46mm高カーボンディスクホイールの作製とインプレいただきました

46mm高のディスクカーボンホイールのご注文をいただきました。

 

リムメーカーに発注しまして1ヶ月以上リムの入荷にかかります。辛抱強くお待ちいただきました。リムは高価ですので沢山在庫することができません。このため入用買いをしています。すぐにお届はできませんがしっかり調整出来たホイールをお届けしています。価格もリーズナブルです。仕様は以下の通りです。

穴なしリム使用 前後1494g
後輪 811g
後輪左右2クロス組 サピムCX-RAY使用
後輪スポークテンショングラフ
前輪683g
前輪左右2クロス組 サピムCX-RAY使用
前輪スポークテンショングラフ

仕様

リム 46mm高カーボンリム 穴なし

ハブ TNI REVOハブ ディスク用

スポーク 前後ともにサピムCX-RAY

ニップル DT Squorxpro ブラス

 

前輪 683g 後輪 811g 前後1494g

非常に軽量ホイールです。

 

通常チューブレスレディーリムの場合パンクやタイヤを変えるときにテープを取り換えなければいけませんがリムテープがいらないのはとてもメリットの大きいものがあります。テープ代金は結構嵩むものでメンテナンスに於いてかなり違います。

検証できていませんがリムに穴があるのとないのとは強度面で違うと思います。ゾンダのアルミリムは穴なしリムです。リムの剛性が高いのはこの穴なしが理由と思うのです。

穴なしリムは作る側にとっては難しいのですが使うお客様にはとても便利なリムです。

 

納品が終わりまして乗られた時の印象をお知らせいただきました。

以下原文です。

 

ホイールの発送案内を送付いただき、ありがとうございます。

昨日、ディスクカーボンホイールが無事到着いたしましたことを報告いたします。

 

本日、作製していただきましたカーボンホイールの試走に行って参りました。

試走ですので距離は30km程ですが、一言で本音の感想を申し上げますと

『思ってた以上に凄くいい感じです』思って以上になんか云うと失礼になると思いましたが、価格以上のものを直ぐに感じました。

 

私のような貧脚のロードバイク乗りでも速度が伸びる、良く回ると感じました。

手組ホイールファンさんのHPを見ているとリピートオーダーをされている情報を

よく見ますが、走ってみてリピートオーダーをされている皆さんの気持ちが良く分かる

ようになりました。

 

手組ホイールファンさんの存在をヤフオクから年初に知りましたが、その1か月半前に

トレックショップでボントレガーの約20万円のカーボンホイールを発注して2カ月間、

入荷を待ちましたが、それよりずっと価値を感じております。

恐らくボントレガーの約20万円のホイールでも、手組ホイールファンさんがこだわって組まれているようなスポークテンションなんかバラバラなんだろうなって思ってしまいます。

 

長文になりましたが、安価でいいカーボンホイールを作成していただき、改めてお礼申し上げます。 本当にありがとうございました。

 

お客様に喜んでいただくことが私のモチベーションになります。ホイールだけに特化していますがいろいろ研究していきたいと思います。ありがとうございました。

25mm高カーボンホイールの作製

昨年22mm高のアルミホイールを受注いただいた上級ライダー様より再度カーボンホイールのオーダーをいただきました。リピートオーダーです、ありがたいことです。

 

今回のカーボンホイールはヒルクライム用として注文いただきました。リムは25mm高25mm幅の超軽量カーボンリムを使用します。チューブレス、クリンチャー兼用の穴なしリムです。リムテープは要りません。

 

前輪は軽量化と空力を意識しましてサピムのCX-RAYスポークをラジアル組で使用します。

後輪は左をサピムのLaserで3クロス組み、右ドライブ側にDTのコンペティションを2クロス組で希望されました。

スポークのオーバーラップ

後輪左3クロス組は24hハブの場合スポークがオーバーラップしますことをお伝えしました。左側を3クロスで組みますと2クロス組より1%テンションが上がります。少しでも左側のスポークテンションを上げることをお客様は決定されています。

 

お客様とはいろいろとリムの提案、スポークの選択や組み方など連絡を取り合って納得しながら作り上げていきます。完全にオーダーメイドの方法です。

 

アルミニップルを使いますと前後で30gほど軽くできるのですが強度や腐食のことを考えてブラスニップルを選ばれています。この選択は私も同じ考えです。やはりブラスのほうが少し重くなりましても安心安全と思います。

 

このリムを発注するときにリムメーカーの担当者より穴なしリムでは25㎜高は難しいからやめておいた方がいいよといわれました。どうしてそんなこと言うのか最初わかりませんでした。

 

果たしてリムが届いて理由がわかりました。25mm高のリムではリムの中にウレタンが残っていることが多いのです。カーボンリムの製造過程を詳しく知っているわけではありませんがカーボンリムを作る工程で使われるウレタンフォームが残っていることがあるので難しいですよとアドバイスしてくれたのです。

 

実際今回のリムには一ヶ所残っていました。穴が開いていないので取り除くことができません。ウレタンが邪魔をしてなかなかニップルを通すことができず振ったりたたいたりで何度も作業が止まりました。

うまく完成するのか冷や汗ものでしたがうまく作り上げることができました。25mm高の穴なしリムにはこんな注意点が必要です。メーカーも25mmの穴なしリムは受付していません。無理を承知で注文しています。メーカー担当者に難しいよといわれても頑張って作りたいと思っています。しかしご自分で作られる場合穴なしリムはもう一サイズ大きいリムで作ったほうが良いようです。

前輪564g
スポークテンションを均一にする
後輪792g
テンションばらつきを5%以内に仕上げる
後輪 ドライブ側 2クロス組
後輪 非ドライブ側 3クロス組
穴なしリム使用

出来上がりましたホイールは前輪564g、後輪792g、合計1356gと非常に軽量のホイールが出来上がりました。インプレいただくのが待ち遠しいです。

Prime black edition カーボンホイールを調べる

お客様よりご依頼がありPrime black edition を調べる機会を得ました。

ご購入の時点では調子が良く、数か月すぎて少しスポークのバラつきがあるのではないか心配になりましたと相談を受けました。

結論を言いますとスポークのテンションはとてもよく整えられています。バラつき偏差は5%以下の仕上がりで、今まで点検しました完組ホイールの中ではとてもよく調整されたホイールでした。お客様はホイールに慣れて購入時点の感動が薄れただけでした。ホイールはしっかりしていました。

このホイールの詳細です。

前輪スポークはDTのエアロスポークです。後輪ドライブ側に同じエアロスポークでも少し1.2mmの厚みがあるエアロコンプを使い左非ドライブには0.9mm厚スポークです。

とてもよく考えられたホイールと思います。

ハブはPrimehubとして販売されていますが形状、サイズからノバテックハブと推察します。このハブはストレイトプルスポークを使うハブです。各寸法を計測しまして計算上の左右スポークテンション比率は37:100です。

少し左スポークテンションが低い数値となります。逆にいいますとスポークの角度を取れますので横剛性は高いといえます。いわば支え棒の考え方です。何事も良いとこばかりではありません。どの点に目が行き、どの点に目をつぶるかです。

点検していて一つ気になることがありました。

前輪 左113kgf右114kgf バラつきもないよくできたホイールです
後輪 左62kgf右164kgf  テンションばらつきはないが、右がとても高い

非常に後輪右ドライブ側スポークテンションが高いことです。スポークのテンションを高くしたから剛性が上がることではありません。ホイールの剛性はリムの剛性+スポークの総面積に比例します。スポークテンションを高くすることで剛性は上がりません。ではなぜこのホイールは右側テンションが高いのでしょうか。

ハブセンターオフセットを計測

理由はハブの構造上ハイテンションに仕上げないといけないようです。左右のテンション比率差が大きいので右側を高く上げないと左スポークがゆるゆるで仕上がってしまします。緩くても乗れないことはないのですが過去の経験上、左は50kgf以上が望ましいと考えられています。正解値はありません。

グラフで示すように右側を大きく上げることにより相対的に左を上げています。強度的にはハブはストレイトプルスポークを使いますので構造上引っ張りには強い形です。このハブだからできるスポークテンションと考えます。しかし常に160kgf近いハイテンションで引っ張っているので経年劣化は通常より早いのではないかと心配します。ただしこのことに関しては残念ですがよくわかりません。

私がいつも買っているカーボンリムメーカーではスポークテンション値は125~135kgfで仕上げてくださいとマニュアルに書かれています。

スポークテンション校正器で調べなおしました

この160kgfの数値ですが私のテンションメーターが間違っているのかと心配になりましたのでテンション校正器で調べました。ホイールに使用されているスポークと同じエアロコンプを持っていますのでスポークを160kgfで引っ張り、メーターで測りますと同じ数値を検出できました。おおむね合っています。

ホイールはタイヤをインストールしますとスポークテンションは10~15%下がります。場合によっては20%下がるホイールもあります。このホイールのハイテンションはおそらくテンションダウンを想定して作っていると思います。タイヤインストール後、左側50kgfアップを得るために右ドライブ側をハイテンションに仕上げているのでしょう。それにしても驚くばかりのハイテンションです。

このホイールに乗ったことはないのですが総じてとてもよくできていると思います。作り方が丁寧です。ただハブの構造上、左テンションを上げるために右側をハイテンションに仕上げないといけない造りです。

このホイールはUCI公認ということでプロチームに提供されているホイールのようですが耐久性に対して知りたいものです。とても高いテンションで作られていますのでどのくらいでプロは交換していくのでしょう。想像ですが意外と交換サイクルは早いのかもしれません。

お客様が心配されたスポークテンションはとてもよく管理されていると思います。ホイールはとてもよくできています。グラフを参考にしてください。

いつも思うのですが海外通販で購入されたホイールは皆さんどうされているのでしょうか?面倒見てくれるショップはそんなに多くはないと思うのですが…

消費者は集められた評価、星の数を頼りに購入されると思います。価格の面で有利なところが多い海外通販ですがこういう機械ものにはメンテナンスが欠かせません。自分でメンテナンスができる人には良い買い物です。周りに面倒見てくれる人がいる人も安心できる良い買い物が出来ると思います。

しかしながら大方の自転車屋さんは面倒を見てくれません。うちでは扱えませんと断られるのが目に見えています。面倒見てくれる場合でもショップで買われた場合と価格が違います。お客様だけにいい目が出る仕組みにはなっていません。

このPrime black edition ホイールは現在価格88000円で販売されています。予備スポークもついています。業者のカタログを見るとビッグブランドの価格と比べてとても安価です。送料無料ですが関税7.8%と地方税がかかることを承知しておかないといけません。

縁あってこのホイールを点検させていただきました。ホイールはよくできていて何もさわることなくお返ししました。お客様もよくできているホイールと聞かれて安心されたようです。

プライベートブランドのホイールを10万近く出すのは勇気のある買い物です。掲載されている☆評価だけを頼りの買い物です。返品もできるシステムで安心できる会社で私もよく利用します。ただ私はよくわかっているものだけにしています。もっと高価なブティックブランドのホイールの場合どうなんかなと思います。買ったが近所の自転車屋は面倒見てくれない、どうしたらいいのでしょう。オークションにでも出しますか?

Primeアルミホイールを購入

Primeアルミホイールを購入しました。理由は価格です。他に理由がありません。驚く価格でしたのでどんなホイールか調べたくなり買うことにしました。

前後 1985g
前輪 840g
購入時点の前輪スポークテンショングラフ
後輪 1145g
購入時点の後輪スポークテンショングラフ

これでプライムホイールは2セット目です。ディスクホイールの時に記事にしましたが今回もびっくりしました。

 

いつもの通りホイールは重量とスポークテンションを測ります。

前輪840g、後輪1145gと非常に重いホイールです。この重さはカタログで事前に知っていましたので承知で購入しました。重いホイールは予想外に走るものです。一般的には軽いほうが良いのですが重いホイールは走ります。

 

スポークテンションは上図の通りです。前輪、後輪ともに驚くばかりのスポークテンションです。

先ず前輪です。スポークテンションを測りますとバラつきがあります。

後輪もバラつきがあり、非常にハイテンションで作られています。びっくりします。こんなに高いテンションではハブ、スポークの疲労が早く傷みやすいのではないかと思われます。

 

前後輪を私のやり方でストレスリリーブを行いました。通常なじみだしと呼ばれています。私のホイール作りは海外の本で勉強して始めましたのでストレスリリーブになってしまします。

私の方法でなじみだしを行いますと次のグラフになりました。

ストレスリリーブ後の前輪
ストレスリリーブ後の後輪

購入時点のスポークテンションはすっかり整えられています。スポークテンションもバラつきなく収まっています。

 

こうなるように考えて手を抜いて作ったホイールなのかわかりませんが驚くばかりのテンションバランスです。ニップルは回していません。ホイールは再度売りに出しても良いくらいのテンションバランスになりました。

 

リムはチューブレスレディーリムを使っています。チューブレスタイヤ、バルブ、シーラントを用意すればチューブレスホイールとして使えます。これは一つのプラス材料です。1万円ほどでチューブレスホイールを使うことができるのは大きいメリットです。

 

ハブを調べてみました。前後ともにシールドベアリングを使っています。前輪ベアリングは容易に取り換えできますが後輪ハブは少し難しいように思います。心棒は鉄の心棒を使われていますのでシマノハブと同じですがシールドベアリングを使っていますのでカップアンドコーンのシマノハブのようにメンテナンスは簡単にはいきません。ベアリングの取り換えは難しそうです。見た感じでは部品入手が難しいハブのように見受けられます。ノバテックやバイテックスのハブのように簡単には部品が手に入らないと思われます。ベアリングは普通のベアリングですのでやる気になればできそうですが力を入れただけの見返りがなさそうです。

 

私の評価としましてはメンテナンス部品が容易に手に入らないので分解した後も楽しめるホイールではありません。

1万円ほどでチューブレスホイールが手に入るのはメリットと思います。しかしメンテナンスを自分で出来る人に限ります。でもこの値段で買えるので試しに買ってみるのも良いかと思いますがすぐに嫌になるでしょう。練習用と割り切るならいいかもしれません。

前輪46mm高、後輪56mm高カーボンホイールのインプレ

4月にお納めいたしましたホイールのインプレと写真も一緒にお送りいただきました。

写真を見ましてこの自転車は欲しいと思いました。乗ってみたいです。

以下インプレ、原文のままです。参考になると思います。

 

少し遅くなりましたが作って頂いたホイールの感想を。

 

まず、組付ですがエアバルブはワイドリムの為、カマボコ型パッキンだとエア漏れするので円錐形の物に変更しました。

これで一週間放置しても1気圧程度の圧力低下で済みますので、

気密性は良好です。

タイヤはいつもの銘柄のイクシオンpro ust2にしましたが、

少しビードフックに食い付く感じが有るので、

銘柄変更が必要かもしれません。

 

実走ですが、回転で加速する時は25kmまで足の重さを乗せるだけで

加速して行きます。

そして大口径のフロントハブが効いているのか手への振動が少ないです。

何気なく走る分には非常に優しいホイールです。

 

ただし、そこから下ハン持って踏み込むとその印象は豹変します。

今までのM社製アルミホイールで30km付近に感じていた抵抗がなく

40km台まで一気に加速してそのまま巡航出来てしまいます。

 

ダンシングをした時は余りに横剛性が高い為、最初は踏みすぎてしまい、

あっという間に足が売り切れになってしまいましたが、

私の方でアジャストしながら踏み込むと、良い加速をしてくれます。

もっとも、私にこの高性能を使いこなせていないので今後の課題なのですが。

 

ひとつ間違い無いのは明らかにレースで運用できる機材です。

 

それと大事な事なのですが、追加して頂いたブレーキ面の加工のおかげなのか、フロントブレーキの効きが良いです。

カンパシューと合わせるとアルミリムと遜色無い効きをします。

未加工のリアが滑る感じがするので効果はあると思います。

また、ブレーキング時にボーラワンのような音がするので楽しいですね。

 

総じて大満足のホイールです。

良いホイールを組んで頂きありがとうございました。

 

こちらこそ感謝を申し上げたいです。使ってみないと分からない細かいアドバイスをいただいています。これからのホイール造りの参考にさせて頂きます。お客様からの生のお声はとても勉強になります。