46mm高のリムブレーキカーボンホイールを作製

3月に中ごろにご注文いただきましたカーボンホイールのリムがやっと届きました。

約40日かかっています。世界的に物の動きが変調していますので仕方ないといえばそうなのですがやはり待つ身としましてはとても長く感じます。

スポーク、ハブは準備していましたので作業を始めますと1日で仮組は終わります。穴なしリムの作業は集中力が必要です。リムの中にニップルを落としてしまいますと取り出すのに大変です。

ちょっと気を抜くとポロっとリムの中に落ちてしまいます。この穴なしリムは仮組までが一番気を使うところです。組んでしまえば通常のホイール組と変わりません。何度も馴染みだしを行い狂いの出にくいホイールに仕上げるだけです。

穴なしリムは使う方には沢山利点があるリムです。

リムテープがいらないことが最大のメリットかもしれません。経済的です。チューブレスタイヤで運用出来るところが良いところです。チューブレスではシーラントをお勧めしていますがシーラントなしでも4,5時間乗れるのでシーラントをいれない人も結構おられるようです。

ではどうするのですかとおたずねしましたらパンクしたときはチューブを使うとのこと。簡単なことです。シーラントを入れると手がべたべたになり、これが嫌なのでチューブを使うことでうまくいきますとのことでした。なるほどと変に納得したものです。

穴がない分リムの剛性は穴アリより高いようです。実際に違いがわかるくらい違うことはないと思いますが剛性が高いことは間違いありません。

ホイールの構成は次のとおりです。

リム 46mm高28mm幅 カーボンリム 穴なし

ハブ ノバテック A291SB,F482SB 20・24h

スポーク ピラーWING21 黒

ニップル DT SquorxPro ブラス黒

前輪654g
後輪 843g

前輪654g 後輪843g  前後1497g

軽量に仕上がりました。

スポークテンション優先しています
均一に張ったスポークテンションが大切です

ホイールのスポークテンションばらつき度は5%以上(数値が少ないほどいい)を目標としています。高価なホイールが5%前後とされていますのでこれらのホイールを上回るようにしています。ばらつき度を押さえながら振れを最小になるように調整します。

テンションの均一化を無視すれば簡単に振れ取りができます。これはホイール作りができる方ならよくわかると思います。テンションを揃えて振れを少なくするのが一番駆動ロスを少なくする方法といえます。馴染みだしを何回も行います。一度走ってみてから再調整すれば簡単ですがお客様は遠方の方が多いのでそんなわけにはいきません。このため馴染みだしの回数は多いです。

これらの作業は技術といえば技術です。勿論簡単ではありませんがいいホイールを作るには手を抜くわけにはいきません。

長い時間かかりましたがやっとお納めできます。インプレが楽しみです。

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