40mm高ホイールのご感想をいただきました

3月29日の記事にしていますホイールを取り付けた完成車の写真をお送りいただきました。

40mm高波型リム使用 フレームには電動コンポを使用です 

長年リムブレーキで乗っておられたのですが初めてのディスクブレーキを使われました。ブレーキケーブルは内装です。自転車作業はなんでもできる実力派のライダーさんですがホイールは手組ホイールファンにお任せいただいています。信用していただいてありがたいです。

ホイールのご感想をいただきました。

新しいホイール で走りました。タイヤ  アジリストデュロ28C  空気圧フロント4   リア4.2(体重56キロ)一昨日朝20キロ程    夕方50キロ。昨日の日曜日、平坦路170キロ程。フレームも新しかったので、比較はできませんが、安定の 高性能ホイールで、静かで 素直で お願いして良かったと思います。友達が リムを見て カッコイいって言ってたのが印象的(笑)でした。 

コンポは無線式を使われています。ブレーキケーブルだけフレーム内装にしましたといっておられますがこのハードルはとても高いハードルです。なかなか個人で出来るものではありません。いつもすごい!と感心しています。

LWCカーボンディスクホイールのスポーク交換

LWCというカーボンホイールの後輪スポーク組み替え依頼の連絡がありました。

軽量のカーボンホイールですが踏み込んだときに力が抜ける、いわゆる温いホイールということです。一般に温いホイールはホイールの剛性不足です。これは主にスポークが原因で処方箋としてはスポーク替えが一番効きます。

後輪665g
2:1組ディスクホイール

お預かりホイールを先ず点検しました。使われているスポークはとても細く、数量も21本です。右ドライブ側に14本、左側に7本の2:1組のディスク仕様です。スポークは#15の扁平スポークです。

ホームページからの情報ではサピムのCXスーパーRAYという規格でニップルも#15(1.8mm)を使われていました。スポーク替えのご依頼でしたので、てっきり普通のCXRAYから太いスポークに替えればよいと考えていましたが#15スポークは予定外です。スポークは1本約3.6gでした。

お預かり時のスポークテンション状態

さて、スポークテンションをグラフにしますとよくわかります。ドライブ側のスポークテンションはバラつきが大きいのでこれもぬるい原因と思われます。

穴なしリムを使われています

お預かりしたときにもう一つ驚いたことがあります。ホイールは穴ナシリムを使っていましてチューブレス仕様のホイールでした。

手組ホイールファンではこの穴ナシリムを標準としていますので普通の扱いですが、一般にはこの手のホイール修理を受け付けるショップは少ないと思います。理由は手間がかかるのが理由です。ひょっとしたらやり方が分からなくて断るショップも多いかもしれません。スポーク組み替えの場合ニップル穴がないのでニップル交換にはバルブ穴から取り出すしかありません。リムを細かく振り続けてバルブ穴から取り出します。この方法しかありません。運がいいときはスッとニップルが出てきますが大概はリムを振り続けないといけません。苦痛が続く作業です。

元のスポーク14本 54g
エアロコンプ14本 79g

スポークを取り出して計測しますとスポーク14本で54gです。新しく取り付けたエアロコンプは14本で79gです。25gの違いは大きくスポーク7本分を追加したと考えられます。

剛性は大きく高まりました。この強化で乗り味は変わるでしょう。この強化でも剛性が不足の場合はホイール交換がいいと思います。もっと太い2mmのスポークに交換も考えられますがその場合リムが割れる恐れがあります。手組ホイールファンの定番リムでは1.8mmのスポークまでにしています。リムメーカーが2mmのスポークを勧めていないのが理由です。

サピムのCXRAYは最高のスポークといわれています。このCXRAY神話を信じるユーザーさんも多いのも事実でホイールメーカーもこれに乗らない手はありません。CXRAYの優秀さは否定しませんが理屈に合った使い方が必要です。CXRAYをウリにしているホイール屋さんは逆に要注意かもしれません。とはいえ手組ホイールファンでもCXRAYはよく使います。

スポーク交換後のスポークテンショングラフ

ホイールは出来上がりました。穴なしリムなので少し時間が掛かりましたが達成感たっぷりのホイールです。お客様のご感想が楽しみです。

チューブレスタイヤに再生バルブを使う

新しいチューブレスバルブも準備しているのですが、自分用には再生バルブを使うことにしました。バルブはパンクしたチューブから作っています。バルブの根元をきれいに切り取るだけです。ただこれだけでは空気漏れを起こすのではないかと思いホームセンターでゴムワッシャーを購入して2枚取り付けています。

パンクしたチューブから作った再生バルブ
ゴムワッシャーを使います

今回は36mm高の定番カーボンホイールに使いました。タイヤはIRCのチューブレスタイヤです。タイヤは新品ではありません。ビード部分を出来るだけきれいにして新品状態に戻したタイヤです。

ゴム部分を切り取った再生バルブ 使えます
中に1枚、外に1枚、ゴムワッシャーを使っています

リムに取り付けたタイヤをリム中央部に寄せてからコンプレッサーで一気に空気を入れました。ビードは簡単に上がりました。パンパンという音がしてビードが上がったので普通の空気入れに取り換えて規定の空気圧まで空気を入れました。おそらく普通のポンプならこんなに簡単には上がらなかったと思います。

XR31RTリムとカーボンリムに使いました

チューブレスタイヤの運用では一番小さな製品でいいのでコンプレッサーをお勧めしたいです。このコンプレッサーならブースター付きのポンプよりも安価に手に入ります。

コンプレッサーを使って勢いよく空気を入れると簡単にビードが上がります。今回は石ケン水も使っていません。ビードが上がらない場合は後から石ケン水をスプレーボトルで吹きかければ再度行う予定でしたがスプレーボトルは不要でした。

パンクしたチューブのバルブは残しておいてチューブレスバルブとして使うことにしました。

改造ゾンダの紹介です

ホイールご注文をいただきましたお客様に手持ちの改造ソンダを試乗していただきました。4,5回乗られたようです。ご感想を伺いますととても欲しくなったとか。高い評価をいただきました。

ハブとスポークを残して新しいリムで作っています
2:1組の後輪はよくできています ハブがいいです
前輪16本で強度は持つのかと思いますが大丈夫です

改造ゾンダの内容は次の通りです。

リム 前後共に36mm高28mm幅別注カーボンリム チューブレス仕様

ハブ ゾンダホイールより転用

スポーク 前輪 ゾンダホイールより転用

スポーク 後輪 左 ゾンダホイールより転用

スポーク 後輪 右 DTコンペティション黒 オリジナルより少し剛性を高めています

ニップル DT SquorxPro ブラス

オリジナルのゾンダ・スポークはカットして新しくねじを切り使っています。但しリム高が大きく変わる場合はスポークが切れる余裕がないので再利用はできません。新しいスポークを用意しないといけません。

リム高はオリジナルのアルミリムより少し高くなっています。カーボンリムになったので剛性は上がりました。スポークもオリジナル仕様から剛性が上がっていますので少し乗り味が硬くなったようです。

このハブは貢献しています

オリジナルのゾンダはどちらかといえば柔らかめです。スポークが16本・21本ですので当然と言えば当然です。他のブランドでも少スポークであればスポーク数だけの剛性と思っています。ホイールの剛性はスポークの総面積に比例しています。どんなに有名なホイールであっても同じです。しかしそこに主観的な印象が加わるので評価が変わってくると感じています。ホイールは複雑です。

改造ゾンダはリムとスポークの剛性が上がり快走ゾンダに変身したようです。

多スポークでアルミディスクホイールのお勧め

リムブレーキからディスクブレーキのシステムに変更されている方が増えているのはホイールのご注文からみてよくわかります。

自転車は1フレーム2ホイールといわれます。ディスクに変更する利点を考えますとブレーキ面の強化だけではありません。ブレーキパッドの変更が不要という利点があります。カーボンホイールとアルミホイールを一つのフレームで使えます。これは便利だと思います。

リムブレーキの場合ブレーキパッドの縛りがありますので一度カーボンホイールにしますとなかなかアルミホイールに戻れません。ブレーキシューの交換が面倒でどうしてもホイールは固定してしまいます。自転車が増えたりホイールが増えたりする原因になってしまうようです。

ディスクシステムにしますとこの点はとても楽です。フレームが一つでもホイールはどんなホイールでも使えます。自転車沼にはまり込むと一つのフレームで辛抱できる人は少ないと思いますが…

長い枕となりましたがアルミのロングライド用のディスクホイールを作製しました。

オフセットリム 416g
リム高24mm幅24mm3.5mmオフセット

リムは24mm高24mm幅リム内径19.5mmのアルミリムです。リム穴は3.5mmオフセットしていますので左右のスポークテンションのバランスを良くします。このリムで32穴の多スポークホイールを作ることにしました。

HB-RS470 164g
FH-RS470 361g

ハブはシマノのディスクハブでティアグラグレードHB-RS470,FH-RS470を使います。ハブ重量があるのですが決して欠点ではありません。重いハブは丈夫で長持ちです。シマノでは普及タイプのハブですが必要十分の回転性能を持っています。

スポークは前輪では左右共に中央部が1.5mmのピラーTB2015,後輪右側にはDTコンペティション黒左にTB2015を使っています。ドライブ側のスポークを1.8mmにして剛性を上げています。

多スポークホイールは疲れにくい
前輪775g
後輪998g
リム穴は3.5mm オフセット 左右のスポークテンバランスを改善します

多スポークホイールはとても乗り心地がいいホイールです。地面からの衝撃は細いスポークがショックアブソーバーの働きをしてくれますのでロングライドに適しています。スポークが増えるので空気抵抗を心配する方がおられるかもしれませんが競輪選手のホイールは36本ありますので安心されたら良いと思います。

何事もトレードオフの関係ですので乗り心地が良いのだが見た目は古臭いという難点もあります。しかしながら総じて多スポークホイールはプラス面が多いホイールと思います。

クラシックなクロモリホイールでは多スポークホイールを使われることが多いのですが少し間口を広げて提案です。ディスクカーボンホイールのサブホイールにアルミの多スポークディスクホイールをお勧めします。

街乗り用シングルスピードのホイールを再調整

通販で街乗り用として販売されているシングルスピードのホイールを点検する機会を得ました。見た目はそれなりにシンプルでよくできていると思います。

どのような自転車でもホイールが一番大切です。安価なピストバイクであってもホイールが変わると見違える走りを体感できるものです。

ホイール前後ともに32穴 2mmΦストレートスポーク使用

このような安価な量産ホイールは最終には人の手が入っていますが機械で組んだホイールといわれています。前輪後輪のホイールスポークテンション、振れを調べてみました。結果は驚いてしまいます。このようなホイールに精度を求めるのは無理な話と思うのですがスポークテンションがバラバラだとスポーク折れの原因になります。予防のためにできれば再調整をお勧めします。

後輪のスポークテンションをグラフにしました
出来るだけスポークテンションを揃えることでスポーク折れなどのトラブルを避けることが出来ます

調整にはギターの弦をはじくような方法もあります。耳で音を聞いて均一になるようにしていく方法ですが、これには限りなく続けてしまう恐れがあります。やはりテンションメーターで調べていく方法が良いと思います。データを取ることで訂正が容易にできます。スポークテンションのバラつき度を調べ、出来るだけ小さくなるように調整します。

街乗り用のホイールならそんなにスピードは出さないと思いますがしっかりと調整すれば結構楽しめるホイールに変身します。最終的にはハブを使って新しいホイールに組み替えるのが良い選択かなと考えています。安価な自転車も変身できるので本当に面白いです。

ビンテージホイールのスポーク修正依頼

ビンテージホイールの前輪を調整してほしいとご連絡いただきました。このホイールの後輪はすでにスポークを替えて修理したことがあります。1970年代に作られたホイールです。

ビンテージホイールの調整です

リムはマビックのGL330、スポークはSマークがあるバテッドスポーク、ハブはDuraハブです。

スポークのSマークはイタリアのSacchetti製です

スポークメーカーが分からなかったので調べたところイタリアのSacchettiというメーカーでした。

約50年前のDuraハブ

ハブはシマノのDuraハブです。品番はわかりませんがシマノのDuraAceの刻印があります。とても滑らかに回ります。約50年経過していますが現役で使えます。本当に素晴らしいと思います。リムはきれいな状態です。大切に保管されていたようです。

スポークテンションは驚くばかりのゆるゆる状態でした。テンションメーターも使われていないと思います。スポークを握って強く張って振れがなければヨシとしたのかもしれません。

非常にスポークテンションが緩い状態です

先ずはホイールの状態を調べました。グラフにしますとよくわかります。スポークテンションはとても緩いのでどの程度ニップルを回せばよいのかグラフからわかります。

ニップルは3.4mmのレンチを使いました。ニップルレンチは沢山持っていますが場面に応じて使い分けるようにしています。通常は3.2mm用と3.4mm用の2種類あればいいのですがスポークの状態でニップルレンチを使い分けると作業がし易いです。ニップルレンチはそれぞれ特徴があります。早く回したい時や、1/4回転。1/8回転、と細かく調整するときに適したレンチがあります。大工さんが沢山道具を使い分けているような感覚です。これは経験で見つけるしかないようです。

ニップルを回していきますとスポークも一緒に共回りしますのでこれを防ぎながらスポークテンションを上げていきます。特に丸スポークの場合ニップルと一緒にスポークも回りますのでねじれが生じますので扱いが難しいです。その点扁平スポークはスポークホルダーを使えばいいので扱いが楽です。

サピムのホームページで細いLaserスポークの説明にこのように書かれています。

 You may have to use pliers to hold the spoke to prevent the spokes from winding up. Only experienced wheel builders should mount up wheels with this spoke.

スポークのねじれを防ぎながらテンションを上げる方法が述べられています。

スポークテンションを出来るだけ均一になるように調整し、振れを最小になるように調整しました。

出来るだけスポークテンションを揃えています

リムのセンターを出すのも大切です。しかしリムセンターを真ん中になるように調整することは必要ですが無理にセンターを出す必要はないと考えています。勿論センターはきっちり出すほうが良いのはその通りです。しかしスポークテンションの均一化を崩してまでセンターを出さなくても良いと思います。無理やりセンターを出すとスポークの張り方の違いから使っている間に狂いが生じやすいからです。ブレーキ側で調整すればいいと思います。

馴染みだしを何度も行いその都度スポークを調整して完成です。ゆるゆるスポークの状態からピンと張ったホイールに仕上がりました。約50年前のホイールが蘇りました。

Rovalホイールの剛性アップ

自転車仲間より紹介してもらったということでご連絡いただきました。

今乗っておられるホイールはスペシャライズドのRoval アルピニストCLX IIですが、もともと買った自転車についているホイールと比べてもスピードが伸びないということでした。困ったことに安価なホイールの方がよく走るといっておられます。高価なホイールはよく走ると思っておられたのですが期待外れのようでした。超軽量に作られたホイールも乗り手のパワーと合わなければミスマッチを起こす一例です。

後輪675g 超軽量です
右ドライブ側16本 左非ドライブ側8本 スポークはエアロライト
お預かり時のスポークテンショングラフ

ホイールの詳細をスペシャライズドのホームページから調べてみました。

スペシャライズド ホームページより

スポークは後輪スポーク左右ともにDTのエアロライトを使われています。2:1組でドライブ側に16本、非ドライブ側に8本という組み合わせで左右のスポークテンション差を是正しています。グラフを見ますとよくわかります。左と右のテンション差が少ないです。

ホイールはよくできているのですが剛性が足りなくて乗り手の力に合っていません。ではどうすればいいのかとなりますと

①新しいホイールを購入する

②スポークの剛性を上げてホイール全体の剛性を強化する

今回の場合はスポーク交換が最善です。安価に剛性アップが図れます。

ホイールを分解しますとよくわかります。

エアロライト 16本で72g
コンペティション16本 105g  33g増

ドライブ側のエアロライト16本の重量は72gでした。これをコンペティションに交換します。コンペティション16本は105gで33g重量が増えます。僅かな重量増ですがスポークを交換するだけで剛性は大幅に上がります。

Tヘッドスポーク

ホームページから得たスポーク長は288mmでした。実測しますと同じ寸法です。コンペティションに交換しました。ここで注意点があります。スポークはTヘッドという特殊な形をしています。このスポークは一般には販売していませんのでこちらで作ることにしました。

ニップルはアルミリムを使われていますので再利用はしていません。新しいニップルを用意して組み上げます。

後輪675gから709gに増加 これだけで剛性アップは価値がある
左エアロライト(扁平) 右コンペティション(丸)
スポーク交換後のテンショングラフ

高級ホイールでも乗り手との相性があります。どなたにでもピッタリということはありません。お客様はせっかく購入されたホイールでしたがもともと自転車についているホイールの方がよく進むのでがっかりされました。

ホイールは乗り手の実力に合った剛性が求められています。軽いホイールがよく進むということではありません。今回の事例では高級ホイールですがスポークの剛性が足りなくて、いわゆる温いホイールで乗り手の力が正しく伝わっていないホイールでした。

最上級の高価なスポークを使っていても乗り手に合っていなければ実力は発揮されません。重量は増えますがスポーク替えで剛性を上げて改善しました。高価なホイールなのに温いホイールで期待外れの方はスポークの交換を検討されたらいいと思います。よくなります。

Rovalホイールは手組ホイール

Rovalのホイールにしようかと迷われた結果、手組ホイールファンのカーボンホイールをご注文いただきましたお客様から教えていただきました。

今まであまり気にしていなかったホイールにSpecializedのRovalホイールがあります。じっとホームページを見ていますとこのブランドのホイールは手組と書かれています。

スペシャライズド ホームページより

リムはカーボンリム、ハブはDTハブ、スポークはSapimのスポークを選択し手組しています。言わば市販の部品を使っているホイールということでホームページにも手組と書かれています。わざわざ手組と示しているということは手組しているということに誇りを持っていると感じます。

●Rovalのホイールのホームページ情報ではDTハブ、サピムスポークなど普通に手に入る部品を使用しています。

●Rovalホイールの価格は手組ホイールファンの2倍から3倍しますので安物のホイールには乗っていないと自慢はできます。

しかし手組ホイールファンも手組ホイールです。

古い登山靴は滑る

テレビで古い登山靴と新しい登山靴の滑り具合を比較した実験をやっていました。

裏のビブラムソールは見た目が同じようでも古いビブラムと新しいビブラムとでは地面のグリップ力が全く違います。

見た目は同じようなビブラムソールはですが比べてみると違います

今持っている登山靴をテレビの実験と同じように斜めに設置した板面に置いてみて比べてみました。一つは長年使っている古い登山靴、もう片方は昨年購入した登山靴です。裏のビブラムソールは見た目では違いがわかりません。

古い登山靴が滑り落ちる角度に新しい登山靴を置いてみました
昨年購入の登山靴は同じ斜度で止まっていました 滑り落ちることはなかったです

斜めにした板の上に古い方の登山靴を置くとすぐに滑り落ちてしまう斜度に新しい方の登山靴をおきますとしっかり止まっていました。見た目は同じようでも新しい靴は滑りません。

厳密な実験ではありませんが古くて劣化しているソールは見た目では分からないようです。古いビブラムソールはグリップ力が劣っていると推察できます。

とても簡単な実験ですが見た目が同じでも古いゴム製品はグリップ力が劣化してくるということでこれはタイヤにも通じると考えています。

いつも走っている淀川河川敷でベテランライダーさんにタイヤ交換はどうされていますと伺ったことがあります。答えは、「もったいないのですが毎年交換しています。」ということでした。

へ~!毎年!と驚きましたが素晴らしいと感じています。古い登山靴の実験からでもわかるようにゴム製品はナマもののようです。見た目はきれいでも古いゴム製品は劣化しているということです。タイヤも同じことが言えそうでグリップ力が変わってくると思います。

自転車で、一番安上がりで効果のあるアップグレードの方法はタイヤといわれていますがこれは本当だと思います。しかしきれいなタイヤを捨てるのはなかなかできないのも事実です。