ミケハブ使用チューブラーホイールの作製

カーボンチューブラーホイールのご注文いただきましたお客様よりチューブラーホイールのオーダーいただきました。これで2セットめです。

お客様がチューブラーを好まれる理由はパンク修理の手軽さです。勿論乗り心地のよさ、転がり抵抗が少ないという理由もあってのことですが、パンクに於いての扱いやすさがいいといっておられます。これは同感です。

ハブはミケハブ32穴を使います。イタリアのミケハブはけっして軽くはありませんが使われているベアリングが大きいので丈夫で安定感があるハブです。大きいベアリングということが特徴のハブです。このハブは前回のカーボンホイールに使っていますので今回もご指定いただきました。シールは取り外しました。無印ハブに変身です。

ミケハブ 前輪用131g  シールを剝がして使います
ミケハブ 後輪用289g シールをはがして使います

リムはTNIのCX22 32穴です。410gと軽量ながら剛性が高く20mm幅あります。剛性が高いので縦ブレが取りやすく扱いやすい優秀リムです。価格もこなれていますのお勧めです。アルミチューブラーホイールは完組ホイールではほとんど販売されていませんのでチューブラーホイールは今回のようにオーダーになります。外周部が軽いホイールなのでヒルクライムには注目いただきたいと思います。

CX22 410g シールは剝がしています

スポークは前輪をサピムのLaser(2.0/1.5/2.0mm)を使います。後輪左もLaserで、右だけはほんの少し(0.15mm)ですがスポーク径の太いサピムのD-light(2.0/1.65/2.0mm)で剛性を上げています。

中央部が細いスポークはショックアブソーバーの働きをしますので地面からの衝撃を吸収してくれます。このため乗り味が柔らかい疲れにくいホイールに仕上がります。

予定されているタイヤはベロフレックスの高級タイヤ25mmプロツアータイヤです。タイヤのグレードアップが一番効果あるチューンアップといわれていますが、お客様はその通りを実践されています。

前輪 736g  リムとハブのシールは取り除きました
後輪 902g  リムとハブのシールは取り除きました

ロングライドに適したホイールが出来上がりました。

先にご注文いただきましたカーボンホイールは36mm高の32Hホイール、スポークはサピムのCX-RAYで組んでいます。今回も32Hですのでホイール比較が出来るといえます。ホイール2セットのリムは32Hのカーボンとアルミです。スポークはCX-RAYの元となるLaserとCX-RAYを使ったホイールです。2つのホイールに乗られた印象は比較できます。ご感想が楽しみです。

88mm高、後輪用カーボンホイールの作製

既に46mm高のカーボンホイールをご注文いただいていますお客様よりご連絡いただきました。88mm高のホイールを後輪だけオーダーしたいとのことです。お客様はトライアスロン選手です。やはり平地用の空力が良いホイールが必要なのでしょう。前輪も88mmにするとハンドリングは風に影響されやすいので後輪だけで良いということです。前輪46mm高、後輪88mm高、良い組み合わせです。

 88mm高 リム重量 653g
穴ナシリム

リムは穴ナシリムでご注文いただきました。手組ホイールファンでは穴ナシリムは定番リムです。カーボンホイールのご注文ではすべて穴ナシリムです。

あるお客様に伺ったことですがテープを使うホイールには戻れないと仰っています。いま評判になっているカーボンスポーク使用の台湾製超軽量ホイールが穴ナシリムではないので購入は諦めましたとのこと、なるほどと思いました。テープがいらないリムを使っておられる方ならではの評価です。

リム 88mm高 25mm幅 穴ナシカーボンリム 24H

ハブ ノバテック 24H

スポーク CX-RAY

ニップル SquorxPro

後輪1016g
スポークテンションを均一にすることが重要です

ホイール重量は1016gです。リム重量が653gと重いといえば重いのですが得られる空力のメリットを考えますとプラス面はとても大きいです。どちらかといえば登りには適しませんが平地には大いに力を発揮します。トライアスロンにはぴったりのホイールが出来上がりました。

シルバースポークで定番カーボンディスクホイールの作製

当ブログでは定番となっています36mm高28mm幅カーボンリムを使ってディスクホイールを作製しました。スポークはシルバースポークを使いました。アルミホイールでは普通のシルバースポークですがカーボンホイールではあまり使われているのを見たことがありません。黒いホイールは一般的ですがシルバースポークに少し変えるだけで印象の違うホイールが出来上がります。

前輪700g
後輪823g
後輪 左右2クロス組 wing21シルバー使用

リムは36mm高なので空力が期待できますので平地にも登りにも使える万能ホイールです。ただ、どこでも使えるということは専用ホイールには負けるということですのでこの辺りの選択には注意が必要です。勿論使いやすいホイールであることには間違いがありません。平均点は高いがその上があるということでどの場面でも優が取れるホイールではありません。

結論としましては、初めてのカーボンホイールとしては是非ともお勧めしたいリム高のホイールです。しかも穴ナシリムを使っていますのでチューブレスタイヤ、クリンチャータイヤどちらでも対応します。テープを使いませんのでとても楽な運用です。

スポークはwing21のシルバーです。Wing21はカタログ値では260mmで4.7gです。CX-RAY、エアロライトと比べますとほんの少し重いスポークです。重いということは剛性が高いということでCX-RAYと比べますと乗り味は少し硬くなりますがこれはお好みです。体重、乗り方が影響しますのでいろいろ乗り比べるしか分からない事柄ですが経験から言いますとスポーク数が20本ですので硬いホイールではありません。

ハブはTNIのREVOハブです。高級ハブではありませんが必要十分なハブとして使えます。国内商社さんのハブです。もし問題起これば取り換え出来るという安心感があります。しかし今まで問題なく使っていますのでとてもいいハブと思います。

出来上がり写真を見ますとやはり見かけることが少ないシンプルな無印ホイールです。何もないところがいいと思っています。スポークテンションに注意して仕上げています。

TB25リムからXR31T/RTにリム交換

2年前にお納めしましたチューブラーホイールをクリンチャーリムに取り換えたいとご連絡いただきました。

前輪822g
後輪1039g

ホイールはキンリンのチューブラーリムTB25を使ったホイールです。ハブはシマノティアグラハブ、スポークはDTのコンペティションで組んでいます。当初はDTのRR411のようなリムをご希望でしたがキンリンのXR31T/RTを提案しました。

XR31T/RTは24mm幅なのでDTのリムより幅広くなりますのでご使用の23cでは難しいのではないかと思っておられました。

そこでリム幅とタイヤの関係性を説いた105%ルールをご説明しました。23cタイヤに24mm幅リムは十分使える(最適かも?)とご理解いただいたようです。キンリンXR31T/RTで作り替えるご注文をいただきました。

25mm高リムから31mm高リムなのでスポークをカットして作り替えることにしました。新しいスポークは使いません。リムとニップルの交換で新しいホイールを仕上げます。手組ホイールの良いところだと思います。

お預かりのティアグラハブはあたりが出ていましてとても軽く回ります。シマノハブはやはり育っていくハブだと感じます。

ハブの再利用の場合はスポークの向きを考えて同じ穴に通すことが大切です。ハブにはすでにスポークによる傷跡がありますのでその穴位置にあわすことです。スポークの方向が違うとハブの穴位置が変わるのでフランジが割れる原因にもなります。この穴位置には注意が必要です。

前輪887g
スポークテンションを揃えることが大切です
後輪1109g
スポークテンションを揃えることが大切です

スポークをカットして、元の穴位置に通して組み上げました。スポークのテンションを出来るだけ均一になるように、フレは出来るだけ最小になるように組み上げます。一行だけの説明ですがなかなか厄介な作業です。何度も馴染みだしを行い完成します。

XR31T/RTリムは重量が約500gと軽くはありませんが剛性があり空力の援護がありますのでとても優秀なリムだと常々感じています。出来上がりの総重量はけっして軽くはありませんが軽いだけが走るホイールではないということがよくわかるホイールです。ご感想が楽しみです。

チューブラータイヤの両面テープについて

長年ミヤタテープを使っていました。チューブラータイヤを接着剤で貼り付けている場合ロングライドにでてパンクしたときには処理に困ると思いテープ運用で長年乗っていました。勿論クリンチャータイヤ、チューブレスタイヤでも乗っていますがチューブラータイヤの良さを知るとなかなかやめることはできません。軽量化、乗り心地の良さ、良いところが沢山あります。

長年愛用のミヤタのチューブラーテープ

ミヤタのテープが自転車屋さんの棚からなくなって久しいですがもう元には戻らないような気がします。

ないと困りますので代用のテープを探していました。一度このブログにも記事にしていますが代用テープを探して使っていました。自転車部品のミヤタさんも化学製品の会社ではありませんのでどこかの会社と提携して販売していたわけです。使えそうな両面テープを探しまして建材用の両面テープでやってみました。果たしてうまくいきました。

知り合いの自転車屋さんからも問い合わせがありチューブラーテープですが、どうしています?ときかれ、こんなテープで代用していますとお答えしました。ヒントになったようです。チューブラーホイールをお買い上げいただきましたお客様からも問い合わせがあり使えそうなテープを案内しました。

最近のことですが驚きの発見をしました。

百均のショップに行きましたところ両面テープが大きな棚で販売されていました。違う会社の百円ショップでも両面テープが販売されていました。2種類のテープを買ってチューブラーホイールにタイヤを試しに張ってみたのですがとても具合がいいです。ホイール2本出してきまして2種類のテープを使ってタイヤを貼ってみました。どちらもいい調子です。一つは20mm幅2.5mm巻き、もう一つは20mm幅5.5mm巻きです。どちらも110円。品質は日本製と書かれていますのでなんとなく安心しています。

2社のテープを試しに使ってみました  とてもいい調子です 
2種類のテープを試しました 剝離紙は破れやすいので注意が必要です

今までミヤタのテープでは一袋千円以上払っていたと思います。ホームセンターの建築用の両面テープも意外と高くて同じくらいの値段していました。それが1巻110円です。しかも安かろう悪かろうでは全くありません。

窮すれば通ずでテープがなくなって困ったと思っていたら新しい道が出来ました。しかも1/10以上の格安で使えます。まだ雨天などでは使っていないのではっきりとした答えは出ていませんが概ね大丈夫と思います。ミヤタのテープには今まで使わせていただき本当に助かりました。ずっとチューブラーファンでいることが出来たのもミヤタのテープがあったからです。これからは百均のテープを使おうと思います。

無くなってはこまるので10袋買っておきました

百均ではよくあることなのでテープの販売がなくなっては困ります。とりあえず10個買ってきました。これだけあればタイヤを20回以上取り換えることが出来ます。1100円で一生使えそうです。勿論、自己責任でやっています。

1317g、超軽量アルミホイールの作製

お客様からは4月にご連絡いただきました。登り用として1250gくらいのアルミホイールをご希望でした。この重量はアルミリムでは難しいことお伝えしました。1350g前後ならできるのでお見積りしました。じっくりといろいろお調べなったようです。ご検討の結果、手組ホイールファンにご注文いただきました。

すでにカーボンホイール、レーシングゼロを持っておられます。使われる目的は登りだけです。軽量のアルミリムにTNIのAL22がありますのでこのリムを使った軽量ホイールを提案しました。

以下詳細です。

リム AL22 前輪20H 後輪24H

ハブ ノバテック A291SB 20H  F482SB 24H

スポーク 前輪TB2015(2.2/1.5/2.0mm)黒

スポーク 後輪左TB20152.2/1.5/2.0mm)黒 右コンペティション(2.0/1.8/2.0mm)黒

ニップル ダブルスクエア 黒

前輪548g
出来るだけスポークテンションを揃えます
後輪769g
出来るだけスポークテンションを揃えます

出来上がりは前輪548g 後輪769g  合計1317g

超軽量アルミホイールです。このホイールで平地を走るとリム高から得られる空力の援護がないため極端な言い方ですがずっとくるくる回し続けないといけません。その代わり登りになりますと軽量を生かして力が発揮できます。高さのないナローリムなので外周部が非常に軽く登りはとても楽で言わば登り専用です。1フレーム2ホイールとよく言われますが、リム高のある平地用のホイールを持っていられる方にはお勧めです。

超軽量カーボンチューブラーホイールの作製

これで3度目のホイールご注文です。超軽量カーボンチューブラーホイールの作製依頼を受けました。リム、ハブはご自分で手配されました。スポークはこちらで用意いたします。

このホイールの作製ではストレイトプルハブなのでスポーク長算出が一番の要です。ハブの計測が正確でないといけません。

ストレイトプルスポークはニップルを回すときにスポークも一緒に回ることがあります。扁平スポークならねじれ防止としてスポークホルダーを使いますが丸スポークの場合スポークホルダーが使えません。プライヤーなどで回転防止をしながらテンションを上げていくことにも注意が必要です。

これらは慣れている人には何でもないことですが難しいといえば難しい。今回のお客様のようにプランだけはご自分で、あとはプロに任せるという方法はうまく考えられたと思います。

たとえが大げさですがある製品を作り上げるのに中小企業の親父がバックアップするドラマのような感じです。以下あくまで個人的な意見です。

自転車の性能ではフレームは大きな要素といわれています。しかし素人では硬い柔らかいまでは感じることが出来ますがそれ以上になりますと難しいです.

その点ホイールは違います。差異がはっきり出ますので面白いです。そのホイールのプランを自分で考えて部品を揃えて製作発注する。組み立ても自分でやればいいのですがこれは結構年季が必要です。このややこしいところを省いてプランを仕上げるという方法はいい方法です。手前味噌になりますがお客様は良いところに目をつけられました。

自分でプランしてホイールを仕上げる、勿論こうしたらどうですかと助言はいたしますのでとても楽しく、時間やお金に於いても経済的です。

出来上がりのホイールです。

前輪539g 
ノバテックハブ使用 左右2クロス組
出来るだけスポークテンションを均一に仕上げました

ONYXピンクハブでホイール作製

ホイール作成を依頼した場合の支払い方法はどうなるでしょうか?というお問い合わせいただきました。銀行振り込みでお願いしています。というお返事からお話は進みました。

お客様よりハブをお送りいただきました。リムはキンリンのXR31T/RTで、スポークはTB2015黒という組み合わせです。

以下詳細です。

リム XR31T/RT 前後ともに32H

ハブ 持ち込みONYXハブ 前後共32H

スポーク TB2015 黒 

ニップル ダブルスクエア 黒

ハブは持ち込みいただきました。ピンクのハブでとても存在感あります。リム、スポークは黒色なのでピンクが差し色になりとても美しく仕上がります。

前輪 105g
後輪 356g

ハブを計測しました。前輪用105g、後輪用356gと重量は決して軽いとはいえませんが回転はとてもなめらかです。重量があるということは丈夫ということでもあります。何事もトレードオフですべてがいいということはありません。また、通常ならラチェットリングに爪がカリカリと当たる音がするのですがこのハブは特殊な構造でそのような音がしません。とても静かに回るハブです。さわってみると作りの良さがよくわかります。とても素晴らしいハブでこれなら欲しいと思います。

スポークは提案を受けていただきました。ピラーのTB2015です。中央部が1.5mmのバテッドスポークを使います。細いスポークは地面からの衝撃を和らげてくれますのでロングライドに適したホイールに仕上がります。

ニップルはダブルスクエアを使っています。ニップルも重要な部品です。ダブルスクエアは前からでも後ろからでもニップルを回すことが出来ますので使いやすいニップルです。

前輪797g
前輪スポークテンショングラフ  バラつき度を出来るだけ小さくします
後輪1042g 重さと性能は別のものです
後輪スポークテンショングラフ 出来るだけバラつき度を小さくします

ホイールは日にちをかけて何度もテンション調整を行います。この点が完組ホイールと違う点です。時間をかけて調整すれば狂いが出にくい。簡単なことですが量産ホイールにはできないことです。いわば職人仕事ですので手間をかけて仕上げています。

マリアローザ・ホイールと呼ばせていただきます

出来上がりのホイールはとても美しいホイールで、マリアローザ・ホイールが出来上がったと喜んでいます。安心できるハブを持っていれば何度も楽しめるのがいいです。

シルバーホイールの作製

神戸のビルダーさんが販売されているホイールと同じようなホイールが欲しいとご連絡いただきました。リムは22mm高のシルバーリムに台湾ハブ、スポークはサピムのRaceという組み合わせのホイールです。

手組ホイールファンでは22mm高のリムはご用意できなく26mm高、31mm高ではご用意出来ますとお返事しますと26mm高で見積依頼があり、ご注文いただきました。

ホイールは下記の仕様です。

リム キンリンXR26T/RT  前後ともに32H

ハブ 前輪 シマノHB-RS400 32H

   後輪 シマノFH-5800 32H

スポーク 前輪 ピラーTB2015 後輪左 TB2015 後輪右TB2018

ニップル ピラー ダブルスクエア シルバー ブラス

前輪813g
前輪スポークテンショングラフ
後輪1044g
後輪スポークテンショングラフ

シルバーリムはなかなか手に入れることが難しいリムです。自転車部品を扱う店ではプレミア価格となっているショップもあります。当方もいつも仕入れるセラーさんに頼んで仕入れたリムです。

シルバーホイールはクロモリフレームによく似あいます。クラシックな自転車にはぴったりのホイールです。今回のリムは26mm高24mm幅と最近のワイドタイヤにも適したリムでクラシックなイメージですが実際はモダンなホイールが出来上がります。リム高がありますので剛性が高いホイールです。

ハブはシマノハブを提案しました。シマノハブはユーザーが育てるハブです。こまめにグリスアップを行いますと20年使われても大丈夫です。リムのほうが先にすり減ってしまうくらい長持ちします。

スポークは中央部が1.5㎜のバテッドスポークを使います。細いスポークは地面からの衝撃を吸収してくれますのでロングライドに適しています。

ニップルはダブルスクエアを使いました。前からでも後ろからでもテンションアップが出来るニップルです。扱いやすいのでお勧めです。難点は手に入れにくいことです。

見た目はクラシック、製品内容はモダンというホイールです。リム剛性が高くスポークテンションを揃えて仕上げていますので踏み込めば反応してくれるホイールです。ロングライドに適した存在感たっぷりのホイールが出来あがりました。

重量は前輪が813g後輪が1044g合計1857gと決して軽くはありません。普通なら敬遠する重量ですがホイール選びで誤解されていることが多いので説明したいと思います。

軽いホイールが欲しいとおっしゃる方が多いのですが軽いから走るという考えは間違いです。勿論軽さは必要な条件ですが軽さよりも剛性と組付けが大切ということを見逃してしまうことが多いようです。剛性の高いリムは凹みにくいです。どんなホイールにも体重がかかるので地面と接している部分は凹んでいます。この凹みの連続で前に進むわけですが剛性が高いと体重による凹みが小さいので駆動ロスが少ない訳です。組みつけが大切なのも同じです。すべてのスポークがロスなく働いてくれるように均一なスポークテンションで組み上げることが必要です。

1500g以下と当初ご希望でしたが出来上がりは1857gです。重量があるのですがこのホイールはよく走ります。理由は剛性高いリムと組みつけの良さです。ホイールは軽いに越したことはありません。しかし軽さ以上に大切なことはリム剛性とスポークテンションです。

お客様はこの説明をご理解いただきました。インプレが楽しみです。

4セット目のホイールをご注文いただきました

アルミホイール、カーボンホイールと何度もリピートいただきましたお客様より今回はワイドリムを使ったカーボンホイールをご注文いただきました。

どうしても自慢話になってしまいますが以下お客様より伺ったお話です。

お客様はいろんなブランドホイールを試してこられて手組ホイールファンにたどり着かれました。以来ホイールは手組ホイールファンにご注文いただいています。

お客様のライド仲間は超高級の自転車、ホイールに乗っておられる方々が多いグループのようです。手組ホイールファンの無印ホイールを取り付けて走ると何処のホイールかと仲間より聞かれるとのことです。そんなグループの中で手組ホイールファンのホイールは頑張って!?います。

関西人はいいものを安く買うことに喜びを感じます。お客様はもともと関西人ですが今は違うところにお住まいです。しかし関西気質は変わりません。お仲間のホイールと比べて1/3の価格で買ったホイールで十分互角に走れていることが楽しいといっていただいています。

無印のホイールですがスポーク調整がよくできていればブティックブランドのホイールと乗り比べても互角とは言いませんが十分楽しめます。高級車に乗るのが楽しい方も沢山おられます。乗ったことがないのですがその気持ちは分からないでもありません。しかしリピーターのお客様は見る目があれば余計なお金を駆けなくても充分楽しめるというお考えです。実際大いに楽しんでおられ、ご友人まで紹介していただきました。

今回ご注文いただきましたホイールは次のようなホイールです。

前輪638g
前輪スポークテンショングラフ
後輪790g
後輪スポークテンショングラフ
リムは迫力あります

リム 30mm幅40mm高 カーボンリム 前後共24h 穴ナシリム フックレス

ハブ ノバテック ストレイトプルハブ前後共24h

スポーク サピムCX-RAY wing21

ニップル DT SquorxPro ブラス 黒

リムにはうねりがあります。ブティックブランドのホイールのようです。フックレスタイプでご注文いただきました。通常のリムと比べて格上のプロ仕様のリムです。当然価格も倍ほどしますがとても軽量です。勿論通常のリムも充分な強度があるのですが軽さが違います。

ハブは量産ハブのノバテックのストレイトプルハブです。ブティックブランドのハブではありませんが性能に関しては必要十分なハブと考えています。しっかりとした材料、部品で作られたハブなら高価なハブと比べて価格差だけの違いがあるのかという見方です。ハブに性能差があるのかもしれませんがその差よりもホイールの作りなどトータルで考えられています。価格も重要な必須条件です。こうしたお考えでご注文いただいています。

スポークは軽くて丈夫で空力のあるサピムのCX-RAYを前輪、後輪左に使い後輪ドライブ側には少し太いwing21で剛性を高めています。

ニップルは目立たない部分でありますが重要な部品です。高価なニップルですが内部に固着防止剤が注入されているSquorxProを使いました。

ホイールの出来栄えはスポークテンションで決まります。しっかりとスポーク調整行いました。お客様のインプレが楽しみです。