チューブラーホイールのレビューをいただきました

先日お納めしましたチューブラーホイール(3月4日に記事)のレビューをいただきました。オーナー様はFTP265と力のある方です。普段からしっかりトレーニングされている方ですので私には感じられないことを教えていただくことができました。参考にしていただければ幸いです。

CX22 rim Miche Hub 24/28h 1574g
前輪 685g
前輪スポークテンショングラフ
後輪 889g
後輪スポークテンショングラフ

レビューは以下の通りです。

 

ようやく床づくりとタイヤ貼り付けも終わり400km程走って来たので、レビューさせていたたきます。

 

漕ぎ出しから非常にスムーズです。リム重量がほとんど同じアンブロッシオモントリオール32hと比べてもかかりがいいです。35km/hまで淀みなくスムーズにのびていきます。40km/hからはリムハイトが低いのでのびは落ちますが、それでも気持ちよく回ってくれます。本当に気持ちいいです。

 

右2クロス左3クロス組についてですが、これは最後の足掻きとして、それ以前にやるべき事があるという事がこのホイールをもってわかりました。スポークテンションの偏差をなるべく抑える事だったり適切なケミカルを用いて組む事だったり、小さい事の積み重ねでこのホイールは出来ているなと感じました。

 

それからこのホイールの一番気に入った点は、振れにくさです。400kmをわざとガシガシ踏んだり荒れた道に突っ込んだりしましたが、振れがほとんどといっていいほど出ませんでした。フロントは振れ無し。リアが0.08~0.10mm程振れただけでした。もっと力のある人だと結果は違ってくると思いますが、少なくとも自分が使う分には素晴らしい結果です。アマニ油とロックタイト220それからスポークテンションの偏差の少なさのおかげでしょうか。

 

プライムというブランドの28mmハイトのカーボンチューブラーとも比べてみましたが、さすがに漕ぎ出しはカーボンのほうが軽いですがかかり具合は今回のホイールのほうがいいですね。スポークが均等にリムを回してるからでしょうか、やはりスムーズです。伸びも35km/hまででしたら今回のホイールのほうがいいです。そしてこのプライムのホイールは¥64000です。大体半額で組める今回のホイールとの性能差はそこまでないのではと思いました。

 

最後にミケハブに関してですが、非常にシンプルでメンテナンスしやすく、ベアリングの与圧(ガタ取り)もマビックのQRM+と同じ方式でクイックを締めてからでも調整できるのでいいですね。ただ一点不安なのが、シールが甘い点です。フリーボディなんかはシールがなくベアリング剥き出しなので雨天時は少し心配です。ですが、シールがない分良く回りますね。やはりここはトレードオフの関係ですかね。

 

長々と書きましたが、総評としてメンテナンスしながら長く使える良いホイールです。工賃も倍以上取っていただいてもいいのではないでしょうか?少なくとも僕は払います。

 

以上がレビューです。良い評価をいただけたと思っています。

 

チューブラーホイールは、特にアルミチューブラーは完組では手に入れることができなくなりました。手組ホイールではチューブラーホイールは存在感を示すことができます。今回使用しましたキンリンのリムは剛性が高く軽量です。

 

チューブラーホイールは外周部が軽い軽量ホイールに仕上げることができます。一度お試しください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です