いつもロードバイクに乗ると200kmほど走るという方よりご連絡いただきました。
ガンガンとクランクを回して頑張るという乗り方ではありません。お知らせいただきました感じではゆっくり景色を見ながらロードバイクを楽しむ乗り方のようです。
ロングライドに耐えて長時間の乗りでも疲れにくいチューブラーホイールをご希望されました。このため今までのブログ記事に紹介してきましたチューブラーでの多スポークホイールを提案しました。
提案しましたホイールは下記の組み合わせです。
リム TNI cx22 前輪28h後輪32h
ハブ バイテックス 軽量ハブ
スポーク 前輪ピラーTB2015 後輪サピム Race
ニップル ピラーブラスDSN シルバー
予定重量は1510g前後になります。リムは400gほどでとても軽量です。外周部が軽く総重量も1500g前後となりますと登りに強いホイールに仕上がります。ロングライドで山道があっても比較的楽に走れるのではないかと思います。
細いスポークを使っていますが数が前後で64本ありますので剛性はしっかり得ることが出来ます。スポークが同じグラム数で剛性が同じでも太いスポークを使ってスポーク数を少なくするよりも細いスポークを沢山使うほうが足に優しいホイールに仕上がります。
中央部が細いスポークは地面からの振動を吸収してくれます。ショックアブソーバーの働きをしますのでガツンとくる突き上げは和らげてくれます。ロングライドにぴったりのホイールに仕上がります。
チューブラーホイールはクリンチャーホイールのようにスポークのテンションダウンをほとんど起こしません。タイヤのビードが影響してスポークのテンションダウンが起こりますが、チューブラータイヤにはビードがありませんのでリムを締め付けません。このためホイールはタイヤインストール後も同じスポークテンションを維持できます。ホイールの性能が大きく変わらないのでとても有利な方式です。
ではデメリットをいいますとタイヤ運用が少し面倒なことです。チューブラーテープを使いますと難しいことはありませんが接着剤で運用の場合は少し時間が掛かります。ロングライドではバンク処理はとても面倒です。
出来上がりホイールです。
前輪655g後輪869g合計1524gでした。
外周部がとても軽いのでとても楽に回せます。疲れにくロングライドにぴったりのホイールに仕上がりました。
今やアルミチューブラーホイールは手組ホイールでしか手に入らないホイールとなっています。タイヤ運用としては伝統的な方式ですが転がり抵抗が少ないメリットの多い方式でもあります。チューブラーホイールはプロ、ハイアマチュア用の高級カーボンホイールだけしか手に入らないのが現状ですがいいところが沢山あるホイールです。タイヤの扱いに慣れればとても使って楽しいホイールです。
今回初めてのチューブラーホイール使ってみたいということでご注文いただきましたがもっと注目されてもいいのではないでしょうか。 乗られたご感想を聞かせていただくのが楽しみです。