改造ゾンダの紹介です

ホイールご注文をいただきましたお客様に手持ちの改造ソンダを試乗していただきました。4,5回乗られたようです。ご感想を伺いますととても欲しくなったとか。高い評価をいただきました。

ハブとスポークを残して新しいリムで作っています
2:1組の後輪はよくできています ハブがいいです
前輪16本で強度は持つのかと思いますが大丈夫です

改造ゾンダの内容は次の通りです。

リム 前後共に36mm高28mm幅別注カーボンリム チューブレス仕様

ハブ ゾンダホイールより転用

スポーク 前輪 ゾンダホイールより転用

スポーク 後輪 左 ゾンダホイールより転用

スポーク 後輪 右 DTコンペティション黒 オリジナルより少し剛性を高めています

ニップル DT SquorxPro ブラス

オリジナルのゾンダ・スポークはカットして新しくねじを切り使っています。但しリム高が大きく変わる場合はスポークが切れる余裕がないので再利用はできません。新しいスポークを用意しないといけません。

リム高はオリジナルのアルミリムより少し高くなっています。カーボンリムになったので剛性は上がりました。スポークもオリジナル仕様から剛性が上がっていますので少し乗り味が硬くなったようです。

このハブは貢献しています

オリジナルのゾンダはどちらかといえば柔らかめです。スポークが16本・21本ですので当然と言えば当然です。他のブランドでも少スポークであればスポーク数だけの剛性と思っています。ホイールの剛性はスポークの総面積に比例しています。どんなに有名なホイールであっても同じです。しかしそこに主観的な印象が加わるので評価が変わってくると感じています。ホイールは複雑です。

改造ゾンダはリムとスポークの剛性が上がり快走ゾンダに変身したようです。

多スポークでアルミディスクホイールのお勧め

リムブレーキからディスクブレーキのシステムに変更されている方が増えているのはホイールのご注文からみてよくわかります。

自転車は1フレーム2ホイールといわれます。ディスクに変更する利点を考えますとブレーキ面の強化だけではありません。ブレーキパッドの変更が不要という利点があります。カーボンホイールとアルミホイールを一つのフレームで使えます。これは便利だと思います。

リムブレーキの場合ブレーキパッドの縛りがありますので一度カーボンホイールにしますとなかなかアルミホイールに戻れません。ブレーキシューの交換が面倒でどうしてもホイールは固定してしまいます。自転車が増えたりホイールが増えたりする原因になってしまうようです。

ディスクシステムにしますとこの点はとても楽です。フレームが一つでもホイールはどんなホイールでも使えます。自転車沼にはまり込むと一つのフレームで辛抱できる人は少ないと思いますが…

長い枕となりましたがアルミのロングライド用のディスクホイールを作製しました。

オフセットリム 416g
リム高24mm幅24mm3.5mmオフセット

リムは24mm高24mm幅リム内径19.5mmのアルミリムです。リム穴は3.5mmオフセットしていますので左右のスポークテンションのバランスを良くします。このリムで32穴の多スポークホイールを作ることにしました。

HB-RS470 164g
FH-RS470 361g

ハブはシマノのディスクハブでティアグラグレードHB-RS470,FH-RS470を使います。ハブ重量があるのですが決して欠点ではありません。重いハブは丈夫で長持ちです。シマノでは普及タイプのハブですが必要十分の回転性能を持っています。

スポークは前輪では左右共に中央部が1.5mmのピラーTB2015,後輪右側にはDTコンペティション黒左にTB2015を使っています。ドライブ側のスポークを1.8mmにして剛性を上げています。

多スポークホイールは疲れにくい
前輪775g
後輪998g
リム穴は3.5mm オフセット 左右のスポークテンバランスを改善します

多スポークホイールはとても乗り心地がいいホイールです。地面からの衝撃は細いスポークがショックアブソーバーの働きをしてくれますのでロングライドに適しています。スポークが増えるので空気抵抗を心配する方がおられるかもしれませんが競輪選手のホイールは36本ありますので安心されたら良いと思います。

何事もトレードオフの関係ですので乗り心地が良いのだが見た目は古臭いという難点もあります。しかしながら総じて多スポークホイールはプラス面が多いホイールと思います。

クラシックなクロモリホイールでは多スポークホイールを使われることが多いのですが少し間口を広げて提案です。ディスクカーボンホイールのサブホイールにアルミの多スポークディスクホイールをお勧めします。

街乗り用シングルスピードのホイールを再調整

通販で街乗り用として販売されているシングルスピードのホイールを点検する機会を得ました。見た目はそれなりにシンプルでよくできていると思います。

どのような自転車でもホイールが一番大切です。安価なピストバイクであってもホイールが変わると見違える走りを体感できるものです。

ホイール前後ともに32穴 2mmΦストレートスポーク使用

このような安価な量産ホイールは最終には人の手が入っていますが機械で組んだホイールといわれています。前輪後輪のホイールスポークテンション、振れを調べてみました。結果は驚いてしまいます。このようなホイールに精度を求めるのは無理な話と思うのですがスポークテンションがバラバラだとスポーク折れの原因になります。予防のためにできれば再調整をお勧めします。

後輪のスポークテンションをグラフにしました
出来るだけスポークテンションを揃えることでスポーク折れなどのトラブルを避けることが出来ます

調整にはギターの弦をはじくような方法もあります。耳で音を聞いて均一になるようにしていく方法ですが、これには限りなく続けてしまう恐れがあります。やはりテンションメーターで調べていく方法が良いと思います。データを取ることで訂正が容易にできます。スポークテンションのバラつき度を調べ、出来るだけ小さくなるように調整します。

街乗り用のホイールならそんなにスピードは出さないと思いますがしっかりと調整すれば結構楽しめるホイールに変身します。最終的にはハブを使って新しいホイールに組み替えるのが良い選択かなと考えています。安価な自転車も変身できるので本当に面白いです。

ビンテージホイールのスポーク修正依頼

ビンテージホイールの前輪を調整してほしいとご連絡いただきました。このホイールの後輪はすでにスポークを替えて修理したことがあります。1970年代に作られたホイールです。

ビンテージホイールの調整です

リムはマビックのGL330、スポークはSマークがあるバテッドスポーク、ハブはDuraハブです。

スポークのSマークはイタリアのSacchetti製です

スポークメーカーが分からなかったので調べたところイタリアのSacchettiというメーカーでした。

約50年前のDuraハブ

ハブはシマノのDuraハブです。品番はわかりませんがシマノのDuraAceの刻印があります。とても滑らかに回ります。約50年経過していますが現役で使えます。本当に素晴らしいと思います。リムはきれいな状態です。大切に保管されていたようです。

スポークテンションは驚くばかりのゆるゆる状態でした。テンションメーターも使われていないと思います。スポークを握って強く張って振れがなければヨシとしたのかもしれません。

非常にスポークテンションが緩い状態です

先ずはホイールの状態を調べました。グラフにしますとよくわかります。スポークテンションはとても緩いのでどの程度ニップルを回せばよいのかグラフからわかります。

ニップルは3.4mmのレンチを使いました。ニップルレンチは沢山持っていますが場面に応じて使い分けるようにしています。通常は3.2mm用と3.4mm用の2種類あればいいのですがスポークの状態でニップルレンチを使い分けると作業がし易いです。ニップルレンチはそれぞれ特徴があります。早く回したい時や、1/4回転。1/8回転、と細かく調整するときに適したレンチがあります。大工さんが沢山道具を使い分けているような感覚です。これは経験で見つけるしかないようです。

ニップルを回していきますとスポークも一緒に共回りしますのでこれを防ぎながらスポークテンションを上げていきます。特に丸スポークの場合ニップルと一緒にスポークも回りますのでねじれが生じますので扱いが難しいです。その点扁平スポークはスポークホルダーを使えばいいので扱いが楽です。

サピムのホームページで細いLaserスポークの説明にこのように書かれています。

 You may have to use pliers to hold the spoke to prevent the spokes from winding up. Only experienced wheel builders should mount up wheels with this spoke.

スポークのねじれを防ぎながらテンションを上げる方法が述べられています。

スポークテンションを出来るだけ均一になるように調整し、振れを最小になるように調整しました。

出来るだけスポークテンションを揃えています

リムのセンターを出すのも大切です。しかしリムセンターを真ん中になるように調整することは必要ですが無理にセンターを出す必要はないと考えています。勿論センターはきっちり出すほうが良いのはその通りです。しかしスポークテンションの均一化を崩してまでセンターを出さなくても良いと思います。無理やりセンターを出すとスポークの張り方の違いから使っている間に狂いが生じやすいからです。ブレーキ側で調整すればいいと思います。

馴染みだしを何度も行いその都度スポークを調整して完成です。ゆるゆるスポークの状態からピンと張ったホイールに仕上がりました。約50年前のホイールが蘇りました。

Rovalホイールの剛性アップ

自転車仲間より紹介してもらったということでご連絡いただきました。

今乗っておられるホイールはスペシャライズドのRoval アルピニストCLX IIですが、もともと買った自転車についているホイールと比べてもスピードが伸びないということでした。困ったことに安価なホイールの方がよく走るといっておられます。高価なホイールはよく走ると思っておられたのですが期待外れのようでした。超軽量に作られたホイールも乗り手のパワーと合わなければミスマッチを起こす一例です。

後輪675g 超軽量です
右ドライブ側16本 左非ドライブ側8本 スポークはエアロライト
お預かり時のスポークテンショングラフ

ホイールの詳細をスペシャライズドのホームページから調べてみました。

スペシャライズド ホームページより

スポークは後輪スポーク左右ともにDTのエアロライトを使われています。2:1組でドライブ側に16本、非ドライブ側に8本という組み合わせで左右のスポークテンション差を是正しています。グラフを見ますとよくわかります。左と右のテンション差が少ないです。

ホイールはよくできているのですが剛性が足りなくて乗り手の力に合っていません。ではどうすればいいのかとなりますと

①新しいホイールを購入する

②スポークの剛性を上げてホイール全体の剛性を強化する

今回の場合はスポーク交換が最善です。安価に剛性アップが図れます。

ホイールを分解しますとよくわかります。

エアロライト 16本で72g
コンペティション16本 105g  33g増

ドライブ側のエアロライト16本の重量は72gでした。これをコンペティションに交換します。コンペティション16本は105gで33g重量が増えます。僅かな重量増ですがスポークを交換するだけで剛性は大幅に上がります。

Tヘッドスポーク

ホームページから得たスポーク長は288mmでした。実測しますと同じ寸法です。コンペティションに交換しました。ここで注意点があります。スポークはTヘッドという特殊な形をしています。このスポークは一般には販売していませんのでこちらで作ることにしました。

ニップルはアルミリムを使われていますので再利用はしていません。新しいニップルを用意して組み上げます。

後輪675gから709gに増加 これだけで剛性アップは価値がある
左エアロライト(扁平) 右コンペティション(丸)
スポーク交換後のテンショングラフ

高級ホイールでも乗り手との相性があります。どなたにでもピッタリということはありません。お客様はせっかく購入されたホイールでしたがもともと自転車についているホイールの方がよく進むのでがっかりされました。

ホイールは乗り手の実力に合った剛性が求められています。軽いホイールがよく進むということではありません。今回の事例では高級ホイールですがスポークの剛性が足りなくて、いわゆる温いホイールで乗り手の力が正しく伝わっていないホイールでした。

最上級の高価なスポークを使っていても乗り手に合っていなければ実力は発揮されません。重量は増えますがスポーク替えで剛性を上げて改善しました。高価なホイールなのに温いホイールで期待外れの方はスポークの交換を検討されたらいいと思います。よくなります。

Rovalホイールは手組ホイール

Rovalのホイールにしようかと迷われた結果、手組ホイールファンのカーボンホイールをご注文いただきましたお客様から教えていただきました。

今まであまり気にしていなかったホイールにSpecializedのRovalホイールがあります。じっとホームページを見ていますとこのブランドのホイールは手組と書かれています。

スペシャライズド ホームページより

リムはカーボンリム、ハブはDTハブ、スポークはSapimのスポークを選択し手組しています。言わば市販の部品を使っているホイールということでホームページにも手組と書かれています。わざわざ手組と示しているということは手組しているということに誇りを持っていると感じます。

●Rovalのホイールのホームページ情報ではDTハブ、サピムスポークなど普通に手に入る部品を使用しています。

●Rovalホイールの価格は手組ホイールファンの2倍から3倍しますので安物のホイールには乗っていないと自慢はできます。

しかし手組ホイールファンも手組ホイールです。

古い登山靴は滑る

テレビで古い登山靴と新しい登山靴の滑り具合を比較した実験をやっていました。

裏のビブラムソールは見た目が同じようでも古いビブラムと新しいビブラムとでは地面のグリップ力が全く違います。

見た目は同じようなビブラムソールはですが比べてみると違います

今持っている登山靴をテレビの実験と同じように斜めに設置した板面に置いてみて比べてみました。一つは長年使っている古い登山靴、もう片方は昨年購入した登山靴です。裏のビブラムソールは見た目では違いがわかりません。

古い登山靴が滑り落ちる角度に新しい登山靴を置いてみました
昨年購入の登山靴は同じ斜度で止まっていました 滑り落ちることはなかったです

斜めにした板の上に古い方の登山靴を置くとすぐに滑り落ちてしまう斜度に新しい方の登山靴をおきますとしっかり止まっていました。見た目は同じようでも新しい靴は滑りません。

厳密な実験ではありませんが古くて劣化しているソールは見た目では分からないようです。古いビブラムソールはグリップ力が劣っていると推察できます。

とても簡単な実験ですが見た目が同じでも古いゴム製品はグリップ力が劣化してくるということでこれはタイヤにも通じると考えています。

いつも走っている淀川河川敷でベテランライダーさんにタイヤ交換はどうされていますと伺ったことがあります。答えは、「もったいないのですが毎年交換しています。」ということでした。

へ~!毎年!と驚きましたが素晴らしいと感じています。古い登山靴の実験からでもわかるようにゴム製品はナマもののようです。見た目はきれいでも古いゴム製品は劣化しているということです。タイヤも同じことが言えそうでグリップ力が変わってくると思います。

自転車で、一番安上がりで効果のあるアップグレードの方法はタイヤといわれていますがこれは本当だと思います。しかしきれいなタイヤを捨てるのはなかなかできないのも事実です。

チューブレスタイヤ、ビード上げが大変です②

前回記事の続きです。

スポーク調整が終わったカーボンホイールにチューブレスタイヤを取り付けようとしています。これで3回目の挑戦になりますがうまくビードが上がりません。タイヤは新品のタイヤではないのでどうしても簡単にビードは上がってくれません。

3度目の試みです これだけシーラントが残っていました ビードが上がらない元です

諦めないでもう一度ビードの部分をきれいにしました。今度は丁寧に前のシーラントの滓を取り除きました。親指の爪を使って丁寧にこすって取り除きました。写真で分かりますが前回手を抜いていましたのでシーラントが残っていました。今度はもう何も残っていません。やっと新品状態にできました。

もう一度石ケン水を使ってトライしてみました。果たしてビードは上がりました。ただし、パキンパキンとビードが上がる音はしません。新しいタイヤでしたら甲高い音がしますが今回は音がしません。空気圧は4気圧ぐらいで止まったままですがタイヤはふくらんでいます。どこかで空気が漏れているのでしょう。

バルブコアを外してシーラントを30ccほど入れてみました。タイヤ全体にシーラントがいきわたるように回して再度空気を入れてみましたらパキンと音がなりビードが上がりました。

約2時間奮闘してやっとホイールは使えるようになりました。チューブレスタイヤは乗り心地はいいのですがやはりメンテが大変です。タイヤ2本連続で本当に疲れました。クリンチャーに戻そうか迷っています。

チューブレスタイヤ、2度目のビード上げが大変です

チューブレスタイヤは乗り心地がとてもいいです。初めてのチューブレスなら感激することは間違いありません。

シーラントの固まりがビードに付着しています これが厄介です

しかしリムテープが劣化してテープを取り換えるとかになりますと、タイヤの再インストールが大変なのがよくわかります。このことは今まで同じような記事を何度も書いています。タイヤメーカーさんの説明書、ホームページ、YouTubeどれを見ましても新品の時のビード上げを説明しています。2回目、3回目のインストールがどれだけ大変なのかはどこにも説明されていません。これは経験しないと分からないことです。

当ブログで何度も何度も愚痴っていますのでああ、また言うてるなという感じですがとても扱いが難しいと思います。

再インストールのコツはタイヤを新品状態に戻すということです。しかし完璧に新品状態に戻すことはできません。きれいにしたがこれでビードは上がるかな?と何度も繰り返すことになります。一度で済めばいいのですが簡単には前に進めません。これが面倒です。

ここまできれいにしたら大丈夫ということが分かりませんのでこれが嫌になります。チューブレスタイヤの再インストール料金が2倍になるショップがあります。価格が2倍でも安いなと思ってしまいます。

シーラントが固まった付着物をきれいに取り除きインストールすればうまくいくと思います。難しいことではなく、ただひたすらタイヤを新品のようにきれいにしたら再インストールは成功します。但しこれはとても面倒なだけで楽しいことではありません。

チューブレスタイヤの運用方法を考えました。次の通りです。

①チューブレスタイヤを長年使ってこられたベテランライダーさんに教えていただいた方法です。チューブレスタイヤはシーラントなしでもある程度の時間は乗れます。これを利用してシーラントを使わないでタイヤチューブと併用するという方法です。パンクすればチューブを入れる、チューブがあれば家まで帰れると思います。シーラントを使わないので再インストールでもタイヤに付いたシーラント滓を取り除く必要はありません。

②勿体ないけれど常に新品タイヤを使うという方法もあります。自転車屋さんにお願いしますとチューブレスタイヤの再インストール工賃は2倍以上することがあります。それなら少し勿体ないですが常に新品タイヤを使うことにすればタイヤインストールはそんなに面倒なことではありません。常に新品タイヤを使うといいましてもそんなに頻繁にパンクするわけではありませんので古いタイヤの再インストールに難儀するのならこれは一案かもしれません。古いタイヤは知り合いにプレゼントするか、チューブ方式で使うということもアリだと思います。つまり古いタイヤはチューブレス方式で使わないというやり方です。

③今まで通りの方法です。ただひたすらタイヤをきれいにして再インストールする方法です。注意点としてチューブレスタイヤの場合通常のポンプは使えないときがあります。新品のチューブレスタイヤなら通常ポンプが使えますが、2回目、3回目ではブースター付きポンプかコンプレッサーを使わないとビードは全く上がりません。

④最後にもう一つ、クリンチャーに戻る。

確かにチューブレスタイヤは乗り心地がいいのですが今まで分からなかった事柄が出てきます。チューブレスタイヤは良い点が多いのですが取り扱いは面倒です。良い点ばかりではなく裏面の理解も必要です。

カーボンホイール後輪のスポーク替えで剛性アップ

よくレースに出ておられるライダーさんにホイールを試乗していただきました。

後輪847g

100kmほど乗っていただいた感想は乗り味が柔らかいという印象でした。乗りやすいホイールですが踏み込んだ時のシャープさがないというご意見をいただきました。いわゆる温いホイールです。これは主にスポークの剛性が原因です。

ホイールは43mm高25mm幅の穴ナシリム、スポークは左右サピムのCXRAY、ハブはノバテックハブで組んでいます。今回の場合、スポークが細くて剛性が足りないホイールだったようです。これは乗り手によって違います。今回は剛性不足でありましたが乗り手によってはこれで良い場合もあります。ホイールは乗り手の力、好みによって違ってきます。

ライダーによって剛性調整をするのが良いかと思いますが、どちらかといえば高めの剛性が扱いやすいと思います。太いスポークで作ると剛性高いホイールとなります。この辺りは好みです。

今回の場合左右がCXRAYなので右12本を少し太くして剛性をあげることにしました。つまりCXRAYからコンペティションにすることにしています。

コンペティションに取り換えて867g 20g増えました 剛性は大きく変わります

後輪の左右スポークがCXRAYの場合24本では乗り味は柔らかく乗りやすいホイールですが力のある人には物足りないホイールでした。

今回ドライブ側のCXRAY12本からコンペティション12本に取り換えました。これにより20g増え、このスポーク替えでホイールの剛性は大きく変わります。

乗り手の体重やパワーで同じホイールでも感じ方は違います。ホイールが温いと思われたらスポークを取り換えれば蘇ります。