ホイールを何度もご注文いただきましたお客様の紹介ということでご連絡いただきました。
ボントレガーホイールのスポーク替えを行いましたお客様のご注文です。ご紹介いただいたお客様のご注文なのでこちらのこともある程度分かっておられます。すんなりとお話は進みました。
体重、乗り方などお好みをお聞かせいただき2,3案を出してプランを決めていきます。メールでやり取りするのですがご質問もいただきます。こんな時はどうなりますか?というようなことの連続です。お客様、ビルダー共に楽しい時間を得ることが出来ます。
詳細は次の通りです。
リム 46mm高28mm幅 穴ナシカーボンリム 前輪24h 後輪28h
ハブ ミケ プリマート 前輪24h 後輪28h
スポーク wing21 黒
ニップル SquorxPro ブラス 黒
前輪は2クロス組、後輪は3クロス組で組みます。通常では前輪にはラジアル組が多いのですが横剛性の高いクロス組にしています。
リムの入荷には少し時間が掛かりますが別注なので市松模様の柄にしています。ブレーキ面はオプションで強化タイプにしています。このためリムには方向性があります。
ミケハブの特徴は使用のベアリングが大きいことです。重量は前後で約430gありますので軽いハブではありません。台湾の軽量ハブと比べますと130gほど重くなります。ハブ選択には軽さを取るか丈夫さを取るかですが、この判断は乗られる人の体重で決められるのが良いかと思います。
スポークはピラーのwing21です。形状が飛行機の翼の形をしているので風洞実験では扁平スポークより空力では数ワット成績がいいといわれています。サピムのCX-RAYよりほんの少し重いので剛性はwing21のほうが高いようです。少スポークで作り上げるホイールの場合スポークの重量、本数が大きく性能に影響します。確かにサピムのCX-RAYは万能スポークで高級ホイールにはよく使われていますがサピムCX-RAY一択ではありません。スポークの選択は意外と難しいです。
ニップルはDTのSquorxPro ブラスです。ねじ中に固着防止剤が注入されていますので安心です。高価なニップルですがそれだけのものはあります。
組み方で後輪28穴3クロス組はスポークの角度が接線になりますので駆動効率はいいといわれています。前後ともにクロス組はクラシック感があり見た目にも特別感を感じます。
乗り手のパワーをしっかり伝え、空力が良いホイールが出来上がりました。インプレが楽しみです。