45mm高30mm幅フックレスホイールの作製

FTP280の猛者ライダーさんより以前ブログ記事(23年6月8日)に発表しましたホイールに興味を持たれお問い合わせいただきました。

当初は記事のホイールと同じものということでしたがご希望のリムで作るには別の種類でなければならなく最終的に今回のリムに決定しました。

リムは亀甲柄でつやアリリムです  特注です
フックレスリム

リムは45mm高の軽量リムでリム面には亀甲柄が施されたとても美しい特注リムです。

ハブはノバテックのハブ、スポークは前輪にはサピムのCX-RAY、後輪左CX-RAY、後輪右にはwing21と少し太くして剛性を上げています。

前輪707g
スポークテンションは出来るだけ均一に
後輪843g
スポークテンションは出来るだけ均一に

前輪707g、後輪843g、前後で1550gと軽量です。リムが美しいので存在感がたっぷりのホイールに仕上がりました。

使用部品はすべてが海外調達です。円安なので価格面では影響ありますがブティックブランドのホイールと比べますと1/3の価格で作れますので価格競争力はあります。性能もスポーク調整に時間をかけていますので踏み込んだ力は正しく伝わります。駆動ロスの少ないホイールに仕上がっています。

10速FH-RS300は11速でも使える用途が広いハブ

恥ずかしいことですが最近10速ハブで使える11速スプロケットの存在を知りました。お客様が教えてくれましたのですが個人的にはずっと10速で乗っていましたのでなんの不便もなかったのが知らなかった理由です。

しかし11速で乗っておられる方にはとてもいい話だと思います。勿論使えるスプロケットは限られていますのでギアの選択肢はありませんがとても良い点が沢山考えられます。

FH-RS300は375gと重いのですが重いハブは剛性が高い

下図はシマノホームページより引用いたしました。ハブの詳細がよくわかります。

XR31RT で左右テンションレシオを計算しますと62%、69%の違いが出ます

①11速ハブよりもフランジ幅が広いので横剛性が高くできる。僅か1mmほどですが幅が広くセンターオフセット値が11速よりも少ないのがいいです。

②ハブの価格が安い。現行の10速ハブはFH-RS300ですが価格は安価でよく回ります。重いハブですが重い=剛性が高いということでもあります。見方を替えれば欠点が長所にもなります。キンリンリムXR31RT との組み合わせはとてもいいと思います。

③シマノは大々的に宣伝していませんが11速ユーザーに10速ホイールが使える道を用意したことは素晴らしいと思います。しかしシマノのホームページから互換表を調べてみたのですが使えるとは書かれていません。ピンとくる人は使ってくださいというところなのかもしれません。とても細い道ですが通れるように作ってくれたことは歓迎です。

④説明が重複することになりますがスポークの左右のテンションレシオが高いホイールが出来ます。左テンションが高いことは駆動ロスが少ないことに通じます。

上記のように長所が沢山あるハブFH-RS300は注目されて良いハブと思います。スプロケットが限定しますが11速で乗られている人は10速ハブが使えます。勿論ヤフオク、メルカリで上手に古い10速ハブを見つけられたら一つくらい買っておかれるのも良いかと思います。兎に角軽いホイールがいいという方には向きませんが実用でよく走るホイールが欲しい方には最適と思います。

10速ハブ、AL31W28Hリムで後輪ホイール作製依頼

ご自分でもホイールを組める方よりご注文いただきました。プロに頼んだほうが安心できるといっていただきました。メールでプロと呼んでただきますと少し緊張します。

ご連絡の内容は下記の通りです。

日常使いの後輪を組んでいただきたいです。
10s
28Hを以下の構成で考えています。
ハブ:FH-RS300シルバー
リム:AL31Wまたはxr 31Tオフセット
部材調達からお願いしたいのですが、可能でしょうか。

このようにホイールには部品のご指定がありました。

部品は手持ちがありましたのですぐに取り掛かれます。

リムはTNIのAL31W 28Hオフセットアリ シールは剝がします

スポークは非ドライブ側にピラーTB2015(2.2/1.5/2.0mm)、ドライブ側にはTB2018(2.2/1.8/2.0mm)と太さを替えています。

ニップルはダブルスクエアを使っています。

後輪1067g 重いがよく走る
左スポークテンションが高い

リムは3mmオフセットのリムです。このため左スポークテンションは約10%も高く作れます。スポーク長計算ソフトではスポークテンション比率を計算できるようになっているソフトが多いです。今回のホイールのテンション比率を計算しますと計算値では67:100になります。

この数値は非常に高い比率です。これはホイールの駆動効率の良さを考えるうえで一つの指標になると思っています。やはり左スポークのテンションが低いとスポーク折れの原因となったりしますので高いほうが有利と思います。

お客様は10速ハブの利点をよくご存じでした。すでに記事にしていますが10速ハブはスプロケットが限定されますが11速でも使えます。おまけに10速ハブはハブ構造上のセンターオフセット値が11速ハブと比べて小さいのでスポークテンション比率に関して11速ハブよりも有利です。

このようにハブの特徴をご理解されて今回のホイールをご注文いただいています。ホイール組が出来る黒帯の有段者さんからご注文いただきましたので大いに喜んでいます。

カーボンホイール4本目のご注文

最初はこのブログでは定番のアルミホイールから始まりました。2年前にカーボンホイールを1セットお買い上げいただき、その年の暮れに後輪をご注文いただきました。お客様よりこの度36mm高の前輪をご注文いただきました。今回でカーボンホイール4本目のご注文です。これで合計4本2セット分になります。

①56mm高のリムで後輪ホイール1本

後輪889g  56mm高28mm幅 穴ナシリム使用

②46mm高のリムで前輪ホイール1本

前輪702g  46mm高28mm幅 穴ナシリム使用

③46mm高のリムで後輪ホイール1本

後輪868g 46mm高28mm幅 2:1組

④36mm高のリムで前輪ホイール1本  今回のご注文です

前輪687g 36mm高28mm幅リム使用
つやアリ加工の36mm高リム  穴ナシリムです
ブレーキ面はオプションで強化加工しています

リムは同じ柄で特注していますので統一感があります。リム高がそれぞれ違いますので走る場面に応じて取り換える使い方が出来ます。これだけあればどんな所でも良い走りが出来ます。

お客様とは最初に31mm高のキンリンリムで作りました定番のアルミホイールのご注文からが始まりです。

チューブレスホイールを始められたのもほぼ手組ホイールファンと同時期なのでいろいろと教えていただきました。最初はこちらがお教えしましたがだんだんお客様の情報量が多くなりこうしたほうがいいよという感じでご教授いただいています。ホイールがご縁で売り上げだけではないお付き合いが広がりました。ありがたいことです。

最近まで知らなかったスプロケットの話

恥ずかしながら最近まで知らなかったのですがお客様より教えていただきました。10速ハブで11速のスプロケットが使えます。

早速シマノのホームページを調べてみました。

シマノホームページより

スプロケットの説明文にはこのように書かれています。

11速で使うには1.85mm厚のスペーサーを入れるこのスプロケットですが逆にスペーサーを使わなければ10速ハブに使えるということです。

最近約5年前に作製しましたチューブラーホイールの調整しました。ホイールはキンリンのTB25を使っています。ナローリムですが剛性もありとても組みやすいリムです。チューブラーリムの選択肢はあまりありません。今や貴重品になりつつあります。

整備しなおした10速ホイールです
FH7900 Duraハブ

ホイールの内容は次の通りです。

リム TB25 36H

ハブ Dura FH7900 36H

スポーク TB2015

ハブは10速ハブのFH7900DURAハブです。10速ハブですがこのホイールを11速で乗ることが出来ます。10速ハブのホイールを数セット持っていますので11速で使えることが分かり喜んでいます。

今頃何言うてる?と笑われそうですが意外と知らない人もおられると思います。現にここにいますので...

シマノのマニュアルを隅から隅まで読む人はまずおられないと思います。上記の説明文にはスペーサーを使わなければ10速で使えますよとは書いていません。何か理由があるのかもしれません。

今まで11速をあきらめてローラートレーニング専用にしておられる10速ホイールが11速で使えます。オークション出品で昔の名ホイールをただ10速という理由だけで購入をあきらめていた人もこのスプロケットを使えば大丈夫です。ただし注意点が一つあります。ギアのロー側が34TなのでロングケージのGSディレーラーが必要です。ショートケージのSSではこの34Tギアは適応していません。SSの場合は一番ローの34Tギア使用をあきらめることです。ギア全部使えなくてもホイールを使えるということに重点を置くということで良しとします。

そんなに声を大きく言うことではないと思うのですが長年知らなかったことなので喜んでいます。笑われそうですが...

アルテグラホイールのテンション調整

アルテグラホイールのスポークテンション調整でお預かりしました。結論から言いますととても取り扱いはとても難しいホイールと思います。

前輪718g
後輪956g オフセットリム使用

シマノアルテグラホイールは前輪16H後輪20Hで後輪はオフセットリムを使っています。オフセットリムを使えば左右のスポークテンション差を10%ほど是正できます。硬い柔らかいの表現で言いますとどちらかといえば柔らかいホイールのようです。少ポークホイールであるにもかかわらず前後で1674gは決して軽くはありません。これはハブ重量が重いのが理由です。中心部の重さなので回転には影響ないと思います。ハブシェルに剛性があれば回転は安定しますので重量はデメリットではありません。

調整前にまず全体をきれいにしてプラグを回しやすくするためにホンの一滴ですがオイルを注しています。スポークはストレイトプルスポークを使っていますが各スポークはニップルではなくプラグと呼んでいるニップルのようなものを回してスポークテンションを調整します。

上 パークツール SW14.5 下 シマノ純正工具

一般的な3.2mm、3.4mmのニップル回しではサイズが合いません。特殊なサイズなのでパークツールのニップルレンチSW14.5を使っています。このレンチは賛否両論ですがそんなに悪くないと思います。シマノの純正レンチでは小さくて回しにくいです。しかし使えなくはありません。結局はいろいろ試すしかありません。

プラグを回すときの注意点ですが通常のニップルとは逆回りです。今まで調整依頼を受けたホイールはこの回転が逆なのをご存知ない方が多くご自分でやってみてにっちもさっちもいかなくなって連絡いただいた方が多いです。

余談ですがマビックも同じようなプラグを使っていますがこの場合は通常のニップルと同じ回し方です。連続で調整となりますと右かな左かなと頭の切り替えが大変です。

最近お預かりするブティックブランドのホイールはどのホイールもハイテンションでした。ホイールメーカーが作る品物ですのでハイテンションが本当はどうなのか考えてしまいます。手組ホイールファンでは過度に張りすぎはよくないと考えています。

座屈と呼ばれる現象がありますが圧縮荷重がある値より大きくなると安定性が失われます。この座屈まで変形するのではありませんがスポークを過度に引っ張りすぎると剛性が落ちるように感じています。適度な張りでスポークテンションを調整するのがとても大切です。

前輪スポークテンショングラフ
後輪スポークテンショングラフ

一般には120~140kgfくらいが良いといわれています。経験値から出る値ですがこの範囲でおさめるようにしています。ホイ―ルの調整は振れ取りだけをすませばいいものではありません。スポークテンションを揃えることがとても大切です。

レーシング3リム、シマノハブで3Gホイール作製

レーシング3のリムだけありましたので新しくホイール作れないかと試してみました。ハブはシマノ・ティアグラハブを使います。

ティアグラグレードはシマノハブでは下位グレードですが回転では上位グレードと差異は感じません。外見の仕上がりは上位と比べてはっきり差がありますがカップアンドコーンハブの回転性能では上位と遜色ないと思います。お勧めハブです。

Racing3リム シマノFH-RS400 28H 3G組
左非ドライブ側 一穴飛ばしで作っています
ドライブ側は2クロス 非ドライブ側はラジアル組

オリジナルのレーシング3は左7本右14本の組み合わせです。いわゆる2:1組の3Gホイールです。ティアグラハブは28Hを使います。左は穴の半分使って一穴飛びのラジアル、右は2クロス組で組みます。シマノではラジアル組は推奨していませんのでハブが壊れても自己責任ということで作っています。

スポーク長ですが2:1組の場合今までは数式を使って計算していました。最近は専らwheelproの計算ソフトを使うことにしています。使用料がいりますが必要な項目を入力すればスポーク長が出ますので楽させていただいています。

Racing3のリムは穴ナシリムです

レー3リムは穴なしリムです。マグネットを使ってニップルをリム穴から引っ張り出して組んでいく方法しかありません。手間と慣れが必要です。時間が掛かりますが仮組が終わると出来上がったと同じです。組み上がり後の達成感は絶大でまた組みたいと思ってしまうホイールです。

左右のスポークテンションがほぼ同じ

シマノハブを使いますとハブのセンターオフセット値がちょうどいい具合の値です。左右のスポークテンションはほぼ同じテンションに出来上がります。計算値では左:右は100:99の割合でしたが実際値もほぼ同じでした。これはなかなか面白い数値です。左右の引っ張りが同じなら前輪と一緒なので駆動効率がよくなるのではと期待しています。

今使っているゾンダ、レーシング3を分解してハブを取り出して先ずは3Gカーボンホイールをつくります。残ったリムにシマノハブで新しく3Gホイールを作るという企画は楽しめます。

AL22Wリムでホイール作製

7月24日に記事にしていますカーボンホイールから取り出しましたハブを使ってもう一つアルミホイールの作製をご依頼いただきました。一つのホイールより2種類のホイールを作ることになりました。ありがたいことです。

カーボンホイールより取り出しましたハブはノバテックの軽量ハブです。当初お返しする予定でしたが新しくアルミホイールを作ることで再利用いたします。新しくご用意する部品はリムとスポーク、ニップルです。

リム TNI AL22W20・24H

ハブ ノバテックA291SB F482SB カーボンホイールより取り外した部品の再利用

スポーク 前輪 TB2015 2.2/1.5/2.0mm

スポーク 後輪左 TB2015 2.2/1.5/2.0mm

スポーク 後輪右 TB2018 2.2/1.8/2.0mm

ニップル ダブルスクエア 

前輪666g
後輪876g

今までに何度もこのブログ記事で紹介していますホイールです。AL22Wリムは軽量ながら剛性があります。縦ブレの取りやすいこのリムはチューブレスレディーです。チューブレス用のリムテープを巻き、バルブとシーラントを用意すればチューブレスホイールとして使えます。

スポークは中央部が1.5mmの細いスポークを使って乗り心地を柔らかくしています。後輪ドライブ側は中央部が1.8㎜の少し太いスポークを使って剛性を上げています。

細いスポークはねじれ易いので取り扱いは難しいスポークですがねじれ防止をしてうまく使えば利点の多いスポークです。一般にはCX-RAYのような扁平スポークが空力の面で良いといわれています。しかしあるホイールメーカーの風洞実験では1Wの差があるだけです。高価なスポークを使わなくても高性能のホイールは作れます。

出来上がりホイールは前輪666g、後輪876g前後1542gと軽量です。手に入れやすい汎用部品で作りましたホイールです。練習すればだれでも作れるホイールですがどれも同じ出来栄えではありません。。ブランドホイールではないのですが同じグレードなら勝負できるといつも思っています。

キシリウムSLのスポーク調整

キシリウムホイールのスポーク調整をご依頼です。

マビックのキシリウムは1999年の発売で大成功収めたホイールです。発表以来少スポークで見た目の存在感あるホイールが完組ホイールを牽引していくようになりました。1本だけの赤スポークは強烈なアクセントで、確かに今見てもカッコいいホイールです。

太いスポークに赤スポークが1本 存在感抜群です

お預かりの状態ではホイールテンションはドライブ側約145kgf~150kgf、とてもハイテンションでした。センターも左に0.7mm寄っています。勿論この状態で使えないことはありませんがドライブ側のテンションを下げて均一にしました。後輪は右から左がセオリーなので右が決まるとおのずと左テンションが決まります。

ホイールの剛性はスポークテンションを上げることで得ることはできません。リムの剛性とスポークの種類(太さ)で決まります。高すぎるスポークテンションはホイールの剛性を下げてしまいますので注意が必要です。ただこれが正解値ですという数値はありませんので難しいところです。一般には120~140kgfといわれていますが手組ホイールファンでは120~130kgfにしています。

ドライブ側ラジアル  非ドライブ側2クロス
出来るだけスポークテンションを揃える

キシリウムSLのスポークはアルミです。スポークテンションを出来るだけ正確に測って調整するにはテンションメーターが必要です。幸いにも使用しているテンションメーターの交換表にはキシリウムという欄がありますのでこの交換表を見ればある程度はわかります。しかし正確な数値は仮に130kgfならこの数値で引っ張ってあるスポークをテンションメーターで測ればよいわけです。手組ホイールファンでは校正器がありますのでアルミスポーク現物を130kgfで引っ張って測ることにしました。テンションメーターを当てる位置によって多少の誤差は出るかもしれません。しかし概ね信頼できると考えています。各スポークテンションは出来るだけバラつきがないように心掛けています。

キシリウム アルミスポークを測る

スポークを握ってテンション値がわかるものではありません。人の感覚はいい加減なものです。ハイテンションであればよいホイールと考えている人も結構おられるようですが適度なテンションで仕上げることが肝心です。

キンリンリムXR31T/RT28・32Hでホイール作製

もの凄いパワーを持っておられる方よりご連絡いただきました。FTP350wということでびっくりしました。自転車歴は17年とベテランのライダーさんで、プロ以上のアマチュア選手として活躍されました。今はレースには出られていませんが自転車のことはとてもよくご存じです。

今回の提案ホイールはキンリン社のXR31T/RTリムを使った前輪28H後輪32Hのホイールです。一般にはパワーのある方は軽さよりも剛性を希望されます。リムは500g前後の24mm幅31mm高のこのブログでは定番のリムをご案内しました。

スポークはバテッドスポークの弾力を利用することで2mmスポークの太いスポークを使わなくてもパワーを伝えることが出来ます。前輪には中央部が1.5mmの細いスポークで組みました。後輪もバテッドスポークをうまく組み合わせます。左は1.5mm、右に1.8mmで組んでいます。

ハブはノバテック・ハブを使用しています。性能は必要十分で価格もリーズナブルです。

今回使うXR31T/RTリムは約500gありますので重量は軽いリムとはいえません。しかしリムは剛性がとても大切です。重いリムということは剛性があるということです。

地面に接するリムは凹んでいる

自転車のリムは地面に接しているところは常に凹んでいます。この凹みの連続で前に進んでいるわけですが凹みが小さいと駆動ロスが当然小さいのでよく進むということです。リムに剛性が大切な理由はこのリムの凹みを小さく出来るということにあります。

多スポークホイールはスポーク数から生じる空気抵抗を危惧されがちですが、リムを28本、32本と数多いスポークでリムを支えることになりリムの変形を小さくしますので前に進む力はロスなく進むと考えます。

リム高が31mmありますのも利点です。空力の援護を得ることが出来ますのでスポークが多いと空気抵抗が増えるというマイナス点をカバーできるのも良いところです。

前輪740g
振れは最小になるように スポークテンションは出来るだけ均一にしています
後輪951g
振れは最小になるように スポークテンションは出来るだけ均一にしています

ホイール作りで一番大切なポイントはスポーク調整と考えています。クランクを回して前に進む力は各スポークを通して前に進みますがこのスポークテンションがバラバラに張ってあれば均等に力が加わらないので駆動ロスが発生します。力を減じることがないようにスポークテンションを均一に仕上げることを重視しています。

上記の注意点をしっかり守って作り上げました。

前輪740g後輪951g前後1691gと軽量です。多スポークホイールでこの重量はとても軽いと思います。今回のホイールですが普段使われているホイールと比べたレポートをいただけそうです。これは大いに楽しみです。