ディスクブレーキホイールを組みました。ホイール前後で1911gです。
一見重いホイールですがハブが重いだけです。
仕様は以下の通りです。
シマノハブ105シリーズのディスクブレーキ用のハブを使います。
フロントHB-R7070 リアFH-R7070
リムはTNIリム AL22Wディスク用、スポークはDTコンペティション黒を使います。
リム重量は440gですので外周部が軽く剛性の高いホイールに仕上がります。
ハブの計測から始めます。データを残しておけば次の作製にも生かせます。スポーク長はwheelproとDTのspokecalculatorを使って確認しています。基本の計算式は同じと思いますがスポーク伸び率の計算が違うようで全く同じの結果とはなりません。あとは経験で判断しています。
組み方の注意事項で前輪は逆イタリアン、後輪はJIS組で組むことを推薦しています。シマノのディーラーマニュアルにアクセスするとわかりやすく解説されています。自分で調べないとダメですが調べ方がわかるととても有益な解説です。
シマノディーラーマニュアルより
私の振れ取り台はパークツールのTS2.2ですので通常のリムブレーキ用です。ディスクハブはうまくマウントできません。
パークツールの専用アダプターがあれば簡単ですが高価なのでミノウラの12/15mmスルーアクスル用クイックを使うことにします。ホイール作りに使えればいいだけなので安いほうにしています。アダプター金具だけを使い、これに6mmの棒ねじを用意して使っています。このようにディスク用の補助金具は必要です。
いずれにしましてもいろいろやり方があると思います。いい方法があればシェアしたいです。
シマノのディスク用ハブは前輪、後輪ともセンターはオフセットしています。このためオフセットリムを使うことで左右のスポークテンションが是正することができます。
後輪のみオフセットリムを使う人がいますが前後輪ともにハブセンターはオフセットしていますので前後ともにオフセットリムを使うほうが左右スポークテンションの差を少なくできます。
リムのブレーキ面がないということはとてもきれいなホイールに仕上がります。美しいホイールはいいですね。
ホイール自体の重量はディスクの重量がはいりますので非常に重くなります。しかしこの重量は中心部の重量ですので回転にはほぼ影響がありません。
ディスクブレーキが引き起こすストレスから耐えるようにスポークの本数は増えます。ホイールは重くなるのですがブレーキに対する信頼度は増します。また前輪後輪ともにオフセットリムを使っていますので左右のスポークテンション差が小さくなり駆動ロスが少ないホイールが出来上がります。これはとても重要なポイントです。
前輪
後輪ともに約70:100の比率
まだ先の話と思うのですがいずれロードのほうもマウンテンバイクと同じようにディスクホイールが主流になっていくのでしょう。しかしもう少し規格が統一取れたらもっといいのにと思っています。