ホイール作りはアートです

日本語で書かれたホイール作りの本はありません。いろいろ当たってみましたがメンテナンス本などで大まかな手順を解説している記事ばかりです。記事としてはいろいろありますがホイール作りだけを解説して本として出版されている日本語の本は知りません。

ホイール作りを始めたころArt of Wheelbuildingという本を見つけました。残念ながら国内では見つけることが出来ませんでした。とても高価な本なので購入をあきらめていましたがPDFファイルで手に入れることが出来ましたので紹介します。無料でした。

1999年の初版ですので20年以上前の出版です。作者はDTSwissのメカニックとして長年活躍された人のようです。

記事の中で使われている部品などはさすがに時代を感じますがホイール作りの基本をしっかりと学べます。今ではほとんどスポークワッシャーを使うことなどありませんがこの本ではスポークワッシャーの有益なところも解説されています。ニップルワッシャーではありません。スポークワッシャーです。リムのたわみから出る駆動ロスを防ぐ方法として有益と知ることが出来ました。

スポークを針金でくくりハンダ付けを行う方法も詳しく解説されています。参考になると思います。私はこのソルダリングに関してはBicycle Wheel作者のJobst Brandtさんを支持していまして効果にはそんなに期待していません。しかしとても詳しく述べておられるのでソルダリングはいいのかもしれません。正直なところ分かりません。いい人にはいい、要らない人にはいらないのでしょう。

日本には世界企業のシマノがありますが自転車のホイールを解説した本は出版されていないのは不思議です。親方のやることをみて覚える徒弟制度的な業界なのかもしれません。今はYouTubeで覚える時代なのかもしれませんが皆さん教えたくないところは上手に隠しています。秘伝のたれは誰も教えてくれません。いろんな本を読んでみるとタレの調合方法はわかってきます。習うより読む、これは意外と上手くなる早道かもしれません。

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