格安アルミホイールの分解

また格安ホイールを分解しましたので記事にします。

安価なホイールですが見た目は良い

Wiggleのリムブレーキ・アルミホイール(前輪840g後輪1144g)を解体して調べました。

前輪840g
後輪1144g

Wiggleでの評価は割れています。コスパがいいという評価、買ってがっかりという評価です。総じていい評価ですがマイナス点をつける人はとてもひどい評価をつけています。

さて本当はどうなんでしょう。 私はこのホイールは走るホイールと思っています。ただし場所を選びます。

個々の部品重量を計測しました。

今まで扱ったリムで一番重いリムです

リム① 30mm高22mm幅 599g

この重量は強烈です しかし悪でもありません

リム② 30mm高22mm幅 594g

リムは非常に重いリムでした。

この重量なら合格です

ハブ前輪用 74g

シマノハブとほぼ同じ

ハブ後輪用 350g

ハブは重いハブですがシマノハブと比べますとほぼ同じくらいです。シマノはカップアンドコーン、こちらはシールドベアリングです。手間いらずのハブです。

7gスポークと呼んでいます

スポーク前輪 2mmストレートスポーク20本 140g

7gスポーク

スポーク後輪 2mmストレートスポーク24本 171g

重いスポークです。剛性はありますが弾性が少ないので改良点が多いスポークです。

ブラスニップルは1個1gのようです

ニップル 44個 43g

アルミにすれば30gほど軽量化できます。しかし丈夫さを考えますとブラスです。

今回のホイールの目立つところは価格と重量です。どの部品も重いです。これはある程度仕方のないことです。まず、価格的な問題です。低価格で販売するには安い部品が必要です。乗る人が特定されていませんので体重の重い人にも十分耐えられることを考えられているのでしょう。

最近は安価なホイールばかり分解しています。以前の記事を参考にしていただくといいのですが、このホイールを改善するにはスポークを細いスポークにすることが安価で良い方法と思います。100gは軽くなります。

重量のあるリムは一般には嫌われます。しかしアルミリムの場合、軽いリムは剛性が足りないということが考えられます。一概には言えませんがアルミの場合軽さと剛性が比例しないようです。

リムの重量は大切なことです。一般には軽いリムが良いとされますが力のあるライダーは剛性を重視します。軽さより剛性です。体重がかかった時、この約600gあるリムは地面に接している部分の変形は少ないと予想します。リムの変形が少ないリムは加速すればよく走ります。軽さは正義といいますが決してそうでもないところにホイールの面白さがあります。

ホイールは体重でスポークを選択しています。乗り味を柔らかくするなら細いスポークを選ぶということを実践してきました。最近のことですがバテッドスポークにはリムの変形を軽減する働きをするということを論理的に証明している博士がおられることを知り、バテッドスポークが有益であることがよくわかりました。

簡単に言いますと2㎜のストレートスポークを使っている安価なホイールは細いバテッドスポークに取り換えることで剛性を維持して乗り味を変えることが出来ます。ただ体重の制限はあります。

いろいろホイールを調べてみますとDURAハブを使って2mmのスポークを使えば最強のホイールが出来ると教えてくれる自転車屋さんを信じていけないことも分かりました。スポークを握ればテンションの具合が分かるという人の感覚も怪しいようです。高価な部品を使えば良く走るということも疑ってみるべきです。ホイールは難しいですが奥深いです。

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