AL31Wリム使用シマノハブで多スポークホイール作製

リピートのお客様よりハブを持ち込みでアルミホイールの作製依頼をいただきました。使う部品にはハブは32穴ティアグラRS400です。リムはアルミリムはTNIのAL31Wです。

ハブはとてもホイールにとって大切な部品ですが重要度から見ますと3番目と考えています。1番はリム、2番はスポークと組付け、3番目がハブです。

ハブが3番目になる理由は同じリムでハブがDURAハブとソラハブで組んだホイールのスピードにはほとんど差がなかったのが理由です。比較の方法としてパワーメーターを見ながら一定の力で一定の区間を走り比べてみました。ハブの値段の差ほどスピードの差異は見出せませんでした。しかし見た目の仕上がりが違いますので高価なハブでは十分インパクトがあります。見た目も大切です。

後輪リムは3mm穴位置がずれています。オフセットリムと呼んでいます。通常リム穴はリムの真ん中にあいていますがオフセットリムは3mm反ギア側にずれて作られています。ハブはギア数が増えることでハブの中心位置がずれてきました。ギア数が多くなるほど中心位置のずれが大きくなります。このため左右スポークの張り具合は右が100とすれば左は45くらいの張りになります。

ハブではサイズ変更することが出来ないためリムの穴位置をずらすことで左右スポークのテンション差を少なくしています。約10%反ギア側のスポークテンションが上がります。緩いスポークテンションを是正し、スポーク折れなどのトラブルを軽減します。

今回のホイールは前輪は通常の穴位置がセンターのリムで、後輪は3mmずれたオフセットリムで作製しています。32Hの多スポークホイールです。スポークは細いバテッドスポークを使っています。ショックアブソーバーの働きをしてくれますので地面からの衝撃を吸収します。

前輪 842g
後輪 1091g

乗り味は柔らかく長時間のライディングでも疲れにくいホイールに仕上がります。前後で約1930gと重めのホイールですがリムの真円を保つ力が強いのでくるくるとよく回るホイールです。多スポークホイールは空力的には少しマイナスですがリムは凹まないホイールですのでよく走るホイールだと沢山の方からインプレをいただいています。

スポークが前輪20後輪24のホイールに比べますとスポーク、ニップルが増える分値段が上がりますが利点も増えます

平坦や軽い丘陵地帯には強いホイールなのでオールラウンドホイールとして楽しんでいただけます。お勧めいたします。

36mm高28mm幅のカーボンホイール作製

何度もご注文いただいているお客様よりご連絡いただきました。
フレームを新しく注文したのであわせてカーボンホイールを作ってほしいとのことです。
ハブはノバテックの28穴ハブを持ち込みされました。
前輪シャフトが15mm径と少し特殊なのでハブを探すのに手間取られたようです。

前輪772g ノバテックハブ使用
後輪 928g

7月にご注文いただき約2カ月かかりました。リムは誂えで注文していますので少し時間が掛かります。
しかし製品は安定していますので待てばいいだけです。

スポークはピラーのwing21を前輪後輪ともに使っています。サピムのCXRAYより少し剛性が高いので踏み込んでヌルクもなく硬くもない仕上がりになる予定です。お客様からの情報ですがグラベルキング チューブレスレディーを使われています。
インストールはとても簡単にできたとのことです。タイヤとリムの相性はいいようです。

ご感想が楽しみです。

ミニヴェロホイールの作製

リムとハブをお送りいただきました。ミニベロホイールの作製依頼です。

アレックスリム DA22
カンパハブ 前輪145g
カンパハブ 後輪用

リム アレックスリム DA22 シルバー 32H
ハブ カンパ レコード 32H

ハブはカンパニョ―ロ レコード 32H 前後セット 新品です。
リムは小径車リムとして手に入れやすいアレックスリムの製品です。

リム、ハブの正確なサイズは出ていませんので計測します。ホイール作りで一番大切な作業です。
スポークは2mm径の丸スポークを使いました。バテッドスポークや扁平スポークで作るのであれば特注になります。
通常の丸スポークであればカット対応できますので用意しやすいです。

後輪 736g
後輪スポークテンショングラフ
前輪 666g
前輪スポークテンショングラフ

小径車の32穴ホイールでは各スポークの間隔が狭いのでニップルが回しにくいという問題点があります。辛抱強くU型のレンチを使えばできますが楽な解決方法はリムの外側から回せるダブルスクエアニップルやDTのSquorxProニップルを使うことです。高価なニップルですが使う価値はあります。比較的楽にハイテンションに仕上げることが出来ます。スタンダードニップルの倍以上の価格ですのでこれを使うショップは少ないようです。ニップルの長さは16mmと結構長いサイズです。リムベッドの形状をみて使えるリムなのかの確認は必要です。

小さいホイールだから作るのは簡単そうに見えますが小径車ホイールは難しいと思います。ニップルを少し回しても大きく反応するのが理由です。大方の振れを取り、きれいに回るようにしてから調整を進めます。ニップルは少し回しても大きくリムは振れます。700cのリムと同じ感覚でニップルを回すとなかなか調整ができません。注意が必要です。
出来るだけ振れを最小になるように、出来るだけスポークテンションが揃うように調整します。

小径車のクロス組は2クロスで組みます。3クロスでは作りません

出来上がりました。

ホイール3セットのご注文

5年前にご注文いただきましたアルミホイールのスポーク替えと、新しいホイール2セット分のリムとハブをお送りいただきました。

5年前に納品しました黒スポークのホイール  シルバースポークに変更
5年前に納品しました黒スポークのホイール  シルバースポークに変更
バンテージ19 28H  前後セットでお送りいただきました
H+son ボックスリム 32H

ホイールはキンリンの22mm高のリムでシマノ105ホイールを使っています。黒のスポークをシルバーに取り換えます。他のホイールは①シルバーリムを使いハブはシマノのティアグラハブを使うホイールと②H+sonのボックスリムにサーリーのトラックハブを使ったホイールです。

勝手な想像ですが前にご注文いただきましたホイールが良かったのかもしれません。お客様よりまた新しくホイールを2セット作製依頼をいただきました。ありがたいことです。

ホイール作製の際、丸スポークを使う場合はハイテンションに仕上げるときに注意が必要です。ニップルレンチを回した時にスポークも一緒に回ってしまいスポークにねじれが生じます。扁平スポークを使う場合スポークテンションを上げるとスポークのねじれが見えますので比較的作業は楽です。ねじれ防止用としてのスポークホルダーを使います。

DTのスポークホルダーとニップルレンチ

丸スポークでは専用のスポークホルダーはありません。スポーク用のプライヤーなどでねじれを止めながらニップルレンチを使ってスポークテンションを上げていきます。この作業には高度な熟練が必要です。価格は丸スポークの方が扁平スポークの1/3と安価ですが作業ははるかに難しいです。ビルダーさんの熟練度は細い丸スポークの扱い方で分かります。過度にCXRAYなどの扁平スポークを勧めるビルダーさんには要注意かもしれません。ホイール注文の際には参考になると思います。

ホイール3セット、それぞれのご希望を伺って組み上がりました。

バンテージ19 シマノ ティアグラハブ RS400  28H
H+son ボックスリム 32H 後輪はJIS組
後輪 JIS組
シルバースポークに変更しました

①5年前にお納めしたホイールのスポーク替え
②シルバーリム、シルバーハブでホイール作製 前後共に28H
③ピスト用のホイールは後輪をJIS組に

ホイールの組み立てにはあまり時間が掛かりませんがスポークのテンション調整には時間が掛かりました。
出来上がり毎に3度に分けて発送しました。喜んでいただけると思います。

25mm幅45mm高リム使用カーボンホイールのご注文

リピーターのお客様よりカーボンホイールのオーダーをいただきました。
リム幅が25mmと少し幅が狭いリムで作ります。

ハブは持ち込みされました。ホイールは前後共に28穴です。

25mm幅45mm高リム ブレーキ面はオプションで強化されています
前輪ハブ 96g 28穴
後輪用 233g 28穴

前後共にスポークはwing21のシルバーでニップルもシルバーです。
スポーク数が28本あります。
メーカーの風洞実験では翼型スポークの空力は扁平スポークより良いということです。

前輪は2クロス組、後輪は3クロス組で組んでいます。

シルバースポーク、シルバーハブで作られたホイールは目が引く
穴ナシリムで作られたホイールはバルブ穴が一つだけ リムテープは要らない
穴ナシリムなのでバルブな穴だけあいています

今回のカーボンリムのブレーキ面はリムをオーダーする際にオプションでブレーキ面の強化を行っています。
このため通常のカーボンリムと比べてブレーキの効きが良いです。
ディスクブレーキのような効き具合と聞いています。

オプション加工でブレーキ面を強化しています

リムブレーキのカーボンリムではブレーキの扱いは慣れが必要です。
ブレーキレバーを引いては緩め、引いては緩めという使い方をします。
ずっとブレーキレバーを引き続けることは危険です。
これはブレーキ面が擦られて熱くならないようにするためです。

ディスクブレーキに替える理由として一般的にはリムブレーキより良く効くということがあげられます。

今回のリムのように効き具合が良くなるということなら今までの機材がそのまま使えるということですので投資金額を押さえることが出来ます。自転車のフレームを変えないでカーボンホイールの利点を生かす方法としてとても良い方法だと思います。

リムブレーキ方式、ディスクブレーキ方式それぞれ長所短所がありますのでよく考えられたら良いでしょう。

前輪 739g 28H 2クロス組
後輪 881g 3クロス組

出来るだけ真円を保つように、出来るだけスポークテンションが均一になるようにスポーク調整を行います。馴染みだしを繰り返してスポークを調整します。

このホイール、お客様には喜んでいただけると思います。

AL31Wアルミリムでホイール作製

このブログに連絡が入りました。

リム:TNI AL31W(ステッカーは剥がす)
使用方法:ロングライド
金額:手数料と送料込で6~7万円程度
手組ホイールの知識はあまりないため、ハブ▪スポーク▪ニップル▪組み方についてはそちらで決めていただけましたら幸いです。

前回の記事に続きますが、今回もTNIのリムでホイールのご注文です。

AL31Wリムはお客様の体重から前後共に28穴で提案しました。
ハブはシマノハブで、前輪後輪をティアグラRS400で仕上げます。ハブは必要十分な性能です。スポークは前輪が中央部が1.5mmのサピムのLaser、後輪は中央部が1.8mmのRaceで組みます。

当ブログにはベテランライダーさんからの注文が多いです。いろいろとホイールを試された経験がある方々なので硬い柔らかいの違いが良くわかっておられます。

AL31W 24mm幅31mm高 500g前後 高剛性 シールをはがす前に計測しました

リムは高さが31mmありますのでとても剛性が高いリムです。市販リムの中ではトップクラスと考えます。但し重量が500g前後ありますので少しでも軽い方が良いと思われる方には向きません。

前輪 812g
後輪 1061g

ホイールがよく走る走らないはリムで決まると考えています。乗り味はスポークで、ハブも大切ですが先ずはリムです。最初からAL31Wをご希望されているお客様はホイールのことをよくご存じです。

因みにホイールは4万円台で仕上がっています。メール2往復で商談はまとまりました。任すところは任す、お買い物上手なお客様です。ありがたいです。

24mm幅31mm高のワイドリムでホイール作製

お客さまよりご連絡をいただきました。

「オールラウンドに使えるC19幅のリムブレーキホイールが欲しいと思い、ご連絡させて頂きました。」

お客様に提案しましたホイールは次の仕様です。

リム AL31W 前輪後輪共に28H 後輪は3mmオフセット
ハブ 前輪 シマノ RS400 後輪 シマノ RS400 共に28H
スポーク 前輪 TB2015 2.2/1.5/2.0mm
スポーク 後輪 DTコンペティション 2.0/1.8/2.0mm
ニップル ダブルスクエアニップル

24mm幅31mm高  高剛性のリムはよく進む
RS400 28H 必要十分なハブです 良く回る
RS400 28H 必要十分なハブです 良く回る
後輪1079g  スポークはコンペティション 3クロス組
前輪823g  スポークはピラーTB2015  2クロス組

前輪スポークは中央部が1.5mmのピラーのTB2015スポークです。後輪スポークはDTのコンペティション(2.0/1.8/2.0mm)を使いました。どちらのスポークもバテッドスポークです。中央部が細くばね性があるスポークで、地面からの衝撃を和らげる働きをします。このため乗り味が優しくなります。2mm径のスポークで組まれたホイールとは全く印象が違います。

一般に完成車についてくるホイールは、ユーザーの範囲が広いのでほとんどのホイールは安価に剛性高くできる2mm径のスポークが使われることが多いです。お客様の体重や乗り方にあわせて作った誂えのホイールはついていません。

フレームも硬い、柔らかいがありますので自転車の乗り味はそれぞれ個性がでます。特にホイールはフレーム以上に特徴がでますので、一つのフレームでもホイール次第でいろんな乗り方を楽しむことが出来ます。

ホイールが前に進む時、地面に接している部分は僅かですが凹んでいます。この凹みの連続で前に進みます。剛性が高いリムを使うとリムの真円を保つ力が強いので地面に接する部分の凹みが少なくできます。真円を保てる力が強いホイールは駆動ロスが少なく良く進みます。

手組ホイールはロングライドに適しています 疲れにくいホイールです

今回のホイールは高剛性のアルミリムを使っています。出来るだけ各スポークのテンションが均一になるように調整し、振れが最小になるように仕上げています。お客様には喜んでいただけると思います。ご感想が楽しみです。

トラック競技用カーボンホイールの作製

トラック競技をされている方よりご連絡いただきました。種目は500mTTに取り組んでおられます。 自転車はスチールフレームのピストバイクと伺いました。

今回は決戦用として、カーボンリムのチューブラータイヤ用ホイールを希望されています。 ホイールに求める性能としては、踏み出しの軽さはある程度犠牲にして巡航速度の維持を考えられています。

前輪用ハブ 172g
後輪ハブ 224g

手持ちのGRAN COMPEのスモールハブの持ち込みです。ご意見を伺い、最終的には前輪55m高、後輪88mm高のチューブラーホイール決まりました。

前輪は20Hラジアル、後輪は24Hの2クロスで扁平スポークを使います。リム高がありますのでとても短いスポークになります。スポークは国内のセラーさんでは手配できません。
海外のセラーさんに注文しています。

風洞実験で調べた結果丸スポークと扁平スポークの空力差は1Wの違いとアメリカのあるホイールメーカーさんが調べました。
競技に出る方なら1Wは大きな値です。丸か扁平か、果たしてお客様は扁平スポークを選択されています。
秒を争うスポーツですのでスポークの価格は3倍以上違いますがこの選択は正しいと思います。

前輪 719g
前輪 ラジアル組
後輪 887g
後輪 2クロスで組んでいます

今回の後輪ハブは一般的な8速10速の後輪ハブのようなセンターオフセットがありません。前輪と同じ作りで左右のスポークテンション値は同じです。

作り方としましては前輪2つ仕上げる感じです。各スポークのテンションを出来るだけ均一になるように、フレは最小になるように仕上げています。ご感想が楽しみです。

ミニベロ用ホイール作製

このブログを読んでいただいた方よりミニベロホイールの見積もり依頼がありました。

451ホイール
ハブ シマノ RS300 前100mm 後輪135mm仕様変更希望
スポーク ブラック ニップル シルバー
リム ALEXRIMS DA22 (他のリムでも可)

簡潔に要点をシッカリと伝えていただいています。

ハブ軸を交換して135mm幅にします。
シマノハブは130、135どちらもハブシェルは同じですので軸を交換すれば対応できます。

上ハブはハブ軸130 下ハブは135mm  ハブシェルは同じ 軸だけ交換しました

ハブ軸を交換すれば130も135も使えることは意外と知らないユーザーさんが多いようです。細かい部品の供給をしっかりできるシマノはやはり素晴らしいと思います。

今回のホイールは小径車です。スポークが短いので簡単につくれそうに見えますが短いスポークは難しいと思います。通常の700cのホイールの方がずっと楽に作業は進みます。

大きいホイールも小さいホイールも基本は同じですのでスポーク長の計算もすべて同じです。
では何故難しいのか?

理由はニップル回すときの反応です。ニップルを少し回しても大きく振れ取りに反応するからです。しかも一般的なニップルレンチではスポークの間隔が狭いので12㎜、14mmの標準ニップルは回せません。使えないことはありませんが標準ニップルでハイテンションに仕上げるのは至難の業です。これはホイールづくりが出来る人なら良くわかることです。

振れがなく走ればいいホイールとスポーツ車のホイールとは内容が違います。
スポークテンションが100kgf前後に揃ったホイールに仕上げるには標準ニップルでは小径車は出来ないと思います。

前輪 687g
後輪 922g

小径車にはホイールづくりのノウハウが詰まっていると思います。たかがミニベロと侮ることは出来ません。

約46mm波型超軽量リム仕様ディスクホイールのご注文

以前ご注文いただきましたお客様よりご連絡いただきました。軽く波打っている形状の超軽量リムを使ったディスクホイールのご注文です。

リムは約400gの波型リムです。
ハブはTNIのREVOハブを持ち込みされました。スポークは羽形状のwing21を使います。

46.5mm高28mm幅 402g
TNI REVOハブ 後輪用 242g
TNI REVOハブ 前輪用 133g

ウィング21はサピムのCXRAYよりは剛性が高くCX-SPRINTよりは剛性が低いスポークです。空力はCXRAYよりは少し良いということです。
CXRAY使ったホイールでは少し温いと感じておられる方には適しています。ホイールの硬さはスポークが大きく影響します。
ホイールメーカーの宣伝文句に最強のスポークとか書いて宣伝していることが多いですがこれには注意が必要です。

CXRAYはとても優れたスポークですが万能ではありません。使い方には注意が必要です。
自転車の乗り方、使い方にあわせてスポークを決めることです。

今回の仕様で若干温いと感じる場合は後輪のギア側を少し太くすることで解決できます。
ホイールの硬さをスポークで調整する、誂えのホイールならではと思います。

シルバースポークが新鮮です
後輪 790g
前輪683g

シルバーのスポークで作りました。昨今黒スポークばかりのホイールですのでとても新鮮な印象です。
縦ブレ、横ブレを最小に仕上ています。各スポークテンションのバラつきはほとんどありません。精度の高いリムを使うと組み立ては安心できます。

良いホイールが出来ました。