1317g、超軽量アルミホイールの作製

お客様からは4月にご連絡いただきました。登り用として1250gくらいのアルミホイールをご希望でした。この重量はアルミリムでは難しいことお伝えしました。1350g前後ならできるのでお見積りしました。じっくりといろいろお調べなったようです。ご検討の結果、手組ホイールファンにご注文いただきました。

すでにカーボンホイール、レーシングゼロを持っておられます。使われる目的は登りだけです。軽量のアルミリムにTNIのAL22がありますのでこのリムを使った軽量ホイールを提案しました。

以下詳細です。

リム AL22 前輪20H 後輪24H

ハブ ノバテック A291SB 20H  F482SB 24H

スポーク 前輪TB2015(2.2/1.5/2.0mm)黒

スポーク 後輪左TB20152.2/1.5/2.0mm)黒 右コンペティション(2.0/1.8/2.0mm)黒

ニップル ダブルスクエア 黒

前輪548g
出来るだけスポークテンションを揃えます
後輪769g
出来るだけスポークテンションを揃えます

出来上がりは前輪548g 後輪769g  合計1317g

超軽量アルミホイールです。このホイールで平地を走るとリム高から得られる空力の援護がないため極端な言い方ですがずっとくるくる回し続けないといけません。その代わり登りになりますと軽量を生かして力が発揮できます。高さのないナローリムなので外周部が非常に軽く登りはとても楽で言わば登り専用です。1フレーム2ホイールとよく言われますが、リム高のある平地用のホイールを持っていられる方にはお勧めです。

超軽量カーボンチューブラーホイールの作製

これで3度目のホイールご注文です。超軽量カーボンチューブラーホイールの作製依頼を受けました。リム、ハブはご自分で手配されました。スポークはこちらで用意いたします。

このホイールの作製ではストレイトプルハブなのでスポーク長算出が一番の要です。ハブの計測が正確でないといけません。

ストレイトプルスポークはニップルを回すときにスポークも一緒に回ることがあります。扁平スポークならねじれ防止としてスポークホルダーを使いますが丸スポークの場合スポークホルダーが使えません。プライヤーなどで回転防止をしながらテンションを上げていくことにも注意が必要です。

これらは慣れている人には何でもないことですが難しいといえば難しい。今回のお客様のようにプランだけはご自分で、あとはプロに任せるという方法はうまく考えられたと思います。

たとえが大げさですがある製品を作り上げるのに中小企業の親父がバックアップするドラマのような感じです。以下あくまで個人的な意見です。

自転車の性能ではフレームは大きな要素といわれています。しかし素人では硬い柔らかいまでは感じることが出来ますがそれ以上になりますと難しいです.

その点ホイールは違います。差異がはっきり出ますので面白いです。そのホイールのプランを自分で考えて部品を揃えて製作発注する。組み立ても自分でやればいいのですがこれは結構年季が必要です。このややこしいところを省いてプランを仕上げるという方法はいい方法です。手前味噌になりますがお客様は良いところに目をつけられました。

自分でプランしてホイールを仕上げる、勿論こうしたらどうですかと助言はいたしますのでとても楽しく、時間やお金に於いても経済的です。

出来上がりのホイールです。

前輪539g 
ノバテックハブ使用 左右2クロス組
出来るだけスポークテンションを均一に仕上げました

ONYXピンクハブでホイール作製

ホイール作成を依頼した場合の支払い方法はどうなるでしょうか?というお問い合わせいただきました。銀行振り込みでお願いしています。というお返事からお話は進みました。

お客様よりハブをお送りいただきました。リムはキンリンのXR31T/RTで、スポークはTB2015黒という組み合わせです。

以下詳細です。

リム XR31T/RT 前後ともに32H

ハブ 持ち込みONYXハブ 前後共32H

スポーク TB2015 黒 

ニップル ダブルスクエア 黒

ハブは持ち込みいただきました。ピンクのハブでとても存在感あります。リム、スポークは黒色なのでピンクが差し色になりとても美しく仕上がります。

前輪 105g
後輪 356g

ハブを計測しました。前輪用105g、後輪用356gと重量は決して軽いとはいえませんが回転はとてもなめらかです。重量があるということは丈夫ということでもあります。何事もトレードオフですべてがいいということはありません。また、通常ならラチェットリングに爪がカリカリと当たる音がするのですがこのハブは特殊な構造でそのような音がしません。とても静かに回るハブです。さわってみると作りの良さがよくわかります。とても素晴らしいハブでこれなら欲しいと思います。

スポークは提案を受けていただきました。ピラーのTB2015です。中央部が1.5mmのバテッドスポークを使います。細いスポークは地面からの衝撃を和らげてくれますのでロングライドに適したホイールに仕上がります。

ニップルはダブルスクエアを使っています。ニップルも重要な部品です。ダブルスクエアは前からでも後ろからでもニップルを回すことが出来ますので使いやすいニップルです。

前輪797g
前輪スポークテンショングラフ  バラつき度を出来るだけ小さくします
後輪1042g 重さと性能は別のものです
後輪スポークテンショングラフ 出来るだけバラつき度を小さくします

ホイールは日にちをかけて何度もテンション調整を行います。この点が完組ホイールと違う点です。時間をかけて調整すれば狂いが出にくい。簡単なことですが量産ホイールにはできないことです。いわば職人仕事ですので手間をかけて仕上げています。

マリアローザ・ホイールと呼ばせていただきます

出来上がりのホイールはとても美しいホイールで、マリアローザ・ホイールが出来上がったと喜んでいます。安心できるハブを持っていれば何度も楽しめるのがいいです。

シルバーホイールの作製

神戸のビルダーさんが販売されているホイールと同じようなホイールが欲しいとご連絡いただきました。リムは22mm高のシルバーリムに台湾ハブ、スポークはサピムのRaceという組み合わせのホイールです。

手組ホイールファンでは22mm高のリムはご用意できなく26mm高、31mm高ではご用意出来ますとお返事しますと26mm高で見積依頼があり、ご注文いただきました。

ホイールは下記の仕様です。

リム キンリンXR26T/RT  前後ともに32H

ハブ 前輪 シマノHB-RS400 32H

   後輪 シマノFH-5800 32H

スポーク 前輪 ピラーTB2015 後輪左 TB2015 後輪右TB2018

ニップル ピラー ダブルスクエア シルバー ブラス

前輪813g
前輪スポークテンショングラフ
後輪1044g
後輪スポークテンショングラフ

シルバーリムはなかなか手に入れることが難しいリムです。自転車部品を扱う店ではプレミア価格となっているショップもあります。当方もいつも仕入れるセラーさんに頼んで仕入れたリムです。

シルバーホイールはクロモリフレームによく似あいます。クラシックな自転車にはぴったりのホイールです。今回のリムは26mm高24mm幅と最近のワイドタイヤにも適したリムでクラシックなイメージですが実際はモダンなホイールが出来上がります。リム高がありますので剛性が高いホイールです。

ハブはシマノハブを提案しました。シマノハブはユーザーが育てるハブです。こまめにグリスアップを行いますと20年使われても大丈夫です。リムのほうが先にすり減ってしまうくらい長持ちします。

スポークは中央部が1.5㎜のバテッドスポークを使います。細いスポークは地面からの衝撃を吸収してくれますのでロングライドに適しています。

ニップルはダブルスクエアを使いました。前からでも後ろからでもテンションアップが出来るニップルです。扱いやすいのでお勧めです。難点は手に入れにくいことです。

見た目はクラシック、製品内容はモダンというホイールです。リム剛性が高くスポークテンションを揃えて仕上げていますので踏み込めば反応してくれるホイールです。ロングライドに適した存在感たっぷりのホイールが出来あがりました。

重量は前輪が813g後輪が1044g合計1857gと決して軽くはありません。普通なら敬遠する重量ですがホイール選びで誤解されていることが多いので説明したいと思います。

軽いホイールが欲しいとおっしゃる方が多いのですが軽いから走るという考えは間違いです。勿論軽さは必要な条件ですが軽さよりも剛性と組付けが大切ということを見逃してしまうことが多いようです。剛性の高いリムは凹みにくいです。どんなホイールにも体重がかかるので地面と接している部分は凹んでいます。この凹みの連続で前に進むわけですが剛性が高いと体重による凹みが小さいので駆動ロスが少ない訳です。組みつけが大切なのも同じです。すべてのスポークがロスなく働いてくれるように均一なスポークテンションで組み上げることが必要です。

1500g以下と当初ご希望でしたが出来上がりは1857gです。重量があるのですがこのホイールはよく走ります。理由は剛性高いリムと組みつけの良さです。ホイールは軽いに越したことはありません。しかし軽さ以上に大切なことはリム剛性とスポークテンションです。

お客様はこの説明をご理解いただきました。インプレが楽しみです。

4セット目のホイールをご注文いただきました

アルミホイール、カーボンホイールと何度もリピートいただきましたお客様より今回はワイドリムを使ったカーボンホイールをご注文いただきました。

どうしても自慢話になってしまいますが以下お客様より伺ったお話です。

お客様はいろんなブランドホイールを試してこられて手組ホイールファンにたどり着かれました。以来ホイールは手組ホイールファンにご注文いただいています。

お客様のライド仲間は超高級の自転車、ホイールに乗っておられる方々が多いグループのようです。手組ホイールファンの無印ホイールを取り付けて走ると何処のホイールかと仲間より聞かれるとのことです。そんなグループの中で手組ホイールファンのホイールは頑張って!?います。

関西人はいいものを安く買うことに喜びを感じます。お客様はもともと関西人ですが今は違うところにお住まいです。しかし関西気質は変わりません。お仲間のホイールと比べて1/3の価格で買ったホイールで十分互角に走れていることが楽しいといっていただいています。

無印のホイールですがスポーク調整がよくできていればブティックブランドのホイールと乗り比べても互角とは言いませんが十分楽しめます。高級車に乗るのが楽しい方も沢山おられます。乗ったことがないのですがその気持ちは分からないでもありません。しかしリピーターのお客様は見る目があれば余計なお金を駆けなくても充分楽しめるというお考えです。実際大いに楽しんでおられ、ご友人まで紹介していただきました。

今回ご注文いただきましたホイールは次のようなホイールです。

前輪638g
前輪スポークテンショングラフ
後輪790g
後輪スポークテンショングラフ
リムは迫力あります

リム 30mm幅40mm高 カーボンリム 前後共24h 穴ナシリム フックレス

ハブ ノバテック ストレイトプルハブ前後共24h

スポーク サピムCX-RAY wing21

ニップル DT SquorxPro ブラス 黒

リムにはうねりがあります。ブティックブランドのホイールのようです。フックレスタイプでご注文いただきました。通常のリムと比べて格上のプロ仕様のリムです。当然価格も倍ほどしますがとても軽量です。勿論通常のリムも充分な強度があるのですが軽さが違います。

ハブは量産ハブのノバテックのストレイトプルハブです。ブティックブランドのハブではありませんが性能に関しては必要十分なハブと考えています。しっかりとした材料、部品で作られたハブなら高価なハブと比べて価格差だけの違いがあるのかという見方です。ハブに性能差があるのかもしれませんがその差よりもホイールの作りなどトータルで考えられています。価格も重要な必須条件です。こうしたお考えでご注文いただいています。

スポークは軽くて丈夫で空力のあるサピムのCX-RAYを前輪、後輪左に使い後輪ドライブ側には少し太いwing21で剛性を高めています。

ニップルは目立たない部分でありますが重要な部品です。高価なニップルですが内部に固着防止剤が注入されているSquorxProを使いました。

ホイールの出来栄えはスポークテンションで決まります。しっかりとスポーク調整行いました。お客様のインプレが楽しみです。

3セット目のカーボンホイール作製

リピーターのお客様より3セット目のカーボンホイールをご注文いただきました。

ブランドホイールにはないご自分の乗り方に合ったホイールが出来るということで気に入っていただいています。既成ホイールの1/3の価格も魅力と思います。今回ハブはご自分で手配されて持ち込みされました。

前輪683g
後輪808g
フックレスタイプのリムです

リムは36mm高28mm幅の定番リムを使っていますがフックレスタイプです。フック、フックレスどちらも選べます。出来上がりにはリム入荷にすこし時間が掛かりますが好みのタイヤが使えるホイールが出来上がります。

ハブはご自分で手配されたノバテックハブです。

スポークは粘りがあって軽量、衝撃を吸収してくれるサピムのCX-RAYを指定されました。ロングライドに向いている万能スポークです。

ニップルは少しお高くなりますが内部に固着防止剤が入っているDTのSquorxProニップルのブラスを使います。

メールで相談しながら部品を決めていくのですがもう3回目となりますと簡単に話が進みます。お待ちいただくこと約一ヶ月です。組みあがりにはスポークテンションが均一になるように注意しています。お客様は乗る場面に応じてホイールを選んでおられます。理想的な乗り方です。

スポークの組み替えが終わりました

5月26日に記事にしていますホイールの組み替えが終わりました。

お預かり時点では前輪818g、後輪914gでした。スポークを細くして組み替えた結果前輪は769g、後輪は890gでした。前後共で74gの軽量化が出来ました。軽量化は意味あることですが実際の感覚としましてはそんなに変化はないと思います。しかしロングライドでの疲れ具合は大きく変わると思います。

818gから769gに変わりました
お預かり時点の前輪スポークテンション
組み換え後の前輪  出来るだけスポークテンションを揃えています
914gから890gに変わりました
お預かり時点の後輪スポークテンション
組み換え後の後輪  出来るだけスポークテンションを揃えています

組み換え後の特徴としましてスポークテンションが出来るだけ均一になるように組みあげています。お預かり時と比較しますとよくわかります。

テンションを均一にしていますので駆動効率が良くなったといえます。強弱のあるスポークではスポークは正しく働いていません。僅かな差でも長く乗られると変化はよくわかります。

細いスポークは地面からの衝撃もスポークがショックアブソーバーの働きをしますので乗り味は柔らかくなっています。ロングライドに適したホイールに変化しました。お客様のインプレを聞かせていただきたいものです。

Dura8750後輪ハブのスポーク取り付けは特殊

頂戴しましたDuraホイールの後輪ハブはスポークの取り付けが特殊です。このスポークをどういう風に処理しようか迷っていました。

DURAホイールから取り出したハブ
ハブの構造
上スポークはオリジナル  下スポークは新しくこしらえたスペーサーをいれる予定

単にストレイトプルスポークを入れるだけではぐらつくような作りになっています。オリジナルのスポークはねじを切ったスペーサーが使われています。この小さな部品が問題でした。

どのように処理をすればうまくいくのか考えまして、ハブの穴の部分にスペーサーを入れてみることにしました。穴のサイズを測りスポークが2㎜径なので内径2.5mm外径3.5mm長さ5mmのスペーサーを用意してスポークがぐらつかないようにしました。

当初は外径3.5mmのステンレスパイプを切ってこの小さなスペーサーを用意するつもりでしたが持っている道具では小さな部品を作るのは大変な時間が掛かります。正確なサイズに切れないことが分かり断念しました。このサイズのスペーサーが揃えばうまくいくと思います。

いろいろ調べてみますとこのサイズの既成部品が販売されていることが分かりました。

試し買いでスペーサーを今までは一度にスポーク数20個買ったのですが失敗ばかりしていました。無駄になったスペーサーが40個あります。

上スポークは本来のオリジナル  下スポークは新しくスペーサーで対応しようとしています

0.1mmほどの差で入らないことが2回ありましたので試し買いは1個にすることにしました。今回の部品で3回目です。この小さなスペーサーですが素人の人でも注文できるネット通販は大したものです。僅か1個を注文するのは配達の人に申し訳ないと思いますが、先ずは1個注文して取り付けてみます。果たしてうまくいきました。

着々と進んでいます。ハブの処理がうまくいきそうです。リムは今注文していますので届くのを待つだけです。6月中には出来上がる予定です。

刻印のないCX-SPRINT

写真では少しわかりにくいのですがスポークのメーカーは「これは自社製品です」ということでスポークに刻印を打っています。刻印はいろんな位置に打たれています。スポークの頭に多いのですがサピムスポークは頭のすぐ下の部分にsapimと刻印が打たれています。

サピムの刻印があります

ホイール作製にサピムのCX-RAYとCX-SPRINTを左右に使ってほしいとご依頼受けたことがあります。スポークは通常こちらで用意するのですがこのお客様はスポークサイズを聞いてこられてご用意されました。このやり方は普段はやらないのですが何度もご注文いただいている方なので例外ですがお受けしました。

すべて持ち込みのご注文です。こちらでご用意する部品は高いので組み立てだけやってほしいということかも知れません。こんなことは頻繁にあるわけでもありませんので注文を受け付けしました。届きました部品はとても立派な部品でした。ハブ、リム、スポーク、一流品です。

スポークを確認しましたところ届きましたCX-SPRINTには刻印(残念ながら写真には残していいません)がありません。スポークに刻印がないですとお客様にお伝えしますと確認しますと買った店に聞かれたようです。そのお店では仕入れはちゃんとした国内代理店から仕入れていますと返事があったようです。

ホイールご注文のお客様にはサピム刻印がないサピムスポークは初めてですと申し上げました。ホイールはお納めしましたがなんとなくすっきりしません。

最近このお客様と同じ国内代理店経由で同じサピムCX-SPRINTスポークを買われた方に聞いてみたのですがサピムの刻印はありました。同じ国内代理店経由ということです。

これはおかしい話でなお一層もやもやします。お客様が購入したお店が嘘ついていいるのか?CX-SPRINTは本物だったのか?疑問が残りますが出来上がりましたホイールはしっかりしたものです。刻印は、まあ、どうでもいいといえばどうでもいいのですが後味が悪い感じです。

ホイールの組み替え依頼、見た目ではわかりません

何度もホイールのご注文いただきましたお客様よりご連絡いただきました。地元の自転車屋さんで注文したホイールですが2年ほど使っていないホイールがあり、スポークを交換して乗り味を柔らかくしてほしいとご希望されました。

前輪 DT 350ハブ RR411リム DTコンペティション使用
後輪 DT 240ハブ RR411リム コンペティション使用

お送りいただきましたホイールです。見た目はきれいでとても良い部品を使っておられます。よく回りそうな雰囲気です。他所様が作られたホイールをあれこれ批判するのは失礼なことですがお客様にはっきりと申し上げました。

前輪 スポークテンションのバラつきが大きい=振れが出やすい
後輪 スポークテンションのバラつきが大きい=スポークがしっかりと働いていない

とても出来が悪いホイールです。グラフをお示ししますとお客様様もお認めなられました。スポークがしっかりと張られていないため駆動ロスが大きく出るようです。振れが出やすくスピードが伸びないホイールです。これは見た目では分かりません。

地元では有名なビルダーさんが作られたそうですが実際は大したことがなかったようです。注文する側としましては分からないことばっかりでなかなかこうしてほしいと言えるものではありません。長年経験ある自転車屋さんがいう言葉には重みがあります。ましてや選手であった場合など反論なんてとんでもないと思います。こうですよ!と言い切られたら次の言葉が出てこないものです。

結局自分で勉強して試すしかないようです。このようなことを言うのはおこがましいと思いますがいろいろ乗ってみて比較するしかありません。

レーシングゼロはとても良いホイールですが剛性が高いので乗る人を選びます。少し柔らかいゾンダのほうが乗りやすいかもしれません。しかしゾンダは力のある人には頼りないかもしれません。低価格グレードのシマノホイールはよく走るのに正しく評価されていないようです。安いというイメージで損をしているのかもしれません。しっかりした部品を使っているのに値段なりの調整なのでパフォーマンスを引き出すにはスポークの再調整が必要です。 手組ホイールは誂えなのでお客様に合ったホイールが出来るのですがホイールの出来栄えはビルダーの腕で決まります。

写真のホイールの出来上がりが今一つであったので手組ホイールファンに心配ながらもご連絡いただいたと思っています。最初は大丈夫かなと思われたのに違いありません。お金で済む話と、勇気を出してご連絡いただきましたことにありがたいと思っています。リピーターのお客様になっていただきました。

どうしても自慢話になってしまうのですがいろんな方からお声がかかるように励みたいと思います。