3L3T組のホイールをテンション調整

個人用に組んだ3L3T組のホイールです。36穴のリムで組んだ、とても見て美しいホイールです。クロモリロードで走っています。

36hですので空力などは少スポークホイールに劣りますが見て美しいロードということで気に入っています。自己満足ですが。

半年ほど経ちますので振れ取り、テンションなどの調整をしようとタイヤを外してリムを掃除して再調整を行いました。

まず状態を観察するためにテンショングラフを出してみました。

グラフはこの状態です。2か所ほどグラフがひずんでいるところがあります。しかしスポークテンションはほとんど変化ありません。

少し歪あるがほとんど変化なし

これはホイールを作る時点で

★できるだけスポークテンションを均一になるようにする

★しっかりストレスリリーブを行う

この2点を守っているからです。

★スポークを均等に張っていれば緩みの誤差は少ない

★スポークラインをしっかり整えることにより歪は防げる

今回スポークを2か所再調整しました。次のグラフが調整後のグラフです。

テンションをしっかり揃えるとスポーク折れなどのトラブルは少ないです。

FIXを使う

スポークプレップを考えた人がFIXという緩み止めを作りました。

最近はこの緩み止めを使っています。

アメリカで発売されました。使用法を読むとスポークプレップを作った人の新製品ということです。テフロン系の薬品をつかっているそうです。スポークプレップも同じテフロン系なのでスポークプレップの改良品です。

使い方ですが説明文を読むと

スポークのねじ部分の余分なオイル分を取り去ることが大切と書かれています。

2種類の薬品を使ってスポークのねじ部分の油分を取り去ることを勧めています。

私は塗料のうすめ液とアルコールを使っています。

小瓶に入れたうすめ液でまずスポークのねじ部分の油分を取り去ります。

次にアルコールでもう一度油分を取り去ります。シャカシャカとねじ部分を液の中で攪拌するだけです。

この方法はFIXの説明書に沿った方法です。簡単に行えます。

乾きましたらねじ部分にFIXを塗ります。百均で買った小さな筆を使っています。自然乾燥でいいのですがヒートガンを使うこともできます。これですとすぐに乾きます。

しっかりとねじ部分にFIXが塗られています。はがれません。

スポークプレップを使っていた時は使い方が悪かったのかプレップがはがれたことがありました。油分を十分に取り去っていないのが原因です。FIXの説明文を読み込んで思いついたのですがスポークプレップを使うときもFIXと同じこの方法、2種の薬剤でねじ部分をしっかり洗う方法、これを使うのがいいようです。

なれると本当に簡単です。少し手間がかかりますがホイール製作には手間を惜しんではいけません。

ニップルワッシャーを使う

少スポークホイール、つまりフロント/リアを16/20とか20/24など少ないスポークで空力を考慮したホイールが主流となっています。

 

10速、11速とハブオフセットが増えると左スポークテンションが構造的に強く張れなくなってきます。このマイナス点を補うには右スポークテンションを高くすることで左テンションを相対して上げる方法が考えられます。

 

この少スポークホイールを作る際にスポークをハイテンションでリムを引っ張って作りますがこの際注意しないといけないことはハイテンションではリムを傷めやすいことです。

リムホールに直接ニップルを通すよりワッシャーを使うことでリムホールのひずみを防ぐことができます。

 

通常リムの厚みは約2mmくらいです。この位置に120kgf以上のスポークテンションを上げるとやはりリムに無理な力が掛かり変形したりするのです。ワッシャーを使うことでリム面を強化します。スポークをもっとハイテンションに上げてもワッシャーでリムを守ることができるのです。

 

20枚で数グラムです。私は2枚重ねで使うこともあります。少し手間でも効果は大きいです。すぐに効果はわかりませんが時間がたつと使ってよかったとわかります。

価格的にも非常に安価です。

案外知られていないテクニックと思います。お勧めします。

スタンダードワッシャー

海外のセラーより取り寄せたスタンダードワッシャー、400枚で5000円。高い買い物でした。

工具店のワッシャー

国内で使用ニップルに合うと思って工具店で買ったワッシャー。100枚200円ほど。これでいいと思っています。十分役目は果たします。

チューブラーのパンク

一昨日いつも走る淀川沿いから木津に向かって走るサイクリングロードを走っていました。

木津川沿いのサイクリングロードは道がきれいで全く信号がない道でほんとに気持ちよく走れる道で飽きません。30kmほど走って帰る途中にパンクをしてしまいました。

タイヤは切り取り張り替えます

予備のチューブラータイヤはどんなに近くても忘れず持って出かけますのですぐに取替にかかりました。

今回は後輪です。1年ぶりのパンクです。私はいつもミヤタのチューブラーテープでタイヤを貼り付けています。

いつも持参のナイフ

いつも小刀を持っていますので小刀でカットします。バリバリと引きはがし、残っているテープをきれいに取り去ります。

 

バッグのなかに軍手はいつも入れていますので軍手をはめて残っているテープをこすり取りリム面をきれいにします。

いつも軍手は忘れません

携帯用のミヤタテープを貼り付けタイヤをインストール、軽く空気を入れてタイヤの位置を調整します。

ミヤタのテープ
小さいポンプですが役立ちます

テープのシールを引きはがし、十分な量の空気を入れて完成です。

ざっと15分から20分位です。

チューブラータイヤはパンクが面倒だからクリンチャーの方がいいという人がいますがチューブラーは簡単です。私にはパンク修理はチューブラーの方が楽です。タイヤレバーを使わずにタイヤを取り去りテープで貼るだけですから。あまり力が要りません。

ホイールの軽量化にも楽に対応できます。プロチームがチューブラーなのは理由があるのですね。

 

チューブラータイヤはだんだん選択肢が少なくなっていますがまだまだ優秀なタイヤが沢山あります。ベロフレックスのカーボンは私の好きなタイヤです。しかし最近はコンチネンタルのジロです。練習用のタイヤですがこの安価なタイヤで今の私の乗り方では十分です。人にはいいタイヤを勧めて安物タイヤですかと叱られそうですがジロはいいタイヤと思います。

パンクから話がそれましたがチューブラーは難しくないことをお知らせしました。

前へ2ステップ後ろに1ステップ

スポークの中で一番よく使うのはサピムLaser2.0/1.5/2.0mmのスポークです。DTではレボルーション2.0/1.5/2.0mmが同等品です。共に丸スポークです。

優秀なスポークで軽量化を図るのに役立ちます。上位スポークにCX-RAYがあります。Laserは価格的に1/3の価格です。どうしてもこの価格には負けてしまいます。

 

LaserとCX-RAYを同じリムで作ったホイールの風洞テストを行ったメーカーがありまして結果は1ワットの差であったと報告しました。1ワットでも違いは違いですのでやはり最上のホイールとなるとCX-RAYですね。

 

丸スポークの捻じれるのを防ぎながら回すのですが捻じれが見えにくく扱いにくいスポークと言われています。でもいい方法があります。

Two steps forward one step back

という方法です。

テープを目印に

スポークに小さく切ったテープを貼りニップルを回します。テープを見ながら前へ2ステップ後ろに1ステップです。スポークが捻じれそうになったら少し戻すのです。テープの旗を見ながら回します。旗が捻じれて回ると元に戻すようにします。ねじれがよくわかるので細くてねじれやすいスポークにはとても分かりやすい方法です。

最終的にはプライヤーで押さえますがそれまではこの旗を立てる方法が手軽で簡単です。

おススメです。

ハブを実測

ノバテックのハブでホイールを作ることにしました。

ハブのサイズをネットで調べると

PCD 41/49mm

LCF/RCF 38/17.5mm

 

ハイトゲージの実測では

PCD 40/48.5mm

LCF/RCF 35.8/15.6mm

 

リムERDは603mm

どちらの寸法もwheelproのスポーク長計算ソフトに入力しますと

ネットデータから

2クロス 左292.6/右288.5mm≒293/286mm

 

実測データから

2クロス 左292.6/右288.5mm≒293/286mm

 

どちらも同じ寸法でした。

今回はたまたま同じ結果でしたがやはり実測が大切です。

 

シマノハブに関してはいつもシマノの顧客相談室に電話して聞いていましたが中国、台湾の製品に関してはなかなかデータを得ることができません。データがネットに出ていても果たして正しいかどうかはわかりません。結局自分で測るのが一番です。

ノギスで測れば簡単です。そんなに高いものではありませんのでノギスは一ついると思います。

ノギスは必要です

ヒートガンを使っています

ヒートガンを使っています。

いろんな使い道がありますが,簡単に乾かす時に使っています。

スポークにプレップを塗ったときにこれを使うと簡単に乾かせます。

 

リムのシールをはがす時にこれを使うと非常に簡単です。今まではヘアドライヤーで温めていたのですがヒートガンを使うととても簡単にシールをはがすことができます。

TB25リムのシールをはがしました

熱風を絞って吹き付けることができるからでしょう。すぐに温めることができるためヘアドライヤーの時とは全く使い心地が違います。

シールを温めるような使い道だったらヘアドライヤーでいいと思っていたのですが使ってみて違うのが分かりました。

私は4000円ほどで買ったのですがいい買い物でした。

ヒートガンは結構役に立ちます。

ハブを測ってみる

デジタルのハイトゲージを使いハブを測りました。

デジタルハイト計

ハブはシマノのティアグラクラス

FH-RS400です。グリスをたっぷり入れて使うと上のクラスと遜色ない性能です。

 

  • フランジの外側を計測
  • フランジの内側を計測
  • シマノのデータを使う

 

この3種類でスポーク長を計算します。いつものWheelproの計算ソフトを使います。

リムERDは598mm 3mmオフセット

 

フランジ外側で測ると

左/右 38.8/17.2mm スポーク長は左291.9/右290.0 ≒292/290mm

フランジ内側で測ると

左/右 35/15mm スポーク長は左291.4/右289.9 ≒292/290mm

シマノのデータを使うと

左/右 38.2/18.7mm スポーク長は左291.8/290.1 ≒292/290mm

 

結果は外側でも内側でも変わりませんでした。しかしハブフランジの外側でも内側でもしっかり測ることが必要です。シマノはしっかりしたデータを発表していますがどんなハブでも一度は測ることをお勧めします。

32ホール前輪を作製しました

シマノ ティアググレードのハブを使い32ホールのホイールを作製しました。

スポークを通しテンションを上げていきます。振れ取り台に設置しました。

スポークを通し終わりました

以前ブログに書きましたが、スポークラインを整えます。数秒で済むことですがこれが大事です。

ドライバーを使ってスポークラインを整える

前輪ですので後輪のように右から左へテンション上げるのでなく左右均等にテンションを上げていきます。

サピムLaserのような細いスポークの場合ねじれを防ぐためにプライヤーなどで押さえながらテンションを上げるのがコツです。

プライヤーなしでは2cmくらいのテープなどをスポークにはると捻じれそうになるのがよく分かるので捻じれたら少しニップル回しを戻すという作業でテンションアップをしていく方法もわかりやすいやり方です。

先ずは縦ブレ中心に作業を進めます。縦、横と交互に振れを取るのですが縦ブレをしっかりとることが肝心です。

縦も横もきれいに取れてなじみだしも終わったところでチェックします。

この状態でも振れなく綺麗に回ります
強いところの隣は緩いので平均化を図ります
完ぺきではありませが均等化しています

綺麗に振れもなくホイールは回ります。各スポークのテンションを測ります。きれいにホイールは回っているのですがスポークテンションを見るとバラバラです。強弱、強弱と均等にはなっていません。ここを修正していくことが一番大事な点です。強いところを緩め弱いところを強めて均等になるようにするのです。テンションメーター―なんかいらないという人がいますが、私はいる派でして、メーターで測ると非常にわかりやすいです。

こうすることで長く乗っても狂いの出ないホイールに仕上がります。

 

完組で低価格なのによく回るが1年たてばぬるくなるといわれるのはこの点を怠っているからです。1本1本時間をかけてスポークテンションを均一化することを出来ないのが現実です。数が勝負ですので振れ取が最優先です。スポークのテンションはある程度揃っていれば良しとして出荷されているのです。テンションがばらついているので長く使えば狂いが出るのは当然です。それを要求するのならもっと高いのを買ってくださいでしょう。

ディスコンになりましたが低価格のシマノRS21なんかは本当にいいホイールと思います。上手にテンション調整ができたらの話ですが。

後輪ホイールの作成  後輪ホイールは右から左

後輪ホイールの作成手順を簡単に説明したいと思います。

ホイールを作る人ならすぐわかる話です。

XR22 キンリンリムは剛性高く安価
FH-RS400 32h ハブは重いがメンテは楽です
ERDを計測
ERDは598mmです
仮組が終わりました
スポークラインを整える 10秒ほどで終わりますがとても重要です

スポークを通し終わってテンションをかけて振れ取を始めるところからの話です。

 

左右のスポークはユルユルの状態から軽く緩みを取った状態まで均等にニップルを回します。

左右ともにとても緩い状態です。この時までは縦ブレのみを注意しています。横ブレは気にしません。

基本は右ドライブサイドのみスポークのテンションを上げていきます。

各スポーク少しずつ均等にテンション上げていきます。一周均等にテンション上げます。また一周均等に上げていきます。少しずつ何周にもわたってテンションを上げていきます。この時に左側には手を付けません。右のみ上げていきます。縦振れだけを取りながらテンションを上げていきます。

ここでスポークのテンションを測ります。均一になるようにテンションを調整していきます。だいたい100kgfで均等になるように調整します。

右は均等になり縦ブレも取れたところで左側にかかります。

左のユルユルのスポークをゆっくりテンション上げていきます。この場合も少しずつ一周、また一周とテンションを上げていきますとリムは左に寄っていきます。左の方にリムが寄っていきセンターに近づいていきます。

すでに縦ブレは大まか取れていますので左テンションをあげてリムを左に寄せてセンターを出していきます。

左にリムを寄せていきますと当然のことですが右スポークのテンションは上がっていきます。120kgf前後に上がります。

右から左です。

右を先に調整して次に左を調整するのです。

右のテンションはほぼ均一にテンションを取れていますのでリムを左に寄せて振れ取をするのですが振れが取れた時にテンションを確認しますと左テンションはバラバラです。

スポークテンションが均一でなくても振れは取れるのです。このことは前に説明していますがスポークテンションを完全に均一には出来ませんが振れを最小にスポークテンションは最大に均一化を図る。これがポイントです。

テンションの高いスポークの隣は緩くなっています。高い緩いが隣り合わせになっているのでこれを均等になるように調整していきます。これには慣れが必要です。左を調整しなおして左右のスポークテンションを均一化し振れを取りなおします。

次にストレスリリーブです。スポークを握ってなじみだしを行います。これも前に説明しています。

ストレスリリーブ  簡単ですが重要

ストレスリリーブを行いますとまた振れが出ています。少しずつ訂正していきます。テンションをあげ振れを取り直し、センターを出します。

簡単に説明しますと以上の事を行うのです。

そうです。後輪ホイールは右から左です。

ホイール作る人は、ははーん、そうするのかと納得いただけると思います。

いろんな人がブログで書いていますが、世界中の人が参加している有名フォーラムで確認したのがこの方法です。

スピードが違います。あっという間に出来上がります。微調整は必要ですが、振れは最小スポークテンションは最大限均一に守り精度をあげテンション偏差を5%以内に抑えれば言うことありません。高級完組でもこの数値まで精度を上げているホイールはとても少ないです。