24mm幅アルミワイドリム・ミケハブ使用ホイールの作製

ブログにご連絡いただきました。

体重を考えてポーク数を提案しますとこのブログに書いていますのでご希望ホイールと体重をお知らせいただきました。お客様はクロモリフレームで乗られています。本来なら銀輪ホイールをご希望でしたが残念ながらシルバーのリム、ハブが手配できないことをお知らせいたしました。

最終的に以下の仕様でお作りすることになりなした。

リム キンリンXR22T/RT 前輪24h後輪28h

ハブ イタリア ミケ社ハブ 24.28h

スポーク 前輪 ピラーTB2015 2.2/1.5/2.0mm

     後輪左 ピラーTB2015 2.2/1.5/2.0mm

     後輪右 ピラーTB2018 2.2/1.8/2.0mm

ニップル ピラーDSN シルバー

リム2本で856gハブ430g 合計1286g

ミケハブの重量は台湾の軽量ハブと比べまして約100g重たく、シマノハブと比べてほぼ100g軽いハブです。ミケハブはベアリングのサイズの大きいことが一番の利点です。ベアリングが大きいと丈夫です。ベアリングを収めるハブシェルが太くなりますのでハブ自体の剛性が高くなります。剛性が高いハブは駆動ロスが少ないと考えます。軽さを取るか丈夫さを取るかですがどちらも利点がありますのでお決めになるのはお客様です。今回はミケハブでご理解いただきました。

スポークですがこの1.5mmスポークは扁平状態にしますとCX-RAYやエアロライトになりますのでスポークの形は違いますが面積的にはほぼ同じと考えています。

丸と扁平の違いですが、空気抵抗や強度では少し違います。しかし価格が3倍違いますのでこの違いは大きいです。レースに出る方は僅かでも空力を優先されますのでCX-RAYを選ぶことが多いのは事実です。どちらを取るかは考え方次第です。今回は提案スポークでお作りすることになりました。

細いスポークはねじれ易いので取り扱いが難しいです。ただ、うまく使うと非常に乗り心地がいいホイールが出来上がります。

安価な完組ホイールは走らないホイールではなく、スポークが太いので乗り心地が硬いホイールとご理解いただいた方が良いかと思います。

シマノの安価なホイールは乗り手の体重を広範囲でカバーする必要がありますの2㎜の丸スポークで作っています。このため小スポークながら剛性がありとてもよく走ります。しかし乗り味が硬いのでビギナーの方には疲れやすいホイールかもしれません。走らないホイールではなくロングライドに向かないホイールといえます。

前輪709g
後輪917g

さて、前後1626gで出来上がりましたホイールはスポークテンションを出来るだけ揃えています。テンションの均一化が大切と考えています。時間をあけて何度も馴染みだしを行うことで狂いの出にくいホイールに仕上がります。

細いスポークで作りましたホイールは疲れにくいホイールです。お客様からのインプレが楽しみです。

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