キンリンリム、ミケハブ使用アルミホイール作製

お客様よりこのブログにご連絡いただきました。キンリンの22mm高リムを使ってプランを立てておられました。当初はノバテックのストレイトプルハブの予定でした。しかしミケハブにも興味持っておられました。

打ち合わせ後、次の仕様に決まりました。ミケハブを使います。

リム XR22T/RT 22mm高24mm幅リム 前輪20H後輪24H

ハブ ミケプリマート 20・24h 黒

スポーク 前輪 サピムLaser 2.0/1.5/2.0mm 黒

     後輪 左サピムLaser 2.0/1.5/2.0mm 黒

        右サピムRace 2.0・1.8・2.0mm 黒

ニップル  ピラーDSN 黒

ベアリングが大きいので重量も増えます 大きいベアリングは丈夫です

ミケのハブはお勧めのハブです。理由はベアリングの大きさです。6001規格のベアリングを使われています。大きいベアリングは重量が増えますが回転に安定感があり丈夫です。ハブ重量はノバテックなどの台湾ハブと比べて100gほど増えますがシマノハブより約100g軽いです。ホイール中心部の重量なので回転には影響ありませんが軽さは正義と考えられる方には向いていないかもしれません。使ってみればわかるのですがあまり国内では使ったというブログ記事は見受けません。しかし使えば良さがよくわかります。

リムは台湾のキンリン製です。軽量ながら剛性が高く優秀なリムです。価格も手ごろでお勧めです。3mmオフセットリムも用意されていますので後輪に使用します。オフセットリムを使いますと左右のスポークテンション差を少なくできますので駆動ロスを減らすことが出来ます。

スポークは前輪がLaser、後輪ドライブ側に少し太いRaceで剛性を上げています。左はLaserを使います。Laserスポークは取り扱いが難しいスポークです。このスポークを扁平にしたのがCX-RAYといわれています。強度があり弾性に富んで優秀なスポークです。しかしとても細いスポークなのでねじれ易いのが難点です。ニップルを回すときにねじれないようにしながらテンションを上げることが大切です。

ホイール作りの基本的なことですがスポークのねじれを防ぎながらホイールを仕上げました。前輪は左右同じテンションなので100~110kgfで仕上げます。後輪はギアの枚数が11枚ありますので左テンションが低くなります。オフセットリムを使いますと左テンションを通常リムより10%ほど上回って仕上げることが出来ます。しかし後輪には左右のテンション差がありますので右ドライブ側を120~130kgfの上げることで左テンションの低さをカバーします。いずれにしましてもオフセットリムは左テンションの改善には大いに役立ちます。

ホイールの仕上げにはスポークのテンションを出来るだけ揃えること、振れは最小になるようにすることで駆動ロスを防ぎます。

手組ホイールの良さはプランを立てて自分の乗り方にあわせてホイールを作り上げることが出来ます。このため値段的にはいつも格安というわけにはいきません。格安値段で楽しむのならシマノのアルミホイールが良いかと思います。しかし万人にあわせて作られた既成ホイールと乗り人の好みや乗り方にあわせたオーダーメイドは違います。

前輪714g
後輪890g

お客様はこの点をよく理解しておられます。今お持ちのホイールより軽いホイールが出来たと喜んでいただきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です