2クロス3クロスホイールのスポークテンションを考える②

下記のオフセットリムを使ってホイールを作ることも考えました。

 

キンリンXR31RT ERD 580mm 3mmオフセット

 

シマノ FH6700 24h 左右PCD 44/45mm 左CTF38.2mm右18.7mm

 

右2クロス左2クロスでスポーク長を計算します。

結果はこうです。

左 280.1mm 右 278.2mm

 

後輪スポークテンションは下記の式で左右均衡します。

リムのスポークホールが3mmずれるということはハブのセンターが3mmずれると考えます。

左テンション=右テンション*(18.7+3)/(38.2-3)*(280.1/278.2)

=右テンション*(21.7/35.2)*(280.1/278.2)

右テンションを100としますと

100*0.616*1.007=62.0

左は62.0で均衡します。

 

通常のノーマルリムで2/3クロスの場合

 

左を3クロスでスポーク長を出しますと

左 291.6mm 右 278mm

 

後輪スポークテンションは下記の式で左右均衡します。

左テンション=右テンション*(18.7/38.2)*(291.6/278)

右テンションを100としますと

100*0.489*1.049=51.3

左は51.3で均衡します。

 

10.7%違います。あくまで理論上の話です。

 

3mmオフセットのリムを使うと2クロス/3クロスなどのスポークの組み方を工夫しなくても約10%左のテンションを高めることができます。

 

シマノホイール一番下位のホイールでもオフセットリムを使っています。低コストで高いパフォーマンスを得るにはオフセットリムを使うことがベストの方法と考えられます。

他に2:1組などがありますがこの場合ハブは専用ハブが必要です。

いろいろ手組されている方のブログにはヨンロクと書かれています。なるほど左右2クロスで組むより2%左テンションが上がるのですが劇的にホイールのパフォーマンスが向上すると期待してはいけないと思います。

オフセットリムを使えばいい話です。

 

 

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