スポークワッシャーを使ってホイールを作る

このブログを通じてお問い合わせがありました。

スポークワッシャーを使ってホイールを作れるかという問い合わせです。

YouTubeであるビルダーさんがスポークワッシャーを使ってホイールを作られているサイトの紹介もしていただきました。

わたしも一度見たことがあるのですがあまり参考にならないのでスルーしていました。理由は知りたいところを見れなかったのです。どの方も秘伝のたれは大切にされています。それで当たり前です。

作れますかというお問い合わせでした。作れますがそんなに目の色変えてまでの技術ではないと考えていました。性能が劇的に変わるのであれば世界中のホイールメーカーが取り入れますのでお問い合わせにはそのようなことを書いてお返事いたしました。

しかしできないからそんな返事をしたということもありますので作ってみることにしました。

ワッシャーはサピムのワッシャーを使いました。

サピム スポークワッシャー
スポークにワッシャーを通しておきます。

先にワッシャーをスポークに通して準備してからハブに通して通常のように組み立てます。

そんなに難しいことではありません。

ただ先にワッシャーを通しますとスポークのjベントのところの曲がったところがハブフランジに当たります。

奥スポークはワッシャー入り、手前スポークはワッシャーなし
左ワッシャーあり、右ワッシャーなし、スポークの角度が違います。

ニップルをしめていけば通常の角度にスポークを張れますがうまくいくのかどうか戸惑われると思います。スポーク長はワッシャーの厚みだけ長くする必要がありますがスポーク長を切り上げで出している分にはワッシャーの厚みがわずかなのでそのままのスポーク長でうまくいくと思います。

コツがあることはあるのですがそんなに難しいことではありません。まあ普通に作れます。

じっくり見ますと
ワッシャーの金色がわずかに見えています。

出来上がったホイールはなんとなく作りこんだ感があります。へんな表現ですがじっくり見ると凝っているな!という感じです。

性能に関してはよくわからないというのが実情です。ソルダリングと同じ感じです。ホイールの性能が良くなるのかどうかわかりません。

私も作れます、ということを知っていただきたいので記事にいたしました。

銀輪ホイールのインプレお送りいただきました

ご注文いただきました銀輪ホイールのインプレをお願いしていました。

お客様からいつも走られるコースで乗られた印象を写真と一緒にお送りいただきました。

私がこのホイールいいですよとお勧めしましてもやはりお客様からのインプレが一番安心できます。通販会社の星マークと同じですが、このブログでは何も編集しないでそのままの印象を発表したいと思っています。

私にもホイールの改良点を見出すことができますし、ブログ読者さんもインプレを参考にホイール探しができると思います。

以下、お送りいただきました文章そのままです。ブログに発表させていただくことを念頭にお送りいただきました。

昨日、40kmほどライドしてきました。獲得標高500mほどのヒルクライム、ダウンヒルを含むコースです。

インプレをお知らせします。

自転車はラレーCRF(クラブグリーン)。三ヶ島のフラットペダルにハーフクリップをつけています。

ライダーは体重64kg。週に一度程度、40~100kmほどのライドをしています。

以前はスペシャライズドのアレースプリントに乗っており、ホイールは完組だとゾンダ(C17)、レーシングゼロ、レーシングゼロカーボン、ROVAL CL50などを使ったことがあります。手組ホイールはナローリム(リム幅20mmほど)のマビックオープンプロを使ったことがあります。

今回のホイールはご提案いただいたキンリンのワイドリムXR26を使用したものです。リム幅は24mmありますので、25cタイヤにぴったり。同じタイヤ(GP5000)をオープンプロにつけていた時は、リム幅が狭いので、タイヤも細く見えていました。前後とも32Hの多スポーク。ハブはシマノ105(R7000系)。重量は前輪805g、後輪1058g、合計1863gと近年の完組ホイールに比べれば重いですが、リムハイトが26mmある割にリム重量は470g前後とそこそこ軽量です。もっと軽量なハブ、小スポークを選べば1600g以下にもできると思いますが、今回はロングライド向け+剛性感のあるホイールにしたかったのでOKです。

チューブレス対応のホイールですが、ビットリアラテックスチューブにGP5000で運用しています。以前、ROVAL CL50でシュワルベプロワンTLE+カフェラテックス40ccでチューブレス運用していましたが、空気圧を同じ(フロント6.2BAR、リア6.8BAR)にすると乗り心地に違いはありません。どちらも極上です。重量的にもほぼイコール。転がり抵抗はビットリア+GP5000の方が数値的に低いそうですので、パンク対応の手軽さからも今後、クリンチャー運用していくと思います。

【見た目】

非常に地味(笑)ですが、狙い通りのきれいな銀輪ホイールで満足しています。クロモリはアルミ・カーボン車に比べるとチューブが細いため、30mm以上のリムハイトになると違和感が出てくると思います。個人的には26mmあたりまでが無難にまとまる限界かなと思います。ラレーはクロモリのなかではチューブが太めですが、もっと細いパイプを使用しているクロモリの場合は、同タイプのシルバーリムで22mm(XR22)がお勧めです。しかし現在、世界的なパーツ不足で、市場に出回っていないそうです。黒いリムなら在庫があるようですが、やはりクロモリにはシルバーリムが似合います。22mmハイトを狙っている方は、在庫の復活を待つのがベターです。

【漕ぎ出し】

特筆すべき点はなし。ホイール全体の重量は重めですが、ワイドリムのゾンダ(480g程度?)より軽いリムのため、嫌な重さはなく、軽快に漕ぎ出せます。もっともっさりするかと思っていましたが杞憂でした。

【加速感】

時速25~30kmくらいに至るまでの加速が思いのほかスムーズでした。軽量なカーボンホイールに比べれば劣りますが、簡単に巡行速度まで持っていくことができます。

【巡行】

速度維持が楽です。足を止めても、すぐにスピードが落ちません。26mmハイトなので、多少はエアロ効果も出ているのでしょうか。レーゼロカーボンは最高の加速性がありますが、リムが軽量過ぎて(390g前後)、足を止めるとスピードが落ちていきます。私が常用する速度域(25~35km位)だと、ROVAL CL50と大差はないように思いました。

【ヒルクライム】

飛びぬけた性能はないものの、リム・ハブとも剛性があるので、グイグイ上ることができます。ホイールが寄れて、ブレーキシューにタッチすることもありません。別のホイールを使用していた時は、10%を超える斜度になってくると、ケイデンスが落ちて、時速10kmを下回ってしまうことが多かったのですが、このホイールだと10kmを下回ることはありませんでした。低速になった時、力が逃げないのでふらつかず、安定している印象です。

【ダウンヒル】

このホイールの一番優れているポイントはダウンヒル性能だと思いました。ワイドリムになったことでエアボリュームが増えたことと、ハブの剛性感が高く、安定性が抜群です。ROVAL CL50と同等の安定感を感じました。普段時速56kmほどで下っていた箇所で、60kmを超えたのですが、まったく不安がありませんでした。まだまだ飛ばせそうな気配です。ブレーキもよく効きますし、ハブの回転性能もかなり高いのではないでしょうか。

【まとめ】

尖った性能はないものの、全体的にバランスの良い、コスパに優れた優良ホイールです。クロモリに似合う銀輪ホイールのデファクトスタンダードになり得ると思います。見た目はクラシカルですが、性能は現代的。クロモリには見た目的にも性能的にも、ゾンダよりこちらをお勧めします。もっと見た目をクラシカル寄りにしたい方は、XR22のシルバーリムを入手し、トラディツィオーネやホワイトインダストリーズなんかのハブで組めば最高と思います。105ハブはシルバー色ですが、塗装したシルバーですので、金属そのものの質感とは異なります。

手組ホイールに使用するシルバーリムは当初、ベロシティのA23かH Plus sonのアーキタイプを検討していました。どちらもリム幅23mmのワイドリムですが、一本あたり9000円~13000円ほどします。キンリンXR26は重量はほぼ同じで、24mmのワイドリム、送料は別ですが一本あたり6000円ほどと、お値打ちです。

今回、はじめて手組ホイールファンさんに依頼させていただきましたが、各パーツのメリット・デメリットを細かく提示してくださり、終始安心してやり取りすることができました。キンリンのシルバーリムも提案いただかなければ知らないままでした(黒リムがあるのは知っていたのですが)。組み上がったホイールも、丁寧な仕事ぶりがわかるものです。この度はありがとうございました

とてもありがたいご連絡でした。ほめていただくと正直言いましてとてもうれしいです。

46mm高ディスクカーボンホイールの作製

ご自分でディスクバイクを組まれるベテランライダーさんが組まれたバイクに載せるディスクホイールをネットで探されていたところこのブログを見つけられご連絡いただきました。

一般的にはなかなか勇気がいることですがブログで発表しているお客様からのインプレやヤフオクに出品しての評価を参考にしていただいたようです。見積もりしましてご納得いただきご注文いただきました。

申し訳ないことですが納品には時間が掛かります。カーボンリムは高価なので沢山在庫ができればいいのですがリムは入用買いしています。約1月、時間が掛かりますことをご了解いただきました。

46mm高28mm幅の穴なしカーボンリムを使ったホイールのご注文です。穴なしリムは作り上げるには時間が掛かりますがリム自体の強度は穴なしリムのほうが若干高いと思います。リム強度が高くなることはゾンダのリムが穴なしリムを使っていることからも理解できます。

スポークはCX-RAY使用しました。安心のCX-RAYです。ハブはTNIのREVOハブです。

ニップルも重要で軽さよりも腐食に強いブラスニップルを使いました。

前輪 708g CX-RAY 左右2クロス組
振れは最小に、できるだけスポークテンションを均一になるように作ります。
後輪 823g CX-RAY 左右2クロス組
振れは最小に、スポークテンションはできるだけ均一になるようにしています。

前輪 708g 後輪823g 前後1531g

この重量は46mm高のリムを使ったディスクホイールですので非常に軽量と思います。作製にあたり注意点はスポークテンションの均一化です。リムとハブをつなぐスポークテンションがバラバラではいくら良い材料で合っても力を引き出すことができません。駆動ロスの少ないホイール作りにはばらつきのないスポークテンションが一番大切です。

お納めしましたお客様より使用の印象をお知らせいただけるようです。楽しみです。

ティアグラハブの調整

多スポークのホイールにはシマノハブが一番使いやすいと思います。価格、性能、メンテナンス、すべてに於いてとても優秀で世界のシマノを実感します。ハブメンテナンスに関してもすべてシマノサイトから知ることができます。古い部品もすべて調べられますのでありがたいサイトです。

シマノHP、ディーラーマニュアルより引用しました。

メンテナンスの方法も公表されていますディーラーマニュアルを見ればよくわかります。

マニュアルには上位グレード、下位グレードとの互換性、共通部品も記されています。共通部品は沢山使われています。このため見た目は違いますが性能には差がないと考えています。

今までハブをさわっていまして新品状態のティアグラハブはゴリ感がありことが多いです。そのままでも使えることは使えますが少し調整して使うことにしています。

ディーラーマニュアルにメンテナンス方法が書かれていますので同じようにメンテすればいいのですが楽に行うにはバイスを使うほうが簡単です。

バイスに固定するのが一番楽です。
プライヤーレンチとハブスパナを使っています。
プライヤーレンチで左ロックナットを少し緩めてハブスパナを使って左玉押しを緩めます。新品状態から1~2mm動かすだけです。

バイスにフリー側のナットを挟んで固定します。左ロックナットをハブスパナで緩めるのですが私はプライヤーレンチでロックナットを1~2mmゆるめてから左玉押しナットをハブスパナで同じように緩めて終わりです。ゴリ感はこれで取れますが緩めすぎてもうまくいきません。すぐに慣れますが軽く回るように調整してガタついていないかもよく見ます。ハブをバイスに固定するのが一番楽です。

丁寧に調整しますと下位グレードのハブが驚くばかりによく回ります。締めすぎず緩めすぎないところに玉押しナットを調整する。整備好きの人には楽しい時間です。

ベテランの方が読まれると笑ってしまわれる内容ですが誰でもみんな最初は素人です。

銀輪ホイールのご依頼

銀輪ホイールをご注文いただきました。32穴リムの多スポークホイールです。リムはキンリン社のXR26T/RTリムを使用しました。

前輪 464g 剛性の高い優秀なリムです。
後輪475g オフセットリムのほうが少し重いです。
左がオフセットリムです。穴の位置が3mmずれています。

銀色の24mm幅26mm高、後輪がオフセットリムです。3mm寄っているので後輪の左右スポークテンション比率は10%ほど改善されます。オフセットリムの威力です。重量は460~470gで剛性の高いリムです。

お送りいただきましたシマノ105ハブです。

ハブはシマノ105ハブを使います。お客様よりお送りいただきました。後輪ハブの回転が少し重い感覚でしたのでほんのわずかですが緩めることにしました。シマノハブは育てる感覚があります。自分で調整出来るところがいいです。

リム キンリンXR26T/RT 32h

ハブ シマノHB-R7000、FH-R7000 32h

スポーク 前輪 サピムLaser2.0/1.5/2.0mm 

     後輪 左Laser2.0/1.5/2.0mm 

        右コンペティション2.0/1.8/2.0mm

ニップル ブラス

前輪 805g 後輪 1058g 前後 1863g

前輪805g
スポークテンションが揃っていることが一番良いところです。
後輪 1058g ハブが重いのでこの重量ですが回転性能はとてもいいです。
スポークテンションが揃っています。左テンションが高いので駆動効率がいいです。
銀輪ホイールは美しいです。

計測すると重いホイールですがハブが前後500gほどありますので台湾メーカーのハブと比べて200g重いことが原因です。中心部の重さですので回転には影響ありません。自転車自体の総重量は増えますが何事もトレードオフの関係でメンテが楽、丈夫でよく回るこの長所はとても有益です。スポークが32本あることも空気抵抗が増えると考えられますが、地面からの振動を吸収するというメリットがあります。1本スポークが折れても振れが出るだけで無事に帰宅できる安心感があるホイールです。

インプレを送っていただけそうなので楽しみにしています。

ニップルレンチについて

ニップルレンチはとても大切な道具です。いろいろ使ってみました。それぞれ好みがありますのであれこれ言うのはどうかと思いますが使いやすいレンチの話をしたいと思います。

いつの間にか数が増えてしまいました。
扁平スポークにはDTのレンチとスポークホルダーの組み合わせが使いやすいです。

最近はDTのニップルレンチを使っています。今まではピラーのレンチがメインでしたがDTのレンチは使いやすくてとても気に入っています。

扁平スポークを使うときにはスポークホルダーと一緒に使えばとても楽に作業ができます。

DTの組み合わせはとても使いやすいです。流石にホイールメーカーの品物ですのでよく考えられています。

パークツールのレンチです。頭の部分を切り取っていますのはスポークに添いやすいように切り取っています。

パークツールのニップルレンチ3種類持っていますがほとんど使いません。理由はニップルを2方向で支えて回しているからです。この2面式ではニップルをなめて、潰してしまうことが多いのでほとんど使いません。大きく力を入れないときは簡単にニップルを回せますので序盤の作業には使いますが力を大きく加えるときには不向きのレンチです。

やはりニップルを3面、4面から力を加える方式でないとダメです。

ピラーのレンチとスポークホルダー
サピムのレンチ

その点DT,ピラー、サピムのレンチは安心のレンチです。購入されるなら3面。4面で支えるタイプを勧めます。このタイプでないとニップルをつぶしてしまうことになります。長く使うものですのでここはいいものを使うべき道具と思います。

パークのレンチは軽くニップルを回すときにはニップルにはめやすいので手軽ですが大きく力を入れるときには3面、4面のレンチを使うのが良いかと思います。

テープ貼りのアイデア

昨日お客様よりご連絡いただきました。いろんなアイデア、情報のやり取りをしています。超ベテランのライダーさんです。もちろんご自分でバイクを組み、ホイール組をされる方です。経験豊富な方のご注文で驚きましたがホイールのオーダーいただきました。2セットもご注文いただいています。

お納めしましたホイールはDTのRR411リムで作りましたホイールとキンリンのXR31T/RTを作らせていただきました。他にもたくさん保管する場所がない(ご本人からのお話です)くらい沢山お持ちのようです。

マヴィックのクリンチャーホイールにチューブレスタイヤを試しにインストールされた時の写真です。

今回、写真とは別にいいアイデアを教えていただきました。

いつも行かれているショップの店長さんがレベルの高いメカニックさんのようです。

チューブレスホイールのテープ貼りの方法ですが一度テープを貼り終えてからクリンチャータイヤで空気を入れて一日置いておくと良いとのことです。この方法でテープをなじませるのです。

なるほどと思いました。

クリンチャーチューブでテープを一度押さえ込んでから再度チューブレスタイヤをインストールするというやり方はナイスアイデアです。時間はかかりますがうまくテープを押さえつけることができます。

テープ貼りは自転車乗りの必須科目です。テープ貼りがうまくいかない方にお勧めです。特にDTのアルミリムは梨地仕上げですのでざらつき感があります。なかなかうまくいかないことが多いのですがこの方法ならしっかりと張れるような感じです。

私は試したことがないのですがうまくいきましたら教えてください。

リムテープ2回巻きで9g

雨なのでよく使うクロスバイク前輪ホイールのリムテープを交換しました。ホイールはチューブレスで乗っています。

タイヤを外した時のテープです。
空気圧でリム穴の場所がよくわかります。

約半年たちます。おおよそですが年2回の交換をしています。とても面倒なことですがテープは劣化しますのでこまめに交換することが必要です。

ここに紹介する方法は誰々に教わったという方法でありません。いい方法があればお教えください。

注射スポイトでシーラントを抜き取っています。再利用していますが特に問題ありません。

タイヤレバーでチューブレスタイヤを外しますとシーラントがタイヤの中に残っています。勿体ないので注射スポイトで取り出して再利用しています。これがタイヤにいいのか悪いのかよくわかりませんが貧乏性なので捨てないでもう一度使ってシーラントを追加しています。タイヤにいいのかわかりません。

ビードにシーラントが固まった滓が残っていますがこれは必ず取り去らないとうまくいきません

タイヤは必ずきれいに掃除します。ビードの部分には固まったシーラントがこびりついていますので綺麗に取り除きます。これはしっかりと行っています。タイヤを新品状態に戻しておかないとうまく空気が入りません。これは何度も経験済みです。ビードが上がらない場合はシーラントの滓が残っているのが原因です。

テープは1回巻きのほうがいいと伺うことが多いのですが、私はテープ強度を上げるために2回巻にしています。空気漏れを防ぐには1回目が大切です。ふくらみがあるとその場所から空気が漏れます。ピッタリとリムに貼りつくように布切れを使って押さえていきます。2回連続で巻くと空気のふくらみができやすいので一回ごとにテープを切っています。細かいことですがこのほうがうまくいきます。2回目は補強の意味合いが強いです。

リムによってテープの相性があるようです。キンリンのリムはリム面がツルっとしています。とてもテープが貼りやすいです。DTのリムは少しざらついていますのでテープの選択が難しいように思えます。DTリムにはDTのテープが良いとよく聞きます。

バルブ1個4g
2回巻きで9g

バルブは4gでした。テープは9g、シーラントが約30gです。30g以下の超軽量チューブが販売されていますので上記のように面倒なお作法が嫌な人はチューブがいいかもしれません。乗り心地はチューブレスのほうがいいと思います。

穴なしリム

先日穴なしリムを使ったカーボンホイールをお納めしましたお客様より連絡いただきました。テープ貼りのないのがいいですと仰っています。これからはこれかもしれません。

フリーの爪が立たないトラブル

ノバテックのハブを使ったホイールをお納めしましたお客様よりご連絡いただきました。

初乗りで調子よく走れたのですがフリーが空回りする場面があったようです。

ホイール自体はよく走るといっていただきましたがハブの調子が悪かったのです。

こんなことが起これば通常慌てるのですが一度経験があります。理由がある程度想像がつきました。

写真をお送りいただきました。参考になると思います。

フリーの爪が立たない状態です。グリスが原因のようです。

ハブフリーのグリスが固まっていてラチェットの爪が立たなく空回りしてしまったのです。

新品のハブでもこんなことが起こることがあります。何らかの理由でハブ内に塗られているグリスが固まっていたのが原因です。グリスを塗りすぎるのもよくないようです。

グリスを拭き取り再度組み立てるときれいに爪が立ちます。ハブ用のグリスを塗りなおしていただきました。

お客様はハブを分解して作業ができる方なのでグリスをふき取っていたただき、お送りしたハブ用のグリスを塗って様子を見ていただくことをお願いいたしました。

果たしてやはりグリスが原因でした。固着したグリスを取り去り、新しいグリスを塗ることで解決できました。爪が立つようになったと連絡いただきました。

新品のハブでもお客様には申し訳ありませんがトラブることもあります。2回目のことなので何とか解決ができました。ご迷惑をおかけしましたがご理解いただけました。ちょっと引き出しが増えた感じです。

キンリンリムR22T/RTホイールのインプレいただきました

24mm幅22mm高のキンリン社リムを使ったホイールのインプレをお送りいただきました。沢山の方々より良いホイールと評価いただいています。

今、ホイールの材料は手に入りにくい状況ですが今後の参考になればいいと思います。

後輪 XR22RT24h
後輪スポークテンショングラフ
前輪 XR22T 22h
前輪スポークテンショングラフ
左センターホールリム 右オフセットリム

以下お送りいただきました感想です。

新しいホイールで1週間ほど走ってみたので感想をご連絡させて頂きます。

簡単に私の環境をご説明しますと、バイクは自作のフラットバーロード(一月ほど前にフレーム組み替えをしました)で

乗り方は街乗りと、休日は4~50Kmほどのサイクリングになります。

タイヤはパナレーサーの28Cアーバンタイヤで、ホイール交換前後で同一のものを使用しています。

軽さについて

 交換前のホイール(シマノWH-R501)と比較して540gの軽量化となりました。

 フロント:905g→678g (-227g)

 リア:  1188g→875g  (-313g)

   ※どちらもリムテープ込み、クイックは除く

 この軽量化の恩恵は走り出し、中間加速、上り坂といった場面ではっきりと体感でき、

 まるで自分の脚力が上がったかのような感覚はとても気持ちの良いものです。

 またバイク全体の重量がついに7Kg台に乗った!という自己満足も大きいです。

回転の滑らかさについて

 フレの少なさと軽く回るベアリングが相まってとても滑らかに回転するホイールです。

 速度が乗った状態で足を止めた時のバイクのふらつき、速度の落ちが明らかに減少しました。

 また下り坂では怖いくらい速度が乗るようになりました。

剛性について

 脚力があまりないので「踏んだ時のダイレクト感がどうの」みたいなインプレはできないのですが

 段差の多い街乗りでも全く不安を感じない剛性があります。

 おそらくワイドリム化による恩恵もあるのだと思いますが、躊躇なく段差に乗り上げる事ができます。

 道を選ばずどこにでも行けるというのは私にとって非常に大切なポイントです。

以上の利点により、いつものサイクリングコースにおいて、全域で1枚高いギアを選択できるようになり

平均速度が2~3km/h程向上しました。

感覚的にも数値的にも以前のホイールとは明確な差があり、その性能に大変満足しています。

ここはちょっとマイナスだなと思うポイント

 ・NOVATECフリーの音が結構うるさい(逆にシマノが静かすぎるのでしょうか?)

  足を止めると「ジャー」と盛大な音がするので、早朝の住宅街では気を使います

 ・ブラックスポーク+リムはシンプルで気に入っていますが、ちょっと寂しい気も・・・

  ”手組みホイールファン”とか”Hand-assembled Wheel Fan”みたいなワンポイントのステッカーがあっても良いかなと思います。

    ステッカーがあると、「それどこのホイール?」って聞かれたときに答えやすいですしね。

総評

 初~中級グレードの完成車付属ホイールから最初のステップアップをするにはもってこいのホイールだと思います。

 こういうシチュエーションの場合、Zonda、Racing3、KSYRIUM あたりを検討される方も多いかと思いますが

 性能、品質、コストどれをとっても劣っている部分はないと感じます。

 脱鉄下駄を検討されている方には、自信を持っておすすめできるとても良いホイールですね。

以上お送りいただきましたインプレです。

ホイールは1セットだけでは自転車ライフの楽しさは分からないと思います。今までに何度もお知らせしていますが1フレーム2ホイールの組み合わせがやはりいいのではないかと思います。今回のお送りいただきましたインプレですが2本目ホイールのご参考になれば幸いです。

尚、ご提案いただきましたホイールのシールは今検討しています。こうしたらいいよと教えていただけるのはありがたいですことです。