多スポークホイールのおすすめ

このブログで頻繫に取り上げます多スポークホイールの紹介です。

見た目は重そうなホイールです。

先ず重量を試算してみます。積算しますとだいたいの重量がわかります。

 品名単品重量g数量重量合計g
XR31T/RT 28/32h4902980
ノバテックハブA291SB 28h F482SB32h3101310
前輪スポーク Laser528140
後輪左スポーク Laser51680
後輪右コンペティション61696
nipple16060
1666g

前輪 28h 729g
後輪 32h 940g

見た目は重そうなホイールですが実際の重量も前後で1669gと軽量です。

シマノアルテグラホイールWH6800では前輪705後輪944g前後1649gです。ほぼ同等の重量です。

以下、詳しく述べます。

リムは24mm幅31mm高のアルミリムです。後輪は3mmオフセットのリムです。リムセンターが3mmずれることにより11速による左スポークテンションの低下を補正しています。

ハブは台湾のノバテック製を使います。前後で約300gと非常に軽いハブでベアリング交換も容易です。

リムは台湾のキンリン社リムです。前述のように31mm高ですので空力もあります。約490gと決して軽いリムではありませんがリム剛性が高いので踏み込んだ力が逃げにくい優秀なリムです。

スポークはサピムのLaserを前輪と後輪左に使用しています。後輪右側のドライブサイドにはDTのコンペティションを剛性強化のために使います。

組み方ですが前輪は左右2クロス組、後輪は左右3クロス組で組んでいます。オーソドックスな組み方です。

後輪をオフセットリムで組んでいますので11速に伴う左スポークのテンション低下を補っています。ニップル穴が真ん中のリムより10%ほど上がります。これはとても大きいメリットです。

タイヤ選択はリムが24mm幅のワイドリムですので23mmから25,28mmと使えます。タイヤの幅の105%のリム幅が一番空力での効率が良いとされる105%ルールから考えますと23mm幅のタイヤが意外とよい選択なのかもしれません。

また、チューブレスレディーリムですのでチューブレステープを巻きましてバルブ、シーラントを用意すればシューブレスホイールとして使用できます。

ほぼ同じ重量のアルテグラホイールと比較してスポーク数が大きく違います。前後16h・20hではスポークは太いスポークを使います。スポークの太さで剛性を高めています。

方やこの多スポークホイールではスポークを細くして本数を増やしています。

スポーク面積で比較しますとよくわかります。少スポークのホイールのスポーク面積と多スポークホイールのスポーク面積の比較です。

完組ホイールでは下図のように少ないスポークで剛性を維持しています。手組多スポークホイルではスポークを細くして完組ホイールと同じスポーク面積になるようにしています。この点が大きな違いです。

  スポーク数スポーク数スポーク数スポーク数
スポーク面積16202832
1.5mm1.7728.3235.449.5656.64
1.8mm2.5440.6450.871.1281.28
2.0mm3.1450.2462.887.92100.48

この多スポークホイールのおすすめポイントはロングライドに最適な点です。地面からの振動はホイール、ハンドルと伝わります。長時間のライドにはこの振動で疲れるのです。軽量スポークのLaserやCX-RAYで作った多スポークホイールの良さはスポークが地面からの振動をショックアブソーバーの働きで和らげることができます。細いスポークが振動をやわらげるのでロングライド向きホイールということになります。

もちろん剛性のあるリムを使っていますので踏み込んだ力は逃げにくいホイールです。スポークが多いので見た目はモダンホイールではありませんがクラシックな姿からクロモリフレームにはとても相性が良いと思います。

見た目はおとなしいホイールです。残念ながら3G組のように一目見てわかるカッコよさ

ありません。しかし実質本位のコスパが高いホイールです。用途の多いオールラウンドホイールとして使っていただけます。わかる人ならわかるホイールです。

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