知ってしまうと気になるホイール

お客様より使っておられるボントレガーのホイールの調整の為をお預かりしました。

お預かりのホイールは購入された自転車屋さんに振れ取りの調整依頼をされたことがあるようです。残念なことにサイズが合っていないニップルレンチで回されたようでニップルを舐めてしまってレンチが使えなくなっていました。幸いにもDTのProlock Hexagonal ニップルでしたのでニップルの後ろから回すことが出来ました。後ろから回せることを知らなかった自転車屋さんもちょっと考えてほしいものです。お客様はニップルのことをご存じなかったのです。自転車屋さんは知らん顔していたことも驚きました。しかしこのようなことは間々あるものです。

ホイールをお預かりしますとまずスポークのテンションをチェックします。グラフにしましたのでわかりやすいです。

この状態で乗っておられました。スポークは強弱強弱とバランスは取れています。振れもあまりありません。

お客様は平均時速35kmで走れる猛者ライダーです。剛性の不足を感じませんでしたか?とおたずねしますと踏み込んだときにすこし力が逃げる感じですと仰っています。ずっとこのホイールで乗ってこられたので慣れておられるのだと思います。

今の細いスポークを取り換え、スポークを太くして剛性を上げたら乗り味が変わりますよとお伝えしました。

ずっと慣れて乗っているホイールは振れがないのでこんなものだとして乗ってこられました。お客様にとっては軽くてよく回るホイールだったと思います。

しかし グラフで可視化しましたテンショングラフをお示しした後、スポークの状況を知ってしまうと気になるものです。 スポーク替えを了解いただきました。

現状はDTのエアロライトでサピムのCX-RAYと同じクラスのスポークです。スポークを太くしてコンペティション黒(2.0/1.8/2.0mm)に変更します。スポークが届くのは少し先になりますので月末には新します。ホイールの剛性はスポークの総面積に比例しますのでスポークを太くすると剛性アップとなります。インプレが楽しみです。

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