先日、銀輪ホイールのご依頼をいただきましたオーナー様の奥様が所有のホイール調整を依頼されました。
ホイールは次の仕様です。


リム マビックリム
スポーク DTチャンピオン 2.0mmストレート
ハブ シマノ前HB5800 後FH5800
ニップル ブラス シルバー
前輪 858g 後輪1065g 前後1923g
このホイールはユーザー様のご友人が組まれたホイールとのことです。
前輪の振れは±0.2mmの振れでした。とても優秀です。きれいに回ります。
軽いホイールではありませんが見た目はほとんど振れていないクラシックなクロモリロードにはぴったりのスタイルです。
ただ奥様は踏んだ時にスピードに伸びがないホイールというご不満をお持ちです。
さて、スポークテンションを調べました。下図のグラフが分かりやすいと思います。

前輪 左67.8kgf スポークテンションばらつき25.7%
右64.0kgf スポークテンションばらつき15.7%

後輪 左40.9kgf スポークテンションばらつき40.8%
右101.8kgf スポークテンションばらつき23.0%
となります。総じてとても緩い仕上がりです。しかもスポークテンションのバラつきが大きく目立ちます。振れは全くないのにとても残念な仕上がりです。
修正しました。


今まで何回もテンションのバラつきを記事にしてきました。今回も同じ説明の繰り返しになってしまします。
見た目ではホイールの良し悪しはわかりません。きれいに車輪は回っていてもパフォーマンスは全く違います。理由は各スポークテンションばらつきにあります。
スポークテンションがばらついていますとクランクを回して発生した力が各スポークに伝わるまではどのスポークにも同じ力が伝わりますが車輪を回す力はバラバラのスポークで駆動ロスが生じます。スポークの張りは揃っていないといけません。
オーナー様が踏み込んでも伸びないとおっしゃるのはリムの剛性が大きく影響しますがスポークの張りが不揃いなのも原因の一つと思われます。
スポークテンションの均一化調整はお金のかからないグレードアップになるのではないでしょうか。ただし経験が必要なのでハードルが高いのが難点です。