ディスクカーボンホイールのインプレをいただきました

9月25日に投稿していますディスクカーボンホイールのインプレをお送りいただきました。

28mm幅46.5mm高 軽量リムです
前輪671g
後輪790g

46mm高28mm幅のディスクカーボンリムを使っています。リムハイトがありながらとても軽量です。ホイールの印象はとても良かったようです。以下お送りいただきましたインプレを記事にすることを了解いただきました。参考になると思います。

以下インプレです。

受け取りましたホイールですが、セットアップに手間取り、乗り始めるまでに時間を要しましたが、その後は順調に使用出来るようになり10日ほどで600㌔程度の距離を乗りました。

まず今まで使用していたHUNTとの決定的な違いは高速度域での巡航性能です。リム幅・リム高が大きくなり、スポーク本数が増えたことで、ホイール全体の安定感が大きく向上しています。路面に張り付く感覚が強く感じ取れ、今までよりも少ない出力で同等の巡航速度を維持できるようになりました。ホイールが安定しているので、今までよりもフレームが撓り、より大きな推進力が生まれているのが要因かと思います。

スポークテンションの均一化していただいているので、大きなトクルをかけてもホイールがヨレずにの回転が綺麗な為、ディスクローターがブレーキパッドと接触することもありませんし、乗っていてストレスを感じません。

ホイールの重量増に関しては、現段階では長い登り坂での使用を行っていないので、こちらは以後に要検証が必要です。来月の鈴鹿8時間エンデューロでは間違いなくアドバンテージを得れると確信しております。この度はありがとうございました。

とてもありがたいインプレです。この記事をお読みいただいた方にはホイールの選択肢として大いに参考になると思います。よくご連絡いただくことに何日の記事のホイールと同じ見積もりが欲しいといただくことがあります。実際ご使用いただいての印象記ですので参考になると思います。

MTBホイールのスポークテンション調整依頼

7月にご注文いただきましたホイールの出来が予想以上に良かったようで安心されと思います。同じお客様より新規に購入されたMTB用のホイール点検をご依頼いただきました。

このパッキングは大変だったと思います
2セットお送りいただきました

奥様も同じホイールということで2セットお送りいただきました。このパッキングは大変だったと思います。玄関が埋まってしまう大きさです。ホイールは手作りの箱にとても上手に入れられていました。大きな箱ですので送料は高額です。それでも手組ホイールファンにご依頼いいただきましたことはありがたいなと思っています。

ホイールはディスクホイールで29er用のホイールでした。スポークは2mmの丸スポークです。32穴のリムは高さの低いワイドリムでした。

ホイールをお預かりしましたらいつもスポークテンションを調べます。グラフにしてみました。

前輪は駆動ロスに大きく影響はありませんがこの状態では振れが出やすい
このようなスポークの張り方は振れがなくても駆動ロスが大きい

予想していましたがやはりスポークテンションは高い低いがあるスポークテンションです。このような量産のホイールにはいつも見られる状態で振れ取りさえできれば一応OKという品質です。ベテランライダーのお客様もご存じのことです。

このようなテンションが揃っていないホイールは新品の時には振れがなくてもしばらく乗っていると振れが必ず出てきます。クランクから伝わる各スポークにかかる力は同じでも受ける側のスポークの張り具合が揃っていなければ駆動にロスが生じます。

スポークテンションが揃っていると長く乗られても振れが生じることはとても少ないです。高価なホイールは手間がかかっていますのでテンションは揃っています。

安価なホイールのアップグレードにはスポークテンションを揃えることがとてもよい方法と考えます。タイヤの次に効果のある方法と考えています。

ニップルを回すときには注意が必要です。それはスポークも一緒に供回りしてしまうことです。ハイテンションで張ってあるスポークはニップルと一緒に回りねじれが生じます。これを防ぎながら回す必要があります。これが技術といえば技術ですが結構難しいと思います。慣れないとできません。

左右のスポークテンションは出来るだけ均一になるように調整しました
調整後の後輪スポークテンショングラフ

テンション調整が終わった後のテンショングラフです。お預かり時との違いがとてもよくわかります。ホイールは振れ取りが終われば完成ではありません。スポークテンションが揃ってこそ完成したと思います。

多スポークホイールのインプレをお送りいただきました

FTP300Wのパワーライダー様よりご注文いただきました多スポークホイールですが、約3か月乗られてホイールの印象をお送りいただきました。ホイールは7月26日のブログ記事で発表しています。

前輪740g
後輪961g

ホイールは次の仕様です。

リム キンリンXR31T/RT F28 R32

ハブ ノバテックA291SB F482SB

スポーク 前輪ピラーTB2015 後輪左ピラーTB2015 右DTコンペティション

ニップル ブラス

以下お送りいただきましたインプレです。

約3ヶ月使用しましたので、そのレビューを連絡させて頂きました。

◯比較したホイール

・R31T/RTで組んだ多スポークホイール

・リム高24mmの軽量アルミ完組ホイール(1470g、外幅25mm)

・BoraONE35

・BoraONE50

◯条件

15kmの平坦路で出力(300W弱で±1W)、フォーム、タイヤ(GP5000)、空気圧を揃えてタイムを比較

速度域は36~40kmぐらいです。

ホイールを履き替えてタイムを比較したり(非同時測定)、二人で交互に履き替えながら同時にタイムを比較したり、あれこれ悩みながら複数回実施。

◯結果

いずれの比較においても速いホイールと、遅いホイールで1%ちょっとの差しか現れませんでした。

また、中間のホイールは入れ替わることも多々あったので、僅かな風の変化に呑まれてしまう程度で、有意差かどうかはわかりませんでした。

ただし、有意差かどうかは置いといて、

傾向は、BORA50(ホッとしました) > R31T   ≧ アルミ完組 ≧ BORA35(悲) でした。

◯感覚的な部分

比較することで感触は明確に差がありました。

明確に乗り心地が良いのはR31Tでした。

路面の凹凸のフィーリングが曖昧になり(私には好印象)、ラテックスチューブや太めのタイヤを低圧で履いてるような印象。

きめのギャップでもカンカンきません。(ちなみにBORA35が最もカンカンでした)

ただし、登りに入り慣性を失って、登り速度域の巡航に入る間際は明確に重く感じます。これはBORA50も同じ。

登りのタイムにどう効くかはわかりませんが、ツーリング用途で組んでもらっており、登りは他人に合わせることが多いので気にしていません。

最後まで元気に平坦で適度な速度で引っ張れれば良し。

剛性の大小は私には判断できず。どれもちゃんと踏めば、スプリントもできると思います。

過去に高価でもシュータッチするホイールなども経験し手放してきましたが、そういうことはありませんでした。

◯耐久性

私は体重があり(74kg)、悪路も突っ込むので、スペック的には丈夫に見える安価な完組ホイールはたいてい初期に振れが出ます。

しかし、今回のホイールは毎日の通勤や悪路を含む200kmオーバーのツーリングもしていますが、今のところ目視で確認できる振れは出ていません。

総括すると、私はツーリング用に、丈夫で高価ではないホイールが欲しかったので、十分満足しています。

以上です。

とても詳しく述べていただいていますので参考になると思います。キンリンリムの多スポークホイールは気に入っていただいたようです。ありがたいことです。

リムの剛性を生かしてスポークの張り方を丁寧に組み上げればお客様の期待を裏切らないホイールに仕上がります。ホイールの見た目は地味ですが長く楽しんでいただけます。

シマノのダイナモハブで前輪ホイール作製

段々と日が暮れるのが早くなりライトを使う機会が増えました。

シャッタープレシジョンのダイナモハブで作ったホイールを使っています

普段ダイナモハブのホイールを使っていますがとても便利です。電池を気にする必要ありません。ずっとライトをつけた状態で走っています。安心安全でハブによる減速は感じません。よく走ります。レースに出ないのならお勧めです。レースでもブルべにはとてもいいかと思います。ブルべに出ておられる方より注文いただいたことがあります。ホイールが重くなるという理由で使わない方にはお勧めです。このホイールの便利さは格別です。

リムのジョイント部分に問題ありました

さて、新車の自転車から取り外したホイールを分解して置いてあったリムがありました。リムはシルバーなので好みのタイプです。クロモリ自転車に合うかなと思いハブダイナモを使ったホイールを作りました。ハブはシマノのダイナモハブを使っています。発電容量は小さいですが十分使える光量です。

今回のリムはナロータイプです。普段使いなので特別な仕様もありません。唯一スポークを細くして乗り味を柔らかくすることだけのホイールです。通常の3クロスの組み方なのですぐに仮組が終わりテンションを上げて左右の振れ取りをするということを行いました。調整は順調に進みましたがどうしても一ヶ所がうまくできません。縦ブレを取ってスポークのテンションを出来るだけ均一になるようにしましたが一ヶ所だけはどうしても揃いません。スポークテンションを揃えると振れが大きく出ます。振れを取るとテンションが揃わない。この繰り返しです。

どんなに頑張ってもうまく調整できないリムです あきらめました

見た目が良くても精度の低いリムは結局は駄目ホイールです。いくら頑張っても良くなりません。残念ですがこのリムはあきらめました。改めて中古ですがMavicの古いリムで組むことにしました。偶然にもリムのERDが同じでしたのでスポーク長は変えなくて済みました。

前輪1091g 重量あるのはハブが重いのが理由ですが外周部は軽いので問題ありません 便利さ優先です
とても精度の高いリムなので組みやすいです

結果は正解でした。仮組からテンションを上げていきますが一発で決まりました。リムがいいと何事もうまくいきます。今回の失敗はリムのジョイント部分でした。この部分の精度が悪いためうまく組めません。振れ取りは出来てもテンションが揃わなければしばらく使うとまた振れが出てきます。

マビックリムで作ったホイールのスポークテンショングラフです

古いマビックリムのブレーキ面はすり減っていましたが十分使える状態です。ジョイント部分の精度が高く容易にスポークテンションが揃います。やはり名前だけのことはありました。

リムの精度はくじ引き的なところもあり多少は当たり外れがありますが総じて問屋さん経由のリムは安心です。

何本作ったら気が済むの?と叱られそうですがホイールは奥が深いです。ダイナモハブのホイールは普段使いに最適です。ママチャリについているのがよくわかります。おススメです。

振れ取りのご依頼です

21年の3月にご注文いただきました多スポークホイールの振れ取り依頼の連絡をいただきました。

多スポークホイール
前輪はほとんど変わっていません
後輪の振れが出た状態

後ろのディレーラーが壊れてホイールに当たり振れが出たとのこと。ホイールが届きましたのでどんな具合なのかデータを取りました。なるほど後輪は大きく振れています。前輪もデータを一緒に撮りましたが前輪はほとんど狂いもなくきれいな状態でした。やはりホイールを組み上がってから馴染みだしをシッカリとしておくと狂いが出にくいものです。

ほとんど変わりのない前輪
振れ取りが終わって、締め増しとスポークテンションを均一化

前輪は少しの再調整で済みました。後輪はまず振れを取ってからスポークテンションの再調整です。後輪スポークは全体に締め増しを行っています。

もともときれいにテンションを揃えていますので大きく振れている部分を元に戻すと振れはなくなりきれいに回ります。後輪の振れがとれてきれいに回りましたら改めて全体の締め増しを行いました。右ドライブ側を調整してから左を揃えていく方法が一番正確で手早くできると思います。

振れ取りは呼び名の通り左右に振れている部分を直すのですが、振れを取るだけでは不十分です。同時にスポークテンションを揃えることがとても大切です。

ホイールはもともと馴染みだしを十分取っていますので今回のようなトラブルがない限りそんなに振れは出ません。ホイールの作製で馴染みだしの方法としては一度乗ってみてから再調整するのが手っ取り早い方法です。販売のホイールなのでこの手法が使えませんが自分用のホイールなら何度でも調整ができるので試し乗りしてから本格調整するのはお勧めです。

自転車、ホイールは購入したときからメンテが始まります。ECサイトでお安く買えるホイールは価格的には魅力がありますが個人で直せる力のある人、直せる環境がある人にはどんどん試されたら良いかと思いますが代理店が無く直接中国や台湾メーカーに交渉しないといけないホイールには注意が必要です。

改造レーシング3のインプレいただきました

9月2日に出しましたブログ記事に24gの増加で剛性を高めるという記事があります。オーナー様より改造後のインプレをお送りいただきました。

ホイールはアルミホイールの道標となっているレーシング3をカーボンホイールに改造しました改造版レーシング3です。

改造版レーシング3var.2

最初お納めしました時は気に入っていただきましたが乗り続けているといわゆるぬるさが目立ってきました。見た目はとてもいいのですが乗るとぬるいホイールという仕上がりでした。お客様からご連絡いただき後輪スポークをスポークを太くすることで剛性を上げることにしました。

今回パワーと経験に裏付けされた感性がないとなかなか感じ取れないことをうまく文章にしていただきました。記事にすることをお許しいただきましたので参考になると思います。

以下お客様のインプレです。

先日、スポーク交換を施してもらいました改造レーシング3ですが、感想を述べさせていただきます。

スポーク交換後、重量的には重くなってるはずですが、出だしは明らかに軽く進むようになり「ぬるい」印象は改善されました。

ただ、やはり巡航は46mmハイトの方が軽く進む感じです。
これはリムハイトの違いということで、全てにおいて合格点なホイールと言うことだと思っています。
(注:お客様は46mm高のホイールもご注文いただいています)

今回、タイヤも変えてみました。

自分の好みでミシュランパワーカップを使用してましたが、コンチネンタル gp5000に交換しました。

自分の偏見のようなものですが、今まではパワーカップは乗り心地良くて伸びが良い印象で、gp5000は乗り心地硬くて軽く回る印象といった感じでしたが、今回改造レーシング3を色々試してみて、印象が変わりました。

以前の「ぬるい」時より出だしが軽くなったのであれば、苦手な巡航性能を補う形で、パワーカップがベストなチョイスかと思ってましたが、gp5000の方が色々な場面での使い勝手で言ったらベストチョイスというか、しっくりした感じです。


空気圧も色々試してみました。

一般的な空気圧より少し高い目が好みですが、パワーカップでの46mmハイトより0.4bar低いところが良い印象です。

ちなみにメーカー推奨で言えば、コンチネンタルはミシュランより高い空気圧での運用を推奨してますが、改造レーシング3にあてはめると、ミシュランより低い空気圧がしっくりした感じです。

今回の件で、色々とホイールの事を考えさせていただき思ったのは、つくづく自転車はバランスが大事なんだなと改めて思った次第です。

これからも色々なシチュエーションで合格点な改造レーシング3を使用し、場合によっては46mmハイトを使い分けようと思っております。

改造レーシング3ver.2は常用ホイールとして合格したようです。雑誌記事に出ているライターさんのステマ的インプレではない生の情報をいただきました。メーカーの推奨値を参考にご自分の価値観で判断されている姿勢は参考になると思います。

電池を替えても動かないカメラ

写真の仲間がいます。サクラの時期、紅葉の時期など年に4,5回ですが定期的に撮影会をします。仲間内で品評会も行っていますので結構モチベーション維持が出来ています。会の名前が撮り飲み会です。いつも飲み飲み会になっています。

すべて電池を替えても動きません

写真が下手なのでどうしても機材に頼ってしまいがちで機材がどんどん増えてしまいました。これで撮ればうまくなると信じて機材を購入してしまいます。自転車の世界となんとなく似ている気がします。

写真はモノクロ派でして自家現像もしています。昨今のフイルム高騰でどうしてもデジタルカメラになってしまい、今は2台のデジタルカメラがメインであとはフルマニュアルの古いフイルムカメラだけになってしまっています。電池を使わないカメラは今でも現役で働いてくれます。

今では金食い虫のフイルムカメラですが、フイルムの良さは忘れられないので電池交換と汚れ取りだけですが動くかどうかのカメラ点検は定期的にやっています。

最近のことですがしばらく使わなかったカメラを点検していたら使えなくなっているカメラがこれだけ出てきました。すべて電気系統が壊れてしまいシャッターがおりません。一応マニュアルカメラですが基本的には電池で動かすカメラです。やはりこの手のカメラは使っていないといけないようで除湿庫の保管だけではダメなようです。

カメラをジャンク品として売り払うとほとんどお金にはなりません。カメラ屋さんにお願いしますと処分してあげますよといって0円でもっていかれます。

思い出のあるカメラなので直して使おうか、ジャンク品としてオークションに出すべきか今のところ迷っています。

自転車の世界もどんどん電動化しています。電池を使う自転車がどんどん増えています。機械部品を使っていますがコントロールするのに電池がいる自転車はこれからどうなっていくのか考えてしまいます。しかし時代には逆らえません。メカニカルといえども電池が必要な自転車ばかりになっていくと思います。どんどん増えていく動かないカメラを見て今溜息出ています。

スターラチェット方式のハブ

リムブレーキ用スターラチェット方式のハブを入手しました。223gでとても軽量です。

スターラチェット方式のハブ 223g

スターラチェット方式のハブといえばDTSwissですが、このハブのブランドはDTSwissではありません。

爪方式のハブ

ハブには爪方式とDTハブのようにギアとギアをかみ合わせて駆動推進する方式があります。効率がいいのはDTの方法だといわれています。しかしDTの方式でハブを作ればハブメーカーは特許料を払わないといけません。この辺りのことはよくわかりませんが従来の爪方式なら料金は発生しませんのでどのハブメーカーも爪方式で作っているようです。

TNI Biteハブ ホームページより

TNIのBiteハブはスターラチェット方式のハブです。36Tギアが使われているハブです。

今回手に入れたスターラチェット方式のハブを分解しました

今回手に入れたハブを分解してみました。全くDTのハブと同じ構造です。星形のギア2枚入っていましてばねで押し上げられています。

スターラチェット方式のハブがちらほら販売されてきだしたということは特許関連の問題がクリアになったのではないかと思います。高価なDTハブの半額以下で性能の良いハブを使えるということなら、名を取らずに実を取るのも良いかなと思います。

ディスクカーボンホイールの作製

何度もご注文いただいていますお客様より紹介いただいたということで新規のお客様よりご連絡いただきました。

ENVEハブ 後輪用232g
ENVEハブ 前輪用124g

初めてのディスクカーボンホイールの作製依頼です。ハブはENVEハブを持ち込みされました。

リムとスポーク、ニップルをこちらで手配いたします。

リピーターのお客様より手組ホイールファンのカーボンホイールを借りられてすでに試乗をされておられますのでホイールの乗り心地などはご理解されています。

リム高あるのに410gは非常に軽い 波打った形が特徴です

ホイールの詳細ですが、リムは28mm幅46.5mm高で波のある特殊なデザインのリムです。空力が良いということでいろいろなメーカーが同タイプのホイールを作っています。因みにこのリムは今年のMt.富士ヒルクライムの優勝者も使用しているとのこと、出来上がりが楽しみですとお客様よりご連絡いただきました。

スポークはサピムのCX-RAYを前輪に、後輪左にもCX-RAY使い、剛性を上げるために後輪ドライブ側にはCX-SPRINTという組み合わせでお作りしました。

バルブの穴が一つあるだけのリムです

リムは穴ナシリムなのでリムテープがいりません。少しの違いですがテープがいるのといらないのでは手間が違います。後々のメンテが楽なことはとても大きな利点です。TNIのリムとかのご指定が無い限りカーボンホイールのご注文はほとんど穴ナシでご注文いただきます。作るのは難しい穴ナシリムですが、使う側にとっては剛性も上がりとても有益なリムと思います。

前輪671g
前輪スポークテンショングラフ
後輪790g
後輪スポークテンショングラフ
リムは空力を考えられて波打っています

出来上がりは前輪671g後輪790g前後1461gとリム高のあるホイールとしましては非常に軽量です。波打った形状は空力を上げるためです。各スポークの張りを出来るだけ均一になるようにして駆動ロスを少なくしています。

お客様の今後に出られるレースにサポートできればいいなと願っています。

ホームページのデータにはご用心

カーボンホイールのご注文をいただきました。ハブはお客様がご用意され、ENVEハブをお持ち込みいただいています。リムを注文していますのでスポークも同時に準備をしました。

ENVE 前輪ハブ124g
ENVE 後輪ハブ232g

ハブメーカーのホームページではサイズデータが発表されていることが多いのでこのデータを見てスポークを注文される方がおられるかと思います。リム、ハブが届く前にスポークを注文しておく手順です。段取りとしましてはいい方法ですがこれは失敗することが多いです。

今回のENVEハブですが、ホームページのハブデータを参考にするとスポーク長は間違います。現物とホームページのデータは違っていました。このようなことはよくあることでホームページから得たサイズは間違っていることが多いので注意が必要です。

ハブの実寸を測ってからスポークを発注しました。現物から出しました寸法ですので正確です。リムが届けばすぐに取り掛かれます。