35mm高チューブラーカーボンホイールの作製

昨年アルミチューブラーホイールをご注文いただきました方より連絡があり軽量カーボンホイールを試したいとリピートオーダーいただきました。ありがたいことです。

軽量ながら剛性のある35mm高のチューブラーリムを提案しましたところ了解を得ました。リムが決まり、ハブはノバテックハブ使います。軽量且つメンテナンス面で部品入手が安定しています。トラブルに対応しやすいハブなのでよく使います。スポークはピラーのWING21を使います。前後ハブともに同じスポークです。

よく後輪ホイールにおいて左右のスポークを変える手法を使います。例えば左CX-RAY右CX-sprintという組み合わせです。この組み合わせでスポークのグラム数を計算してみます。

Sapimのホームページからスポークのグラム数が出ていますので計算しますとこの左右を違えたスポークの総グラム数は(左4.25g+右5.22g)*12=113g

WING21のグラム数は4.7g*24=112.8gでほぼ同じになります。

他の要素も入りますがこの数値から考えましてホイールの剛性に関しては大きく違わないと思っています。つまりスポークを変えるなど難しいことをしなくても剛性は得られます。左右同じというシンプルな組み合わせなら材料の手配もしやすくメンテナンスが楽です。仮にWING21で剛性が足りない場合は右ドライブ側のスポークを少し太くするのも良いかと考えます。まずは後輪左右共にWING21で組みます。

穴なしカーボンチューブラー 

リムはチューブラーリムなので穴ありリムでいいのですがあえて穴なしリムで作りました。理由は剛性です。数値的にデータは持っていませんのではっきり示すことが出来ませんが強度が違うことは確かです。作るには時間が掛かりますが少しでも剛性を高めることを提案しています。

ホイールで剛性を上げるにはスポークを太くすればいいのですがチャンピオンのような2mmの強度があるスポークはリムが割れるので使えないとリムメーカーが注意しています。

ホイールの仕様は次の通りです。

リム 35mm高25mm幅チューブラーカーボンリム 前輪20 後輪24穴

ハブ ノバテックハブ

スポーク ピラーWING21

ニップル DT SquorxPro ブラス黒

前輪557g

スポークテンションが均一です
後輪751g
スポークテンションが均一です

前輪557g 後輪751g  前後1408g

非常に軽量に仕上がりました。外周部が軽いのでヒルクライムには最適です。

一つ注意点があります。

リムブレーキのカーボンホイールではブレーキパッドはアルミホイールと共用はできません。アルミリムの破片がブレーキパッドに入り込んでカーボンリムを傷つけることがあります。同じフレームでアルミホイールも使うときはこのため舟を別に用意しないといけません。

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