シールをはがすことが多い

TNIのリムを使ってホイールを作ることが多いです。剛性があって価格もこなれています。リムは台湾のキンリン社で作られているようですがはっきりわかりません。お客様よりシールは剝がしてほしいと依頼されることが間々あります。

TNI  AL31W リム
シールを剝がしました
Micheハブ
シールを剝がして使います

見た目がすっきりしますし、ほんの数グラムですが軽量化できます。私のホイールにはすべてシールはありません。みんなはがしています。

先日購入しましたミケハブのシールもはがしました。英国のRoyceハブのようです。ミケのハブを気に入りましたのでもう少し買い足そうと思いましたがやはり売り切れていました。気に入ったものはその場で決めないとダメですね。逃げた魚は大きいです。

ヒートガンで温めれば簡単!

さて、このシールのはがし方ですがヒートガンで温めれば簡単に剝がせます。ノリ剤が残っても暖かい間にガムテープでセーターの毛玉を取るようにガムテープで引きはがせば簡単に取り除けます。今までいろいろやってみましたがこの方法が一番手軽で確実です。

36mm高カーボンホイールのインプレ続きです

36mm高のカーボンホイールを一度に2セットご注文いただいたお客様より使われた印象を続けてご連絡いただきました。

一つ目は36mm高のカーボンリムでスポークをサピムCX-RAYで組みました。もう一つは同じカーボンリムにDTコンペティションで組んでいます。ハブはどちらも同じノバテックの軽量ハブです。

1セット目 CX-RAYで作製
1セット目 CX-RAYで作製
2セット目 コンペティションで作製
2セット目 コンペティションで作製

以前の記事で紹介していますが今回もスポークの違いで乗り味が大きく違うことが分かりとても参考になりました。

以下インプレです。先にお納めしましたCX-RAYで組んだホイールの感想です。

 

初カーボンホイールを堪能しています。

機材のおかげで速くなったのに、自分が走れるようになったと錯覚してしまいますね。

私の周りには「走り方」よりも「機材」に興味がある方々が多く、皆さん高級品を使われています。BORAはウルトラが当たり前で、GOKISOのクライマーホイールを所有している人も何人もいます。そんな環境なので、キンリンホイールを興味深く見る人も・・・ どこのホイール?

まだ、皆さんにはカーボンホイールを披露していないので楽しみです。高級ホイールを普段使いしている方々にお貸しして違いを聞いてみようと思います。今週末、今年最後のチーム練習会でデビューします。

しばらくしまして次のメールで2つのカーボンホイールを比較されたメールをいただきました。

 

①スポークの違いによる感触について(CX-RAYとコンペティション)

通常の走行では差を感じることは出来ないレベルです。しかし、海岸線を強風の中でほぼ同じワットで走行した結果、30分の区間で1分ほど違いました。体感では感じない差ですが、タイムは3%速くなりました。これは、片道11㎞の堤防走行でラップをそれぞれ20回ほど取りましたがほぼ同じような結果になりました。巡航走行ではエアロ効果が大きく影響するようです。 漕ぎだし(信号停止からのダッシュなど)は同じテンションのホイールにもかかわらず、コンペティションの方が力強く進む感じがします。しかしCX-RAYの方は粘る感覚があり、疲労も少ないように思います。同じリムとハブ、テンションでも違いが出るのですね。

 

XR31T/RT 20/24hで組みましたアルミホイールを2年前にお買い上げいただいてきます。このホイールとの比較です。

②キンリンホイールとの比較

カーボンホイールを使うまでは不満の無かったアルミホイールですが、ホイールを交換するだけでアベレージが3㎞/hも違うと・・・ですね。リーズナブルで峠のブレーキにも心配ないことから初心者や速さを求めない人はアルミホイールが良いと思います。(ブレーキシューの値段だけでも4倍~6倍もします)

③今後の使い方

コンペティションホイールは主に通勤で使うためパンクしにくい重めのタイヤとチューブを使用することでトレーニングにもなると思います。山岳のチーム練習ではおいて行かれないようにCX-RAYのホイールを使うことになると思います。

 

以下、私のほうでまとめてみました。

キンリンのXR31T/RTアルミリムホイールとライトバイシクルの36mm高リムで作ったホイールはどちらも気に入っていただいたホイールですが性能の差は大きくあったようです。どちらのホイールも同じハブに同じCX-RAYです。

カーボンリムとアルミリムとの剛性の違いが走りの差に出ているようです。キンリンのリムで十分性能に満足していただいていましたがカーボンホイールのほうが剛性と空力で上回っているようです。スポークもハブも同じものを使っています。何度も同じところを走り比較されていますので正確な数値をもって比較していただいています。

アルミ、カーボンどちらのホイールも気に入っていただいていますが軍配はやはりカーボンホイールのほうに上がったようです。これはリム剛性が違いますので当然のことです。

同じリムでもスポークによってホイールの印象は違ってきます。また同じスポークでもリムの違いで性能が異なります。いやほんとうにホイールは奥が深いです。

ごぞんじですか?105%ルール

最近知ったのですが105%ルールがあるそうです。リム幅とタイヤ幅の関係です。

タイヤ幅の105%幅のリムがいちばん空力の良さを発揮するそうです。

とても興味深いお話です。次のサイトに訪問されたらよくわかります。

https://blog.silca.cc/part-5-tire-pressure-and-aerodynamics

 

もう10年も前のことです、zippの開発者が風洞実験で発見した法則的なものです。タイヤ幅が太くなるにつれてリム幅が広がったのもこの理論が発端と言われていますが定かではありません。当時は23mm幅のタイヤが主流でしたので24mm幅のリムが空力を発揮したそうです。

タイヤ幅の105%のリム幅が良いということですので25cのタイヤも膨らみますから結果的にはリムは28mm幅が良いのかもしれません。28mm幅のリムから逆算しますと26.6mm幅のタイヤがいいとなります。

結論としてライトバイシクルのカーボンリムAR36、AR46のリム幅は28mm幅ですので25mmのタイヤが適しているということになります。

 

これから考えますとあんまり空気を入れすぎないようにしてタイヤが広がらない程度の空気圧が良いのかもしれません。また、古いタイヤは広がりますのでやはりタイヤは新しいほうがパフォーマンスは良いでしょう。

このあたりのことは前述のブログを訪問すればよいかと思います。

5気圧の時のふくらみ方、6気圧の時のふくらみ方をみてみるのも一つの方法かもしれません。5気圧でも乗れますのでパンパンに入れる必要はないのかもしれません。

私はチューブレスで空気圧が低めの乗り味が好きですので正確に空気圧を測るようにしています。ポンプの空気圧計も読めるのですが別に空気圧計を使って測っています。タイヤ幅も測ったほうがいいのかもしれません。

よく使うキンリンの24mm幅リムでは105%ルールから考えますと23cのタイヤがいいのかもしれません。

私には微妙な空力まで感じとる力がありませんが知っておいてもいい話です。エアロ効果はとても複雑です。奥が深いです。

DTリム RR411ホイールを再調整しました

一年前にお納めしましたホイールですがディスクブレーキのバイクに替えられたとのこと、今までお使いのホイールを奥様が使われるということになりましたので再調整の依頼を受けました。

ホイールはIRCチューブレスタイヤがインストールされています。

仕様は下記の通りです。

前輪

リム DT RR411 20h

ハブ ノバテックA291SB 20h

スポーク サピムLaser2.0/1.5/2.0mm シルバー

ニップル DT SquorxPro アルミ シルバー

後輪

リム DT RR411 24h

ハブ ノバテックF482SB 24h

スポーク 左右DTコンペティション2.0/1.8/2.0mm シルバー

ニップル DT SquorxPro アルミ シルバー

前輪

後輪

 

上図が今回お預かりしました時のテンションの状態です。

 

タイヤがはめられていますのでスポークはテンションダウンしています。

しかしテンションダウンを予想してホイールを作製していますのでタイヤをはめましてもそんなに緩い状態ではありません。しかも振れはほとんど生じていません。

前輪スポークテンションはビードが原因でテンションが下がりましたがほぼ均等に張られています。

後輪のスポークテンションのバラつきはドライブ側に多少生じていますが優秀な数値と思います。上図を参照ください。

再調整しましてテンションを計測しました。下図は再調整後のテンショングラフです。

再調整しました後輪

最初に作りました時に何度もなじみだしを行いながらスポークテンションをできるだけ均一にしていますのでタイヤをはめましてもそんなに大きな変化がありません。これはホイールの駆動にも影響します。

スポーテンションが揃っていますと踏み込んだ時の力が逃げないのです。テンションにばらつきがありますと各スポークにかかる力は同じでも受ける側のスポークがバラバラでは駆動ロスが生じます。ホイール作りで一番大切なことはスポークテンションの均一化と考えます。

今回のホイールはほとんど触るところがないので振れ取りとセンター出しの再調整のみ行いました。タイヤを外しての調整は次回にすることにいたしました。

 

オーナー様に乗り心地を伺ったのですがとても疲れにくいホイールということでした。ホイールは少しでも早く走れるということが重要な選択基準になっていますが楽に走れるということも大切ですね、とお互いの意見が一致しました。

輪行によく使われるとのこと、いわばロングライドですが長時間のライドにはとても楽なホイールだとお話いただきました。使われているタイヤがいいのだと思いますがこのホイールも少しは足しになっていると思います。よくメールをいただく別のお客様も疲れにくいホイールとおっしゃっています。

私は自分で作ったホイールを自分用で使っていますのでなかなか比較、違いを感じ取ることができません。ずっと慣れきっていますので立ち位置が分かりにくいのです。

お客様よりいただいた印象がいちばん確かですのでいろんな方にお願いしまして情報を集めています。こうすれば情報も確かなものとなります。

こんなわけでRR411のホイールはいいぞ!と思っています。

赤色スポークを1本差し色で作製、続き

オーナー様よりご連絡いただき写真を頂戴いたしました。

白ベースのフレームに黒いホイール、ハブが赤色でスポークに1本差し色が入っています。お見事です!

ファッションに於いて上手に赤色を使うと垢抜けしますが自転車も同じですね。

今販売されていますホイールはどれも見た目が同じです。スポーク1本ですがさりげなく主張されているところがとてもいいですね。

 

リムブレーキからディスクブレーキに移行する

先日リムブレーキからディスクに変更のお問い合わせがありました。

ホイールは前輪20h後輪24hのアルミホイールです。この時は前輪ハブがディスク20hでは作られていないので変更はできませんとお答えしました。クロスバイク用にどうですかとお勧めしましたところご子息のクロスバイクに取り付けるということになりました。一つの解決方法です。

 

さて、今ロードバイクをリムブレーキからディスクブレーキに替えようと考えておられる方が増えているようです。各自転車メーカーも今までの製品を陳腐化して新しい需要を喚起しようとしています。この流れに素直に乗るのが良いのかはわかりませんが流れができているのは事実です。

 

しかしながらリムブレーキはなくなることはないと思います。グランツールでもリムブレーキが活躍しています。パンク時のタイヤ交換にホイールごと変えないといけないということや軽量化を行ってもリムブレーキのシンプルな構造、重量には負けます。まだまだリムブレーキはメリットが大きいです。

しかしながらブレーキの効き具合においてはどうしてもディスクブレーキには勝てません。

こんなことからリムブレーキはなくならないとしても容易に変更できる投資、買い方をしておけば無駄な買い物もしなくて済みそうです。

 

最近のことですがディスクカーボンホイールの修理依頼を受けたことがあります。この時に一つのヒントを得ることができました。

 

写真のお預かりディスクカーボンホイールはリムをリムブレーキ用のカーボンリムを使われていたのです。カーボンホイールの場合ブレーキ面も黒色なので全く目立ちません。最初わからなかったのですがあとで気が付いて驚きました。

カーボンホイール 24穴後輪
カーボンホイール 24穴前輪
前輪後輪ともにリムブレーキのリムです!

あっ、リムブレーキのリムを使っている!とびっくりしました。

 

そうです、この時アイデアが浮かびました。カーボンホイールのリムブレーキホイールからディスクブレーキホイールに移行は簡単です。ハブを変えればいいわけです。しかし注意点があります。

 

最初のオーダーを前輪24h後輪24hで、もしくは前輪24h後輪28hで注文しておけばいつでもディスクホイールに変更できるのです。

 

オーダーが前輪20hの場合後で追い買いの部品が増えますが前輪を24hにしておけばハブを交換すればリムは再利用できます。一般には一番高い部材はリムです。リムがもう一度使えることのメリットは大きいです。24穴のディスクハブはフロントリア共に容易に手に入ります。20穴はありませんが24穴はあるのがポイントです。

 

リムブレーキ使用でいずれディスクに変更するということなら最初のオーダーの時に前輪を24穴にして後輪は24穴、28穴で注文すればディスクに移行は容易に無駄なく移行できます。前輪24穴後輪24穴、前輪24穴後輪28穴のハブは容易に手配できます。これなら追加の部品は最小で済みます。

カーボンリムなら見た目はほとんどわかりません。実際そうしているホイールがあるので安心です。アルミリムでも見た目を気にしなければ使えます。当たり前のことですがディスクからリムブレーキにはブレーキ面がないので使えません。

同じリムでも組み方でインプレは違います

TNIのAL22のリムを使って作ったホイールのインプレをお二人からいただきました。ご紹介したいと思います。

 

先ず一つ目です。

前輪

リム  AL22  20h  

ハブ  ノバテック A291SB 20h

スポーク サピムCX-RAY2.0/0.9/2.2mm ラジアル組

ニップル  ブラス 

重量  541g 

 

後輪

リム  AL22  24h    

ハブ  ノバテックF482SB 24h 

スポーク  左 サピムD-light  2.0/1.6/2.0mm 2クロス組

右 DTコンペティション2.0/1.8/2.0mm 2クロス組

ニップル  ブラス

重量   779g  

 前後1320g  

 

商品を受け取りました。この値段で品質の高さと技術力に驚嘆しました。
自分は70歳の現役トライアスリートです。仕事は自営で技術屋をしている関係で、肌で技術力の高さを感じ取れます。
知人からジュニアトライアスロン用のバイク製作を頼まれ、安く軽いホイールを探していました。改めてインプレ等を送らせて頂きます。

 

9月にお買い上げいただきまして12月に下記の印象を送っていただきました。

 

前回のホイールのインプレですが、軽い事の意味がよくわかりました。
今このホイールを使用しているのは体重40k台の女性です。スイスイと気持ちよく坂を登っています。軽いのが最善ではない、高速での巡航には向いてないですね。

 

そうですね、ヒルクライムには適していますが平地での高速巡行には空力の援護が少なくずっと回し続けないといけないのでしょう。

しかしくるくる回す乗り方の人には乗りやすいと連絡いただきました。このことからも乗り方によって評価が変わるものです。

 

この方には最近2セット目のホイールをお買い上げいただいています。DTのRR411リムを使ったディスクホイールです。次のインプレも楽しみです。

 

次に別の方よりインプレいただきましたのはこのホイールです。

前輪

リム  AL22 32h

ハブ  シマノHB-RS400 32h

スポーク ピラーTB2015 2.2/1.5/2.0mm 3クロス組

ニップル  DTブラス

重量  714g

後輪

リム  AL22 32h

ハブ  シマノFH-RS400 32h 10速用スペーサー付き

スポーク 左ピラーTB2015 2.2/1.5/2.0mm 3クロス組

右DTコンペティション2.0/1.8/2.0mm 3クロス組

ニップル  DTブラス

重量   956g

前後1670g

 

シマノハブに軽量リムで組みました。実測リム高22mmリム幅18.5mm重量380gのAL22 32hホイールでは確かに空力の援護射撃は少ないと思います。しかし地面からの衝撃を吸収する力は大いに発揮できるのでロングライドには最適です。送っていただきましたインプレは次の通りです。

 

何度か100km越えをライドして下からの突き上げが以前のホイールに比べて軽減されロングライドが楽になりました。

 

同じリムを使っても作り方で違った乗り味のホイールが出来上がります。ヒルクライム用、ロングライド用にと変化します。

 

リム幅の違うリムAL22W、リム高の違うXR31T・RTで作りましたホイールをオールラウンドホイールとしてお勧めしていますが100%オールラウンドホイールではありません。いや、ホイールは難しいです。

 

沢山ホイールを揃えるに越したことはありませんが今のところお勧めの解は1フレーム2ホイールで分けて乗る場面に応じて楽しむのがいいのかも知れません。

お預かりの中華カーボンホイールその後のその後

ホイールを納品いたしました。

お預かりしたときのスポークテンションは下図のテンションでした。

やはりこれはひどいですね。

どのように手に入れられたかを伺いますと中古品を買ったということでした。私に連絡しなければごみとなっていたところですとおっしゃっていました。

 

大概の自転車屋さんは自分のお店で販売していない品物はなかなか面倒見てくれないと一般的にいわれています。

 

そりゃそうですね、お客さんだけががいいとこどりをするのはいけませんきっちりと普段から付き合いのある自転車屋さんなら多少の無理も聞いてくれるでしょうが全く知らない人が飛び込みで来られても自転車屋さんにとっては迷惑でしょう。

 

以前のブログ記事に書きましたが仲良しの自転車屋さんは必要です。中古品の購入には特に注意が必要です。

自分で直せる実力もしくはルートがないと後で大やけどをすることがあることを知っておかれた方がいいと思います。。

オークションに出品される品物には必ず理由があります。ブランド品だからといっても安心できるとは限りません。見た目はよくても中身がひどいのがたくさんあると思います。迂闊に近づくのは危険です。

お預かりの中華カーボンホイールその後

お預かりしました中華カーボンホイールは再度調整いたしました。

前輪のスポークが少し長めだったのでカットが必要か迷ったのですが一度ニップルを締めなおしてみると大丈夫のようでそのまま締め増しを行いました。

 

後輪も取れたニップルを新しいものに変更しつけなおしをするだけです。スポークテンションの締め増しを行い適正な値になるまで調整しなおしました。

 

簡単に振れを取るだけではすぐに終わる作業ですがスポークテンションをすべて点検しながら作業を進めるので結構時間はかかります。

スポークホルダーは要ります

ニップルが回りにくいのでほんの少しですがオイルを注しています。この辺りの注意は大切です。スポークは扁平スポークですのでスポークホルダーは必要です。スポークのねじれを防ぎながらの作業です。

 

テンションメーターで数値を確認しながらの作業です。面倒なことをやってるなと思われる人もあると思いますが急がば回れでゆっくりですが着実に仕事ははかどります。

数値で見るとどのくらい回せばよいかがわかりやすいです。私は神の手を持っていないのでメーターが神様です。

 

仕上に緩いロックタイトをひと注ししています。ロックタイトは邪道という人がいるようですがそんなことはありません。場所場所にあったものを使えば良いと思います。

前輪のテンション

作業後の前輪スポークテンション

 

後輪のテンション

作業後の後輪スポークテンション

スポークテンションを適正値に上げました。3時間ほどで終了です。ホイールは見た目は変わりませんがスポークのゆるゆる状態から正しい値に仕上げています。

中華ディスクカーボンホイールをお預かりしました

以前キンリンXR31T・RTリムで作ったホイールをお納めした方よりホイールの修理依頼を受けました。

中華カーボンホイールを購入されるときの注意点として情報をシェアしてもよろしいですかとお尋ねしましたら承諾を得ましたのでご紹介したいと思います。

すべての中華カーボンホイールに当てはまる話ではありませんが参考になると思います。

前輪679g 25mm幅38㎜高 軽量です

前輪スポークテンショングラフ

振れはないのですがとても緩いスポークテンションです。

できればこんな感じにしてほしいです

前輪ハブ D411SB-CL
後輪 806g 25mm幅38㎜高 軽量です

後輪スポークテンショングラフ

メーターの数値が低いのでグラフにできません。左赤い部分です。

ノバテックD412SB-SL 24h
リムブレーキ用を使っています。

びっくりの中華カーボンホイールです。

オーナー様より許可いただいているのですがなかなか紹介しにくいホイールです。けなしすぎるのもなんだかなぁと思ってしまいます。

しかし情報は正しくあるべきです。

このディスクカーボンホイールはとても安価らしく値段に魅了されて購入されたようです。ホイールはとてもきれいな状態です。購入してしばらく使っているうちにスポークが飛んだということです。本当にお怪我がなくて良かったです。

ホイールを点検いたしますと確かに一か所ニップルが取れています。ニップルが緩んでリムの中でコロコロしていたとのことでした。

ホイールの見ためはとてもいいと思います。

まずリムはリムブレーキ用のリムを使われています。別にこれがいけないことではありません。リムブレーキ用のリムはディスクにも使えますので量産効果はあります。これもいいかなと思ってしまいます。

ハブはノバテックのハブを使っています。メーカー品です。スポークはサピムの扁平スポーク、ニップルも通常のアルミニップルを使われています。しっかり作ればいいホイールです。

いちばん気になるところはスポークテンションが超緩いということです。一般的なホイールスポークテンションの約半分のテンションで張られています。極端に言えばホイールの振れを取るだけのことを考えて作られたホイールです。

前輪はスポークが飛んでいませんのでよくわかるのですが縦ブレ横ブレを取るだけを考えて作られたホイールです。兎に角緩いです。均等にスポークを張らなくてもホイールの振れは取れるということを表してくれたホイールです。それにスポークが少し長いのでテンションを上げるとスポークが突き出てしまいます。適正なテンションにするには少し長いようです。

 

再調整には部材はそのまま使えます。

 

次にニップルが外れたことについてお話いたします。

 

各スポークのテンションを測りますと通常の半分ですのでタイヤをはめますとそこから10%ほど下がります。

ニップルが外れたときはホイールのスポークはゆるゆる状態でした。お預かりの後輪スポークは右が平均60kgfほどで左が平均40kgfで引っ張っていましたのでタイヤをはめて10%ほど下がりますので左が35kgfくらいで引っ張っていたことになります。

この引っ張りの数字は平均値ですので何本かは超ゆるゆるのスポークがありました。ニップルが外れたスポークはこのゆるゆるスポークでした。一般には緩いスポークは折れるのですが折れずにニップルが緩んで取れたということでした。何度も申し上げますがお怪我がなくて良かったです。

 

お預かりのホイールは「見た目ではわからない」いいお手本のようなホイールでした。状況を説明しましたらオーナー様より連絡があり組み立て直しで再調整することになりました。

いわゆる中華カーボンホイールは玉石混交と思います。手に入れられましたらまず先にスポークテンションを測ってみるのがよいかと思います。ご自分で、もしくは自転車屋さんで再調整できる環境のお持ちの方なら買われてもよいかと思います。調整できない方には安物買いの***になりかねません。