2年前にピストホイールのご注文をいただきましたお客様から再度ピストホイールの注文をいただきました。リムとハブはお客様より持ち込みです。
スポークを選ぶ基準は体重と乗り方で太さを決めていきます。
今回のスポークは中央部が1.8㎜のバテッドスポークを選択しています。中央部が叩いてありますのでストレートスポークよりもねばりがあります。このねばりがショックアブソーバーの働きをしますのでよい選択です。
ハブはノバテックのトラックハブです。穴数は前輪20後輪24の一般的なロードホイールと変わりません。このためリムの選択肢は多いと思います。送られてきましたリムはDTのRR411リムです。このリムはジョイントが溶接でニップルとワッシャーがセットになっていますので割安感はあります。チューブレスホイールとしても使えますのでとても良いリムと思います。
前輪はラジアル組、後輪は左右2クロス組のJIS組です。今回のシングルフリーの場合後輪スポークは左右同じ長さなので左右のスポークは同じテンションです。左右差のないホイールは駆動ロスが少ないホイールが出来上がります。踏み込んだ力はロスが少なくダイレクトに伝わるホイールです。これがピストにはまり込んでしまうと止められない理由と伺っています。
お客様は自転車をすべてご自分で組み立てされます。ホイール組めるショップが沢山ありますがホイールは手組ホイールファンに任せようといっていただけるのが嬉しいです。
先にお納めしましたホイールは32Hのシルバーホイールで今回は前輪20後輪24の少スポークで作製しています。この2種類の乗り心地の違いを教えていただけますのがとても楽しみです。