マビックリムA1022でディスクホイール作製

お客様からリム、ハブをお送りいただきスポークはこちらでご用意するというご注文です。

リム 前後ともに マビックA1022 Disc 32H

484g マビック A1022Disc 32H 

ハブ 前輪 シャッタープレシジョンPL―7 シルバー 32h

シャッタープレシジョン ダイナモハブ

ハブ 後輪 ホワイトインダストリー CLD シルバー 32H

272g ホワイトインダストリー後輪ハブ

とても豪華な部品をお送りいただきました。

スポークはピラーのトリプルバテッドTB2015(2.2/1.5/2.0mm)、ニップルはダブルスクエアを提案しました。

前輪ハブはダイナモハブ、後輪はホワイトインダストリーのCLDハブと通常なかなか思いつかない組み合わせです。リムはマビックのディスクリムA1022を使います。

A1022ディスクリムはフックレスでオフセットリムです

この小さな印がオフセットリムということを示しています アイレットでスポーク穴を強化されています

最初は気が付かなかったのですがこのディスクリムはフックレスです。アルミリムのフックレスは初めてで驚きました。チューブレスタイヤ用として作られています。マビックのホームページを見てからリムをじっくりと観察しました。重量は470gの軽量リム(実際は重量483g)でした。各スポーク穴にはシングルアイレットがあり穴を強化されています。ホームページには書かれていなかったのですがリムはオフセットリムです。リム穴の位置がセンターではありません。これには注意が必要です。一ヶ所リムには小さくディスクの向きがマークされています。これがオフセットですよということを知らせています。慣れたビルダーさんなら何の問題もありませんが見落とすと正しくホイールを組み上げることが出来ません。やはり基本的なこととして穴位置を正確に観察することが大切です。

バテッドスポークを使うことでスポークの持つ弾力性がホイールの軽量化と剛性を補完してくれます。太いスポークを使わないでもバテッドスポークのばね性が力を逃がしてくれます。軽くて強度の高いホイールを組み上げる方法として有効です。

ホイールを作りだした頃は2mmの丸スポークを使っていました。このほうが剛性は上がると思っていましたが中央部が細いバテッドスポークを使っても強度は維持出来るということが分かりどんどん使うスポークが細くなりました。今では1.5㎜のスポークがメインになっています。このスポークはねじれ易いので扱いが難しいのですが、軽量化という得るものも大きいのでお勧めです。難点は価格です。CX-RAYほどの高価なスポークではありませんがストレートスポークよりは高価です。しかしCX-RAYの1/3の価格ですので細いバテッドスポークは有益です。

シャッタープレシジョンのダイナモハブは軽量ながら出力は大きいにので大きなライトが使えます。配線に工夫をすればライトを増やすことも可能です。手前味噌ですがこのハブは使っているので利点がよくわかります。

後輪ハブはホワイトインダストリーのCLDハブです。とても美しいハブです。ハブのセンターオフセット値が小さいので構造的にも左スポークテンションが高いホイールを作ることが出来ます。長く使えるものとして購入されるのは良いかと思います。

マビック A1022リム使用 前後ともに32H
前輪 1067g ダイナモハブ使用
後輪952g ホワイトインダストリーCLDハブ

出来上がりましたホイールです。中心部がシルバーで存在感たっぷりです。各スポークのテンションを出来るだけ均一になるように作っています。前輪がダイナモハブなので電池を気にしなくてもライトがつき、細いスポークが32本あるので乗り味は柔らかいホイールです。ロングライドにぴったりです。レース用とは違った方向のホイールとして素晴らしいと思います。ご注文いただきましたお客様に拍手!です。

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