ミニベロ用ディスクホイールのご依頼

ミニベロ用のホイールをご注文いただきましたお客様より再度ご注文いただきました。2回目のご注文です。

今度は同じアルミリムにストレートプルスポークを使ったハブでの作製依頼です。リムとハブは持ち込みされました。ミニベロハブはなかなか手に入らないハブのようです。うまく見つけられたと思います。

276g
前輪用ハブ 98g

スポークは2㎜径のスポークで作っています。流通量の差が理由と思うのですがストレートプルスポークはjベントと比べまして価格が高いです。メーカーの価格は変わらないと思うのですが商社の価格はとても高価です。しかし要るものは要るので仕方ありません。

どのホイールもいえることですがハブは正確な計測が必要です。ストレイトプルハブではスポークの穴位置の計測が難しいと思います。正しく測ることでスポーク長が決まります。

スポークが用意できれば順調に仕事が進みます。ハブにスポークを通せばリムの穴位置はすぐわかります。ニップルをねじ込んでいけば容易に仮組が終わります。

前輪ディスクホイール 534g

ミニベロホイールも作製手順は通常ホイールと同じです。出来るだけスポークのテンションを揃えることが肝心です。テンション値も通常リムと同じようにしています。 ミニベロホイールは流通量が少ないので部品集めが大変ですがミニベロといえども走りにこだわるならホイールが大切です。

チューブレスタイヤ運用についてのコメントいただきました

12月18日の記事、チューブレスタイヤ、ビード上げが大変です②にコメントをいただきました。

チューブレスタイヤの扱いではタイヤ中に水を400ccほど入れてしばらく置いておくという方法は面白いと思いました。チューブラータイヤでのテープを使った場合では薬剤を使われています。

手組ホイールファンではチューブラータイヤは相変わらず親指でごしごしと擦ってテープの残りを取り除く方法でやっています。

ヒートガンの熱を皮手袋で防御しています

方法は皮の手袋とヒートガンを使っています。親指でこすり取るわけですがヒートガンを使って温めたテープ滓を取り除いています。やけどしないように皮手袋を使います。ヒートガンの熱と擦るときの摩擦熱を皮手袋で防いでいるのです。皮手袋はとても役に立ちます。

コメント欄からチューブレスタイヤ運用のヒントを投稿していただきました。知らなかった方法を教えていただきました。ありがたいです。

クリスキングハブでホイール作製

6月にONYXハブでホイールのご注文いただきましたお客様より再度ご連絡いただきました。

今回はクリスキングハブを持ち込みされてのご依頼です。

前輪102g  べリングが大きいのでこの重量です
後輪222g 軽量です

前輪24穴後輪24穴でリムはキンリンのXR31T・RT前後ともに24Hで左右2クロスのホイールです。スポークはwing21黒でお作りすることになりました。

写真はお送りいただきましたハブです。とても滑らかな回転はさすがに高級ハブと感じました。ハブは再利用ですので穴位置には出来るだけ注意を払って組み立てます。お客様より前の穴位置には気を使わなくていいと了解いただいています。

前輪はラジアルで組まれていましたハブですので今回2クロスで組んでも穴位置には心配いりません。後輪ハブはドライブ側2クロス非ドライブ側にはラジアル組で組まれていましたので今回の左右クロス組でも大きくハブを傷つけることはありません。再利用のハブには注意が必要です。仮組には前のスポーク通し穴と同じ穴を使って組み立てることが出来ました。

各スポークを均等にテンションアップしていきます。後輪リムはオフセットリムです。3mmセンターからずれていますので左スポークテンションは10%ほど通常リムより高く仕上がります。左右のスポークテンション差が少なくなり駆動ロスが減少しスポーク折れも防げます。

前輪767g
後輪882g

前回は前後共32穴のホイールでしたが今回は前後ともに24穴ホイールです。どちらも同じXR31T/RTリムなので乗られた印象がどのように変わるのか楽しみです。

キシリウムSLのスポーク調整

キシリウムホイールのスポーク調整をご依頼です。

マビックのキシリウムは1999年の発売で大成功収めたホイールです。発表以来少スポークで見た目の存在感あるホイールが完組ホイールを牽引していくようになりました。1本だけの赤スポークは強烈なアクセントで、確かに今見てもカッコいいホイールです。

太いスポークに赤スポークが1本 存在感抜群です

お預かりの状態ではホイールテンションはドライブ側約145kgf~150kgf、とてもハイテンションでした。センターも左に0.7mm寄っています。勿論この状態で使えないことはありませんがドライブ側のテンションを下げて均一にしました。後輪は右から左がセオリーなので右が決まるとおのずと左テンションが決まります。

ホイールの剛性はスポークテンションを上げることで得ることはできません。リムの剛性とスポークの種類(太さ)で決まります。高すぎるスポークテンションはホイールの剛性を下げてしまいますので注意が必要です。ただこれが正解値ですという数値はありませんので難しいところです。一般には120~140kgfといわれていますが手組ホイールファンでは120~130kgfにしています。

ドライブ側ラジアル  非ドライブ側2クロス
出来るだけスポークテンションを揃える

キシリウムSLのスポークはアルミです。スポークテンションを出来るだけ正確に測って調整するにはテンションメーターが必要です。幸いにも使用しているテンションメーターの交換表にはキシリウムという欄がありますのでこの交換表を見ればある程度はわかります。しかし正確な数値は仮に130kgfならこの数値で引っ張ってあるスポークをテンションメーターで測ればよいわけです。手組ホイールファンでは校正器がありますのでアルミスポーク現物を130kgfで引っ張って測ることにしました。テンションメーターを当てる位置によって多少の誤差は出るかもしれません。しかし概ね信頼できると考えています。各スポークテンションは出来るだけバラつきがないように心掛けています。

キシリウム アルミスポークを測る

スポークを握ってテンション値がわかるものではありません。人の感覚はいい加減なものです。ハイテンションであればよいホイールと考えている人も結構おられるようですが適度なテンションで仕上げることが肝心です。

C1クラス、おめでとうございます!

お客様からAJOCCのシクロレースで最上位クラスに昇格されたことお知らせいただきました。

2022-12-04 東海シクロクロス 第2戦 愛知県新城市 東郷ケッターパーク iRC TIRE CUP

5年間着実に成績を上げてこられ、シクロクラスの最高峰C1クラスに昇格されました。AJOCCのホームページに発表されました。勝手にお名前の記事は掲載できませんのでこの場ではお知らせできません。しかしわざわざ手組ホイールファン宛にご連絡いただいたことに感謝しています。

これまでに選手のホイールを5セット作らせていただきました。クラスが上がるごとにご注文いただきました。いつもこのリムで、この仕様で作ってくださいというご注文です。こちらは組み立てるだけですが出来上がりを信頼していただきとてもありがたいと思っています。手前味噌ですが作るごとに良いホイールに仕上がりました。シクロレースは瞬発力が大切なので対応できるホイール作りが必要でとても勉強にもなりました。

日々の努力の結果昇格されたのですが少しでもお手伝いすることが出来ましたことに喜びを禁じえません。おめでとうございます!お祝い申し上げます。

メールアドレスが違います

下記のお問い合わせいただきましたがメールアドレスが違っていました。

初めまして。
現在、ディスクブレーキのロードバイクに乗り換えたためカーボンホイールを探しています。
そこでご相談なのですが、以下の仕様で組んで頂くことは可能でしょうか?
また、お値段はどの程度になりますでしょうか?
お暇な時で構いませんので、ご返答よろしくお願いします。

①ディスクブレーキのカーボンホイール
②リム高 40ミリ程度
③リムテープ不要のリム
④リム幅 19C
⑤チューブレスレディー対応
その他についてはおすすめのものでお願いします。

私の返事はお届できずに帰ってきました。正確なアドレスをご記入ください。

よろしくお願いいたします。

ブログを始めるにあたって

ロードバイクに乗り始めて15年、ホイール作りを始めて約10年、師匠がいるわけでなくネットからの情報で色々試行錯誤をしながら今に至っています。

私なりにやってみていいところを集めたTipsをブログにあげてみました。

このブログに興味を持っていただきホイールづくりの参考なればいいと思います。また、こんな方法もあるよと教えていただければ幸いです。