チューブラーホイール作製依頼うけました

当ブログ読んでいただいている方よりご連絡いただきチューブラーホイールのご注文いただきました。

出来上がりホイール

ホイールのご希望をお聞かせいただきスポーク、ニップル等を決めさせていただきます。

ハブはお持ち込みです。

このハブが届き驚きました。新品のDuraハブFH7403 32hです。新品です、本当に美しいです。造り込みの良さが伝わってきます。今このようなハブが作られていないのは本当に残念です。

ハイトゲージで計測

シマノから発表されているデータは正確ですが念のため実測します。

ハブ計測はハイトゲージを使っています。ハイトゲージはゼロ設定ができるのでノギスで十分ですけれどやはり専用道具は便利です。私のスポーク長の出し方は小数点の切り上げを行っていますのでどちらかといえば長めの寸法です。短いスポークはニップル破断の原因になりますので長めを好みます。

 

スポークは剛性を優先して星スターブライト2.0mmストレートスポークを使います。

ニップルはブラスです。

これらはオーナー様の依頼です。手組ホイールの王道を行く部品選定です。

フロント 3クロス組
リア 左右3クロス組

組み方は前後とも3クロスで組みます。

8速のDuraハブはスポークテンションから考えますと左ノンドライブ側のテンションが現行ハブより高いテンションで仕上がります。

振れ取り+テンションを均一に

シマノハブが11速に変わってハブオフセットが以前よりも1.85mm増えました。ギアが増えることでホイールのテンション比率が大きく変わりました。左テンションが右の半分以下になりました。残念ですが低くなったのです。

対応策として右テンションを大きく上げて左の相対値を上げるか2:1組などの組み方を工夫する方法が考えられます。

スポークテンションのことを考えますと2:1組など組み方の工夫をしなくても旧バージョンホイールのほうが11速ホイールよりも駆動ロスが少ないホイールに仕上がります。8速のほうがメカトラブルは少ないしチェーンも丈夫です。

今の現行品は11速です。8速、9速、10速は古い世代の製品ですが決してホイールの駆動効率を考えますと走る性能は負けていません。

 

オーナー様は新品の8速Duraハブが手に入るまでじっくり待たれたそうです。手に入ったら私にホイール作製依頼を決めておられたようです。これはうれしい話です。

ギアの枚数は少なくても走りでは現行ホイールに負けないホイールです。

前輪 826g
後輪 1048g

このTB25 32hのチューブラーホイールは外周部が軽くリム剛性も高いので力が逃げないホイールです。意外と思われますが重量があってもヒルクライムに結構強いホイールです。

なかなか手に入れることが難しいハブを使ってのホイール作りをご依頼いただきました。ありがたいことです。

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