アメリカンクラシックのホームページAmerican classic.com/faqならびにTechnical Manualを読むととても参考になります。
- ホイール作りにスポークテンションは
フロント 90~110kgf
リア ドイブサイド 90~120kgf
- スポークのねじれ防止には何を使うとか簡潔に書かれていて参考になります。
理解するにはホイールづくりの経験が必要ですが良いホイール作りのためには読んでみると参考になります。
ホイール作りの情報&Tips
アメリカンクラシックのホームページAmerican classic.com/faqならびにTechnical Manualを読むととても参考になります。
フロント 90~110kgf
リア ドイブサイド 90~120kgf
理解するにはホイールづくりの経験が必要ですが良いホイール作りのためには読んでみると参考になります。
このホイール32ホール、3クロスのオーソドックスなホイールですがこのホイールの仮組に要した時間は1本15~20分です。慣れていることもあるのですがやはり以前紹介しましたシャッフラーと丸やすりのニップルインサーターのおかげです。間違いない仕事ができます。
これは使いやすい。本当にお勧めです。
小技なんですが見るのがはじめての方が多いと思います。シャッフラーは一合升を使っての自作品です。アメリカの通販で売っていますが結構高いです。これを作るのには少々時間が掛かりましたけれど作った甲斐があります。
別になくてもホイール作りは出来るのですが何本も作る方にはとても良い道具と思います。
スポークプレップ、ネジ緩み止め、固着防止について
アメリカのロードバイクレビューのフォーラムでスポークプレップについて考えあうフォーラムでPermatex Anti-seizeを使っているビルダーがいます。http://www.ergottwheels.com/ Ergottさんが使っていると書いています。有名なビルダーです。
いちばん小さいチューブ入り4gの製品を一度買ってみて試しました。百均で買った筆を使ってネジ部分に塗って使いました。スムーズにスポークテンションを上げることができます。しばらくこれを使おうと思います。
Mike.Tさんは別にこんなことも書いています。http://www.miketechinfo.com/ この方は40年のベテランビルダーです。
十分なテンションで均等に張られしっかりストレスリリーブされていれば緩みません。どのような緩み止めでも使えます。ただし正確な作り、テクニックが必要ですと書いています。
ホイール作りの極意ですね。
スポーク・プレップについて
写真のようにニップルの緩み止めに使われているのがこれです。アメリカのWheelsmithの製品です。こんなに小さいのに結構高いです。
なんで同じものが色違いであるのか、購入先でたずねられ最初わかりませんでした。
後輪のドライブサイドとノンドライブサイド、右側と左側とスポークの長さが違うので色を変えているのです。いかにもアメリカらしい発想ですね、と教えていただきました。
グリースを使う人もいます。これもよく使われる方法です。
クレの556をシュッと吹いてやっていますという人もいますね。
リンシード・オイルというのがいろんな海外のブログで出てきます。なんやろ、これ?と色々調べたら亜麻仁油なんですね。絵画の材料屋さんで販売しています。ボイルド・リンシード・オイルを言うオイルを買ってきて使ってみました。このオイルは空気中に長く置いておくと固まります。この性質を利用してプレップに使うのです。ホイールを完成した後時間がたつとこのオイルが固まりニップルの緩み止めとなります。
これは安くて一缶あればもう買わなくていいくらい長くつかえます。ニップルにつけすぎると後が汚くなるので少量でいいです。私は精密オイラーにこのオイルを入れてニップル部分に注しています。ネジの部分とリムとニップルが接触する部分と1スポークに2ヶ所注していきます。
結局、オイルは何でもよくWheelfanatykのRicさんはオリーブオイルでもいいと言っています。
各スポークのテンションを均一に張っていれば緩みを防ぐことができます。オイルでニップルの固着を防ぎ滑らかに回すことができればいいということですね。売り物ホイールを作っているところはうちはこれ使ってますよとshow-offするためにも使いますが高いスポークプレップでなくてもよいということです。
皮手袋でストレスリリーブ
ホイールを組み上げて最終に必要なことはいわゆるなじみだしです。ストレスリリーブと呼ばれています。
ホイールを作り始めたころは床に置いてぐいぐい押たり踏んでなじみだしをすると思っていました。バイクショップの人に聞いてもこの様に行うと教えてもらいました。しかしこれはやらない方がよいとあとでわかりました。
リムを痛めたりハブを損ねたりします。スリーブジョイントのリムには特に危険です。ジョイント部分を損傷します。踏んでなじみだしを行ったことがあります。案の定リムを痛めてしまいました。ジョイント部分が少しずれたのです。止めた方がいいと思います。
皮手袋、または軍手を2~3枚重ねてスポークをぐっと握ります。両手を使って各スポークを力いっぱい握ってホイール一周します。これを何周も繰り返します。仮に100kgfのテンションで組み上げたホイールもこのストレスリリーブを繰り返すと80kgfくらいに緩みます。またスポークレンチで少しずつテンションを上げていきます。こうして何度もスポークを握ってスポークテンションを上げていきますと落ち着いてきます。この状態まで続けて完成です。
パークツール ニップルレンチを加工
4方向のニップルレンチ(ニップル回し)を使いやすくする方法があります。
写真のように上部をカットします。
こうするとスポークに沿わしてニップルにはめ込むときにとてもはめやすく使いやすくなります。ちょっとした工夫で便利になります。
お試しください。