2:1組 46mm高カーボンホイールの作製

アルミホイールを2セット、カーボンホイールを1セットと3セットご注文いただきましたお客様よりリピートオーダーのご連絡いただきました。

既に1セットカーボンホイールをご注文いただいていますので今持っておられる2台のフレームに前輪を兼用して後輪2セット用意するという組み合わせです。なかなかうまく考えられました。

お持ちのホイールは前輪46mm高28mm幅、後輪ホイールは56mm高30mm幅です。今度は後輪のリム高を46mm高にして10mm低いホイールで乗り比べるといっておられます。

タイヤも変えて試される予定です。28mm幅と25mm幅のタイヤの違いも比べられる予定です。いろいろ試されたこと教えていただきますのでありがたいです。

16:8ストレイトプルスポークハブ 

リムは右16本左8本のスポークで組みますので2:1組用に別注しています。ハブはバイテックスの16:8ストレイトプルスポーク専用ハブです。

1:1組の場合スポーク長を出すときに計算ソフトは沢山ネットで発表されています。しかし2:1組の専用ソフトは適当のものがありません。このためエクセルで計算しています。

注意点はスポークオフセット値をしっかりとらえることです。

ストレイトプルスポークハブではスポーク長がとてもシビアに反映されます。もちろんこれはJベントでも同じですがハブの計測で間違えやすいのです。スポークオフセット値を正確に測らないとうまくいきません。

組み立ては準備をしっかりとしてしまえばJベントのハブよりも組み立ては楽です。

Jベントもストレイトプルスポークも仮組が終われば後は同じことです。しっかりスポークテンションを揃えることです。

後輪868g
カーボンリムはスポークテンションを均等にするのに適しています

出来上がりは868gです。グラフでわかりますが左右のスポークテンション差が小さく仕上がります。リム剛性が高いので駆動ロスが少ないホイールです。今回はホイール比較の感想も教えていただけると思います。インプレが楽しみです。

35mm高超軽量カーボンホイール作製

リピートオーダーのお客様です。

登りが得意の方で剛性が高く、軽いホイールが欲しいと連絡いただきました。当初はアルミリムでのお話でしたがこんなカーボンリムもありますよと提案しますとトントンと話が進みました。

35mm高28mm幅で357gは軽量です

リムは35mm高28mm幅で350g台の穴なしリムです。リムテープが不要です。以前このブログで紹介したことがあります。このリムはいかがですかということで提案しますとお決めになりました。

ハブはTNIのREVOハブ、スポークはCX-RAYです。私がお勧めするディスクカーボンホイールの定番部品です。

空力面で考えますともう10mm高いほうが空力がよいと思いますが扱いやすいのはこのリムハイトと思います。

特にクルクル回す乗り方の方には相性が良いでしょう。ホイールはとても個性が出るパーツと思います。リム、スポーク、ハブ、ニップルのたった4つの部品で作りますがとても奥深いものとつくづく実感いたします。

仮組に1日かかります。スポークテンションを適正に上げて作りこんでいくのですが日を開けたほうが出来上がりは狂いが出にくいです。テンションを上げた各スポークがなじむといいますか落ち着くようです。時間をあけてなじみだしを行いながら仕上げていきます。トータルの作業時間は6時間ほどですが日を開けていますんで完成には3日かかります。

各スポークのテンションをできるだけ揃えて振れを最小に仕上げて完成です。

前輪629g CX-RAY使用
前輪スポークテンショングラフ
後輪745g CX-RAY使用
後輪スポークテンショングラフ
前後合計1374gのけいりょホイール完成です

前輪629g後輪745g合計1374g

非常に軽量ホイールが完成しました。登りに強いホイールです。

40mm高30mm幅フックレスカーボンリムでディスクホイールの作製

これで3セット目のご注文をいただきました。幅30mm深さ40mmのカーボンリムですが重量は400gを切っています。リムはフックレスタイプでニップル穴はありません。

40mm高30mm幅で395gは軽いです
特殊な形状しています。空力向上のためです
ニップル穴はありません

穴なしリムはテープがいらないので扱いはとても楽です。

フックレスタイヤを使用しますので空気圧は低めです。このため乗り味はとても柔らかくロングライドに適しています。

スポークは高級ホイールの定番スポークCX-RAYを使います。ねばりがあり、リム高のあるホイールにはとてもいいように思います。ホイールには好みがはっきり出ますのでもっと硬いほうが好みならドライブ側を少し太くすることもあります。乗り方次第で変えられるのも手組の良さといえます。ニップルはDTのSquorxProのブラスニップルです。丈夫で安心のニップルです。

SquorxPro ブラスニップル 15mm 丈夫です

ハブはTNIのREVOハブを使いました。ブティックブランドのハブではありませんがコスパの良い優秀ハブです。

このハブの輸入元トライスポーツでは最近品切れになりました。早く再入荷をお願いしたいのですが今の部品不足の状況では難しいようです。私の在庫も少なくなりました。

シマノホームページより引用

ホイールの組み方は前後ともに2クロス組です。シマノ方式で組みます。

スポークテンションはリムメーカーの推奨値が前後ともに120~130kgfです。テンションメーターは校正して使っています。

できるだけスポークテンションを均一にします。簡単そうに見えますが難しいです。当ホイールのウリの一つです。

前輪662g
スポークテンションは均一にします
後輪779g
スポークテンションは均一です

お客様からは3セットご注文いただきました。それぞれ個性がありますので行先に応じて変えられているようです。今回のホイールのインプレと今までのホイールの比較が楽しみです。

46mm高28mm幅カーボンホイール作製

当ブログにご連絡いただきました。顔を合わせての商談ではありませんのでやはりお客様はご心配と思います。ご納得いかれるまでご説明いたします。何度もメールのやりとりをしましてこのホイールに至りました。

当初は前輪46mm後輪56mmで商談が始まりました。当然穴なしリムです。

46と56ではリム幅が違います。ブレーキ、フレームにリムが入るかも気をつけなくてはいけません。リムの重量も違います。使用するタイヤもリム幅が違うので25mmが良いのか28mmなのかも相談しました。スポークもCX-RAY、ウイング21のどちらかにするかといったことを細かく決定していきます。

前輪

46mm高穴なしリム スポーク ウィング21 使用
このデータをお客様にお渡しします

後輪

46mm高穴なしリム スポーク ウィング21 使用

最終的に前後とも46㎜リムで決定されました。仕様が以下の通りです。

リム 46mm高28mm幅 カーボンリム 20・24hニップル穴なし

ハブ ノバテックA291SB 20h F482SB 24h

スポーク ピラー ウィング21

ニップル SquorxPro

ピラー ホームページより

ウィング21はまだまだこれからのスポークとおもいます。しかし性能は素晴らしいです。CX-RAYと比べて12本で4~5g重いです。ほとんど重量は変わらないのですがわずかでも重い分だけ剛性は上がります。空力も形状が比翼型ですのでCX-RAYと比べて数ワットいいようです。ブランド力ではCX-RAYのほうが知られていると思いますがこっちもいいなと徐々に広がって行くと思います。

お客様はウィング21をご存知ですぐに決められました。提案してよかったです。

いつものようにスポークテンションをできるだけ揃えてフレは最小に仕上げています。

そしてなじみだしは十分回数を取ります。テンションが揃っていればほとんど振れは出なくなります。テンションメーターは校正して正しい数値を把握しています。ベテランビルダーでもスポークを握ってわかりません。人の感覚はいい加減なものと思っています。

お客様には出来上がりのデータをお示ししています。やはり安心感が違います。お互いに疑問がないようにしていきたいと思っています。ホイール使用後のインプレが楽しみです。

36mm高のディスクカーボンホイールを作りました

36mm高28mm幅リムを使ってディスクカーボンホイールを作製しました。

前後1496g 穴なしリム使用

何度もこのブログで紹介しています定番リムを使っています。

36mmの高さ28mmの幅は登りに強く空力の援護も得られる用途の広いリムです。平地走りがメインの方はもっとリム高のある方を選ぶのも良いかと思いますが登り優先をメインに考えられる方には良いリムかと思います。

ハブはTNIのREVOハブを使っています。このハブも輸入元のトライスポーツでは今のところ在庫がないそうで私の手持ちだけになってしまいました。コスパの良いハブなので早く再輸入されたらいいなと思います。

スポークはメーカーをミックスしました。前輪はブレーキ側、後輪はドライブ側に少し太いスポークを使います。ホイールメーカーの製品を観察しますとスポークの太さを変えることで剛性アップを行っています。昔から行われてきた手法ですが良いアイデアと思います。

前輪 左ブレーキ側 ウィング21 右非ブレーキ側 サピムCX-RAY

後輪 右ドライブ側 ウィング21 左非ドライブ側 サピムCX-RAY

このようにスポークの太さを変えることで剛性をアップしています。

前輪688g 左ブレーキ側ウィング21 右非ブレーキ側CX-RAY使用 左右2クロス組
後輪 808g 左非ドライブ側CX-RAY 右ドライブ側ウィング21 左右2クロス組

スポークのテンションは出来る限り均一し、振れは最小になるようにします。

ホイール作りの一番大切なところをしっかり押さえることが大切です。

このホイールはブティックブランドの約1/3の価格です。では性能が1/3なのかといいますとそんなことはありません。今までのお客様のインプレが参考になると思います。ご興味ある方はブログよりご連絡ください。

前後1436g 45mm高ディスクカーボンホイールの作製

超軽量カーボンリムを使ったホイールの作製です。

45mm高で387gと軽量リムを使っています。

45mm高28mm幅 387gは超軽量です。

ハブはTNIのBiteハブです。ストレイトプルスポークを使うハブでTNIのホームページで詳細がわかります。DTのスターラチェット方式を採用しています。結構回転音が大きいので好き嫌いが分かれるかもしれませんが存在感は十分あります。

TNI Biteハブ ストレイトプルスポーク使用
TNI Biteハブ 左CX-RAY右エアロコンプ

スポークは前輪ハブにはサピムCX-RAY、後輪左非ドライブ側にCX-RAY右ドライブ側はDTのエアロコンプを使って少し太くして剛性を高めています。

前輪648g
スポークテンションが均一です
後輪788g
スポークテンションが均一です

エアロ効果がある軽量ホイールで、前輪648g後輪788g合計1436gです。

ニップル穴がありません

穴なしリムを使っていますのでリムテープはいりません。チューブレスで使われるときはシーラントが必要です。テープがいらないリムは使ってみると手軽さに驚かれると思います。テープ代金もバカにならないので財布に優しいリムです。

お客様よりインプレが待ち遠しいです。

アルテグラハブで多スポークホイールの作製

ブログより多スポークホイールのご注文をいただきました。世界的なアルミ不足でハブ、リムがなかなかそろわないこの頃ですが運よく部品を在庫していまして話が進みました。

今やなかなか手にれにくいアルテグラハブです。

ハブはディスコンのアルテグラHB6800,FH680032hです。今や市場にはないので貴重品のハブです。手入れさえ良ければ20年以上は十分使えます。リムは消耗品ですので取り換えればいい話です。こんなところがシマノハブが支持されるところです。

リムはキンリンのXR31T/RTです。リム高31mm、後輪はオフセットリムです。後輪スポークテンションの均等化に一役買っています。

リム重量が490g前後ありますので重いと感じますが24mmのワイドリムでこの重さなので軽くはありませんが重いリムでもありません。重量のマイナスを性能ではるかにカバーしている優秀なリムです。空力の援護を得られるので平地では足を休めることが出来ます。

スポークは前輪サピムLaser2.0/1.5/2.0mm、後輪はDTコンペティション2.0/1.8/2.0mmを使っています。ニップルは安全重視でブラスニップルです。

前輪スポークはLaser使用左右3クロス組

Laserは扱いにくいスポークですが中央部が細いため地面からの振動をショックアブソーバーのように和らげてくれます。とても乗り心地が良くなります。32本のスポークですので剛性はスポークが細くてもまず心配いりません。

後輪スポークはコンペティション使用、左右3クロス組

後輪スポークのコンペティションは手組ホイールの王道スポークです。扱いやすく中央部が1.8mmと細いため弾力があり振動にうまく対応してくれます。剛性も十分です。

出来上がりです。スポークテンションには気を付けて作製しています。

前輪845g
スポークテンションはできるだけ均一に
後輪1066g
スポークテンションはできるだけ均一に

完組の少スポークホイールばかりのこの頃です。派手さはありません。見た目が地味なホイールですが高性能です。決して安価なホイールではありませんが実利優先のとても優秀なホイールです。実用の通勤ホイールにも、輪行用のロングライドホイールにも使える多目的な働きをしてくれます。おまけに安心安全のホイールです。

36mm高ディスクカーボンホイールの作製

36mm高のディスクカーボンホイールのご注文です。一番よく使われる高さです。2本目のカーボンホイール買われる方が注文されるのはこの高さです。46mm高のほうは空力においては有利ですが登りが多い方はやはり2本目にこの高さのリムをご注文されます。

ブティックブランドのホイールと比べますと3セット購入できますのでもう1セットという感じになるのかもしれません。価格は1/3ですが性能は1/3ではありません。いかに宣伝費がたくさん投入され儲けているかを分かっておられる方は実利を先行されます。ただブティックブランドのホイールはセクシーです、これにはどうしても勝てません。当方のホイールは無骨で、簡単に言いますと無印がブランドです。

36mm高28mm幅 ディスクリム

36mm高は定番ホイールになりつつあります。何度もお買い上げいただいていますお客様より連絡いただきました。シマノの新DURAホイールに36mm高が発売されましたので勝負できますねということでした。新DURAを持っておられる方にお貸ししたいものです。

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ホイールの仕様は次の通りです。

リム 36mm高28mm幅 穴なしリム ディスク用24h

ハブ TNI REVOハブ 前後24h

スポーク前輪 サピムCX-RAY

    後輪 左 サピムCX-RAY 右 ピラー ウィング21

ニップル DT SquorxPro ブラス 黒

SquorxPro ニップル

この組み合わせで組んでいます。

最近Duraホイールをさわることがあり後輪右スポークには太いスポークで作られていることをご依頼主にお知らせしました。新しいホイールには左にCX-RAY、右スポークを少し太いウィング21で作る提案をしますと了解いただきました。

右ドライブ側を太くすることで剛性を上げスポークの応力の違いを使ってわずかですがテンションの均衡化を図っています。

スポークを太くすると剛性は上がります。

乗り手にあわせて太さを調整するのが良いと思います。ホイールがガチガチで硬く感じるなら少しスポークを細くするのも一案です。完組ホイールのエントリーモデルはどんな人でも乗れるように頑丈に作られています。重いホイールと嘆かないでスポークを替えるのが良い案と思います。ほとんどの人がホイールは完成品を買うものと考えている人ばかりなのでこのようなことを考えることはないと思いますがとても良いアイデアと思います。

話を本題に戻します。

使用するカーボンリムはニップル穴のないリムを使っています。従ってリムテープは要りません。リムテープは隠れたランニングコストとして結構負担が大きいものです。通常販売されているカーボンリムはリム面に穴があり使用の際リムテープが必ずいります。チューブレス、クリンチャー共にテープはいります。

当ホイールでは穴のないリムを使っています。ホイールを作るのは大変ですが使う立場に立つとこれほど楽なことはありません。リムテープが不要ということは経済的にもプラスです。またリム剛性にも影響しています。強度が増していることは確かです。

ハブはTNIのREVOハブです。DT,クリスキング、インダストリー9など世界的なブランドではありませんがとてもよく回るハブです。超一流の世界を知らないから好きなこと言えるのかもしれませんが今までお納めしましたホイールでハブが回らないというクレームは受けたことがありません。

作製に当たり注意事項はこれです。スポークテンションは均一に、振れは最小に。これしかありません。これを守ればよいホイールが出来上がります。

前輪676g CX-RAY使用
前輪スポークテンショングラフ
後輪 820g 左CX-RAY 右ウィング21 使用
後輪スポークテンショングラフ

前輪676g、後輪820g、前後1496gとディスクホイールとしてはとても軽量です。

グラフが出来上がりのスポークテンションです。均一に仕上げています。

お客様のインプレが楽しみです。

フックレスカーボンホイールの作製

チューブレスカーボンホイールをご依頼いただきました。リピートオーダーのお客様です。

いつも報告しますがt当方の作りをご理解いただいているということですから繰り返してのご注文はありがたいです。

フックレスリムです。

さて、今回は初めてのフックレスカーボンリムです。いままではフックありのリムばかりでしたが恐らくこれからは増えていくと予想されるリムでのご注文です。

タイヤが大きく変わってきました。フックレスタイヤはビードがなくタイヤ面をしっかりリム面に密着させてタイヤをインストールしますので扱いやすくなります。空気圧も下げて乗りますので乗り心地が良くなります。転がり抵抗も良くなると聞いています。

タイヤの選択肢がまだまだ少ないのですがもっと増えてくると思われます。

ENVE リムブレーキ用 フロント20h
ENVE リムブレーキ用 リア 24h

ハブはENVEのリムブレーキ用ハブです。このハブはお持ち込みです。ENVEハブも初めてです。ハブフランジが特殊です。ラジアル組ではスポーク長の計算は楽ですがクロス組になりますと少し難しいです。難しいといいましても通常の計算には変わりありません。ENVEのホームページで出されている数値データには十分再確認が必要です。やはり実測が大切です。

初めてのENVEハブですがお預かりのハブなので失敗はできません。十分注意を払いながら作業を進めました。前輪はラジアル組、後輪は左右2クロス組です。ハブはフランジ幅が広くとられているのでスポークのブレイシングアングルが大きく横剛性がとても高く仕上がります。このハブの特徴です。ベアリングもNTNのLLBベアリングを使用されています。

前輪654g ラジアル組

前輪スポークテンショングラフ
ENVEハブ フロント 20h
後輪 808g 2クロス組
後輪スポークテンショングラフ
後輪 CX-RAY 2クロス組

36mm高のリムでフックレス・ディスクホイールは次のような仕様です。

リム 36mm高28mm幅 前輪20h後輪24h ともにフックレス ニップル穴なし

ハブ ENVE hub リムブレーキ用 

スポーク サピムCX-RAY 黒

ニップル DT SquorxPro ブラス黒

エンヴィハブにフックレスと今回のホイールには2つも初めてのことを経験させていただきました。

やはり初回ホイールでご信頼いただけたことはありがたいことです。作製に関してはスポークテンションをできるだけ均一に、できるだけ振れを最小にすることを念頭に仕上げました。お客様のインプレが楽しみです。

前輪24h後輪28hワイドリムホイールのインプレ

8月にお収めしました24mmワイドリムホイールのインプレをお送りいただきました。今後のホイール選択の参考になると思います。フロント20hリア24hホイールと比べて8本スポークが増えます。40gほど重くなります。この良し悪しは体重次第ですが8本増えることはプラス面のほうが多いと思います。

以下ご連絡いただきましたそのままです。

後輪28h 938g
前輪24h 701g

**様

お世話になります。 **です。

組んでいただいたホイールのインプレが遅くなってしまい、申し訳ありません。

結論から言いますと、大正解でした。

のむラボ1号ホイールからの入れ替えです。

のむラボは全国レベルで人気がありますし、のむラボ1号もとてもいいホイールでした。

装着していきなり、いつもの峠で自己ベストが出たので評判通りと思ったものです。

ですが、昔ながらのナローリム&クリンチャーなので、この度ワイドリム&チューブレス対応のホイールをお願いした次第です。

それともう一台のバイク(こちらがメイン)がワイドリム&チューブレスで、とても良かったので、

セカンドバイクのホイールも同じ仕様にしたかったのもその理由です。

タイヤは、IRC Formula Pro RBCC 25Cにしました。

タイヤ装着も手こずらないでできましたし、フロアポンプですんなりビードが上がりました。

ちなみに、メインバイクのホイールはCLX50でタイヤはスペシャライズド S-Works Turbo RapidAirなのですが、フロアポンプでは全然ビードが上がらず、ブースターポンプを購入しなければなりませんでした。

重量は、ホイール単体ではのむラボ1号のほうが少し軽いですが、チューブが無い分、タイヤ装着時の重量はほとんど同じでした。

最初にお断りしておきますが、このインプレはタイヤの影響が多くを占めていると思います。

「ロードバイクの印象のほとんどはタイヤに起因する」と誰かが言っていましたが、そのとおりだと思います。

走り出した第一ですが、「おおっ!」というほどの走りの滑らかさ、乗り心地の良さでした。

自動車で例えると、軽四と中型車くらいの差がありました。

いままでは、荒れた路面やマンホールを「ゴッゴッ…」と乗り越えていたのが、「コツコツ」に変わり、路面をヌルヌルとなめるような感じで走っていきます。

いままで、マンホールや路上のペイントを避けていたのですが、あまり気にならないレベルになりました。

かと言って、走行抵抗が増えたようには感じません。

空力的には、のむラボ1号はリムハイトが35mmだったせいか、特に差は感じませんでした。

ロードバイクは、乗り味がゴツゴツで、暴れるし、ケツが痛いもの。との固定観念がどこかに飛んでいってしまいました。

「ロードバイクってこんなに快適だったんだ」と感動すら覚え、走るのが楽しくなりました。

また、ご助言通りに少し多めのスポーク数(前輪24H、後輪28H)にしたのも正解でした。

スポークの重量増のデメリットよりも、丈夫でしなやかになるメリットが大きいと思います。

また、不思議なのが同じワイドリム&チューブレスのメインバイクよりも、乗り心地がいいことです。おそらく、リムハイトの高い(50mm)カーボンリムは、縦の剛性が非常に高いのだと思います。

当然、それなりに距離を走っても疲れ方がいままでと全然違います。

最近ではセカンドバイクばかり乗って、メインバイクが寂しがっています。

今年はコロナ禍でレースがほとんど中止になりましたが、来年はこのホイールでヒルクライムレースに出場したいと思っています。

とても良いホイールを作ってくださり、ありがとうございました。

以上

追記

インプレの追加をお送りいただきました。

下りの快適さです。

いつもはびびりながら降りる十三峠の険しい下りでも、安心してブレーキングでき、狙ったラインをトレースできます。

特に、六甲頂上から逆瀬川に下るときに遭遇する魔のデコボコライン(正式な名前は知りません)は、自転車が壊れるのではないかと思うほどの振動なのですが、このホイールになってからはストレスなく通過できるようになりました。

次はどんなホイールをお願いしようかと考え中です。

良いリムが見つかりましたら教えてください。

以上、よろしくお願いします。

今回のリムはキンリンのXR31T/RT 24・28hでした。次にお勧めするならキンリンのXR22T・RT 24・28hですがコスパを考えますと一押しになります。しかし世界中のアルミ不足が影響しましてなかなか手に入らないのが現状です。早く平常に戻って欲しいです。