ホイールのスポークに差し色で赤のスポークを1本入れることがあります。とてもおしゃれな感じがします。しかしスポークはペイント式なので剥げることがあります。このスポークのメンテナンスには 手軽に手に入れることができる 百均のマニュキアでタッチアップすることにしています。

このマニュキアはフレームの傷処理にも結構役立っています。塗料は沢山いりませんのでちょうどいい量で安価です。マニュキアを使っているとは大きな声で言えませんが塗料ということに違いはないのでいいこと聞いたとお客様は喜んでおられます。
ホイール作りの情報&Tips
ホイールのスポークに差し色で赤のスポークを1本入れることがあります。とてもおしゃれな感じがします。しかしスポークはペイント式なので剥げることがあります。このスポークのメンテナンスには 手軽に手に入れることができる 百均のマニュキアでタッチアップすることにしています。
このマニュキアはフレームの傷処理にも結構役立っています。塗料は沢山いりませんのでちょうどいい量で安価です。マニュキアを使っているとは大きな声で言えませんが塗料ということに違いはないのでいいこと聞いたとお客様は喜んでおられます。
日本語で書かれたホイール作りの本はありません。いろいろ当たってみましたがメンテナンス本などで大まかな手順を解説している記事ばかりです。記事としてはいろいろありますがホイール作りだけを解説して本として出版されている日本語の本は知りません。
ホイール作りを始めたころArt of Wheelbuildingという本を見つけました。残念ながら国内では見つけることが出来ませんでした。とても高価な本なので購入をあきらめていましたがPDFファイルで手に入れることが出来ましたので紹介します。無料でした。
1999年の初版ですので20年以上前の出版です。作者はDTSwissのメカニックとして長年活躍された人のようです。
記事の中で使われている部品などはさすがに時代を感じますがホイール作りの基本をしっかりと学べます。今ではほとんどスポークワッシャーを使うことなどありませんがこの本ではスポークワッシャーの有益なところも解説されています。ニップルワッシャーではありません。スポークワッシャーです。リムのたわみから出る駆動ロスを防ぐ方法として有益と知ることが出来ました。
スポークを針金でくくりハンダ付けを行う方法も詳しく解説されています。参考になると思います。私はこのソルダリングに関してはBicycle Wheel作者のJobst Brandtさんを支持していまして効果にはそんなに期待していません。しかしとても詳しく述べておられるのでソルダリングはいいのかもしれません。正直なところ分かりません。いい人にはいい、要らない人にはいらないのでしょう。
日本には世界企業のシマノがありますが自転車のホイールを解説した本は出版されていないのは不思議です。親方のやることをみて覚える徒弟制度的な業界なのかもしれません。今はYouTubeで覚える時代なのかもしれませんが皆さん教えたくないところは上手に隠しています。秘伝のたれは誰も教えてくれません。いろんな本を読んでみるとタレの調合方法はわかってきます。習うより読む、これは意外と上手くなる早道かもしれません。
海外におられる方よりご注文いただきました。インターネットの時代ですので海外でお仕事されていましてもオーダーはできます。最初は驚きました。話を伺いますと年末には帰国されるということでお届は日本のご自宅にお届ということになっています。年末のお休みが終わり次第持ち帰られるようです。
ホイールは軽量リムを使ったチューブラーホイールで何度もお収めしています実績あるホイールです。以下詳細です。
リム 35mm高25mm幅カーボンリム 穴ナシリム前輪20H後輪24H
ハブ ノバテック A291SB 20H F482SB 24H
スポーク 前後ともWing21 黒
ニップル DSN 黒
チューブラーホイールなので穴なしリムにする必要はないと思われますがあえて穴なしにしています。リム面の穴あきより穴がないほうが剛性は高いはずなので作製の難易度は上がりますが穴なしリムにして剛性を上げています。穴アリと穴ナシと差は感じられないかもしれませんが少しでも剛性アップが出来るほうということで穴なしリムを使っています。作りにくさより性能アップを選んでいます。
ハブはブティックブランドのハブではありませんが必要十分な性能を得られるノバテックの軽量ハブを使いました。
スポークはサピムのCX-RAYよりも空力が良い成績を出しているWing21を選択しています。Wing21はCX-RAYよりも剛性があります。これは乗り味に影響しますので柔らかいほうがいい場合はCX-RAYという選択もあります。
ニップルはダブルスクエアのブラスニップルです。アルミニップルを使われる方が多いのですが手組ホイールファンではブラスを使います。アルミとブラスでは20gほどの差があります。ガルバニック腐食や強度の点から考えまして軽量化より安心安全を選んでブラスニップルをお勧めしています。
ホイールの作製ではスポークテンションのバラつき度が重要ポイントです。出来るだけテンションを揃えることを心掛け振れが最小になるようにしています。スポークテンションを優先しています。
ホイールは前輪545g後輪752g合計1297gと非常に軽量に仕上がりました。
お客様は仕事仲間とチームを作られておられるようです。仲間とのライディングで感じられたインプレが楽しみです。
ベテランライダーさんの手作りテンションメーター校正器をご紹介いたします。了解を得ています。
このブログをいつも楽しんでいただいているようです。
ママチャリ用のカーボンホイールを作製しました時にここに注意しないといけませんとアドバイスいただきました。アドバイスはこのようなメールでした。
ママチャリハブとカーボンリムで組まれた投稿ですが、ブレーキは、ローラーブレーキでの運用でしょうか?ローラーブレーキ運用の場合、センター出しは、ローラーブレーキ分の、厚みが、オーバーロックナットディスタンスになると思います。
意味合いがすぐにわかりホイールのセンター出しはねじ止めナット間で行うことで解決できました。読者さんに助けていただきました。気が付かなければそのまま完成しましたとお送りして、取り付けできないとおしかり受けたことと思います。ありがたいことでした。今でも感謝しています。
話を戻します。
この方のテンションメーター校正器をご紹介いたします。今までのテンションメーターに関しての記事を参考にされたようです。テンションメーターのTM-1は正確でないということには驚かれたようです。この写真の校正器を作られました。スイベルラチェットでテンション調整をされています。右のL金具には秤を引っ掻けるだけです。スポークの取り付けにターンバックルを使われています。
木で作られていますのでハイテンションになると撓む気がすると仰っていますが十分実用になっていると思います。上手いこと考えられたなと思いました。
今までに何度か違う方からも写真をお送りいただきました。皆さんうまく工夫されていることが分かります。
新調のエクタープロトンに乗る前に行ったことはシートポストのカットです。必要な長さ以外はカットしました。クロモリロードのアルミシートポストは長い時間ほっておきますと化学反応を起こして固着してしまいます。こうなるとちょっと厄介です。
一度この固着を経験したことがあります。シートポストはどんなことをしても固まったままで動きません。油を差してもだめ、ヒートガンで温めてもだめ、購入したショップに相談してもだめでした。うちではできませんと断られました。最終的にはフレームビルダーの橋口さんに連絡取ってシートポストを抜いていただいたのです。
さすがです、橋口さんは持ち込んだ自転車を逆さにしてサドルを万力に挟んでフレームごとグイと回されたのです。難題を解決できました。こんな方法もあるのかととても新鮮でした。しかし無理にねじるとフレームが狂うこともあります。慎重にしないといけません。この方法でもびくともしない場合はシートポストを細かくのこぎりで切っていくというような方法しかあないようです。この時は何日前からオイルを注しておいたのも良かったようでうまく動いてくれました。一度固着したシートポストはあきらめないといけないかもしれません。固まってしまったらサドルの高さ調整は残念ながらもうできません。大方の自転車屋さんではまず受け付けてくれません。
固着を予防するには定期的にグリスを塗って動かしておくことが必要です。前回の経験がありますので動きが硬くなっても少しの力で回るようにシートポストを短くすることにしました。
クロモリロードに乗られている方はシートポストが動くか確かめたほうがいいです。動いていたらとりあえずグリスを忘れずに塗り、長い場合は必要な長さだけにして切り取るのがいいと思います。一台目のクロモリロードで経験したことが役に立っています。
当ブログでは好評のリムを使ったディスクホイールをご注文いただきました。これで3セットになるリピートオーダーです。今回のホイールは手組ホイールファンでのアルミディスクホイールの定番ホイールにする予定です。
仕様は次の通りです。
リム XR31RT 3mmオフセット 前後ともに24穴
ハブ TNI REVOハブ 24/24
スポーク 前輪 左DTコンペティション2.0/1.8/2.0mm 黒
スポーク 前輪 右ピラーTB2015 黒
スポーク 後輪 左TB2015 2.2/1.5/2.0mm 黒
スポーク 後輪 右DTコンペティション2.0/1.8/2.0mm 黒
ニップル ピラー ダブルスクエア黒
私事ですが同じものをフレームビルダーの橋口さんに作っていただいたエクタープロトンに取り付けています。真っ黒のホイールはカーボンホイールのようですがアルミホイールです。
お客様も1セットキンリンのXR31T/RTで作ったホイールをお持ちですのでリムの良さはすでにご存じです。おまけにこの夏にも違うリムで1セットお作りしていますので出来具合はよくご理解いただいています。
スポークテンションをシッカリと調整しまして納品いたしました。前輪800g後輪923g合計1723gです。アルミでリム高を考えますと軽量の仕上がりです。走るホイールは軽さだけで決まるのではないと お客様は よくご存じの方です。ご感想伺うのが楽しみです。
平易に書かれていると案内書に書かれてありましたので購入しました材料工学の本です。
約20年前に出版されています。中古本ですが結構な値段でした。前のオーナーさんのKateさんの名前が1ページ目に残っていました。一般書ですが教科書的な扱いのようです。Kateさんは大学生だったのかなと想像しています。
自転車とウオークマンという題に魅せられました。ホイール作りに直接には関係ないのですが自転車の歴史から始まり、スポークの腐食を考察されています。勿論20年前のことですのでウオークマンについても研究されていてとても興味深い内容です。今更学生時代に戻るつもりはありませんが自転車は本当に奥が深いものだと感心しています。
スポークについての学術研究書を出版するなんて驚くばかりです。やはりアメリカは凄いなと思います。
こういった本は文学書ではありませんので文章としましては比較的読みやすいといわれています。しかし私にとりましてはヒマラヤ登山のようなものです。ゆっくりと読み込んでいます。興味がある項目だけで十分と思っています。いつ読み終わるかわかりませんがボケ防止にはぴったりです。
表題のようにカーボンホイールのご注文をいただきました。少し宣伝させていただきます。
昨今の円安で自転車部品事情は大きく変わりました。単純に考えまして円が115円から145円に円安に振れた場合約2割の値上がりです。手組ホイールファンのカーボンホイールは部品代で大きく利幅を取ることはしていません。勿論赤字で作り上げることはできませんので昨年の見積もりの価格より1万円ほど値上がりしています。値上がりした部品に手間賃を足したごくごくシンプルな値付けです。手間賃はそのままです。値上がりした部品の価格だけ値上がりしました。確かに値上がりしましたがコストパフォーマンスを考えますとまだまだ安価で高性能だと自負しています。
通販のホイールは安価ですがメンテナンスはどうするのかを考えることが必要です。いくら安価でも機械ものはメンテが必要です。落車でスポークが歪んでも自分で直せる人、もしくはメンテできる人が周りにおられることが大切です。通常自転車屋さんは直してくれません。修理を受けてくれてもとても高価なのは当たり前です。いいとこどりはできないことになっているのが世間のルールです。こんな心配事にもご安心ください。すぐに対応いたします。
今回のご注文もお顔あわせての商談ではありません。今までのお客様とのインプレを参考にされてご注文いただきました。とても勇気のいることですが飛び込んでいただきました。約10万円ものホイールをメールの連絡だけでご注文いただけることにいつもありがたいなと思っています。
長い書き出しになりましたが今回のホイールの内容は以下の通りです。
リム 46mm高28mm幅チューブレス用カーボンリム 前輪20穴後輪24穴
ハブ ノバテック A291SB 20H F482SB 24H
スポーク ピラー Wing21 黒
ニップル SquorxPro 黒
手組ホイールファンのカーボンホイールはレースに出ておられる方々より沢山インプレをいただき高い評価をいただいています。お客様の評価は宝です。
ベテランライダーさんよりホイールの提案をして欲しいとご連絡いただきました。ご自分でもホイールを組まれる方です。お手合わせいただきたいと道場破りにこられた感じで私も少し緊張しました。
提案ホイールはアルミリムで作りました。
リムは国内では販売されていないアルミリムを使いました。いつも買っているセラーさんがオリジナルブランドを作ってはどうかと提案してくれたリムです。24mm高24mm幅オフセットが3.5mmあるリムなのでスポークテンションの左右差は大きく是正できる32穴リムです。
ハブはシマノの105グレードディスクハブ32Hです。
スポークは前輪Laser、後輪左D-light、後輪右TB2018と3種類のスポークを使い分けています。
組み方は前後ともに王道の3クロス組で組みました。
以下,お送りいただきましたインプレです。
ホイールを2ヶ月ほど使用しての感想などフィードバックいたします。
通勤、ツーリング、ポタリングで500kmくらい
山にはあまり行かず、平地メイン
・よく転がる
完成車にもローハイトのホイールがついてきますが
次元が違います。リムの素材の良さと技術力なのでしょう。
・ペダルを強く踏んだ時の懸り具合がとてもよい
一般にローハイトの多スポークホイールはこういった面で
スポーティーさが薄いと言われますが、全くそんなことは
ないです。
固すぎず、僅かにバネ感も感じられぐんぐんスピードが乗っていきます、
流石に最高速度はカーボンのディープリムには及びませんがその差は
せいぜい2〜3km/hといったところで何も問題ないです。
リアが非対称リムで左右のスポークが十分に仕事している
のとスポーク選択が絶妙だったのかもしれません。
・乗り心地
体重もあるため28c(実質30mm)タイヤを装着しているので
基本的に悪くないのですが、それでもカーボンディープと比べて
かなり角が丸いです。通勤時の歩道段差越えなどで重宝しています。
これはローハイトで細め多スポークにした恩恵ですね。
ご提案ありがとうございました。
・重さなど
カーボンホイールの場合とくらべて総重量で+200gくらい
いまのところ全く気になりません。
的確に印象を書いていただきました。及第点をいただけたようです。
多スポークホイールはやはり高速域では空気抵抗が影響するかもしれません。しかしながら乗り心地などほかの評価項目を考えますとやはり利点も大きいです。レースに出るならカーボンホイールを使えばいいわけで日常のロングライドには多スポークホイールはグッドチョイス!です。
ずっと前から新しいロードバイクを作ろうと考えていました。それが 昨年のことです。ENVEのカーボンフォークを購入したことから始まりました。
ディスク用フォークが届いたので予てから考えていましたディスクブレーキの自転車をオーダーすることにしました。良い切っ掛けとなりました。
フレームは前から決めていました。ディスク用フレームはエクタープロトンの橋口さんにお願いすることに決めていました。2台目のエクタープロトンです。時間かかってもいいのでゆっくり部品を集めてからこの夏に注文に伺いました。
大まかには11速のフロントシングルでお願いしました。ENVEフォークを使うことまでは決まっていますので細かい仕様はお任せしました。フレームサイズデータは前回の記録があります。ケーブルはパイプ中に通す作りにしています。部品の組みつけも併せてお願いしました。フレーム完成の連絡をいただいてから集めた部品をお預けして次の連絡を待ちます。
当初から急いでいませんとお願いしていましたので完成まで約半年かかりました。希望通りの作品でした。
新しいエクタープロトンを持ち帰る間際でしたが、恥ずかしそうに出されるサイクルスポーツ1月号を見せていただきました。橋口さんの記事が特集されいます。フレームを早く注文しておいてよかったです。これからは注文しましても時間が何倍もかかると思います。