TM-1の校正しました

ホイールを作るのにつかわれているテンションメーターTM-1に疑問を持たれていた方より当ブログに連絡いただきました。

この方も私と同じで輸入元のホーザンに校正依頼されたのですが断られました。いろいろ検索されてこのブログにたどり着かれました。

どうもどんな感じなのかご心配だったようです。メールで下記の連絡をいたしました。

TM−1の校正について私のお返事です。

私にお送りいただければ校正して表にします。

簡単な表ですがスポーク3本調べます。

Laser2.0/1.5/2.0mm

コンペティション2.0/1.8/2.0mm

CX-RAY

などお好きなスポークをお知らせください。

校正についてはホイール作りに必要な範囲を調べて表にします。

80,90,100,110,120kgfです。

基本の100kgfに位置がわかればOKと思います。

今までお調べしました方のメーターはすべて15〜20%くるっていました。

使っています秤は校正機関で調べてもらっています。

しかし使われるスポークが私の使用するのとまったく同じではありませんので

お調べする数字が100%完璧、正確というわけでもありません。

この点をご理解いただきたいと思います。おおむね正確です。

使用範囲でOKという感覚ですが今まで使っておられたTM-1とは違い安心できると思います。

ご了解いただけるようでしたら送り先ご連絡いたします。

 

このようなメールをお送りしましたところご理解いただきTM-1は送られてきました。

3本の種類の違うスポークを順番に80,90,100,110,120,130kgfとスポークを引っ張ってテンションメーターで計測いたします。

初めて割と正確なメーターに出会いました。しかしながら全く正確ということではありません。3回測りエクセルの表にしています。

このような手順で作業は進みますが結構時間はかかります。

正確性についていえば完ぺきではありませんが使っているTM-1にある程度の安心感を得ることは間違いありません。

 

TM-1の輸入元ホーザンさんは校正をしないと断っています。

TM-1の立ち位置はスポークテンションの相対値を知るのに適しているだけです。新品のホイールを買えばすぐにTM-1で測っておく。こうすれば新品状態にもどすのに有効です。

スポークテンションを正確に知りたいのならホーザンのC-737テンションメーターを買ってくださいということなのでしょうか。

ホイール造りにテンションメーターは要らない人もおられますが私は要る派です。

主にホイール作りには前輪、後輪ともに100kgf、110kgf、120kgfあたりのスポークテンションを計測できれば良いと思います。

どのテンションが正解なのかはわかりません。できるだけスポークテンションを均一に作り上げればいいホイールが出来ると思っています。しかしながら完璧でなくてもよいホイールはつくれます。

分解したホイールを組み換え

フルクラムRACING SPORT前輪をばらしたままでは勿体ないのでまずはリムを再生させることにしました。

フロント824g
ハブをばらさないとスポークが抜けない

購入時のテンショングラフ

このホイールは18穴です。18穴のリムはなかなか汎用部品の中では見つけることができません。

シマノDURAでは18Hが販売されています。私はシマノHB6700 18Hを持っていましたのでこれを使うことにしました。

HB6700  18h

重量は157gと重いです。重いのですがメンテナンスはとても楽です。定期的にグリスアップをすれば20年でも使えます。そしてよく回ります。

重さはホイール中心部の重さですので回転にはあまり影響ありません。今はディスコンのハブですが新品を見つければ購入することにしています。

 

今回のリムは18穴です。この18穴のリムは汎用部品ではなかなか見つけることができません。利用価値が少ないので極端に高いか極端に安いかのどちらかです。

リムもハブもうまく見つけることができれば面白いホイールが出来ます。

 

組み換えで使った部品は

リム      フルクラムRACING SPORT 18h 503g

スポーク    DTコンペティション2.0/1.8/2.0mm

ハブ      シマノHB6700 18h  157g

アルミニップル DT Swiss pro lock SQUORX nipple

 

重量 オリジナル824g 組み換え後 783g 41g軽量化

 

フルクラムリムにシマノハブ、面白い組み合わせです。手組ではOKです。

昨今シルバースポークのホイールはあまり販売されていません。黒いホイールばかりです。シルバーのホイールは新鮮です。

 

アルミニップル破断

ホイールを納品いたしましたお客様よりメールが届きました。

CX-RAYスポーク1本がニップル部分で破断しましたと連絡いただきました。

写真を添付していただきました。

送っていただき点検しました。ニップルが破断していました。

 

アルミニップルを使うにおいての注意点をこのブログにも記してきました。アルミニップルの急所に気を付けていましたがこの破断は私としましては初めての経験です。

アルミニップルの弱点はこの部分です。アルミニップルではスポークが短いとニップルの頭が破断する危険が伴います。すり割り部分のしたまでではスポークは短いです。

 

アルミニップルを使う場合はスポークが長めのほうが良いのです。スポークが突き抜けているとスポーク長の計算間違いのように見えますがそんなことはありません。

 

どうしてもスポークがニップルから突き抜けていますとスポーク長の計算間違いのように思いますがアルミニップルの場合は間違いではありません。長めで正解です。

お詫び申し上げ、次のようにいたしました。

・ニップルを全部取り換え、サピムニップルワッシャーを使って組み立てなおしました。サピムのワッシャーは椀型になっていますのでニップルをリム面から保護することができました。

・スポークテンションをできるだけ均一に仕上げました。

品物を修理しましてお送りしましたところ初期不良でしたねととても温かいお言葉でお許しいただきました。ありがたいことです。

 

しっかり作っているつもりでもちょっとした点検不足でトラブルは起こります。アルミニップルの弱点を知っているつもりでしたが実際にはこのような破断が起こりました。初めてのことですが大いに反省しています。

アルミニップルを弱点にご注意をお願いしたいと思います。

XR31T/RT 24/28hホイールのインプレいただきました

XR31T/RT 24/28hホイールをお納めしましたお客様よりインプレメールをいただきました。

体重が約70kgの方です。通常ならホイールのスポーク本数は20/24hのホイールを選ばれるところです。しかし敢えて24/28hのホイールをお勧めしました。

24/28h

以下お客様からの自己紹介のメールです。新しいホイールの購入を考えられた理由を書かれています。

以下お客様メールの内容です。

 

少し経緯を書きます。

まだ、ロード初心者で、純正ホイール(リムハイト32mmほどのアルミリム)が2.5kgほどあったので、

もう少し軽快に走りたくて中古のMAVIC キシリウムSRを購入しました。

重量は前後で1kgほど軽くなり、漕ぎ出し・坂は楽になりましたが、乗り心地は悪化しました。

低速な上りは気になりませんが、平坦のアスファルトの段差は頭の芯まで衝撃がくるように感じるほどで脚を緩めてしまう始末です。

また、リムが軽量化されたのと跳ねるのとで速度も以前の2.5kgホイールより落ちてしまい、

上り以外楽しめなくなってしまいました。

回転もいいし、たわまないので上り・ダンシングはキレも良くいいホイールですが、知人のチューブレスに乗せてもらった時にあまりの乗り心地の良さに交換を検討していました。

 

このような理由でホイールを変えようと考えておられました。

体重と乗られる目的もご連絡いただきました。

 

体重69kg

平坦6割ヒルクライム4割

25C チューブレス対応

リムハイトは40位希望(優先度低)

前後重量1500g前後以内希望

 

私がお勧めしましたのが次のホイールです。

XR31T 24h

前輪

リム  キンリン  XR31T  24h

ハブ  ノヴァテック  A291SB 24h

スポーク サピム CX-RAY  黒  ラジアル組

ニップル  アルミ

重量  685g  リムテープなしで計測

XR31RT 28h

後輪

リム  キンリン  XR-31RT   3mm オフセット  28h

ハブ  ノヴァテック  F482SB-11  28h   シマノ10速11速兼用

スポーク  サピム  CX-RAY  黒  2クロス

ニップル  アルミ

重量   870g  リムテープなしで計測

前後1555g 

 

おススメ理由を述べました。

 

いろんなベテランの方のご意見を聞いて思うのですがやはりホイールのスポーク数は多いほうがいいということです。24/28hは体重70kg前後の方にはオーバースペックではありません。

理由としては

  • 空気抵抗はスポーク8本増えてもほとんど変わりません。
  • スポークの多いほうが乗り手の体にやさしいです。地面からの衝撃はスポークの数が少ないほどダイレクトに返ってきます。100km乗った後の疲れは全く違います。
  • 各スポークにかかる力が分散できるのでホイール自体にも優しい。スポーク数が多くなればホイールにかかる負荷が減じますのでスポーク折れなどのトラブルが減ります。
  • CX-RAYスポークが前後8本増えることになるのですがグラム数で言いますと37,38gです。この重量が増えることによって重くなったと感じる方はいません。おそらく超プロの方でもわからないと思います。ホイールの重量は200g増えてもそんなにわかるものではありません。400、500g変わって初めてわかるものです。

マイナス面

  • 見た目がスポーク増えるごとに地味に見えます。私が思いつくのはこれくらいです、マイナスは。

ヒルクライムには軽いほうがいいでしょうが20/24hと比べて40gぐらいの増えても変わりません。スポークが増えて逆にコーナリングは安定します。パワーのある人なら後輪に32hをお勧めするくらいです。

 

このメールをお送りしましてご納得されお買い上げいただきました。

 

納品してから約1週間後以下ホイールの感想を聞かせていただきました。

 

こんにちは。

とりあえず、走れる状態にして50km程走ってみたので初心者ながら感想を書こうかと思います。

見た目は正直シンプルすぎるかなと思いましたが、実際装着してみると全く問題なかったです。

リムハイトもちょうど良く主張しすぎないホイールで気に入りました。

走ってみて、第一印象はとてもスムーズ!

今までがゴロゴロだとスルスルといった擬音が当てはまる感じです。よどみなく回転している感じ。

加速感も良く信号スタートから巡航速度までが楽になりました。

乗り心地ももちろん良くなりました。ガツンときていた段差が角の取れたショックになり、荷重を抜かなくても走り抜けれるようになり思わずにやけてしまいますね。

8~15%くらいの 坂も登ってみました。区間タイム更新です、笑。

しんどさはもちろん変わらないのですが、やはり回転のスムーズさで踏めてしまう感じでした。

平地よりじっくり感触を確かめることができ、バランスがすごく良く感じました。

急勾配でのダンシング中は以前のホイール+タイヤよりリアの空転が目立ちましたが、タイヤが新品のせいかもしれませんね。私のパワーでは剛性不足は感じませんでした。

実走での感想はこんな感じで、とても気に入りました。ますます自転車に乗るのが楽しみになりました。

 

うれしいご感想いただきました。

体重が70kgぐらいの方はどちらかといえばフロント20リア24hのホイールを選ばれると思います。販売されているホイールは16/20hや20/24hのホイールしか販売されていませんので使われていましたホイールは硬い乗り味のようでした。24/28hホイールは手組ならではの組み合わせです。

 

手組ホイールはいろんなことができます。汎用部品で作りますので見た目は3G組のようにはいきませんがコスパに優れた走るホイールが出来上ります。   いいタイヤにお金を回せばなお一層よくなります。

フルクラム RACING SPORT リア24h分解しました

2:1組の後輪ホイールを分解して調べてみました。

後輪 1079g

リム 24h 21mm幅 24mm高 503g

ハブ 2:1組専用ハブ  359g

スポーク 2mm 左 ストレートプル

2mm 右 jベント

ニップル 14mm ブラスニップル 頭部ヘキサタイプ 25g

24hリム 503g
14mmブラスニップル 24個
緩み止め液をしっかり注しています
ストレートプル8本 jベント16本
  • ハブからスポークを取り外すにはjベントは簡単に取り外すことができますが左ストレートプルスポークはハブを分解しないと取り外しはできません。左側のキャップを外すだけではベアリングをカバーするワッシャーが邪魔をします。軸ナットを緩めて軸棒を外さなければスポークを取り外すことはできません。
分解しないと左スポークは取り外せない
  • ハブ重量は359gと重いハブです。シマノハブのDURA以外、ティアグラ、105、アルテグラクラスのハブとほぼ同じ重量です。しかし重いから性能が落ちるとかいうのは早計と思います。軽いに越したことはありませんが重いハブは丈夫です。ハブの中央部分シェルが丈夫であることは力が逃げないといわれていますのでシェルが丈夫であることはとても大事なことと考えます。

  • 寸法を実測します。左フランジ33mm 右フランジ60mm

左CTF 47.3mm  右CTF 13.2mm

オフセット値が高いので左スポークテンションはわりと緩い仕上がりになります。このため2:1組の組み方で左スポークテンションを上げる設計になっているようです。

  • 2:1組用のハブですが仮に左ハブ穴を16穴としてスポークテンション比率を計算しますと27:100になります。この27はスポークが16本で計算していますので8本になりますとスポークテンションは54:100になります。この数値は2:1組にしては非常に低い数字です。比率で計算しますと低いのですが実測値で見ますと63kgfの数値を得ることができています。

 

  • 私はオフセットリムを使ってこのハブで組んでみようと考えています。XR31RT 24hで組めば計算値では76:100で組めますのでやってみる価値がありそうです。

フルクラム RACING SPORT フロント分解しました

フルクラムのRACING SPORTのフロントを勉強のため分解してみました。

完組メーカーの造りかたを調べたらとても参考になります。

フロント 824g

 

リム 503g 21mm幅 24mm高

ブラスニップル 14mm 頭部ヘックスタイプ  合計18個 19g

スポーク 2mmストレイトプル  18本 合計 124g

ハブ 18h ストレイトプル 158g

 

  • スポークを取り外すには軸棒を外さないと取り外すことはできません。jベントスポークと違いとても面倒です。

  • ニップルの緩み止めは非常に強力です。振れ取り、なじみだしが終わった後に緩み止め液を注して作られています。ニップルヘッド側にもしっかり塗られています。スポークネジの中央には何も塗られたあとがありませんのであとから緩み止め液を注して作られたと思います。
ネジ部分の中央にプレップが塗られていません
  • ベアリングは 6001-2RSの規格です。

 

  • リムの503gはゾンダも約500gですので妥当な重さでしょう。16、18hの少スポークアルミホイールでは剛性を確保するには500gはいるのかもしれません。

  • ニップルはブラスです。18個で19gです。やはり軽量化にはアルミニップルですがトラブるを防ぐにはブラスのほうが有効です。アルミかブラスか悩むところです。

  • ハブは予想外に重いです。158gはシマノハブの中でDURA以外のハブがほぼこの重さです。ベアリングも大きいサイズですので丈夫だと思います。丈夫さは重要なポイントです。
分解したハブ
  • 18hでフロントが800gを超える重量は重いホイールと思います。しかし練習ホイールとして丈夫さを追求するとこの重量は妥当な重さと思います。

 

次に後輪も分解する予定です。また報告します。

虫食い防止

いつもご連絡いただくベテランの方よりアドバイスです。

雨のライディングあとはハブの手入れをしていますと教えていただきました。

こんなコメントです。

今日は、先日一時間だけ雨の中を走ったので、ハブのチェックしてみました。

反フリー側は、水が入りやすいので、一時間走っただけで、グリスが真っ黒(新品はグリーンの透明)になっていました。

以前 ほったらかして 虫食いになったので、最近は、タイヤ交換時にやるようにしています。

ハブの手入れはいろんな方々のブログで方法はよくわかると思いますのでこのブログでは割愛します。

優秀なDURAハブでもやはりこまめな手入れは必要です。メンテを怠らない人にはシマノハブは裏切らないですね。私もさぼらないようにしないと。

 

フルクラムの格安ホイールを購入

写真を見てかっこよく1万円台の超格安なのでフルクラムRACING SPORTを購入しました。

重量は見た目とは違って重いホイールです。どうも入門用のホイールのようです。

フロント824g、リア1079gと少スポークホイールで考えると重いホイールです。

内容は

フロントスポーク 2mm ストレイトプル ラジアル組

リア 24h 2:1組

左 2mm ストレイトプル ラジアル

右 2mm jベントスポーク 3クロス組

ニップル 前後ともにブラスニップル

 

フロント18h、リア24hの組み合わせです。リアは2:1組なのでリアのスポークテンション比率は左が高いと予想していましたが思っていたほど高いテンションではありません。しかし低いというわけでもありません。

フロント18hテンショングラフリア24h2:1組テンショングラフ

スポークは前後ともに2mmストレートの太いスポークです。前輪は18本、後輪は24本ですので剛性が足らないのではないかと考えますがスポークが太いので剛性は十分高いと考えます。

スポークテンションはグラフの通り悪くありません。センターはしっかり出ています。

後輪左スポークテンション対右スポークテンションの比率が約55:100の比率は2:1組で済んだ場合では非常に低い比率です。通常は70:100くらいの比率で仕上がるのですがこの低い比率はハブのオフセットに帰来しています。

ハイトゲージでハブを実測しましたら左フランジからセンターまで、右フランジからセンターまでの幅を計測しますと左47.3m、右13.2mmです。オフセットの値が高いハブです。

左テンションの実測値は左61kgf右110kgfです。この数値は1:1組で考えますと高い数値ですが2:1組で考えますと低いです。

このハブのオフセット値で左12右12のハブを使って1:1組で組み上げると仮定すればテンション比率が27:100で仕上がります。驚くほど左テンションが低いです。このハブで仮に左を8本にするとテンションは倍になると考えますと54:100になります。実測も近い数字です。

 

後輪リムはセンターホールリムです。オフセットではありません。

 

このホイールは練習用、毎日の通勤用にいいなと考えます。レース用には難しいです。

リム1セットの値段でホイール1セットを手に入れた感じですので分解して新しいホイールを作ろうと考えています。2:1組のハブが手に入ったと思えば格安です。

プランとして

リムはF18、R24hのシャロ―リムです。18hが転用の利きにくいホイールですので格安で売りに出されたのかもしれません。私はアルテグラハブのフロント18hリア24hを持っていますのでこのハブで作りなおそうと考えます。Duraハブでも18/24hが作られています。これも良いですね。

ハブはフロント18、リア24h2:1組ですので別注で取り寄せたキンリンのリムxr31T/RT 18/24hを持っていますので組み替えようかなと考えています。

1万円台の激安のホイールセットを手に入れたらこんなことを考えるのも良いと思います。分解しましたら報告します。

超ベテランの方より再度インプレいただきました

毎年最低でも年間1万km以上は走っておられる超ベテランの方よりラインでホイールインプレ送っていただきました。

以下のグラフは納品しましたDT RR411 32hのスポークテンショングラフです。

フロント32hリア32h

以下インプレです。

 

二種類のホイールを作ってるもらいましたが、両方とも無風 平地だと ホイールが勝手に転がって行く感じがします。なぜか?分かりました。剛性あるリムに、テンションが均一の組み方なのでだと思います

 

私の乗っているホイールはいろいろと種類は沢山ありますがすべて自作品でしてほかのホイールとなかなか比較はできません。私もいろんなメーカーのホイールを乗ってきましたが最近は自作品ばかりです。最近は他流試合をしていないので本当の立ち位置がよくわからないのが現実です。比較のため潤沢に高級なホイールを揃えることはやはり経済的にもなかなか成り立ちません。こんな時私の実情がこういうことなのでお買い上げいただいた方々のインプレがとてもありがたいです。

各地のベテランライダーさんがインプレをメールしていただきますので私のホイール作りに反映することができます。

また、ホイール作りにはメーカーのホームページも参考になります。

ホイールメーカーであるDTのホームページにスポークテンションの重要性を書かれています。

とても勉強になります。

https://www.blog.dtswiss.com/spoke-tension/

DTスイスのホームページはただ自社製品の宣伝だけでなく結構為になる事柄が載っています。

このページはスポークのテンショングラフを使ってスポークテンションの均一化が大事と述べています。

 

本日ベテランライダーさんより連絡いただき改めてスポークテンションを揃えることが大事かを再確認できました。

ホイール作製依頼を受けました

私の作ったホイールの実力を調べていただいたAクラスシクロ選手より再度ホイールの作製依頼されました。

リム、スポークは選手から私のほうへ送られました。当方はハブ、ニップルの手持ちがありましたのでこれを使うという方法です。私はハブ、ニップルの部品代と手間代4000円をいただきます。

 

お互いの持ち物を出し合ってホイールを仕上げています。

ホイールの設計は選手のほうからいただきました。私はアドバイス的な立場です。

 

リムはメカニコのリムが送られてきました。

フロント AL24F 20h  センターホールリム 439g

リア   AL24R 24h  オフセットリム  454g

 

スポークはフロントDTチャンピオン2.0mm

リア 左DTコンペティション2.0/1.8/2.0mm

リア 右DTチャンピオン2.0mm

 

組み方は フロント 2クロス

リア 左 3クロス 右2クロス

フロント 2クロス組
リア 右D側2クロス 左ND側3クロス

ホイールの剛性は主にリムの剛性とスポークの総面積できまります。スポークが太くなると剛性も高くなるということです。

ご注文のホイールは20/24hの少スポークのホイールです。シクロ用として高い剛性を得るために設計されています。通常シクロではフロント24hを使いますので今回の20hでは剛性高めるためにより太いスポークを使っています。

前輪スポーク20本で2クロス組はあまり見ない組み方です。通常はラジアル組です。しかし2クロス組により横剛性を高めるとともにクッション性もよくなるということで計画されました。私も前輪20hの2クロス組は姿が好きでよく使います。

 

手組ホイールはこのように自在にスポークを変えることができますので好みの剛性に仕上げることができます。

フロント 679g
リア 872g

重量もフロント679g、リア872g、前後あわせて1551gで仕上がりました。非常に軽量です。ゾンダクラスの重量ですがチューブレス対応ということで価格、メンテのしやすさではこちらのほうが優れています。性能面ではまたリポートいただけると思います。おそらく負けていないでしょう。

フロントテンショングラフ

リアテンショングラフ

スポークテンションも前輪115kgf、後輪右124kgf左73kgfとしっかりスポークテンションも取れています。チューブレスタイヤをインストールしてテンションダウンしますが15%下がっても十分テンションは維持できます。

チューブレス用のテープを貼ってチューブレスホイールとして今期シーズンのシクロレースに挑まれるようです。

手組ホイールも面白そうだと思われる方ご興味あれば連絡お待ちいたします。