ICANカーボンホイール前輪の修理

走行中に道路のキャッツアイを踏んでカーボンホイールの前輪が割れ修理できませんかと問い合わせがありました。お客様は中国メーカーに問い合わされたところ修理代金と送料代がかさむので直してくれるところがあるならそちら(日本)で直した方がいいということで修理してくれるところを探されました。

最初はちょっと戸惑いました。キャットアイを踏んだ、何これ?という感じです。キャットアイは自転車部品の会社しかこちらは知りません。調べますとこれです。

通常はこのようなご注文はお断りしているのですがやはりお困りなので修理をお受けしました。ちょっと偉そうですが、義を見てせざるは勇無きなりです。お客様は中国からリムを取り寄せられ当方に送られてきました。

前輪669g 軽量です
150kgを超えて作られているのが気になります

お預かりしましたホイールはいつもスポークテンションを調べます。どんな作りをしているのかを調べるにはテンションを測るのが一番よくわかります。

キャットアイを踏んで割れたところ
45mm高 421g 新しいリムです

今回のホイールはこんな状態でした。

一度衝撃を受けていますのでテンションバランスがすずれていると思いますがとてもハイテンションで作られていました。キャットアイを乗り越えたときの衝撃でリムが割れたのですがこのハイテンションもその一因ではないかと考えています。

CX-RAYスポークは弾力があるスポークでショックアブソーバーのような働きをしっかりしてくれるすばらしいスポークです。しかし今回は150kgfの値までカンカンに引っ張っているためかショックを和らげる働きはしなかったようです。

お客様は突然出てきた歩行者をよけるため仕方なくキャットアイに乗り上げたとのことです。大きな事故にならなくて本当によかったです。しかし残念なことに一瞬の衝撃でリムは割れました。リムが衝撃をダイレクトに受け止めたようです。衝撃を受ける側に弾力があればショックを吸収していたかもしれません。

あとからの理由付けです。ある意味勝手なことを言っているのですがホイールを作る側としていい研究材料をいただいたと思います。

ハイテンションで組み上げて真円を保つ、つまりリムが凹まないホイールを作ることはホイール作りの基本です。しかしこのハイテンションも限度があるなと感じます。

やはり闇雲なハイテンションはよくありません。因みに私が購入するリムメーカーの推奨テンション値は120~130kgfです。

左ブレーキ側を約130kgfで仕上げています
スポークテンションは正確に測りたいものです

いいホイールを作るにはしっかりしたテンション管理が必要と改めて感じました。今回は130kgfで仕上げました。タイヤインストール後は約110kgfくらいだと思います。

低価格で販売するICANのホイールの製作事情は分かりません。大雑把にいえば数を稼いで利益を出すビジネスモデルです。何度も馴染みだしを行いじっくり端正込めて作っているとは考えられません。振れがなくテンションが揃っていればOKとしていることを感じます。

ホイール作りは上手下手がはっきり出ます。ICANのホイールをすべて同じ人が作っているわけではないのであたり外れが激しいのかもしれません。

中華カーボンホイールはとても購入しやすい価格です。ただ中華カーボンホイールは当たりのホイールもあれば失敗だったと思うホイールも多々あるようです。何度も修理してきました正直な感想です。

あえて言いますと上級者向きのホイールと思います。つまり自分で直せて調整ができる人、または友人や親しいショップの人が近くにいて直せる環境を持っている人は有利です。何かトラブった時には修理代金や送料代金が高くなる覚悟はいります。今回のようにトラブった時はその時また考えるのも一案ですが…ただし修理屋さんを探すのが大変です。

人それぞれ個人の考え方がありますの人様のホイールなのにああでもないこうでもないと意見を言うのは少し行儀が悪いのですが私なりの意見を述べています。

カーボンホイールのスポーク交換

1月にカーボンホイールをお納めしましたお客様よりご連絡いただきました。ホイールに小枝を挟み込んでスポークが傷んだようです。スポーク交換のご依頼です。お怪我がなくて良かったです。

最初に納品したときの後輪ホイールです
最初に納品したときの前輪ホイールです

修理のご依頼ですがホイールの点検も兼ねましてホイール前後タイヤ付きでお送りいただきました。

前輪のホイールは修正するところがほとんどなく一ヶ所だけスポークを調整しなおしましたがそのままお返ししました。

後輪スポーク1本取り換えですが小枝をはさんだ時にやはりスポークのテンションが大幅に狂っていました。

スポーク1本取り換えました

タイヤを外してリムをきれいにしてスポークを取り換えます。スポーク1本の取り換えですが結構手間がかかります。タイヤにはシーラントが入っていましたのでシーラントを取り除きます。

この作業が面倒なのでチューブ運用される方がおられます。何事もトレードオフで良い面もあれば厄介なこともあります。

タイヤをきれいに洗ってシーラントがこびりついているのを取り除きます。これが大切です。チューブレスタイヤのビギナーだったころは知らなかったので何度も失敗しました。タイヤを新品の状態に戻すことが出来ればすんなりタイヤインストールができます。同じチューブレスタイヤを何度も使うときの注意点はこれです。

スポークの調整を再度行いお返ししました。ホイールを作ったデータを残していますのでスポーク長はすぐにわかります。手組ホイールの良さというかトラブってもすぐに対応できるので安心です。

ニップルが300個足りない

部品取り寄せでトラブルが連続しています。

空箱の小荷物が届いたばかりですがまた品物不足の荷物が届きました。

左の黒色ニップルが300個不足でした

DTのSquorxProニップルを黒、シルバー各500個合計1000個注文していました。1000個といいましても小さな箱が2つです。たかがニップルですがこれがないとホイールが出来ません。とても大切な部品です。国内で買えるかといろいろ探しましたがアルミのSquorxProニップルは販売しているようですがブラスは国内で販売していません。どうしても海外から購入しないといけません。

ニップルが届きまして数を確認しますと黒が300個、シルバーが1個足りませんでした。空箱が届くよりはまだいいですが連続ですので本当にがっかりしています。

担当の人は相当疲労しているのではないかと思います。トラブルの連発です。

今回も写真を撮ってすぐに連絡しました。返事がきました。すぐに足りない分を送るとのことです。本日新しく出荷案内が来ました。また2週間ほど待たないといけません。 今回は一部の部品不足なので困りはしませんでしたが部品はいろいろ同じものでも分散して買うようにしたいものです。リスクが減ります。

空の箱が届いた

昔と違いまして今は海外の品物もクリック、クリックと簡単に買い物ができます。

自転車部品を海外からよく購入しています。イーベイ、アマゾン、自転車部品の通販会社などいろいろ日本国内では手に入らないものを探す買い物は楽しいです。いつも海外からの小包なので郵便局の配達の人と顔見知りになっています。

箱の中身はなく空の箱が届きました

初めて経験することなのですが空箱が届きました。発注しまして2週間、やっと届いたと安堵したときに箱が嫌に軽いのでおかしいなと思いながら開けたら、中身なしの空箱でした。驚きました。こんなことは初めてです。

すぐに写真を撮って発送元に連絡しましたが返事がありません。3回送りましてやっと返事が来たのですがまともな返事ではありません。嘘ついていると考えたのかもしれません。

4回目のメールで

こちらもお客がある。真面目なホイールビルダーや!どうなってるのや、ちゃんと返事くれないと困る!(もう少し丁寧ですが)というようなことを書きますと返事がきました。

わずかな金額だからといって泣き寝入りはしません。果たしてもう一度送るとのことでした。5日目の返事です。

海外通販では普通に届けばお気に入りが手に入りハッピーですが一度トラブルと大変です。

一度難儀したことがありましたがその時は代金決済会社に連絡すると書きましたらすぐに返事がきました。この手は使えます。

最近はECが発達しましたのでトラブルは少ないですが全くないとは限りません。トラブルはあるものということで買い物しないといけないです。

22mm高24mm幅アルミリム使用ディスクホイールの作製

長い間アルミリムが手に入らなかったのですが完全には戻っていませんが手に入るようになりました。久しぶりにキンリン社のアルミリムでディスクホイールを作製しました。

前輪716g
後輪840g

部品構成は

リム:キンリンXR22RT 24h  オフセットリム

ハブ:TNI REVOハブ

スポーク:WING21 黒

ニップル:ピラーDSN ブラス黒

リムは22mm高24mm幅のワイドリムです。約440gのリムで軽量ながら剛性がある優秀リムです。リムはオフセットリムを前後ともに使用しています。オフセットリムはハブオフセットを修正し左右のスポークテンション差を少なくします。約70:100のスポークテンション比率でスポークを張れますので駆動ロスを減らし効率のよい回転を得ることが出来ます。

ハブはいつもカーボンホイールで使っていますTNIのREVOハブです。スポークは空力の良いピラーwing21、ニップルをピラーのDSNニップルの組み合わせです。

部品不足で半年以上作れなかったのですがリムが手に入るようになりました。しかし今度は値上げの嵐です。アマゾンを覗いていますとシマノハブに定価以上の値段がつけられています。部品が手に入らないから値段が上がるのは理屈ですがちょっと割り切れなく感じています。

右カーボンリム  左アルミリム
右カーボンホイール 左今回のアルミリムホイール

一見カーボンホイールのように見えますがアルミホイールです。チューブレスレディーのリムなのでチューブレスホイールとしても使えます。価格は右のカーボンホイールの半分以下です。コスパがいいです。

リムテープとの相性が良いリムなので1回巻きで十分使えますが不安な方は2回巻きをされたら良いです。

テープ巻きが面倒という方も多いのですがチューブレスで運用されるとまた違った印象です。ホイールの面白さがよくわかります。

イタリア ミケのアルミホイールを購入

英国の通販からまた安いホイールを買ってしましました。

前輪962g 20hラジアル組
後輪1170g 左右2クロス組

重量は前輪962g後輪1170g 合計2132g と 重いホイールです。重いリム、太いスポーク、重いハブの組み合わせです。 前輪は20穴のラジアル組、後輪は28hの2クロス組です。ミケハブは気に入っていましてハブを転用できると思って買ったのですが残念ながら後輪ハブの穴位置が変則でした。購入時の写真で確認できなかったのです。うまく分からないように写真を撮っているのかなと疑っています。

ハブの穴位置が違うので通常のリムでは使えません。つまりリムは一般には販売されていない穴位置が変則なリムです。専用の穴あきが必要なのでこの特殊リムだけという制限があります。あとで転用できないハブ、リムなので勿体ないです。勿論カーボンリムを別注すれば穴の位置を指定できますので再利用できますが今のところそこまで予定はありません。

スポークは初めて見るスポークです。2mmの丸スポークを中央部から扁平にした変わったスポークを使っています。

スポークの総面積は前輪62.8㎟後輪87.92㎟合計150.72㎟です。仮にサピムのCX-RAYで組んだとしますとスポーク総面積が85㎟ですのでおおよそ2倍の面積です。これは強力です。ガチガチの高剛性ホイールです。

購入時のデフォルト状態ではスポークテンションが次のグラフです。

前輪 購入時のスポークテンション
後輪 購入時のスポークテンション

箱から出したホイールの振れはほとんどないのですがテンションばらつきは結構あります。これを修正すればホイールは変身します。調整手順は次のように行いました。

①なじみだしをもう一度しっかり行う。

前輪 一度各スポークに力を加えますと大幅にスポークテンションが下がります
後輪 一度各スポークに力を加えますと大幅にスポークテンションが下がります

②振れ取りのやり直し

購入当初からセンターは出ていなかったのでしっかりとセンターを出すようにします。

前輪 一度下がったスポークテンションを適切な値まで調整します
後輪 一度下がったスポークテンションを適切な値まで調整します

このような安価のホイールはストレス取りに機械でプレスする方法を行います。手組ホイールのきめ細やかな馴染みだしとは違います。プレス機で押し込むだけのなじみだしですので不十分な点が多いものです。再度手を加えて修正しました。3種類のグラフで見ますとよくわかります。

ミケのハブは使っているベアリングが大きいです。大きいベアリングが最大の特徴です。ハブ重量は軽量の台湾ハブより約100g重く、シマノ105やアルテグラよりも約100g軽いハブです。重量は増えますが回転が滑らかで丈夫です。

脚力ある人にはよい練習ホイールといえます。前輪20後輪28のホイールなのでテンション調整をしっかりして使うと良いホイールと感じました。安価です。重いホイールは走らないホイールではないことがよくわかると思います。

オールドホイールの分解

DURAハブを使ってカーボンホイール作製の依頼を受けました。お預かりしましたホイールのDuraハブを取り外してカーボンホイールに使うというご注文です。リムは発注しましたが一ヶ月以上入荷にかかります。

マビックリムのクリンチャーホイール Duraハブを取り出します

分解するホイールはDURAハブを使ったオールドクリンチャーです。ハブを取り出すことにしました。分解する前にどんな作りであったか観察しようと思います。

リムはマビックのリフレックス、ハブはDura7700前後32h、スポークは星スポーク#15#16の段付きバテッドスポークです。

前輪 緩いスポークテンション 
後輪 緩いスポークテンション 揃っていないのでスポーク折れしやすい

お預かりしたホイールはいつもスポークテンションを測っています。

ホイールは一見よくできたホイールでした。縦ブレはほとんどありません。横ブレが少しありましたが振れがあるというほどではありません。見た目はよくできたホイールです。ビルダーさんが組んだホイールです。

しかし残念なところは緩いスポークテンションにテンションが揃っていません。グラフを見ていただくとよくわかります。前輪は50kgfを下回り、後輪ドライブ側も80kgfです。

古いホイールですが出来たころはモダンホイールだったと思います。しかしこうして分解しますとよくわかります。ベテランビルダーさんが作ったホイールもじっくり調べると二つ改善点があります。ホイールは難しいです。

緩いテンション

緩いスポークテンションは駆動効率が悪くなります。リムは体重でほんのわずかですが地面の部分が凹んでいます。凹みを繰り返して回転して前に進むわけですがハイテンションでスポークを張れば凹みを少なくすることで駆動ロスを押さえるわけです。アルミよりカーボンリムのほうが軽量で剛性が高いので走っている時の凹みが少ないわけです。カーボンリムの優位性はこんなところにあります。リムの凹みを少なくするためにリムを壊さないところまで張ればロスが少ない訳です。しかしいくらハイテンションでも限度があります。頃合いのいいところで止めることも必要です。これが難しいところです。

揃っていないスポークテンション

クランクを回して伝わる力はスポークに伝わって前に進みます。各スポークには同じ力が加わり前に進むわけですがこのスポークの張りが揃っていないと均等に力が加わりません。強く引っ張られているスポーク緩いスポークなどあれば力がばらつきます。強く力が加わったりゆるかったりが原因でスポークが折れたりするわけです。引っ張りが均等であれば同じように力が加わります。こんな理由で均等に引っ張ることが大切です。

勝手に人様のホイールを検討するのは行儀が悪いと思いますが良いホイールを作るにはたくさん見ることも必要です。機会を得たことはありがたいことです。

このホイールではパフォーマンスを上げることはできないと思います。振れ取りはホイールの重要な作業ですが単に振れ取りだけでは中途半端なホイールになります。適切なスポークテンション管理が必要です。

Duraハブ HB-7700 FH-7700

分解してハブを取り出しました。DURAハブは美しいです。時代を感じません。このハブを使ったホイールは来月後半には出来上がる予定です。32hのフックレス・カーボンホイールは楽しみです。

当たりのレーシング3

カーボンホイールをご依頼いただきましたお客様より今使っておられるフルクラムのレーシング3のスポークテンション調整の依頼を受けました。

前輪678g
カップアンドコーン ストレイトプルスポーク
ハイテンションで仕上げています
けっして軽くない後輪
2:1組 左7:右14
ハイテンション 2:1組にしては左が低い ブレイシングアングル値が高いので横に強い

約10年使われているこのホイールですがほとんど狂いもなく4,5ヶ所触っただけです。非常によくできたホイールで感心しています。機械ものは当たり外れがありますが当たりのホイールと思います。

自転車屋さんに新しいホイールを考えていると相談しますと必ずゾンダかレー3ですねと返事がきます。それだけ信頼感のあるホイールですが今回チェックいたしましたホイールの仕上がりはなるほどよくできていました。

計測しますとスポークは2.0/0.95/2.2/2.0㎜の扁平スポークでした。面積的には2.09㎡です。前16本後ろ21本ですので総面積は2.09*37=78㎟です。

フルクラムのホームページでは乗り手の体重リミット109kgと書かれていますが最大80kg前後までの体重かなと考えます。スポーク数が少なすぎるのが理由です。

お預かり品の重量は前輪678g後輪928g合計1606gと決して軽くはありません。以前ゾンダ後輪を分解し記事にもしましたが恐らくリム重量も軽いリムではないと想像します。ハブも重いハブです。ホイールは軽いからよく走るというのではないことを証明しています。

レー3はとても良いホイールなのですが約半額以下でレー3に負けないホイールを作れますので私は買うことはないです。負け惜しみではありません。しかしあげるのでレー3かゾンダかと聞かれたらレー3を選ぼうと思います。仕上がりがゾンダより良さそうです。

理由は見た目がセクシーだからですが、勿論ゾンダも同じでカッコイイです。見た目も性能の一つです。

DURAホイールC35TUの調整

ホイールの振れ取り調整依頼を受けました。ホイールはシマノDuraホイールC35TUです。

C35TU 前輪645g
前輪スポークテンショングラフ バラつきがあります
C35TU 後輪742g
後輪スポークテンショングラフ  テンションにバラつきが目立ちます

前輪16h後輪21hです。後輪は左7本右14本の2:1組で作られています。

少し前の製品ですが今も根強い人気があります。チューブラーホイールはスポークのテンションダウンが起こりませんのでタイヤをインストールしてもホイールの状態が変わることはありません。チューブラータイヤは乗り心地が良く軽量です。外周部が軽くできますのでクリンチャーホイールが全盛の今もチューブラーホイールを好む人が多いです。

まだチューブラーホイールを試したことがない方はぜひご検討ください。パンク修理の苦手な方もミヤタのテープで運用すればクリンチャータイヤよりも手軽です。チューブラータイヤの高級品は非常に高価ですが価値はあると思っています。敷居が高いホイールではありません。

前輪ハブ スポーク穴位置が均等でない 肉抜き加工のスペースがとられています

このDURAホイールのハブはストレイトプルスポークを使っています。スポークは特殊で頭は平らにたたいてあるスポークです。DTのDicutホイールもこのタイプです。スポークの形状を変えることでハブのフランジ幅を広げているのだと推測します。前輪ハブの穴位置もよく考えられています。穴位置を均等に分割するのではない作りです。このため肉抜き加工を行なえるスペースを作って肉抜きの軽量化を図っています。

後輪ハブ  肉抜き加工で軽量化を図っています スポーク頭は叩いて平らにしています

このハブを見ているとホイールの作る手順を考えてしまいます。スポークを通すには軸を抜かないと通せません。いちいちハブを分解してスポークを通す手間を考えますと時間が掛かります。メーカーのホイール組み立て工程では仮組終わってからハブ軸を通すのではないかと想像しています。実際シマノのホームページで確認しますとスポーク交換にはハブ軸を抜くと書かれています。修理には厄介なハブですがよくできたハブと感心しています。

前から回すには3.75mm 後ろからでは5.5mmで回せます
ねじれを防ぎながらニップルを回すのにDTの道具を使っています

スポークのテンション調整にはニップル回しが必要です。ニップルの前から回すか後ろから回すかですがリムは穴ありリムなのでどちらの方からでも調整できます。私は後ろから行いました。スポークの回転を押さえてニップルを回します。

スポークテンションのばらつきを出来るだけ少なくして振れを最小にしています

振れ取りだけなら振れているスポークだけをニップルを回せばいいのですがせっかく調整するのでスポークテンションの再調整も行いました。つまりテンションを出来るだけ揃えることです。完成品のホイールなのですべてのニップルを回すわけではありませんが結構時間はかかります。テンションメーターで確認しながら行えば難しい作業ではありません。

調整がおわりました。付加価値は上がったと思います。

困った円安

最近の円安進行には驚いています。こんなに急に円が安くなってしまってこの先どうなるかと心配しています。

自転車の部品はほとんど海外からの輸入品です。国内で生産している部品に何があるのかと考えてしまいます。

シマノの部品もよく見ればマレーシヤや中国など海外生産です。115円から今は125円で10円上がっています。10%上がりました。これは大きいです。最近の国内通販価格も連動しているようで値上がりしています。以前に輸入していた部品も値上げしているのが目立ちます。

定番のカーボンホイールを昨年は8万円前半で販売しています。今年の初めは8万円後半です。今は9万円前後となっています。一気に値上がりしています。新聞の情報ではこれからもっと円安に動くとか、150円になるかもしれません。どうしようもないことなのであきらめるしかありません。

当方のホイールには定価はありません。部品代金+工賃です。ホイール価格は為替と連動しています。私の工賃は変わっていませんが為替次第で値段は変わります。