リピーターのお客様より連絡がありました。
今回は完組ホイールのスポークとハブの交換です。


ホイールは写真の通り銀輪リムを使ったホイールでとても存在感があります。
取り換えるハブはVelocityのトラックハブを使います。


お預かり時のスポークは2mm径のストレートスポークを使われていました。リムが32Hリムに2mm径のスポークですので非常に剛性が高いホイールです。
トラック用として高剛性になるように作られているのかもしれません。しかし一般道ではホイールは硬すぎてロングライドには向かない作りです。


いつもホイールをお預かりしますと先ずはスポークテンションを調べます。スポークテンションをグラフ化しますとスポークの状態が分かりやすいです。フレはないのですがスポークテンションのバラつきが大きいです。これでは駆動効率が悪く、将来的にはフレが出やすいでしょう。
クロス組ホイールではスポークテンションが強弱強弱と組まれれてバランスが取れている場合、長く乗っている間に各スポークの張りが平均化するようになります。このため使っていると振れが出てきます。
これはスポークテンションがアンバランスの状態で均衡が取れているので、使っている間に各スポークのテンションが平均化されるように働き、ホイールの振れが出るという理屈です。逆に言えば、最初のスポークテンションがバランスよく均等に張ってあればフレは出にくいということになります。


今回、前輪スポークにはサピムのLaser、中央部が1.5mmの細いスポークを使いました。バテッドスポークは中央部が細く、ばね性がありますので地面からの衝撃を吸収してくれます。自動車のショックアブソーバーの働きをしてくれます。後輪は中央部が1.8mmのサピムRaceを使いホイールの剛性を上げています。Raceはスポークのばね性もありますので衝撃を吸収する力を期待できます。前輪と後輪のスポークを使い分けることによりロングライドに適したホイールに仕上げています。リムと同様にスポークはホイールの性格を決める大切な部品です。

組み替えたホイールの納品後にご連絡いただきました。
手前味噌になりますが、もとのゴツゴツした乗り味が消え、とても気に入っていただいたようです。注文してよかったとおほめの言葉をいただきました。
