私は普段クロスバイクをよく乗っています。ロードバイクはアルミとクロモリを持っていますが主にクロスバイクが多いです。ジャイアントのエスケープに乗っています。ホイールはキンリンのリムXR31T/RTで作った手組ホイールです。ホイールのほうが値段が高いです。コンポーネントはそのままでペダルはSPDです。近所に行くときも自転車用の靴に履き替えるとことろが面倒ですがとても乗りやすく気に入っています。サイクルロードを時速30kmで走るのが楽しみです。お声掛けして100万円の自転車で走っている人の後ろを走るのは楽しいです。ベンツと軽が走っている感じですが結構楽しく走れています。
前置きが長くなりました。
さて、クロスバイクで楽しんでいる方よりこのブログをお読みいただいてご連絡いただきました。
いつも乗っておられるクロスバイクのホイールを替えてみたいというご希望です。
提案しましたホイール内容は下記の通りです。
XR22T/RT 28h 後輪オフセットリム |
シマノティアグラ シルバー 28・28h |
前輪スポーク ピラーTB2015 2.2/1.5/2.0mm |
後輪スポーク ピラーTB2018 2.2/1.8/2.0mm |
後輪スポーク ピラーTB2015 2.2/1.5/2.0mm |
nipple ピラーダブルスクエア IRCチューブレスタイヤ インストールして納品 |
ティアグラハブで見積しましてホイールを納品しましたが大きなミスでした。クロスバイクのエンド幅は135㎜だったのです。
ハブは135mmで提案しないといけなかったのですがうっかりミスで確認できていませんでした。やり直しです。
ハブをいろいろ探したのですが今の部品状況では手に入らないのが現実です。最近の自転車部品の逼迫状況は大きくは変わりません。半年くらい待たないといけないことが当たり前になってきています。
このためハブ軸を135mmで使える品物と取り換える方法で了解いただきました。本来ならハブを交換するのですが交換ハブは半年以上の先の話になりますのでご理解いただきました。
シマノハブではハブシェルは130,135ともに同じサイズですので軸を変えることで対応できます。勿論ハブセンターが左に寄りますのでスポーク長が変わります。ホイールは組み替えになります。
最近はネットでシマノの部材は販売されていますので容易に交換できます。昔は限られた業者しか扱えないようになっていましたが今は違います。その気になればだれでもできるようになりました。
軸を変えることは簡単です。しかし事前にハブの構造を確認しておく方が良いかと思います。シマノのホームページからハブ構造を知ることが出来ます。スペーサーの位置なども調べておく方が良いかと思います。
ベアリングをセットするときにグリスを十分充填しておきました。
ハブ軸を交換して135mm幅用にしましたのでスポークテンションを測ってみました。
図では一番下のグラフを参照ください。
130mmから135mmに替えると2.5mm左にリムが寄ります。つまり左スポークテンションが大きく変わります。
グラフを見ていただきますとよくわかります。130mmの時と135mmのグラフを比較できます。135mm幅では左スポークテンションは非常に高い仕上がりです。左右差が少ないホイールに仕上がります。
納品後にお客様よりこのような連絡をいただきました。
いつものコースを走りました。往復20.23Kmです。発進する場所が坂道でコケたことがあるのでコケるのではとの恐怖がいつまでも消えなくて漕ぎだしの軽さを感じる余裕がないのが残念でした。上り坂も苦しさは相変わらずでした。体重と車の重量を持ち上げるのですから当然ですね。
タイムは短くなりました。1時間20分くらいが1時間13分です。15km/hが16.5km/hです。
上り坂はグイグイ上がる感じがありました。平地に近いほど加速感が増している印象です。
結果としてタイムの短縮と疲労度が少なくなっているのかなとも思います。
10年ほど乗られていましたクロスバイクのホイールを交換され走りは大きく改善できました。
自転車のアップグレードはタイヤ、ホイールからがいいとよく言われます。なるほどその通り!と感心しています。