少スポークホイール、つまりフロント/リアを16/20とか20/24など少ないスポークで空力を考慮したホイールが主流となっています。
10速、11速とハブオフセットが増えると左スポークテンションが構造的に強く張れなくなってきます。このマイナス点を補うには右スポークテンションを高くすることで左テンションを相対して上げる方法が考えられます。
この少スポークホイールを作る際にスポークをハイテンションでリムを引っ張って作りますがこの際注意しないといけないことはハイテンションではリムを傷めやすいことです。
リムホールに直接ニップルを通すよりワッシャーを使うことでリムホールのひずみを防ぐことができます。
通常リムの厚みは約2mmくらいです。この位置に120kgf以上のスポークテンションを上げるとやはりリムに無理な力が掛かり変形したりするのです。ワッシャーを使うことでリム面を強化します。スポークをもっとハイテンションに上げてもワッシャーでリムを守ることができるのです。
20枚で数グラムです。私は2枚重ねで使うこともあります。少し手間でも効果は大きいです。すぐに効果はわかりませんが時間がたつと使ってよかったとわかります。
価格的にも非常に安価です。
案外知られていないテクニックと思います。お勧めします。
海外のセラーより取り寄せたスタンダードワッシャー、400枚で5000円。高い買い物でした。
国内で使用ニップルに合うと思って工具店で買ったワッシャー。100枚200円ほど。これでいいと思っています。十分役目は果たします。