テンションメーターなしで後輪を作ってみました

テンションメーターなしでどのくらいの精度で作り上げることができるかを試してみました。もう何百本も作っているので少しはましなものができるかなと思ってやってみました。

パークツール振れ取り台を使用

使いました振れ取り台には縦ブレ横ブレを取るときに指標となるようにアナログのメーターを取り付けています。通常の振れ取り台にはメーターがついていないのであればとても便利なものです。

 

先ずは基本通り縦ブレです。しっかりと縦ブレを取りながら仕上げていきます。メーターを見ながら縦ブレを取りました。

 

以前にも後輪ホイールは右から左ということを記事にしています。後輪は先ず右スポークのニップルを回してテンションを上げていきます。リムはグーっと右に寄るのですが気にすることなく右側だけで縦ブレを取ります。

テンションが上がり右に寄っているリムを今度は左スポークのテンションを上げてリムをセンターに寄せていきます。後輪は右を先に調整してそのあとリムを左に寄せていく方法が一番早い作り方です。

 

出来上がりました。仮組から30分くらいで仕上がります。振れも縦ブレ±0.1mm、横ブレ±0.1mmまで追い込んでいます。我ながら上手になったなと思います。

 

スポークを握ってみてきっちり張れているし全く振れなしです。リムは振れ取り台できれいに振れずに回っています。さて、スポークテンションを測ってみました。スポークテンションをグラフ化してみました。

黄線右ドライブ側、ブルー線左非ドライブ側

いや、驚きました。ホイールのテンショングラフは上図の通りです。スポークが全く均等に張れていません。がたがたの折れ線です。きれいな丸に仕上がっていると思っていましたが結果は最悪のグラフでした。

 

いつもはホイール作製工程の中にスポークテンションメーターで測りながら作り上げていくようにしています。このため仕上がりのグラフはこんなにひどくはありません。見た目は全く振れのないホイールですが中身はいい加減な仕上がりです。きれいな新品ホイールでも出来が悪いとこのようなホイールが出来るということです。

 

やはりテンションメーターを使って作ったほうがいいものが出来ると思います。テンションメーターなしでホイールを作るのは大工さんがメジャーなしで家を建てるようなものだと聞いたことがあります。感覚を磨けばテンションメーターなど無用というようなことをいう人もいますが人の感覚はいい加減なものだと今回実感しました。自分用に楽しんで作るならそれはそれでよいと思いますができれば良い物を作りたいものです。

 

私は今まで作ったホイールにはスポークが折れた経験はありません。アルミニップルの頭が飛んだトラブルは数回ありますがスポークが折れたということは一度もありません。それはスポークを均等に張って作ってきたからだと思います。

 

今回の出来上がりでは力が正しく伝わりません。チェーンを回して出来た力はホイールのギアを使って伝わってきます。ホイールに伝わった力はどのスポークにもお均等に伝わります。自転車は前に進むのですが均等にスポークに加えられた力は受ける側のスポークがバラバラのスポークテンションでは力のロスが生じることは自明です。緩いスポークは折れる原因となります。ピンと均等に張られてこそロスが少ないのです。

 

各スポークが均等に張られていなくても強く引っ張られているスポークがお互いにバランス取れていると今回のホイールのように振れのないホイールに出来上がります。人の感覚は優れていますが時にはいい加減なものだとよくわかりました。見た目ではホイールの良さは全くわからないものです。

ゴキソのブレーキシュー、チェーンオイルを頂きました

2セットもカーボンホイールをご注文いただきましたお客様より本日ゴキソのシューパッドとチェーンオイルをお送りいただきました。

お納めしましたホイールハブに少しトラブルがありましたので部品をお送りしました。遠方の方なので電話でいろいろお話させていただきました。ホイール情報の交換といいますか長いお話をさせていただきました。私のほうが得る話ばかりでありがたかったのですが本日この部品を頂戴しましたのには恐れ入るばかりです。

 

カーボンホイールではリムブレーキの場合シューの好みがあります。いろんなメーカーから販売されています。金額も張るものですのでどれもこれも試すわけにはいきません。今回教えていただきました話ではゴキソがいいと思いますと教えていただきました。いろいろ私も試しているのですがゴキソは初めてで使ったことがありません。いい情報いただいたので今度試してみますということで電話を切りました。本日これを使ってくださいとお送りいただいたのです。いあ、びっくりしました。

 

日頃いい情報はシャアしたいですねといっているのですが今回はシェアしていただきました。ありがたいことです。

ゴキソのハブ、ホイールはお高いですがこのシューは買いやすいお値段ですよ、おまけによく効きますと伺いました。ユーザーの情報ですので大いに参考になると思います。

 

でも新年早々うれしいですね、ビルダー冥利につきます。

パンク修理で始まりました

最近はチューブレスホイールばかり乗っています。立て続けに後輪がパンクしたので修理したのですがパンクはどれもリムテープの穴です。1つはテープ1回巻きのリム打ちパンク、もう一つのホイールもポリイミドテープで巻いたホイールのリム打ちパンクです。

リム打ちパンクで破れたテープ

私の場合はタイヤに穴が開いたパンクはほとんどありません。普段走る道がきれいのかもしれません。リムテープの劣化によるパンクばかりです。何種類かのホイールを使い分けていますので昨年は5回パンク修理をしました。アルミホイールのチューブレスレディーリムですのでテープ貼りは欠かせません。

テープを貼る前のホイール、タイヤ

チューブレス、チューブレスレディーホイールが広まっているのは事実です。グーグルの検索ワードでもすぐにヒットします。チューブレスリムテープ代用のキーワードで沢山ヒットするようになりました。皆さん少しでも安価なテープを探しているのだと想像します。このブログを始めましたころは検索できなかった情報が今ではいろんな方々が発表されています。こんなところにも情報社会を感じます。

リムテープ代金は結構嵩みます。できればお安く仕上げたいものです。しかも効果が続くテープの情報が欲しいものです。いろいろ試すしかありません。

アルミリムの場合、手に入るリムはテープ貼りが必要な穴あきリムがほとんどです。ニップル穴なしのリムを手に入れるのは難しいのが現状です。

穴なしリムのカーボンホイール

カーボンリムはニップル穴なしのリムを注文できます。穴なしカーボンリムはテープ代がいらないので長い時間のランニングコストを考えますと安い買い物だと思います。クリンチャーで乗るにしてもリムテープがいらないのでリム打ちパンクが発生しません。これも安心材料の一つです。

チューブレスではバルブの傷みが生じることもありますがこれはまれなケースです。

シーラントは必要です。重量増になりますが保険としてこれは要ります。

私の作るカーボンホイールではどの方も穴なしリムをご希望されています。リムテープの面倒臭さはご存知のようです。

シールをはがすことが多い

TNIのリムを使ってホイールを作ることが多いです。剛性があって価格もこなれています。リムは台湾のキンリン社で作られているようですがはっきりわかりません。お客様よりシールは剝がしてほしいと依頼されることが間々あります。

TNI  AL31W リム
シールを剝がしました
Micheハブ
シールを剝がして使います

見た目がすっきりしますし、ほんの数グラムですが軽量化できます。私のホイールにはすべてシールはありません。みんなはがしています。

先日購入しましたミケハブのシールもはがしました。英国のRoyceハブのようです。ミケのハブを気に入りましたのでもう少し買い足そうと思いましたがやはり売り切れていました。気に入ったものはその場で決めないとダメですね。逃げた魚は大きいです。

ヒートガンで温めれば簡単!

さて、このシールのはがし方ですがヒートガンで温めれば簡単に剝がせます。ノリ剤が残っても暖かい間にガムテープでセーターの毛玉を取るようにガムテープで引きはがせば簡単に取り除けます。今までいろいろやってみましたがこの方法が一番手軽で確実です。

36mm高カーボンホイールのインプレ続きです

36mm高のカーボンホイールを一度に2セットご注文いただいたお客様より使われた印象を続けてご連絡いただきました。

一つ目は36mm高のカーボンリムでスポークをサピムCX-RAYで組みました。もう一つは同じカーボンリムにDTコンペティションで組んでいます。ハブはどちらも同じノバテックの軽量ハブです。

1セット目 CX-RAYで作製
1セット目 CX-RAYで作製
2セット目 コンペティションで作製
2セット目 コンペティションで作製

以前の記事で紹介していますが今回もスポークの違いで乗り味が大きく違うことが分かりとても参考になりました。

以下インプレです。先にお納めしましたCX-RAYで組んだホイールの感想です。

 

初カーボンホイールを堪能しています。

機材のおかげで速くなったのに、自分が走れるようになったと錯覚してしまいますね。

私の周りには「走り方」よりも「機材」に興味がある方々が多く、皆さん高級品を使われています。BORAはウルトラが当たり前で、GOKISOのクライマーホイールを所有している人も何人もいます。そんな環境なので、キンリンホイールを興味深く見る人も・・・ どこのホイール?

まだ、皆さんにはカーボンホイールを披露していないので楽しみです。高級ホイールを普段使いしている方々にお貸しして違いを聞いてみようと思います。今週末、今年最後のチーム練習会でデビューします。

しばらくしまして次のメールで2つのカーボンホイールを比較されたメールをいただきました。

 

①スポークの違いによる感触について(CX-RAYとコンペティション)

通常の走行では差を感じることは出来ないレベルです。しかし、海岸線を強風の中でほぼ同じワットで走行した結果、30分の区間で1分ほど違いました。体感では感じない差ですが、タイムは3%速くなりました。これは、片道11㎞の堤防走行でラップをそれぞれ20回ほど取りましたがほぼ同じような結果になりました。巡航走行ではエアロ効果が大きく影響するようです。 漕ぎだし(信号停止からのダッシュなど)は同じテンションのホイールにもかかわらず、コンペティションの方が力強く進む感じがします。しかしCX-RAYの方は粘る感覚があり、疲労も少ないように思います。同じリムとハブ、テンションでも違いが出るのですね。

 

XR31T/RT 20/24hで組みましたアルミホイールを2年前にお買い上げいただいてきます。このホイールとの比較です。

②キンリンホイールとの比較

カーボンホイールを使うまでは不満の無かったアルミホイールですが、ホイールを交換するだけでアベレージが3㎞/hも違うと・・・ですね。リーズナブルで峠のブレーキにも心配ないことから初心者や速さを求めない人はアルミホイールが良いと思います。(ブレーキシューの値段だけでも4倍~6倍もします)

③今後の使い方

コンペティションホイールは主に通勤で使うためパンクしにくい重めのタイヤとチューブを使用することでトレーニングにもなると思います。山岳のチーム練習ではおいて行かれないようにCX-RAYのホイールを使うことになると思います。

 

以下、私のほうでまとめてみました。

キンリンのXR31T/RTアルミリムホイールとライトバイシクルの36mm高リムで作ったホイールはどちらも気に入っていただいたホイールですが性能の差は大きくあったようです。どちらのホイールも同じハブに同じCX-RAYです。

カーボンリムとアルミリムとの剛性の違いが走りの差に出ているようです。キンリンのリムで十分性能に満足していただいていましたがカーボンホイールのほうが剛性と空力で上回っているようです。スポークもハブも同じものを使っています。何度も同じところを走り比較されていますので正確な数値をもって比較していただいています。

アルミ、カーボンどちらのホイールも気に入っていただいていますが軍配はやはりカーボンホイールのほうに上がったようです。これはリム剛性が違いますので当然のことです。

同じリムでもスポークによってホイールの印象は違ってきます。また同じスポークでもリムの違いで性能が異なります。いやほんとうにホイールは奥が深いです。

ごぞんじですか?105%ルール

最近知ったのですが105%ルールがあるそうです。リム幅とタイヤ幅の関係です。

タイヤ幅の105%幅のリムがいちばん空力の良さを発揮するそうです。

とても興味深いお話です。次のサイトに訪問されたらよくわかります。

https://blog.silca.cc/part-5-tire-pressure-and-aerodynamics

 

もう10年も前のことです、zippの開発者が風洞実験で発見した法則的なものです。タイヤ幅が太くなるにつれてリム幅が広がったのもこの理論が発端と言われていますが定かではありません。当時は23mm幅のタイヤが主流でしたので24mm幅のリムが空力を発揮したそうです。

タイヤ幅の105%のリム幅が良いということですので25cのタイヤも膨らみますから結果的にはリムは28mm幅が良いのかもしれません。28mm幅のリムから逆算しますと26.6mm幅のタイヤがいいとなります。

結論としてライトバイシクルのカーボンリムAR36、AR46のリム幅は28mm幅ですので25mmのタイヤが適しているということになります。

 

これから考えますとあんまり空気を入れすぎないようにしてタイヤが広がらない程度の空気圧が良いのかもしれません。また、古いタイヤは広がりますのでやはりタイヤは新しいほうがパフォーマンスは良いでしょう。

このあたりのことは前述のブログを訪問すればよいかと思います。

5気圧の時のふくらみ方、6気圧の時のふくらみ方をみてみるのも一つの方法かもしれません。5気圧でも乗れますのでパンパンに入れる必要はないのかもしれません。

私はチューブレスで空気圧が低めの乗り味が好きですので正確に空気圧を測るようにしています。ポンプの空気圧計も読めるのですが別に空気圧計を使って測っています。タイヤ幅も測ったほうがいいのかもしれません。

よく使うキンリンの24mm幅リムでは105%ルールから考えますと23cのタイヤがいいのかもしれません。

私には微妙な空力まで感じとる力がありませんが知っておいてもいい話です。エアロ効果はとても複雑です。奥が深いです。

DTリム RR411ホイールを再調整しました

一年前にお納めしましたホイールですがディスクブレーキのバイクに替えられたとのこと、今までお使いのホイールを奥様が使われるということになりましたので再調整の依頼を受けました。

ホイールはIRCチューブレスタイヤがインストールされています。

仕様は下記の通りです。

前輪

リム DT RR411 20h

ハブ ノバテックA291SB 20h

スポーク サピムLaser2.0/1.5/2.0mm シルバー

ニップル DT SquorxPro アルミ シルバー

後輪

リム DT RR411 24h

ハブ ノバテックF482SB 24h

スポーク 左右DTコンペティション2.0/1.8/2.0mm シルバー

ニップル DT SquorxPro アルミ シルバー

前輪

後輪

 

上図が今回お預かりしました時のテンションの状態です。

 

タイヤがはめられていますのでスポークはテンションダウンしています。

しかしテンションダウンを予想してホイールを作製していますのでタイヤをはめましてもそんなに緩い状態ではありません。しかも振れはほとんど生じていません。

前輪スポークテンションはビードが原因でテンションが下がりましたがほぼ均等に張られています。

後輪のスポークテンションのバラつきはドライブ側に多少生じていますが優秀な数値と思います。上図を参照ください。

再調整しましてテンションを計測しました。下図は再調整後のテンショングラフです。

再調整しました後輪

最初に作りました時に何度もなじみだしを行いながらスポークテンションをできるだけ均一にしていますのでタイヤをはめましてもそんなに大きな変化がありません。これはホイールの駆動にも影響します。

スポーテンションが揃っていますと踏み込んだ時の力が逃げないのです。テンションにばらつきがありますと各スポークにかかる力は同じでも受ける側のスポークがバラバラでは駆動ロスが生じます。ホイール作りで一番大切なことはスポークテンションの均一化と考えます。

今回のホイールはほとんど触るところがないので振れ取りとセンター出しの再調整のみ行いました。タイヤを外しての調整は次回にすることにいたしました。

 

オーナー様に乗り心地を伺ったのですがとても疲れにくいホイールということでした。ホイールは少しでも早く走れるということが重要な選択基準になっていますが楽に走れるということも大切ですね、とお互いの意見が一致しました。

輪行によく使われるとのこと、いわばロングライドですが長時間のライドにはとても楽なホイールだとお話いただきました。使われているタイヤがいいのだと思いますがこのホイールも少しは足しになっていると思います。よくメールをいただく別のお客様も疲れにくいホイールとおっしゃっています。

私は自分で作ったホイールを自分用で使っていますのでなかなか比較、違いを感じ取ることができません。ずっと慣れきっていますので立ち位置が分かりにくいのです。

お客様よりいただいた印象がいちばん確かですのでいろんな方にお願いしまして情報を集めています。こうすれば情報も確かなものとなります。

こんなわけでRR411のホイールはいいぞ!と思っています。

赤色スポークを1本差し色で作製、続き

オーナー様よりご連絡いただき写真を頂戴いたしました。

白ベースのフレームに黒いホイール、ハブが赤色でスポークに1本差し色が入っています。お見事です!

ファッションに於いて上手に赤色を使うと垢抜けしますが自転車も同じですね。

今販売されていますホイールはどれも見た目が同じです。スポーク1本ですがさりげなく主張されているところがとてもいいですね。

 

リムブレーキからディスクブレーキに移行する

先日リムブレーキからディスクに変更のお問い合わせがありました。

ホイールは前輪20h後輪24hのアルミホイールです。この時は前輪ハブがディスク20hでは作られていないので変更はできませんとお答えしました。クロスバイク用にどうですかとお勧めしましたところご子息のクロスバイクに取り付けるということになりました。一つの解決方法です。

 

さて、今ロードバイクをリムブレーキからディスクブレーキに替えようと考えておられる方が増えているようです。各自転車メーカーも今までの製品を陳腐化して新しい需要を喚起しようとしています。この流れに素直に乗るのが良いのかはわかりませんが流れができているのは事実です。

 

しかしながらリムブレーキはなくなることはないと思います。グランツールでもリムブレーキが活躍しています。パンク時のタイヤ交換にホイールごと変えないといけないということや軽量化を行ってもリムブレーキのシンプルな構造、重量には負けます。まだまだリムブレーキはメリットが大きいです。

しかしながらブレーキの効き具合においてはどうしてもディスクブレーキには勝てません。

こんなことからリムブレーキはなくならないとしても容易に変更できる投資、買い方をしておけば無駄な買い物もしなくて済みそうです。

 

最近のことですがディスクカーボンホイールの修理依頼を受けたことがあります。この時に一つのヒントを得ることができました。

 

写真のお預かりディスクカーボンホイールはリムをリムブレーキ用のカーボンリムを使われていたのです。カーボンホイールの場合ブレーキ面も黒色なので全く目立ちません。最初わからなかったのですがあとで気が付いて驚きました。

カーボンホイール 24穴後輪
カーボンホイール 24穴前輪
前輪後輪ともにリムブレーキのリムです!

あっ、リムブレーキのリムを使っている!とびっくりしました。

 

そうです、この時アイデアが浮かびました。カーボンホイールのリムブレーキホイールからディスクブレーキホイールに移行は簡単です。ハブを変えればいいわけです。しかし注意点があります。

 

最初のオーダーを前輪24h後輪24hで、もしくは前輪24h後輪28hで注文しておけばいつでもディスクホイールに変更できるのです。

 

オーダーが前輪20hの場合後で追い買いの部品が増えますが前輪を24hにしておけばハブを交換すればリムは再利用できます。一般には一番高い部材はリムです。リムがもう一度使えることのメリットは大きいです。24穴のディスクハブはフロントリア共に容易に手に入ります。20穴はありませんが24穴はあるのがポイントです。

 

リムブレーキ使用でいずれディスクに変更するということなら最初のオーダーの時に前輪を24穴にして後輪は24穴、28穴で注文すればディスクに移行は容易に無駄なく移行できます。前輪24穴後輪24穴、前輪24穴後輪28穴のハブは容易に手配できます。これなら追加の部品は最小で済みます。

カーボンリムなら見た目はほとんどわかりません。実際そうしているホイールがあるので安心です。アルミリムでも見た目を気にしなければ使えます。当たり前のことですがディスクからリムブレーキにはブレーキ面がないので使えません。

同じリムでも組み方でインプレは違います

TNIのAL22のリムを使って作ったホイールのインプレをお二人からいただきました。ご紹介したいと思います。

 

先ず一つ目です。

前輪

リム  AL22  20h  

ハブ  ノバテック A291SB 20h

スポーク サピムCX-RAY2.0/0.9/2.2mm ラジアル組

ニップル  ブラス 

重量  541g 

 

後輪

リム  AL22  24h    

ハブ  ノバテックF482SB 24h 

スポーク  左 サピムD-light  2.0/1.6/2.0mm 2クロス組

右 DTコンペティション2.0/1.8/2.0mm 2クロス組

ニップル  ブラス

重量   779g  

 前後1320g  

 

商品を受け取りました。この値段で品質の高さと技術力に驚嘆しました。
自分は70歳の現役トライアスリートです。仕事は自営で技術屋をしている関係で、肌で技術力の高さを感じ取れます。
知人からジュニアトライアスロン用のバイク製作を頼まれ、安く軽いホイールを探していました。改めてインプレ等を送らせて頂きます。

 

9月にお買い上げいただきまして12月に下記の印象を送っていただきました。

 

前回のホイールのインプレですが、軽い事の意味がよくわかりました。
今このホイールを使用しているのは体重40k台の女性です。スイスイと気持ちよく坂を登っています。軽いのが最善ではない、高速での巡航には向いてないですね。

 

そうですね、ヒルクライムには適していますが平地での高速巡行には空力の援護が少なくずっと回し続けないといけないのでしょう。

しかしくるくる回す乗り方の人には乗りやすいと連絡いただきました。このことからも乗り方によって評価が変わるものです。

 

この方には最近2セット目のホイールをお買い上げいただいています。DTのRR411リムを使ったディスクホイールです。次のインプレも楽しみです。

 

次に別の方よりインプレいただきましたのはこのホイールです。

前輪

リム  AL22 32h

ハブ  シマノHB-RS400 32h

スポーク ピラーTB2015 2.2/1.5/2.0mm 3クロス組

ニップル  DTブラス

重量  714g

後輪

リム  AL22 32h

ハブ  シマノFH-RS400 32h 10速用スペーサー付き

スポーク 左ピラーTB2015 2.2/1.5/2.0mm 3クロス組

右DTコンペティション2.0/1.8/2.0mm 3クロス組

ニップル  DTブラス

重量   956g

前後1670g

 

シマノハブに軽量リムで組みました。実測リム高22mmリム幅18.5mm重量380gのAL22 32hホイールでは確かに空力の援護射撃は少ないと思います。しかし地面からの衝撃を吸収する力は大いに発揮できるのでロングライドには最適です。送っていただきましたインプレは次の通りです。

 

何度か100km越えをライドして下からの突き上げが以前のホイールに比べて軽減されロングライドが楽になりました。

 

同じリムを使っても作り方で違った乗り味のホイールが出来上がります。ヒルクライム用、ロングライド用にと変化します。

 

リム幅の違うリムAL22W、リム高の違うXR31T・RTで作りましたホイールをオールラウンドホイールとしてお勧めしていますが100%オールラウンドホイールではありません。いや、ホイールは難しいです。

 

沢山ホイールを揃えるに越したことはありませんが今のところお勧めの解は1フレーム2ホイールで分けて乗る場面に応じて楽しむのがいいのかも知れません。