カーボンリムやっと届きました

1月23日に注文しましたカーボンリムがやっと本日届きました。

後輪24h478g 25mm幅 43mm高
前輪20h483g 25mm幅 43mm高

中国から届いたのですがとても時間が掛かりました。

仕方ないことですがまるまる2か月かかったのです。届いてよかったです。一度だけ謝りのメールが来ました。連絡もあったのでいつか届くだろうとゆっくりしていました。

今回もテストで購入です。メーカーは違います。

当たり前のことですがカーボンリムの場合日本の商社はメーカーがどこですと発表しませんので正確にはわかりません。はっきり言えませんがおそらく同じところと思います。

チューブレス用 ニップル穴なし

チューブレス仕様でニップル穴のないリムです。

ホイールを作るのはちょっと大変ですがリムテープは要りませんので作り甲斐のあるリムです。25mm幅43mmハイトで480g前後です。

今中国に注文すると届くまでに非常に時間が掛かります。飛行機の便が少ないのが原因と思います。生産はおそらく徐々に回復していくのだろうと思いますが物流が止まっているようです。当分こんな状態が続くのでしょう。

チューブレスタイヤをインストール、コツを共有

お客様とは手紙やメールで技術的なことをシェアすることが多いです。 中でもチューブレスタイヤについては簡単そうに見えて厄介なところが多いように思われます。

 

テープはどこの何々がいいとか情報を交換しています。アマゾンでテープを1万円以上使ってしまったとおっしゃった方もおられます。皆さん結構失敗を繰り返しておられます。

 

チューブレス用のポンプを買われた方も多いです。やっぱり専用道具は力を発揮します。

チューブレスようにタンク付きを使っています

今回テープ貼りなどのコツをわかりやすくまとめていただいたメールいただきましたので情報を共有出来たらいいかなと思います。

しわがあるとダメ
ピッタリと貼る

以下メールの内容です。

今回の体験で学習できた点についてお送りします。
参考になったのmasaさんからの手紙、Youtubeでチューブレスタイヤの取り付け方。

結局、リムテープは3回位貼り替えました 笑
1)リムテープを貼る前にアルコールでリム面の脱脂をしっかりやる。
2)リムテームを貼った後にテープの両サイドをウェス等で押さえつけながら
しっかりリム面に定着させる。
3)バルブ用の穴あけは慎重に、キリを使って開ける。
4)バルブ取り付け後は止めボルトをしっかり締める。
 後でシュワルベのバルブをゲットしました。
 こちらのほうがリム面に接着する樹脂の台座のようなもので、リム面に
 密着しやすいかも。
5)タイヤを嵌めて空気入れるもビードがリムの窪みにうまくセットされてないと
 ビードが立ってくれず、購入したインフレータで一発解決しました。
 いざというときの保険になります。
6)空気を入れた後、自然に空気が抜ける状態を確認して、シーラントを少量
 注入、再度空気を既定値まで入れ、入れた後、バイクに取り付け、数キロ
 試走、これから空気が抜けない状態を1日監視してライドに出かけました。

こんな感じです。

 

貴重な体験を踏まえてわかりやすくコツを教えていただきました。参考になると思います。

役に立つ情報はシェアしたいものです。

タイヤの空気の漏れはバルブを疑う

チューブラーホイールを組み替えましたのでタイヤも新調いたしました。

タイヤはヴェロフレックス カーボンです。

ちょっとお高いタイヤですがロードバイクで一番手軽で簡単にアップグレードできる方法はタイヤの交換です。

ヴェロフレックス カーボンを新調

タイヤをとりつけ空気を7気圧入れて様子を見ました。約2時間後に触ってみますとタイヤがへこんでいます。これは少し変です。タイヤが不良品なのかな?購入して半年もたっているので返品もできないしと思いましたがおそらくバルブが原因だろうと調べてみました。

 

コア外しでバルブコアは簡単に外せます。外せないタイヤもありますがちょっとお高いタイヤはほとんどはずせます。

パンクしたチューブから取り外して保管していたコアに取り換えてみます。取り換える前に水道管の漏れ止めに使うテープをほんのすこし使いぐるっと1~2回ほどまいてもとに戻します。これは念のための作業です。

 

タイヤの空気の漏れがひどいときはバルブを疑っています。

バルブコア交換後、空気を7気圧に入れ直して一日置きました。果たして空気は少し減っています。一日前の7気圧から5気圧に変わっていました。これなら通常の減りです。

 

チューブレスタイヤをインストールしてビードがうまく上がったのに空気が漏れるときがありますがこんな時もバルブが原因であるときが多いです。バルブコアと交換するとうまくいくときもあります。

チューブレスタイヤの場合はテープ貼りが大切ですがバルブのチェックも必要です。チューブレスの場合結構調べるところが多いので慣れと経験が必要です。

 

このブログはベテランの方々には笑うような話が多いのですが誰でも最初は初心者です。私もいつもいろんな方から教えていただいています。いい話はシェアしたいです。

クロスバイクのスプロケット交換

近所を手軽にのるためにクロスバイクを一台所有しています。

約10㎏と重いのですが近場を気兼ねなく乗るにはもってこいの自転車です。

 

今自転車はこのクロスバイクを含めて4台あるのですが一番活躍しています。

もちろん少し改良していましてホイールはキンリンのTB25を使ったチューブラーホイールにコンチネンタルのコンペティションで走っています。

足回りだけはしっかりかえています。

 

最近よくチェーンがとび走りが安定しませんでした。なんでもこなしてくれるクロスバイクですのでギアは結構すり減り傷むのも早いです。

ディレーラーの調子が悪いのかなと何度も調整しましたがどうもうまく動いてくれません。こんな時はスプロケットのギアが減っているとみていいと思います。クロスバイクの8速スプロケットは2000円前後の価格です。躊躇なく取り換えることにしました。

スプロケット交換しました

果たして取り換えますとギアチェンジはスパスパと決まります。

今までこまめにバイクを洗ってチェーンの注油もしていましたのでメンテはしっかりしていました。丁寧にに使っていましたがやはりギアは減っていました。スプロケット交換で新品状態に戻った感じになりました。ついでにチェーンも新しく取り換えましたのでとても調子がよくなりました。

 

このクロスバイクでいつも走るコース走っていた時です。前を走っているロードバイクの走っている人に後ろつかせてねと声かけたらクロスバイクのおっちゃんなのでびっくりされたことが何度もあります。この時の時速は約30kmオーバーの速度です。

スプロケットの交換、ホイールの変更などチューンアップした8速クロスバイクとてもよく走ります。

長い自転車歴をお持ちの方より評価いただきました

軽量ホイールをお買い上げいただいた方よりホイールのインプレをご連絡いただきました。

メールの中で選手歴を教えていただきました。

高校時代には高校生時代にインターハイ、国体、全日本選手権などはトラック競技で出場された方です。

私は若いときにはラグビーしていました。花園を目指したのですが大阪大会の決勝まで行きましたが残念ですがいけませんでした。こうしたことから全国レベルの競技大会に出場するということの重みを少しはわかります。

 

この方の選手歴をきかせていただき心がときめきました。競技からは離れておられるといっても若いときに得た感覚というものは忘れるものではありません。こんな方の感想を聞かせていただけるのは私にとって宝です。

写真を添付していただきました

以下いただいたメールの内容です。個人的なことは割愛していますがほぼ全部です

 

昨日、ロード練習に出かけた感想になります。

Fタイヤはビットリア・ディアマンテ・プロ・ライト23C、190g位、チューブも62g位の比較的軽めのもので、Rタイヤはブリジストン・エクステンザR1X25C、195g位、チューブは上記位のものです。タイヤについては、軽いのを安い時に買うだけで、銘柄は気にしません。

フレームはラバネロのEQUIPE SATで写真の状態で(サドルバックは外して)7.8kg位です。

コースは平たんで、サイクリングロードを走り、渡良瀬遊水地を2.5周をペースを上げて周回し、また、同じコースを帰ってくる65kmのコースになります。

乗った印象は、踏み出しに対してしっかり付いてきて、ハンドリングも遅れが無い、剛性があるが硬くはない?

と今までのホイールのイメージとは異なった印象で、足をのせておくだけで自転車が進んでスピードが上がって行く?

一度スピードを上げて休みたいときなど、足を引っかけて回すイメージですが、この状態で加速する?

移動に使うサイクリングロードで平均1.5~2.5km/h位アベレージが高い、フリー(平地用クロス)が1~2枚重くても回せる、

ペースを上げた周回でもブレーキブラケットを持った状態(普段は下ハン持ちで走行)2km/h前後早いアベレージでした。

それでいて最大心拍が7~8心拍位低い状態で走れる?ここ2年位はノバテックのホイールを気に入って使用していますが、ハブのベアリングでも違う?のかと思うくらい走ります。

スポークテンションに気を使い組んだホイールの違いなのでしょうか?

また、ラバネロのロードは高校生時代のも含め4台持っていますが、今回使用したEQUIPE SATは早いのですが足にくる(自分には)ロードですが、今回は筋肉の芯まで疲労する感じがなく、カイセイ022パイプのロード(これが一番疲れない!)の時のようです。

SATは、デダチャイの軽量な焼きが入るフレームのため剛性が高いが、自分には踏み返しが強いのか(私がヘッポコなのもあり!)疲れるフレームです、が、今回、強く回さなくてもスピードが乗る。そのおかげで心拍数もいつもより低く、結果、疲れていない?のかなー、と現在、考えております。

何発かもがくと多少振れが出るのですが、今回は全く振れていません、このようなホールはラバネロの主人である高村さんが組んだホイール以来でした。

今後は山コースでも使用してみたいと思いますが、かみさんが「それ、私用で買ったんでしょ!」と、つっこむので、お小遣い貯めて、ホイールを注文したいと考えております。

あまり機材の違いが判らない自分(かみさんの方がなぜか、わかるんです?)ですが、サイクルコンピューターのデータの違いは事実です。

これからも回る、ホイール作りに期待しております。(熱い!、ブログも楽しみにしております)

以上がいただいたメールの内容です。

お買い上げいただいたホイールの詳細は以下の内容です。

前後 1357g
前輪 575g
後輪 782g

前輪

リム  AL22 20h

ハブ  ノバテック A291SB 20h

スポーク サピムLaser 2.0/1.5/2.0mm ラジアル組

ニップル  DTブラス

重量  575g リムテープ込みで計測

 

後輪

リム  AL22 24h

ハブ  ノバテックF482SB 24h 10速11速兼用 10速スペーサー付き

スポーク 右 DTコンペティション 2.0/1.8/2.0mm 2クロス組

左サピムLaser  2.0/1.5/2.0mm 2クロス組

ニップル  DTブラス

重量   782g  リムテープ込みで計測

前後1357g

 

ホイールの特徴を箇条書きに上げたいと思います。

登りのダンシングなどで性能を正しく引き出していただくには体重70kg以下の方にお勧めです。

前輪スポークはサピムのLaser 2.0/1.5/2.0mmを使用しています。Laserは中央部が1.5mmですので取り扱いが難しいスポークです。ねじれ易いスポークですのでホイールの組み上げには注意が必要です。もちろん当ホイールのスポークはねじれなく適正に組み上げられています。このスポークの特徴として1.5mmの中央部が地面からの衝撃を和らげる役目を果たします。

後輪は右側ドライブサイドにDTコンペティション2.0/1.8/2.0mm、左にサピムLaser2.0/1.5/2.0mmと太さを変えています。ホイールの剛性を高めるには右スポークを太くすることは有効です。少し重量が増えますが剛性を高めることを優先しています。

ホイール作製で重要な作業は振れ取りです。誰もが振れのないホイール作りを目指します。ただホイールの振れはスポークのテンションが揃っていなくても振れ取りができます。スポークの張りが揃っていなくても各スポークがバランス取れていれば振れないホイールが出来ます。しかしながらスポークテンションが揃っていないホイールはすぐに狂いが出てきます。これを防ぐにはスポークのテンションをしっかり揃えることです。

本ホイールは出来るだけスポークテンションを均一にして振れを最小にしています。テンション偏差を5%以内に抑えています。このため長く使われても狂いが少ないです。

今までのブログ記事をまとめたような内容です。

 

若い時の自転車歴ですと謙遜されていますが自転車がわかる方にホイールをお買い上げいただき感想を知らせていただいたことは私にとって大きな財産です。 ありがたいことです。

手組チューブラーホイール組み換え

カラースポークを使ったチューブラーホイールです。

長年スポークの調整を行いながら使っていました。使用ホイールの中ではまだまだ使えるのですがスポークの色が一部はげ落ちてきていますので作り変えることにいたしました。

ニップルにオイルを注して回りやすくしています。一手間かけて一度緩めてからスポークをカットして取り外しました。

ハブとリムはそのままでスポークとニップルを変えました。

 

組み換え後のホイール

スターブライト#15ストレートを前後に使うことにしています。ニップルはDT#15アルミです。前回の記事では組み換えホイールにアルミからブラスにしました。今回はアルミニップルにしてみました。ねじ部分が0.2mm変更になったのでニップルの中央部分は厚くなったことになります。言い換えればニップル自体は丈夫になったとみています。

今回の組み換えでホイールの姿は全く変わりシルバーのホイールになります。 とても美しい個性的なホイールに変身です。

ソルダリングしました
フロント 822g

リア 983g

組み方はオーソドックスな3クロス組です。組みあがり後は後輪左ノンドライブサイドにはソルダリングを行うことにいたしました。はんだ部分がぴかっと光りホイールの造り込みを表現でるように思えます。

リムTB25は440g前後で軽量ですがリムハイトがあるので剛性が高くチューブラーホイールにはおすすめのリムです。2本で1万円前後です。ハブは旧バージョンのシマノ105を10速で使っています。36hですので最近ではめったに見ることがないホイールです。

スポークが沢山あって古い仕様ですが最近は黒いホイールばかりなので逆に個性的な感じがします。

ヴェロフレックス カーボン

いちばん肝心なところがタイヤです。タイヤの影響力は一番高いと思います。新しいタイヤに替えると最初の漕ぎ出しでおっいいぞと感じてもすぐに慣れてしまいますのでタイヤの重要性が薄れてしまいがちですがまずはタイヤですね。タイヤの力は大きいです。

ヴェロフレックスのチューブラータイヤ「カーボン」をインストールしました。

リムの剛性とスポークの太さがホイールの性能に大きく影響すると考えています。意外とスポークの空気抵抗は影響力あることはあるのですが割合は少ないと思います。多スポークホイールは空気抵抗が邪魔して走らないのではと思われがちですが心配はいりません。競輪では36hです。

 

こうしてグリーンからシルバーに変身にましたホイールはちょっとした武器になりそうです。手組ホイールは汎用部品で作るため何度でも楽しめます。

 

チューブラーホイールのインプレいただきました

ご注文いただきましたチューブラーホイールですが水曜日に出荷いたしまして金曜日に早速ホイールのインプレいただきました。以下メールの内容です。

TB25  32h 星スターブライト2.0mm
TB25  32h 星スターブライト2.0mm
Duraハブ 7403ペア 新品

 

**様

美しいホイールを作ってくださり、ありがとうございました。

先程、試し乗りをしてきました。

まず、感じたことは乗り味がとても柔らかいということです。ロングライドはこのホイール一択ですね。

さて、剛性を重視させていただいたので、踏めば踏むほどスピードが出るホイールですね。

30キロ以降の巡航が楽になったように感じました。

待った甲斐があったというものです。

素晴らしいホイールをお安い価格で作ってくださり、ありがとうございました。

大満足です。

ホイールに負けないよう精進したいと思います。

ブログも読ませていただきました。

重ねてお礼申しあげます。

ありがとうございました。

***

 

とてもありがたいメールをいただきました。手組ホイールの良さがよくわかるように書いていただいていますのであえてメールの内容をそのまま記事にさせていただきました。

 

完組メーカーの均一的なホイールにはできない手組ホイールの良いところを感じていただいています。

オーナー様はなかなか手に入れるのが難しい新品のオールドDuraハブを使いたくてじっくり待たれていました。やっと手に入れたハブをご自分の乗り方にあわせてリム、スポーク、ニップルを相談しながら決められました。

 

届いたホイールにご自分のお気に入りのタイヤ(コルサのようです)をインストールして試乗されたら思い通りの走りだったようです。写真のベストショットを得たときの感覚ですね。

 

本当にビルダー冥利につきるメールをいただきました。

 

手組ホイールは乗り手の体重、乗り方にあわせていろんな組み合わせができます。

コーナーでリムがブレーキシューに当たることがありますがこれはホイールの剛性が足りないことが原因です。こんな時スポークを太くすることで対応できます。

 

今は空気抵抗や軽量化に貢献するということで少スポークのホイールが流行りです。しかし何事もトレードオフの関係であちらを立てれば、こちらが立たぬです。多スポークは重量、空気抵抗のマイナス面があるがスポークが1本折れても家に帰れる安全性、体に優しい乗り味などいい面が沢山あります。

 

いろんな条件に対応できる手組ホイールはなかなか捨てたものではありません。

出来の悪いホイール、その後

私のできの悪いホイールは決して走りが悪いわけではなく次のこの3点が不出来の原因でした。

組み換え前

1リムにスポークを入れる位置が違う

2スポークの長さが短い

3アルミニップルの使い方が悪い

 

こういう事から

 

  • 見た目が悪くポンプが使いにくい
  • アルミニップルが破断するかもしれない

 

という安全面でも注意が必要でしたので次のように組み換えをすることにいたしました。

組み換え後右#15 左NJS#15/#16
左右3クロス組
星NJSバテッド#15/16スポーク

  • ハブ、リムはそのまま同じものを使います。
  • ハブは調子が良かったのでグリスアップしていません。
  • スポークは全部取り換えました。右側ドライブサイドには星#15 1.8mmストレートスポークを使い、左には星NJSバテッド#15/16スポークをカットして使うことにいたしました。
  • ニップルは1.8mmブラスに取り換えます。

 

ニップルはアルミからブラスに変更しました。確かにアルミを選択すると20gは軽くできるのですが私には必要ないと思いまして丈夫なほうを選びました。アルミニップルの堅牢さは昔と違いますので十分安心できるのですがやはり扱いやすいのはブラスです。今回はブラスを選んでいます。

 

スポークですが左側に細いスポークを選んでいます。よくスポーク選択に左サピム1.5mmLaser右サピム1.8mmRaceやDT1.8mmコンペティションの組み合わせがありますが今までNJSバテッド#15/16を使っているとあまり聞いたことがないのです。

266mmで太さが変わる

このNJSバテッドスポークは競輪に使われているのですが305mmの寸法だけで販売されています。短くカットできる部分は残されていますので278mmくらいまでは使えます。

寸法が一種類だけですので常にスポークをカットして対応しないといけないことから一般的ではありません。あまり使われないのはこのためでしょう。

サピムLaser カットできる部分が少ない

サピムのLaserは2.0/1.8/2.0mmです。カットできる部分はあまりなくスポークの長さをカットで調整することはできるのですが許容範囲が狭いです。

その点星のバテッドスポークは切れる部分が長くありますのでいろんなホイールに使えそうです。もちろん競輪に使われているといいながらも細いだけに強度、剛性には検討の余地があります。今のところ多スポークホイールに使う分には十分と考えています。まず使ってみて判断しようと思います。

 

ちなみに星NJSエアロスポークも305mmで販売されています。カットできる部分は296~305mmでカット調整できます。使える範囲の狭さが難点です。ERDの長いリムの場合このエアロスポーク使用しても安価に良いホイールが出来ます。

 

いろいろな部品の組み合わせができるのも手組ホイールの面白いところです。

 

さて組み換えホイールが一応完成しても一日置きますと少しテンションが変わりるときがあります。理由として後輪スポークは右側と左側の張り具合が倍ほど違いますのでリムが右側に引っ張られ少しセンターがずれている時もあるのです。再度調整しなおして完成です。

チューブラーホイール作製依頼うけました

当ブログ読んでいただいている方よりご連絡いただきチューブラーホイールのご注文いただきました。

出来上がりホイール

ホイールのご希望をお聞かせいただきスポーク、ニップル等を決めさせていただきます。

ハブはお持ち込みです。

このハブが届き驚きました。新品のDuraハブFH7403 32hです。新品です、本当に美しいです。造り込みの良さが伝わってきます。今このようなハブが作られていないのは本当に残念です。

ハイトゲージで計測

シマノから発表されているデータは正確ですが念のため実測します。

ハブ計測はハイトゲージを使っています。ハイトゲージはゼロ設定ができるのでノギスで十分ですけれどやはり専用道具は便利です。私のスポーク長の出し方は小数点の切り上げを行っていますのでどちらかといえば長めの寸法です。短いスポークはニップル破断の原因になりますので長めを好みます。

 

スポークは剛性を優先して星スターブライト2.0mmストレートスポークを使います。

ニップルはブラスです。

これらはオーナー様の依頼です。手組ホイールの王道を行く部品選定です。

フロント 3クロス組
リア 左右3クロス組

組み方は前後とも3クロスで組みます。

8速のDuraハブはスポークテンションから考えますと左ノンドライブ側のテンションが現行ハブより高いテンションで仕上がります。

振れ取り+テンションを均一に

シマノハブが11速に変わってハブオフセットが以前よりも1.85mm増えました。ギアが増えることでホイールのテンション比率が大きく変わりました。左テンションが右の半分以下になりました。残念ですが低くなったのです。

対応策として右テンションを大きく上げて左の相対値を上げるか2:1組などの組み方を工夫する方法が考えられます。

スポークテンションのことを考えますと2:1組など組み方の工夫をしなくても旧バージョンホイールのほうが11速ホイールよりも駆動ロスが少ないホイールに仕上がります。8速のほうがメカトラブルは少ないしチェーンも丈夫です。

今の現行品は11速です。8速、9速、10速は古い世代の製品ですが決してホイールの駆動効率を考えますと走る性能は負けていません。

 

オーナー様は新品の8速Duraハブが手に入るまでじっくり待たれたそうです。手に入ったら私にホイール作製依頼を決めておられたようです。これはうれしい話です。

ギアの枚数は少なくても走りでは現行ホイールに負けないホイールです。

前輪 826g
後輪 1048g

このTB25 32hのチューブラーホイールは外周部が軽くリム剛性も高いので力が逃げないホイールです。意外と思われますが重量があってもヒルクライムに結構強いホイールです。

なかなか手に入れることが難しいハブを使ってのホイール作りをご依頼いただきました。ありがたいことです。

ホイール作り始める前のルーティン

私の使っているテンションメーターはパークツールのTM-1も使いますがデジタルメーターを主に使っています。

どのテンションメーターも換算表がありますがその換算表を見る前にメーターが正しい数値を出すメーターなのかをチェックしています。

私のメーターは2mmの丸スポークを100kgfで引っ張ると0.33mmの数値が出ます。これだけのチェックですがメーターは使えると確認しています。この校正器は足元に置いていますのでいつでも調べることができます。

ホイール作業のルーティンとしています。テンションメーターを使っていますとやはり経年変化はあるだろうと思いますので気を付けています。

 

スポークを握ってわかるような神の手を持っていませんので売り物のホイールを作っているものとしてキャリブレーションは欠かせません。