シクロレース用カーボンチューブラーホイールのご依頼

ブログにご連絡が入りました。シクロレースにご使用ということでカーボンチューブラーホイール提案のご依頼をいただきました。

お客様のご注文は、ハブを前輪100mm、後輪135mmの6ボルトQR仕様ということでした。

MTBでは普通の仕様ですがロードでは珍しいご注文です。部品不足のいま、特殊なハブはなかなか手に入りません。量産ハブですが割と手に入れやすく価格もこなれていて高品質のノバテックハブを提案しました。

ノバテックハブ 100mm幅 QR 6ボルト
ノバテックハブ 24穴 135mmQR 6ボルト

今までレースに出られている方々の経験を伺いましたところ、シクロレースでは瞬発力が重要視されます。このため通常のホイールよりも高剛性のホイールを求められます。

ホイールの剛性を高めるには太いスポークを使うのですが、太すぎるとカーボンリムを傷めます。一般にはスポークをCX-RAYなど細いスポークで組み上げますがシクロ用ということでリムを傷めないギリギリまで剛性を上げます。DTのコンペティションを使うことにしました。

38mm高20.5mm幅 TNI チューブラーリム 378g 軽量です

リムはチューブラーです。TNIのリムが手に入りやすくリム幅がちょうどよいので了解いただきました。

ERDを確認しています カタログ値と違いがなかったです

ニップルはリムがインターナルニップルを使うリムですのでサピムのブラスニップルを使います。

リムブレーキのリムですがディスク用に使っても違和感はありません

TNIのチューブラーカーボンリムはリムブレーキ用です。このリムをディスク用として使うのですが全く違和感がありません。以前にも記事に書いたのですがリムブレーキ用のカーボンリムはディスクホイールにも使えて便利と思います。リムブレーキで乗っておられる方は前輪24後輪24,28で注文しておかれたら将来ディスクに替えられてもリムはそのまま使えます。これはなかなかいいアイデアと思いました。前輪24穴は下りコーナーで安定感を得ます。おススメです。

一般的には前輪は16,18,20穴ですが24穴で作れば後々使えるということです。リムブレーキでブレーキ面がすり減っても捨てることなくディスクで使える。いいアイデアと思うのですがいかがでしょうか?貧乏くさい話とおしかり受けそうですがSDGsの世の中ですので長く使うのは良いことと思います。

組み上げたホイールは写真の通りです。なかなか存在感がありとても軽量です。外周部が378gです。踏み込んで一気にホイールは回ります。瞬時の加速を得ること間違いないです。

前輪712g
後輪829g

ホイール重量は前輪712g後輪829gでした。総重量1541g、軽量に仕上がりました。出だしから力を100%爆発させるシクロレースにはぴったりのホイールと思います。お客様からのご意見が楽しみです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です