クリスキングハブで超軽量カーボンホイール作製

前回記事にしていますクリスキングを使った32hホイールが完成しました。

前後1509g

32hで1509gです。これは超軽量といってよいホイールです。

35mm高 超軽量です
SquorxPro ブラスニップル

今回のご注文は剛性が高い35mm高のカーボンリムを使用しています。スポークはCX-RAY、ニップルは安全のSquorxProブラスという内容です。

32穴で作っていますのがこのホイール一番の特徴です。

剛性を上げるために太いスポークを使って少ないスポークで作ったホイールと細いスポークでスポークを多く使ったホイールを比較すると同じ重量でも細いスポークのほうが強度は高いです。

細いスポークがショックアブソーバーの働きをして地面からの衝撃は和らぎます。つまり疲れにくいホイールに仕上がります。

このホイールは外周部が超軽量のため漕ぎ出しの軽さにオーナー様は驚かれると思います。

クリスキングのロゴです
こんな箱に入っています

ホイールは見ての通り存在感にあふれています。

前輪699g
前輪スポークテンショングラフ
後輪810g
後輪スポークテンショングラフ

いいホイールを作らせていただきました。リム入荷に長い時間が掛かりましたのでお客様にはすぐに作りますと連絡しましたら急がなくていいです。ゆっくり作ってくださいとお返事いただきました。私も気合が入りました。

作り方はいつもと同じです。できるだけスポークテンションを揃えること、できるだけ振れを最小にしてセンターを出す、これだけです。

リムの精度が高いのかスポークテンションを揃えると縦ブレがほとんど出ません。±0に近い精度で仕上がります。とても優秀なリムでした。

ゆっくり日を開けて作りますと精度の高いホイールに仕上がります。急がないことです。

私も次のホイールは多スポークカーボンホイールにしたいと考えています。空気抵抗を減らすためにスポーク数を少なくするよりスポークが多いほうが、確実に剛性が上がります。

完組メーカーの少スポークホイールは経済性にあると考えます。この経済性とはメーカーの儲けです。部品が少ないほうが儲かります。 手組派はここで逆を行きます。手間とお金が少し余分にかかりますが剛性が高く、疲れにくい素敵なホイールが出来上がります。

チューブラーホイールのご注文です

いつもロードバイクに乗ると200kmほど走るという方よりご連絡いただきました。

ガンガンとクランクを回して頑張るという乗り方ではありません。お知らせいただきました感じではゆっくり景色を見ながらロードバイクを楽しむ乗り方のようです。

ロングライドに耐えて長時間の乗りでも疲れにくいチューブラーホイールをご希望されました。このため今までのブログ記事に紹介してきましたチューブラーでの多スポークホイールを提案しました。

提案しましたホイールは下記の組み合わせです。

リム TNI cx22 前輪28h後輪32h

前後2本で808g とても軽いが剛性もある

ハブ バイテックス 軽量ハブ 

前後307g シマノハブと比べると200g軽い

スポーク 前輪ピラーTB2015 後輪サピム Race

ニップル ピラーブラスDSN シルバー

予定重量は1510g前後になります。リムは400gほどでとても軽量です。外周部が軽く総重量も1500g前後となりますと登りに強いホイールに仕上がります。ロングライドで山道があっても比較的楽に走れるのではないかと思います。

細いスポークを使っていますが数が前後で64本ありますので剛性はしっかり得ることが出来ます。スポークが同じグラム数で剛性が同じでも太いスポークを使ってスポーク数を少なくするよりも細いスポークを沢山使うほうが足に優しいホイールに仕上がります。

中央部が細いスポークは地面からの振動を吸収してくれます。ショックアブソーバーの働きをしますのでガツンとくる突き上げは和らげてくれます。ロングライドにぴったりのホイールに仕上がります。

チューブラーホイールはクリンチャーホイールのようにスポークのテンションダウンをほとんど起こしません。タイヤのビードが影響してスポークのテンションダウンが起こりますが、チューブラータイヤにはビードがありませんのでリムを締め付けません。このためホイールはタイヤインストール後も同じスポークテンションを維持できます。ホイールの性能が大きく変わらないのでとても有利な方式です。

ではデメリットをいいますとタイヤ運用が少し面倒なことです。チューブラーテープを使いますと難しいことはありませんが接着剤で運用の場合は少し時間が掛かります。ロングライドではバンク処理はとても面倒です。

出来上がりホイールです。

前輪655g
スポークテンションを揃えています
後輪869g
スポークテンションを揃えています

前輪655g後輪869g合計1524gでした。

外周部がとても軽いのでとても楽に回せます。疲れにくロングライドにぴったりのホイールに仕上がりました。

今やアルミチューブラーホイールは手組ホイールでしか手に入らないホイールとなっています。タイヤ運用としては伝統的な方式ですが転がり抵抗が少ないメリットの多い方式でもあります。チューブラーホイールはプロ、ハイアマチュア用の高級カーボンホイールだけしか手に入らないのが現状ですがいいところが沢山あるホイールです。タイヤの扱いに慣れればとても使って楽しいホイールです。

今回初めてのチューブラーホイール使ってみたいということでご注文いただきましたがもっと注目されてもいいのではないでしょうか。 乗られたご感想を聞かせていただくのが楽しみです。

1346g超軽量アルミホイールのインプレをいただきました

ヒルクライムは不思議なスポーツです。しんどいけれど達成感がとても大きいと思います。皆さんがのめりこまれるはよくわかります。下りは注意が必要ですがレースとしては割と安全です。

さて、キンリンのXR200ナローリムでヒルクライム用として特化したホイールのご注文をいただきましたお客様よりインプレお送りいただきました。1300g台のホイールはやはり武器となると思います。ホイールは8月にご注文いただきましたがご都合があって最近乗られたようです。

前輪586g
後輪760g

以下インプレです。

組んで頂きましたホイールを、今日やっと履いて走ることが出来ましたので簡単ですがインプレさせていただきます。
本日、150km、2800mupのライドで、組んで頂きましたホイールを使用してみました。
タイヤはVittoria Rubino Pro Speed G+ 23c 新品、バイクはScott addict 2015、 ホイールの比較対象はキシエリPRO SLになります。
登りですが、やはり軽さは正義ですね。客観的に判断してもキシエリより速く登れました。また、嫌な振動も無く、滑るように回ってくれます。工作精度を感じさせてくれました。 ケイデンス90弱位でクルクル回しながら乗るのが気持ちいいホイールと思います。
平地巡行は真っ直ぐ走る分には大丈夫です。ただ、リムハイトが無いし、軽いのでスピード維持は楽ではないですね。
下りですが、タイヤなのかホイールなのか分かりませんが、ヒラヒラし過ぎて正直、怖いです。コーナーでバンク角が1発で決まってくれません。平地巡行でもヒラヒラ感はありました。

結果としては、ヒルクライム専用ならオススメします。ゾンダ買うよりコレ買って余ったお金をタイヤやスプロケットに回した方が幸せになれますね。半目、今日のようなライドだと、トータル的にはキシエリの方が楽に走れますね。登り以外は結構、気を遣います。タイヤのせいかも知れませんが…

私は登り専用に組んで頂きましたので満足しています。 (AL22Wだと、もっと安定してくれますかね?)

お客様はヒルクライムに特化されていますのでキンリンのXR200リムは結果的によかったようです。しかしホイールはこれ1本でオールラウンドOKとはなかなかいきません。今回のご注文のように的を絞ったホイールはとても上手なやり方で楽しいホイールと思います。ホイール沼は広くて深くなかなか一度入り込むと抜け出ることはできませんが趣味の世界ですのでいろいろ楽しむのが一番と思います。

2:1組 46mm高カーボンホイールの作製

アルミホイールを2セット、カーボンホイールを1セットと3セットご注文いただきましたお客様よりリピートオーダーのご連絡いただきました。

既に1セットカーボンホイールをご注文いただいていますので今持っておられる2台のフレームに前輪を兼用して後輪2セット用意するという組み合わせです。なかなかうまく考えられました。

お持ちのホイールは前輪46mm高28mm幅、後輪ホイールは56mm高30mm幅です。今度は後輪のリム高を46mm高にして10mm低いホイールで乗り比べるといっておられます。

タイヤも変えて試される予定です。28mm幅と25mm幅のタイヤの違いも比べられる予定です。いろいろ試されたこと教えていただきますのでありがたいです。

16:8ストレイトプルスポークハブ 

リムは右16本左8本のスポークで組みますので2:1組用に別注しています。ハブはバイテックスの16:8ストレイトプルスポーク専用ハブです。

1:1組の場合スポーク長を出すときに計算ソフトは沢山ネットで発表されています。しかし2:1組の専用ソフトは適当のものがありません。このためエクセルで計算しています。

注意点はスポークオフセット値をしっかりとらえることです。

ストレイトプルスポークハブではスポーク長がとてもシビアに反映されます。もちろんこれはJベントでも同じですがハブの計測で間違えやすいのです。スポークオフセット値を正確に測らないとうまくいきません。

組み立ては準備をしっかりとしてしまえばJベントのハブよりも組み立ては楽です。

Jベントもストレイトプルスポークも仮組が終われば後は同じことです。しっかりスポークテンションを揃えることです。

後輪868g
カーボンリムはスポークテンションを均等にするのに適しています

出来上がりは868gです。グラフでわかりますが左右のスポークテンション差が小さく仕上がります。リム剛性が高いので駆動ロスが少ないホイールです。今回はホイール比較の感想も教えていただけると思います。インプレが楽しみです。

35mm高超軽量カーボンホイール作製

リピートオーダーのお客様です。

登りが得意の方で剛性が高く、軽いホイールが欲しいと連絡いただきました。当初はアルミリムでのお話でしたがこんなカーボンリムもありますよと提案しますとトントンと話が進みました。

35mm高28mm幅で357gは軽量です

リムは35mm高28mm幅で350g台の穴なしリムです。リムテープが不要です。以前このブログで紹介したことがあります。このリムはいかがですかということで提案しますとお決めになりました。

ハブはTNIのREVOハブ、スポークはCX-RAYです。私がお勧めするディスクカーボンホイールの定番部品です。

空力面で考えますともう10mm高いほうが空力がよいと思いますが扱いやすいのはこのリムハイトと思います。

特にクルクル回す乗り方の方には相性が良いでしょう。ホイールはとても個性が出るパーツと思います。リム、スポーク、ハブ、ニップルのたった4つの部品で作りますがとても奥深いものとつくづく実感いたします。

仮組に1日かかります。スポークテンションを適正に上げて作りこんでいくのですが日を開けたほうが出来上がりは狂いが出にくいです。テンションを上げた各スポークがなじむといいますか落ち着くようです。時間をあけてなじみだしを行いながら仕上げていきます。トータルの作業時間は6時間ほどですが日を開けていますんで完成には3日かかります。

各スポークのテンションをできるだけ揃えて振れを最小に仕上げて完成です。

前輪629g CX-RAY使用
前輪スポークテンショングラフ
後輪745g CX-RAY使用
後輪スポークテンショングラフ
前後合計1374gのけいりょホイール完成です

前輪629g後輪745g合計1374g

非常に軽量ホイールが完成しました。登りに強いホイールです。

40mm高30mm幅フックレスカーボンリムでディスクホイールの作製

これで3セット目のご注文をいただきました。幅30mm深さ40mmのカーボンリムですが重量は400gを切っています。リムはフックレスタイプでニップル穴はありません。

40mm高30mm幅で395gは軽いです
特殊な形状しています。空力向上のためです
ニップル穴はありません

穴なしリムはテープがいらないので扱いはとても楽です。

フックレスタイヤを使用しますので空気圧は低めです。このため乗り味はとても柔らかくロングライドに適しています。

スポークは高級ホイールの定番スポークCX-RAYを使います。ねばりがあり、リム高のあるホイールにはとてもいいように思います。ホイールには好みがはっきり出ますのでもっと硬いほうが好みならドライブ側を少し太くすることもあります。乗り方次第で変えられるのも手組の良さといえます。ニップルはDTのSquorxProのブラスニップルです。丈夫で安心のニップルです。

SquorxPro ブラスニップル 15mm 丈夫です

ハブはTNIのREVOハブを使いました。ブティックブランドのハブではありませんがコスパの良い優秀ハブです。

このハブの輸入元トライスポーツでは最近品切れになりました。早く再入荷をお願いしたいのですが今の部品不足の状況では難しいようです。私の在庫も少なくなりました。

シマノホームページより引用

ホイールの組み方は前後ともに2クロス組です。シマノ方式で組みます。

スポークテンションはリムメーカーの推奨値が前後ともに120~130kgfです。テンションメーターは校正して使っています。

できるだけスポークテンションを均一にします。簡単そうに見えますが難しいです。当ホイールのウリの一つです。

前輪662g
スポークテンションは均一にします
後輪779g
スポークテンションは均一です

お客様からは3セットご注文いただきました。それぞれ個性がありますので行先に応じて変えられているようです。今回のホイールのインプレと今までのホイールの比較が楽しみです。

46mm高28mm幅カーボンホイール作製

当ブログにご連絡いただきました。顔を合わせての商談ではありませんのでやはりお客様はご心配と思います。ご納得いかれるまでご説明いたします。何度もメールのやりとりをしましてこのホイールに至りました。

当初は前輪46mm後輪56mmで商談が始まりました。当然穴なしリムです。

46と56ではリム幅が違います。ブレーキ、フレームにリムが入るかも気をつけなくてはいけません。リムの重量も違います。使用するタイヤもリム幅が違うので25mmが良いのか28mmなのかも相談しました。スポークもCX-RAY、ウイング21のどちらかにするかといったことを細かく決定していきます。

前輪

46mm高穴なしリム スポーク ウィング21 使用
このデータをお客様にお渡しします

後輪

46mm高穴なしリム スポーク ウィング21 使用

最終的に前後とも46㎜リムで決定されました。仕様が以下の通りです。

リム 46mm高28mm幅 カーボンリム 20・24hニップル穴なし

ハブ ノバテックA291SB 20h F482SB 24h

スポーク ピラー ウィング21

ニップル SquorxPro

ピラー ホームページより

ウィング21はまだまだこれからのスポークとおもいます。しかし性能は素晴らしいです。CX-RAYと比べて12本で4~5g重いです。ほとんど重量は変わらないのですがわずかでも重い分だけ剛性は上がります。空力も形状が比翼型ですのでCX-RAYと比べて数ワットいいようです。ブランド力ではCX-RAYのほうが知られていると思いますがこっちもいいなと徐々に広がって行くと思います。

お客様はウィング21をご存知ですぐに決められました。提案してよかったです。

いつものようにスポークテンションをできるだけ揃えてフレは最小に仕上げています。

そしてなじみだしは十分回数を取ります。テンションが揃っていればほとんど振れは出なくなります。テンションメーターは校正して正しい数値を把握しています。ベテランビルダーでもスポークを握ってわかりません。人の感覚はいい加減なものと思っています。

お客様には出来上がりのデータをお示ししています。やはり安心感が違います。お互いに疑問がないようにしていきたいと思っています。ホイール使用後のインプレが楽しみです。

36mm高のディスクカーボンホイールを作りました

36mm高28mm幅リムを使ってディスクカーボンホイールを作製しました。

前後1496g 穴なしリム使用

何度もこのブログで紹介しています定番リムを使っています。

36mmの高さ28mmの幅は登りに強く空力の援護も得られる用途の広いリムです。平地走りがメインの方はもっとリム高のある方を選ぶのも良いかと思いますが登り優先をメインに考えられる方には良いリムかと思います。

ハブはTNIのREVOハブを使っています。このハブも輸入元のトライスポーツでは今のところ在庫がないそうで私の手持ちだけになってしまいました。コスパの良いハブなので早く再輸入されたらいいなと思います。

スポークはメーカーをミックスしました。前輪はブレーキ側、後輪はドライブ側に少し太いスポークを使います。ホイールメーカーの製品を観察しますとスポークの太さを変えることで剛性アップを行っています。昔から行われてきた手法ですが良いアイデアと思います。

前輪 左ブレーキ側 ウィング21 右非ブレーキ側 サピムCX-RAY

後輪 右ドライブ側 ウィング21 左非ドライブ側 サピムCX-RAY

このようにスポークの太さを変えることで剛性をアップしています。

前輪688g 左ブレーキ側ウィング21 右非ブレーキ側CX-RAY使用 左右2クロス組
後輪 808g 左非ドライブ側CX-RAY 右ドライブ側ウィング21 左右2クロス組

スポークのテンションは出来る限り均一し、振れは最小になるようにします。

ホイール作りの一番大切なところをしっかり押さえることが大切です。

このホイールはブティックブランドの約1/3の価格です。では性能が1/3なのかといいますとそんなことはありません。今までのお客様のインプレが参考になると思います。ご興味ある方はブログよりご連絡ください。

前後1436g 45mm高ディスクカーボンホイールの作製

超軽量カーボンリムを使ったホイールの作製です。

45mm高で387gと軽量リムを使っています。

45mm高28mm幅 387gは超軽量です。

ハブはTNIのBiteハブです。ストレイトプルスポークを使うハブでTNIのホームページで詳細がわかります。DTのスターラチェット方式を採用しています。結構回転音が大きいので好き嫌いが分かれるかもしれませんが存在感は十分あります。

TNI Biteハブ ストレイトプルスポーク使用
TNI Biteハブ 左CX-RAY右エアロコンプ

スポークは前輪ハブにはサピムCX-RAY、後輪左非ドライブ側にCX-RAY右ドライブ側はDTのエアロコンプを使って少し太くして剛性を高めています。

前輪648g
スポークテンションが均一です
後輪788g
スポークテンションが均一です

エアロ効果がある軽量ホイールで、前輪648g後輪788g合計1436gです。

ニップル穴がありません

穴なしリムを使っていますのでリムテープはいりません。チューブレスで使われるときはシーラントが必要です。テープがいらないリムは使ってみると手軽さに驚かれると思います。テープ代金もバカにならないので財布に優しいリムです。

お客様よりインプレが待ち遠しいです。

アルテグラハブで多スポークホイールの作製

ブログより多スポークホイールのご注文をいただきました。世界的なアルミ不足でハブ、リムがなかなかそろわないこの頃ですが運よく部品を在庫していまして話が進みました。

今やなかなか手にれにくいアルテグラハブです。

ハブはディスコンのアルテグラHB6800,FH680032hです。今や市場にはないので貴重品のハブです。手入れさえ良ければ20年以上は十分使えます。リムは消耗品ですので取り換えればいい話です。こんなところがシマノハブが支持されるところです。

リムはキンリンのXR31T/RTです。リム高31mm、後輪はオフセットリムです。後輪スポークテンションの均等化に一役買っています。

リム重量が490g前後ありますので重いと感じますが24mmのワイドリムでこの重さなので軽くはありませんが重いリムでもありません。重量のマイナスを性能ではるかにカバーしている優秀なリムです。空力の援護を得られるので平地では足を休めることが出来ます。

スポークは前輪サピムLaser2.0/1.5/2.0mm、後輪はDTコンペティション2.0/1.8/2.0mmを使っています。ニップルは安全重視でブラスニップルです。

前輪スポークはLaser使用左右3クロス組

Laserは扱いにくいスポークですが中央部が細いため地面からの振動をショックアブソーバーのように和らげてくれます。とても乗り心地が良くなります。32本のスポークですので剛性はスポークが細くてもまず心配いりません。

後輪スポークはコンペティション使用、左右3クロス組

後輪スポークのコンペティションは手組ホイールの王道スポークです。扱いやすく中央部が1.8mmと細いため弾力があり振動にうまく対応してくれます。剛性も十分です。

出来上がりです。スポークテンションには気を付けて作製しています。

前輪845g
スポークテンションはできるだけ均一に
後輪1066g
スポークテンションはできるだけ均一に

完組の少スポークホイールばかりのこの頃です。派手さはありません。見た目が地味なホイールですが高性能です。決して安価なホイールではありませんが実利優先のとても優秀なホイールです。実用の通勤ホイールにも、輪行用のロングライドホイールにも使える多目的な働きをしてくれます。おまけに安心安全のホイールです。