シングルハブとフリーハブのスポークアングルを比べてみる

ロードバイクは長年乗っていますが、恥ずかしながらシングルフレームの自転車には乗っていません。勿論シングルのホイールはお作りしていますが自分用ではありません。

最近フロントシングルでフレームをオーダーしましてシングルで乗ることの良さを知りました。リアは11速です。フロントがシングルなのでリアもシングルにしたら楽しいだろうと想像しました。

ピストライダーさんからホイール依頼がよくありますので作り手が乗っていないのも少し恥ずかしいと長年感じていました。

ミケのトラックハブとシマノハブのフランジ幅を比べてみると違いがわかる

最近トラック用のハブを手に入れましたので見比べてみました。写真を見るとよくわかりますがトラック用のハブはエンド幅120mmのハブです。下のシマノハブは130mmの通常のフリーハブです。

フランジ幅を見比べてみますとトラック用の方が幅広いことが分かります。仮にERD580mmの同じリムを使ってミケのトラックハブとシマノフリーハブとのスポークアングルの比較しますとよくわかります。スポーク長計算ソフトでこれは調べることが出来ます。

まずはトラック用のハブを見ていきます。

ミケハブのブレイシングアングルを見ると大きいことが分かります

次にシマノハブで通常のエンド幅130mmのハブを考えます。

シマノハブのブレイシングアングル

スポークがハブからリムに向かう角度(この角度をブレイシングアングルと呼んでいます)を比べるとトラックハブのほうが角度は大きいです。おまけに左右のスポークは広い角度でリムに向かっています。つまりリムを支えるスポークのブレイシングアングルは広いのでフリーハブを使ったホイールより安定度は高く、駆動においても力が逃げにくいホイールが出来るといえます。

シングルギアのホイールはディレーラーでギア比率を変えることはできませんがエンド幅120mmと狭いほうが実はホイールの駆動効率は高い訳です。

今まで食わず嫌いで乗らなかったシングルバイクですが、自転車としては極めてシンプルで余計な部品は要りません。姿はとても美しいと思います。

メンテナンスの面から見てもさわるところが少なく、難しいディレーラー調整も要りません。おまけにホイールの駆動効率が高いので踏み込んだだけの反応を得ることが出来ます。これはとても楽しいと思います。今年はシングルに挑戦することにしました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です