後輪135mm幅でホイール作製

お客様より後輪エンド幅が135mmの指定でご注文いただきました。

前輪798g
後輪1068g

ホイールリムは当ブログで一押しのリムAL31W(XR31T/RT)リムで作りましたホイールです。
通常前輪100mm,後輪130mmが多いのですが今回は後輪エンド幅135mmです。

シマノはスモールパーツが豊富で助かります

一般には後輪は130mmが多いので135mmのハブはなかなか手に入りません。しかし使用するハブはカップアンドコーン方式のシマノRS400ハブですのでハブ軸を交換しますとご希望の135mmハブが出来ます。シマノではハブ軸組み立て品という名前で交換部品は容易に手に入ります。ありがたいことです。

130mmのハブ軸を135mmのハブ軸に交換には少しコツが要ります。ベアリング球が落ちないように指で押さえ、新しい135mmの軸棒を入れますとスムースに取り換えできます。シマノハブでは玉押し調整は基本の整備技です。玉押しをコーンレンチで調整する技はハブの構造を知るとよくわかります。

バイスに挟んで作業を進めると楽で速い
ハブ軸を135mmに変更

ハブ軸を交換しますとホイールのセンターはズレます。今回軸長が5mm長くなりましたのでリムのセンターは2.5mm左にずれます。当然ながら新しくホイールのスポーク調整が必要です。

リムセンターを2.5mm反ギア側にずらすにはギア側スポークを緩め、反ギア側を締め付けることが必要です。結構ニップルを回します。作業は新しくホイールを作るのと同じです。

出来上がりの左右スポークのテンション比を確認しますと左スポークテンションが相当上がっています。左右のテンション比率が約95:100の比率でした。駆動ロスは大幅に減ります。

左スポーク(ブルー)のテンションが高い(95:100)

オフセットリム+135mm幅のハブを使うことでこのスポークテンション比率を得ることが出来ます。エンド幅135mmのクロスバイクがロードバイクに負けないスピードで競争できるとなると楽しいです。

小径車ホイール3組のご注文

以前小径車のホイールをご注文いただきましたお客様より再度ご注文の連絡をいただきました。リムとハブは持ち込みです。以下メールでお送りいただきましたご注文の内容です。

①前後406ホイール
〇フロント エンド幅74mmメーカー不明ハブ28h/2クロス組
 スポーク黒、ニップル銀
〇リア エンド幅130mmシマノRS400ハブ32h/2クロス組
 スポーク黒、ニップル銀

②前451ホイール
〇エンド幅100mm/TNIハブ20h
 XR270リム20h/2クロス組
 スポーク、ニップルとも黒

スポーク長を計算しますと約180mmのとても短いスポークです。バテッドスポークを注文すれば特注になりますので手に入りやすい2mmのスポークを使いました。このためとても剛性は非常に高いホイールに仕上がります。乗り味を柔らかく使うにはタイヤ空気圧で調整が必要です。小径車のホイール作りは難しいと以前のブログ記事にも書きましたが実際そのとおりです。

700cの大きいホイールと作業は同じです。しかし小径車の場合ニップルを少し回しても大きく変化しますので注意が必要です。
今回の451ホイール、406ホイールではテンションメーターが使えました。2クロスの組み方なのでテンションメーターをあてるスペースが出来ますので助かります。 

3クロスでしたらスペースがないのでテンションメーターは使えません。そのような場合は弦楽器の調整のようにスポークを弾いてでる音で調べる方法を使います。テンションメーター校正器に180mmのスポークを取り付け、120kgfの力で引っ張ります。この状態でスポークをギターピックではじき音聞きます。この音に近くなるようにホイールのスポークを調整しています。

スポークを弾く音を聞いて調整する方法は昔から行われています。ホイール調整の基本わざになると思います。

451リムを使ったフロントホイール  2クロス組
406ホイール 前輪 74mm幅ハブ 28H 2クロス組
406ホイール 後輪 RS400ハブ 32H 2クロス組

縦ブレをしっかり取り、各スポークテンションが出来るだけ揃うように調整しました。うまく出来上がりました。お客様には喜んでいただけると思います。

シマノ130mmハブを135mmハブに変更

クロスバイクに適しています135mm幅の後輪ハブを探している方にお勧めします。リムブレーキ用135mmハブはなかなか手に入りません。

見つけてもディスクブレーキ用でリムブレーキ用はありそうでないという状況です。見た目さえ気にしなければディスク用のハブなら手軽に手に入ります。今回はハブ軸を交換するという方法で135mmハブを用意します。

130mmハブと135mmハブとはハブシェルは同じ大きさです。ハブ軸の長さが違うだけということです。今回はハブ軸組立品(軸長146mm / 玉間135mm)の名前で販売しています部品を用意しました。シマノでは交換用の部品は揃えていますのでとても助かります。

ハブ軸を135mm用に取り換えてスペーサーを2個入れます

あと必要な部品は左右のナット間を135mmに調整するためのスペーサーが必要です。これもブッシュと呼ばれるスペーサー(外径16内径10幅5mmのブッシュ)2個入れてハブの間隔を調整しました。少し工夫が必要ですが代用品を上手く探して新しいハブが出来ました。

上段RS300  下段改造RS300 ハブシェルは同じ  ハブ軸は取り換えた130mm用ハブ軸

135mmハブです。

HopePro5ハブ、中華カーボンリムでホイール作製

以前ホイールのご注文いただいたお客様よりご連絡いただきました。カーボンリムとハブを送るので組み立ててほしいとのことです。


リムは40mm高32mm幅で穴位置がオフセットのカーボンリムです。穴ナシのオフセットリムというところがミソです。左右のスポークテンション比率を高く仕上げることが出来ます。しかもチューブレス仕様です。

HopePro5 シルバー スポークwing21 左右2クロス組
HopePro5 シルバー スポークwing21 左右2クロス組


ハブはHopeハブのPro5シルバー24H前後セットを使います。シルバースポークのご指定でしたのでwing21を提案しました。ホイールメーカーのセールスコメントでよく見るスポークは最強のサピムCX-RAYというスポークが出てきます。今回使うスポークはCXRAYではありません。Wing21のシルバーです。

CXRAYはとても良いスポークですが最強、最良ではありません。乗り手にあったスポークがいいスポークと思います。

wing21はCXRAYよりは少し剛性が高いので自転車に乗りなれた人にはおすすめしています。ホイールの剛性は①リム②スポークで決まります。

前輪689g
後輪840g

今回のリムメーカーは初めてですのでデータがありません。ERDの計測から始めています。HopeハブのPro5もメーカーよりサイズデータが発表されていますが実際に計測してスポーク長を出しています。

因みにパソコンのAIさんにスポーク長を聞いてみました。ハブ名とリムERDのデータで聞いてみました。結果はかなり正確なスポーク長でした。これなら使えそうです。

しかし手組ホイールファンではずっとやってきた方法でスポーク長を出しています。自転車を扱う人は保守的です。

完組では黒スポークのホイールばかりでシルバースポークのカーボンホイールは珍しいです。ハブとスポークがシルバーなのでキラキラして目を引きます。

納品終わってからご連絡いただきまました。
早速近場で乗ってみましたが、軽くて乗り心地が良いホイールです。穴ナシのリムのためにピュアチューブレスか取り付けられ、運用も手軽そうです。」というコメントです。

リム高が40mmなのでリム剛性が高く使いやすいと思います。いろいろお客様から教えていただけるので勉強になります。

完組ホイールのスポーク調整依頼

キンリンXR31T/RTリムで作った手組ホイールをご注文いただきましたお客様から手持ちの完組ホイールの調整依頼を受けました。

お預かりホイールは32穴3クロス組のオーソドックスなホイールです。

前輪1183g 3クロス組 スポークは2mmの丸スポーク
前輪935g 3クロス組 スポークは2mmの丸スポーク
前輪スポークテンショングラフ 振れのないホイールですがスポークテンションが揃っていない  
後輪スポークテンショングラフ 振れがなくてもスポークテンションがバラバラでは駆動効率が下がる

ホイールをお預かりしますと先ずはスポークテンションの状態を調べます。データをグラフ化しますと対処がしやすいです。

グラフを見るとよくわかります。各スポークが適正に調整されているかを可視化するとホイールの状態がはっきりします。

ホイールのフレはしっかりと取られています。しかし各スポークのテンションがバラバラでは前にすすむ駆動力が正しく伝わりません。均一にスポークが張られていてこそロスなく進みます。スポークを調べて正しく対処すればイイホイールになります。

前輪スポークの張りが均一なら振れが出にくいという利点があります
スポークの張りが均一なら駆動効率は上がります

納品後、次のメールをいただきました。

「日曜日に中距離ライドに行ったのですがいつもよりも疲れが残りませんでした。テンションが揃っていることの違いを幾らか知ることができました。」均一のスポークテンション効果が出たようです。

ホイールは見た目では性能はわかりません。

スタンスリム、シマノDeoreハブで後輪ホイールのご注文

何度もご注文いただいているお客様より後輪作製のご注文をいただきました。
ハブとリムは持ち込みです。

stans Flow MK4
穴位置がずれたオフセットリム
stans Flow MK4 531g
Deore FH-M8010-B

・リム stans Flow MK4(持ち込み)
・ハブ シマノ Deore FH-M8010-B(持ち込み)
・スポーク サピムRace シルバー
・ニップル ダブルスクエアニップル

スタンスのFlow MK4リムは内幅が30mmあるワイドリムです。トレイル〜エンデューロ用として使われています。リム幅が広いので太めのタイヤが使えます。
ハブの左右フランジ間が広く、リムは穴位置が反ギア側に寄っているオフセットリムなので左右のスポークテンション比率は非常に高比率で組むことが出来ます。

.今回スポークはシルバーを使ってほしいと希望されました。最近の完組ホイールは黒スポークが多いのでシルバーは新鮮です。

後輪 1143g
出来るだけスポークテンションを揃えています 反ギア側(ブルー)が高いテンションです

スポークの組み方は左右共に3クロス組です。32穴のリムでは定番の組み方です。こった組み方をしなくてもトラブルが少ない安定したホイールが出来ます。

組む際の注意点として出来るだけスポークテンションを揃えています。何度も馴染みだしを繰り返し、出来るだけ振れを取ることが必要です。

お客様には喜んでいただけると思います。