ゾンダ後輪を分解しました。
注意点はハブねじに逆ねじ部分があることです。ゾンダのハブ分解を説明しているYouTubeを参考にすると良いかもしれません。
私はカンパニョーロのホームページを開いてサポートページからハブの解説を読んで勉強しました。図解で説明していますのでわかりやすいです。
ハブは壊れにくい構造です。つまりとても簡素な作りをしています。仕組みさえわかればハブの手入れは難しくありません。カップアンドコーンのハブは基本的にはユーザーが手入れをするように考えられていると思います。
もちろんシールドベアリングを使ったハブも構造はとても簡単にできていますのでベアリングの取り換えもそんなに難しいものではありません。
ハブは壊れないように作られています。構造は簡単です。
しかし往々にしてハブのねじは固着していることが多いです。ホイールはバイスの上に載せて5mmのレンチには延長補助パイプを使って回すことにしました。
このパイプは建材の部品に適当なパイプがあったので30cmほどの長さに切って使っています。てこの原理でやれば力はいりません。
さて、ゾンダですが分解しましてよくわかりました。
表にしました。
|
重量(g) |
数量 |
単品重量(g) |
リム |
491 |
1 |
491 |
ハブ |
293 |
1 |
293 |
スポーク |
117 |
21 |
5.6 |
ニップル |
19 |
21 |
0.9 |
ここで注目点をあげてみます。
①リムは結構重いです。リムの剛性を考えますとアルミリムの場合500gほどあっても仕方ないことで軽いのに越したことはありませんがある程度の重量は仕方ないと思われます。知り合いにゾンダは軽いので漕ぎ出しが軽いといっていた人がいますがこれはプラシーボ効果ではないでしょうか。
②カップアンドコーンのハブを使用しています。重量は重いです。もう少し軽いと思っていましたが意外でした。シマノのハブは350gほどありますが中心部の重量ですので軽さばかりが気になる人にはいい情報と思います。
③スポークは約6gの扁平スポークです。まあ普通です。
④ニップルはブラスです。私はアルミニップルを使用するのをやめました。お客様が希望されるときは使いますが基本は扱いません。丈夫さを考えますとやはりブラスです。
アルミホイールの指標となるゾンダは意外と重かった、こんな印象です。つまりアルミホイールでは剛性を得るにはそれなりの重量が必要です。素材の特性で仕方ありません。
穴なしリム使用し、ニップル穴部分の厚みを取って強度を高めています。これらは剛性に影響していると思います。アルミリムの弱い部分を工夫して補っています。また、このリムはオフセットリムではありません。このため11速で左スポークのスポークテンションを高めるためには2:1組を採用しています。
2:1組で非ドライブ側のスポークテンションを高くすることができるのでフランジ幅は広くとっています。支え棒のように横剛性を高めています。本当によく考えられた設計です。詳しく見ますとさすがカンパニョーロと思います。
ホイール作りに参考になることが多くありました。ゾンダのハブは重いのです。ホイールは自動車のばね下と同じと考えで軽いほうが良いのでしょうがアルミの場合は適度な剛性を得るには重量は覚悟をしないといけないようです。