。

コロナの影響でリムが届くまで時間が掛かりました。

401g
400g

リムの重量は写真の通りです。カタログ通りの重量です。ライトバイシクルの担当からはこのリムは取り扱いが難しいが大丈夫かと心配されましたが何の問題もなくクリアーしました。

穴なしリムのチューブレスホイール1406g
前輪 593g

後輪 813g

前輪593g、後輪813gで前後重量は1406gです。とても軽量です。

後輪スポークにコンペティションを選択していますのはやはり剛性を高めるためです。カーボンリムのためリム自体の剛性はアルミリムより十分高いのですが少しスポークを太くすることでさらに効果を高めています。

前輪は地面からの振動を和らげる効果やスポークの粘りを期待して最強といわれているCX-RAYを選択しています。

ニップルは敢えてブラスにしていただきました。最近のアルミニップルは強化アルミを使っていますので強度的には問題ないのですがより丈夫な選択ということでブラスを提案いたしました。

 

自転車屋オーナー様からのオーダーですので普段と同じとはいえうれしものです。しっかりと作らせていただきました。チューブレスのカーボンホイールは完組ではとても高価なホイールです。このようなご注文はありがたいです。とてもモチベーションが上がります。

チューブレスタイヤ空気圧の推移

XR31T・RTのリムを使ったホイールのチューブレスタイヤを取り換えました。

通常の石ケン水でインストールする方法です。

20㎜幅ポリイミドテープ

 

リムテープにはポリイミドテープを使っています。重なる部分が10cmほどの一回巻きで空気を入れました。

テープはアマゾンで購入の20㎜幅のテープです。イーストンのチューブレスキットに使われているテープとあまりにもよく似ています。しかし確かめたことはありません。

イーストンのHPより

 

シーラントなしで空気漏れはどのくらいなのか調べました。3日しか調べていませんがまずまずの成績ですのでお試しください。

一日目 6.72気圧

二日目 6.28気圧

三日目 5.84気圧

と推移しています。十分な結果と思います。

 

チューブレスタイヤはベテランライダーさんも最近始められた方が多いようです。チューブレスタイヤに関しては超ベテランの方々も悪戦苦闘されているようです。しかしチューブレスにするとなかなかクリンチャーには戻れません。

リムの油分をアルコールで拭いています

このタイヤに関してはベテランも素人もありません。皆さん結局は慣れないとダメなようです。いろんな方法を試されています。私もこれがいいようですと連絡取りあっています。

 

山口県のお客様より別の方法を教えていただきました。いろいろ試された結果をいつも教えていただいています。

右 3M 25㎜幅テープ 左ポリイミドテープ

XR31T・RTのリムを使ったホイールには3Mの25mm幅テープの1回巻きがいいと教えていただきました。これも良さそうです。次の機会にはこのテープで試そうと思います。

AL31Wリムを使ったホイールのインプレ

お客様よりTNIのAL31Wリムを使ったホイールのインプレいただきました。

このリムはキンリンのXR31T・RTリムと同じものと考えます。

 

リムは価格的にもリーズナブルで剛性がありとても優秀と思います。

このリムを使ったホイールをお買い上げいただきましたお客様より印象メールをいただきました。このホイールはけっして軽くはないホイールですが乗られた結果は予想以上に良かったのでご連絡いただきました。軽いホイールもいいのですが決して軽さだけではないことを教えていただいています。以下掲載をお許しいただきましたのでご参考になればよいと思います。

ホイールの内容は次のとおりです。

前輪

TNIAL31W28h
ハブ シマノ ティアグラHB-RS400 28h
スポーク サピムLaser2.0/1.5/2.0mm 3クロス組
ニップル DTアルミ
重量806g

後輪


リム TNI AL31W 3mm オフセット 32h
ハブ シマノFHrs400 32h シマノ10速11速兼用
スポーク サピムLaser2.0/1.5/2.0mm 3クロス組
ニップル DTアルミ
重量 1045g

前後1851g

以下感想をお知らせいただきました内容です。

街乗りやヒルクライムを含む約150kmのライドに使用させていただきました。
とても良質なホイールで感動しました。
素人レベルの感覚ですが、少しでもご参考になればと思いご連絡させていただきました。

チューブレスレディ対応のリムですが、扱い慣れているのでクリンチャータイヤ(タイヤ銘柄:IRC JETTY plus 25c)にアルミフレームでの走行です。

漕ぎ出しから巡航まで素直にスッと前に出て行く感覚が気持ちいいです。
足を止めたときに惰性が無駄なく維持されているのがよくわかります。
特に20㎞台後半~30㎞台後半の速度域ではスピードが維持しやすく、直進安定性が抜群でホイールが地面に吸い付いているような感覚です。
スポークとリムの組み合わせ、丁寧に均一化されたスポークテンションの効果かと思います。
コスパ重視のタイヤ選択でしたが、チューブレスや走行性重視のタイヤを履かせるとさらに性能を引き出せるかと。

下りも同様に安定感があり、きつい下り勾配のコーナー進入時のブレーキでヨレる感じや嫌な挙動が全く無くスムーズに減速してくれます。
上りに関しては平均斜度10%以上の勾配が続く峠ではやはりそれなりに力が必要ですが、単に上るだけなら数字で見るほどの重量感は感じず、足枷になるようなネガティブな印象は受けませんでした。

足回りの安定感のおかげで乗車時にバランスがとりやすく(平均台の上に立ったときに平均台の幅が1本分広くなったようなイメージ)、各ポジションで体をリラックスさせやすいのも好印象でした。
長距離を走っていると感じる疲労感や手の痺れなどのストレスがかなり軽減されていて驚きました。

長い距離を快適かつロスを抑えて安定的に乗るのにはうってつけだと思います。
街乗りからロングライドまで幅広くカバーしてくれる丈夫でよく走る質実剛健なホイールです。
リムの剛性による性能への影響は大きいと実感致しました。

同時に感じましたのは、やはりスポークテンションの均一化がより性能を引き出していると感じました。

組み手の丁寧な仕事の賜物です。

チューブレスタイヤで走った際にはまた感想をお伝えさせていただきたいと思います。 

よいホイールとほめていただきました。ホイールは軽さだけではないということですね。ご参考になれば幸いです。

自作品と市販品

福島のパックスサイクルさんのホームページを見ていますと面白い工具が販売されていますのを見つけました。

とても便利なことは私も同じようなツールを使っていますのでお勧めいたします。

パックスさんのホームページより

私のツールは自作品です。もう長年使っていますのでニップルシャッフラー(ニップルを入れてシャカシャカ振りますのでシャッフラーと呼んでいます)も油がしみ込んでいい色になってきています。

このシャッフラーは一合升で作った手づくり品です。

次にニップルインサーターは精密ドライバーに適当なやすりを取り付けています。長さもちょうどよくカーボンリムなどのリム高の高いリムにもうまく対応できて重宝しています。

 

パックスさんのツールには驚きました。私が使っているものと同じようなものが売り出されています。

 

別のニップル入れに自転車のアサヒさんからも販売されています。

アサヒさんのホームページより

このツールはユーチューブでホイール作りを実演されている大阪寝屋川の「サイクルショップはたの」さんのユーチューブで使い方を知ることができます。

 

自作もよし、買われてもよしです。便利で作業効率がはかどります。

作業台の改良

ホームセンターで手に入る万能作業台に少し手を加えました。大活躍しています。

折りたたんだ作業台

450x900のベニヤ板、これもホームセンターで購入しましたが、500円ほどで安価です。このベニヤ板の裏に適当な板を取り付けて作業台より滑り落ちないようにしています。

板を取り付けています
450x900mmで十分です

ベニヤ板のこのサイズならリムを乗せても滑り落ちないし能率よく作業ができます。

特にリムのERDを測るときは便利です。

けっして広い作業場所を持っているわけでありませんのでとても便利です。その都度折りたたんで直しておく手間は必要ですが便利な道具です。おススメします。

サピムスポークD-lightについて

サピムのスポークで気になっていましたのがD-lightです。サピムのホームページで確認できます。https://www.sapim.be/spokes/butted/d-light

Laserは2.0/1.5/2.0mmの太さで軽くて強度がありとても優秀なスポークです。あのCX-RAYの扁平にする前のスポークと言われています。とても優秀ですが唯一難点はねじれ易いことです。扱いが難しいので注意が必要です。

サピムのRaceは2.0/1.8/2.0mmでサピムの標準スポークと呼ばれているスポークです。

DTで言えばコンペティションと同じ太さです。とても扱いやすく優れたスポークで価格もこなれています。

D-lightはこの2種類のスポークのいいところを取っているスポークと言われていますので前々から注目していました。

今回試しに買ってみました。いい評価なら試すのがいちばんです。

印のところから1.65mm

私の今回の予定はリアホイールで右が284mm、左が288mmです。この長さで右をコンペティション、左をD-light とスポークの太さを変えて軽量化と剛性を考えています。

届いたD-light(2.0/1.65/2.0mm)はねじれにくく扱いが楽そうです。しかしながらよくよく観察しますとねじ部分の2.0mmからすぐに1.65mm部分になります。通常のスポークならねじ部分の2.0mm部分は余裕がありますのでスポークの長さ調整が効きます。スポークをカットして使うことができるのでERDの違いに対応できます。

この点がこのスポークの残念なところです。つまりカットができないのです。他のスポークのように余裕分が無いのです。今回は288mmで注文しましたが長さが間違っていたら不良在庫になってしまいます。どうしようもありません。リムのERDが違っていましたらもうそれで終わりです。ワッシャーで少しはカバーできますが先ず使用できないと見たほうが良いと思います。

どうした理由でメーカー側はこのような作りにしているのかわかりませんが惜しいところです。

 

愚痴のような記事になりましたがスポークカッターを使う予定を立てたために失敗をしましたが一般的には入用買いをされますので話は違います。

スポークはとても扱いやすく良いスポークと思います。後輪右コンペティション左D-lightの組み合わせ、または左Laser右D-lightの組み合わせは軽量化と剛性の2つを得ることができると思います。

カーボンリムが届きました

ライトバイシクルのカーボンリムが6本届きました。まだまだコロナの影響で時間が掛かっています。

すべてチューブレス用の穴なしリムです。1本は2:1組用のリムです。このリムは穴のあけ方が通常のリムとは違います。

通常のリム 向きは右左右左と開けてあります
2:1組専用 穴の向きが違います

リムの穴あけはスポークの方向に応じて少しだけ角度をつけて穴が開けられています。この穴開けですが通常のリムではスポークの方向が右左右左と交互に開けられています。しかしながら2:1組の場合写真のように違います。

いわば専用の穴あけとなります。通常のハブには使えません。

リムをオーダーするときに2:1組用と指定しますと応じてくれます。知っておかれるとよいかと思います。何回かのメールでのやり取りで決めるのですがとても丁寧な対応です。参考にしてください。

きれいに仕上げる②

スポークには事前のプレップが欠かせません。事前にプレップ処理をしておきますとニップルは緩みにくくなるのですが後々の振れ取り作業時にはニップルが固着しませんのでとても作業が楽になります。

プレップを塗る

 

ニップルを取り付ける前の事前処理ですがいろいろなプレップを使っています。

リンシードオイル

スポークのねじ部分を浸すだけのリンシードオイルがいちばん楽ですがやはり売り物のホイールを作っているのですからよいといわれているものを使っています。

以前の記事にプレップのことを書いていますのでおさらいのようになりますが FIXというプレップを使っています。

spokeprep

事前にしっかりと油分を取り除くことが必要です。Wheelsmithのプレップを塗るときも同じです。私はFIXの説明書通りにしています。アルコールとペイントうすめ液の2種類を使って2回油分を取るようにしています。ビンに入れたアルコールの中にスポークのねじ部分を漬けてぐるぐる回すだけです。

 

乾いたらプレップを塗るのですが刷毛で行うのが楽です。最初の写真のように段ボールの端切れの上に並べていくと重ならないので具合がいいです。刷毛と段ボールですが長い間ホイール作りをやってきてやりだした工夫です。なんでもないことですが作業効率が良くきれいに仕上がります。