ホイールの作製依頼されました

今持っておられるリムを使ってホイールを作ってほしいと依頼を受けました。

前輪20h、後輪24hの軽量リムです。キンリンのリムと思われますがよくわかりません。

ハブ、スポーク、ニップルの選定をこちらで提案いたしまして最後にお客様が納得して決めていただくという方法で見積をいたしました。

 

私のブログからコメント欄より連絡いただきました。アドレスを教えていただき当方より連絡取り話を進めました。私がこのブログの管理者ですので安心していただけます。

 

ビジネスのことですからお互いに納得しないといけません。私の提案ホイールについては詳しく説明いたしました。ホイール作りについては詳しい方でこういう理由でと説明しますとすぐに同意いただきました。

送っていただいたリムが届きましてからはERDを計測しスポーク長をだしてスポークをカットという手順です。

出来上がりました。

部品の届くのが遅くなり少しお客様にご迷惑かけましたがしっかりいいホイールが出来上がりました。

テンショングラフ、スポーク長のデータをつけてお届けしました。

ノバテックのハブを買いました

ノバテックのハブを購入しました。写真右がその品物です。左がいつも買っているセラーからの品物です。価格的にはほぼ同じです。

品物は同じものですが右はシールが貼られてノバテックとわかるようになっています。パッケージも高級感あります。

左はブランドが分かりません。ビニール袋入りです。

右製品が届いたときはなにか高級な感じがしていいホイールが出来そうと思いました。

左は前から買っているので何も感じません。

面白いものです。

これは私の感覚ですので人によって違うと思います。

パッケージによって受け取り方が違うものですね。

このノバテックですが、左のビニール袋に入っている方が製品的にはアンチバイトガードがフリーについていますのでこちらの方が高級です。しかし製品から受ける印象は普通のハブという印象です。

買い手は

見た目に惑わされない+見る目を養う

売り手は

いい製品+見た目が大切

今回痛感しました。

ホイール談義をしました

前回紹介しましたプロショップの店長さんとホイール談義をしました。

この方のロードバイク、普段の練習用らしいですが10速のホイールでした。

 

11速ではないのですねと尋ねますとこれで十分です、との事。

 

11速のギア、全部使わないでしょう?それに10速の方がハブのオフセットの関係から11速よりも左のスポークテンションが高いし、古い型ですけれどスポークの張りはこちらの方がテンション差は少ないですよ。勿論11速も使いますが普段はこれがいいです。

 

店の隅に手組チューブラーの前輪が置いてありました。チューブラーが好きなんですと言われました。まだまだチューブラー派は沢山おられます。チューブラー好きとしてはうれしいですね。

 

ハブはDURA、芯棒をチタンに替えているとの事。違いが分かりますかと尋ねるとわかりません、でも気分なんです、気分で早くなるのです。はあ~、そういうものなんですね。

キンリンのTB25シルバーのリムで36穴を1穴飛ばし、18ホールで組まれていました。スポークは星の#15スターブライトです。ニップルはブラスでした。

 

スポークの事を聞きますとスターブライトはいいですよ、別に海外ブランドを使わなくても品質もいいし、競輪で使われているからいいのですよ。私なんかスポーク折れた事ありませんよ。しっかりテンション合わせて組んだらいいのです。ニップルも星のニップル、いいですよ、アルミにする人もいるが強度的にはブラスですよ。36個をブラスにするのと違うので18個ですからそんなに重くないのでブラスでいいです、安いし。

 

ひと穴飛ばしのホイールは個人的に嫌だったのですが実際使っている人の話を聞いたので自分用に作ってみようかと思いました。

 

私は10速で乗っています。

10速ですか?と別のショップでは馬鹿にされたのですがこの方は本音で話してくれました。30分も仕事を止めてしまいましたが気持ちよくいろんなことを教えていただきました。

安全安心のホイール

ずっと私のホイールを注目していただいた方より注文のメールが届きました。

このブログのコメント欄より連絡いただきました。ブログは私の管理下にありますので外に漏れることはありません。メールアドレス送って頂き連絡取りました。

『貴方のホイールが以前より大変興味を持ちました。サイクルショップ近くにあるのですが手組みホイールは製作しておりません、ですので私の考える理想のホイール製作をお願いしたいと思います、休日にクロモリのロードバイクで30キロ程のサイクリングを楽しんでおります、ですので安心安全の頑丈なホイールを希望します、リムはワイドリムの銀ピカでスポークもシルバーをお願いします、ハブはティアグラで良いかと思います、手組みホイールの事ははっきり言いまして詳しくありません、以上の私の希望で製作していただければありがたいです、時間は急いではいません、楽しみにゆっくり待たせていただきます。』

 

私から次の内容のホイールを提案してご注文いただきました。

 

リム H+SON TB14 32h

ハブ シマノ ティアグラ 32h

スポーク サピム RACE 2.0/1.8/2.0mm

ニップル サピム ブラス

前後共に 3クロス組

 

まさに手組ホイールの王道、32ホール3クロス組です。安全安心のホイールです。

転倒でスポーク1本折れても安全に帰れるホイールです。

昨今ハイテンションの少スポークホイールばかりが注目されていますがそこそこのスピードで安全にサイクルライディングを楽しむ方にはぴったりと思います。

 

この度しっかりとご自分の目指すライディングを知っておられる方からホイールを依頼されうれしくなりました。

 

ゆっくり待っていただけるということでホイールはできるだけ安価にお渡しできるように部品を手配しました。しっかりと喜んでいただけるようにしたいと思っています。ありがたいことです。

TB14 ピカピカのとても美しいリムです

輪行に使うホイール

ロードバイクで輪行を計画しています。

4月にしまなみ海道を走る予定しています。

人数は4,5人の予定です。

 

私のバイクはクロモリで行く予定です。いつも輪行で遠出をするときのホイールは32hか36hの所謂多スポークホイールで行きます。

フロント36h 美しい3L3T組ホイール
リア36h 美しい3L3T組ホイール

少々重くてもホイールは32ホール、36ホールのホイールの利点は

疲れにくいことです。数の多いスポークが地面からの振動を吸収してくれますのでハンドルを長く持つことによる疲れが出にくいことが一番に上げられます。

また、落車とか何かのトラブルでスポークが折れても乗って帰れることが多いことです。スポークが多いと安全性が高くトラブルに強いことが上げられます。

輪行で遠くに出かけるときに注意することは無事に帰ることです。もちろん通常のツーリングでも安全に帰ることが一番大切なことです。しかし遠方にて山の中での落車でバイクトラブルが起これば大変なことです。

この2点が重要です。

疲れにくく安心安全のホイールは多スポークホイールです。少々の空気抵抗は犠牲にしても無事に帰れるホイールが必要と思います。

私は空力を意識した少スポークのホイールは近郊で、遠方への輪行は多スポークホイールで色々と乗り分けています。

何本もホイールは要りませんが輪行される方には多スポーク、少スポークとホイールの乗り分けはお勧めです。

近所のプロショップの店長さんと話しました

10坪ほどの店構えでもう15年以上バイクショップをされている人が近所におられます。

来店客は主にママチャリの修理がメインの仕事ですがショップの中にはシマノの部品が山のように積まれています。ネットで大いに販売されているのでプロショップとしては知る人ぞ知るの自転車屋さんです。

 

この方は有名なナカガワさんのフレームで組んだロードバイクで走っておられます。

 

コンポーネントの話でためになる話を一つ。

 

仕事柄シマノのDuraを使っていますが105で十分です。ティアグラもいいですよ。ヨーロッパのプロ選手は105やアルテグラですよ。ほんの一握りの人がDuraなど高級ブランドの提供受けていますがたいていは105、アルテグラで走っているのですよ。ブレーキの利きなんて見分けられる人いませんよ。本の紹介では違うと書かないとスポンサーから叱られるが実際はわかりませんよ。こんな事言ったら商売に支障きたすからいえませんがね。

 

とても正直な人です。

 

軽さを求めるならDuraですがね、実際、ハブに関してもティアグラのハブで十分ですよ。長いこと使うのならDuraでしょうけれど、ティアグラのハブを頻繁に変えればいいのですよ。回転は変わらないですよ。

 

私と同じ意見です。

 

Duraハブの軸棒とアルテグラハブの軸棒は若干違うのですがこれを見分ける人はいませんよ。高いからいいというわけでもありませんよ。これを言ってしまうと商売に影響するので大っぴらには言えませんがね。

 

私もそう思います。

 

今日は気持ちの良い話が出来たので何か買おうとティアグラのハブを一つ買って帰りました。店頭でハブのチェックをしてくれました。

少しゴリ感があるけど自分で触るのも愉しいことだからこのままにしときますとの事でした。面白い店長さんです。

今使っているホイールの紹介

今メインで使っていますホイールを紹介します。

前輪

リム  キンリン  XR31T  18h

ハブ  シマノHB6700 18h

スポーク サピム CX-RAY    ラジアル組

ニップル  アルミ

タイヤ Hutchinson Intensive2 Tubeless Folding Road Tyre25c

 

後輪

リム  キンリン  XR-31RT   3mm オフセット  24h

ハブ  Bitex  24h 10/11兼用

スポーク  左右サピム CX-RAY    2クロス

ニップル  アルミ

タイヤ Hutchinson Intensive2 Tubeless Folding Road Tyre25c

 

チューブレスで使っています.

 

ホイールはゴルフ用のウエイトを貼ってバランスを取っています。おまじないかもしれませんが少しでもいいということはやっています。

タイヤは少し高めのタイヤです。普段用なのであんまり高いタイヤもいらないのですがHutchinsonは使ったことがないので試してみました。

 

アメリカのhttps://novemberbicycles.com というホイールメーカーが風洞テストを行ってとても良い結果を出したキンリンXR31Tです。ZIPP303に負けない成績です。今はこのリムを使ってのホイールをこのメーカーでは製品を販売していません。理由はいろんなメーカーがこの手のホイールを出したからと思うのですが手組派にとってとても優秀なリムであることは変わりません。

 

私はこのリムを使ったホイールを20セット以上販売しています。

 

巡行速度を35km以上で走れるハイアマチュアの方々よりオールラウンダーのホイールと高い評価をいただいています。

 

後輪はオフセットリムを使っています。3mmオフセットで後輪左スポークのテンションを下げることなく強く張れることが出来ています。

11速になってハブのセンターオフセットの数値が大きくなり右スポークテンションと左スポークテンションが大きく違うようになりました。右テンションが高いのに左がユルユルというようになっています。これを是正するのにはリムホールを3mmセンターをずらすことにより左テンションを高くするようにするのです。3mmずらすことで10kgfほど左を上げることが出来ています。

これにより前へ進む駆動力のロスを減じることが出来るのです。

 

リムの形状による空力の良さとオフセットリムによるスポークテンションの是正が大きく前へ進む力を減じることなく伝えることが出来ると考えています。

 

私の足は貧脚ですがいつも走るコース、往復50kmをずっとガーミンのメーターでアベレージ27kmをだすことを目標に走っていました。このホイールで走ってからは27kmを下回ったことはありません。

 

ガーミンメーターでAV.27kmということはほとんどの距離を30km以上で走っていないとこの数値は出ません。このホイールを使ってからはずっとAV.27km以上で走っています。遅いと笑われる数値ですが私なりに結構頑張っています。

 

このホイールに乗っていて感覚的に空力が効いているのかなと感じます。リムが優秀で力が逃げなく伝わる感じです。チューブレスもいい感じです。

 

今回はホイールの宣伝のようなブログですがキンリンのXR31T、XR31RTの組み合わせはとても良いホイールを作ることが出来ます。F18/R24、F20/R24、F24/R28、F28/R32、F32/R32などいろんな組み合わせができます。

 

今、私のホイールはF18/R24ですが、体重80kg以下の方にはお勧めです。今の時速アベレージを最低1km以上は上がることでしょう。このリムはいいです。おすすめします。

ホイール作りの相談受けました

DTリムを使ったホイールをお買い上げいただいた方よりホイール作りをしたいと相談受けました。

 

参考書は何がいいかと尋ねられお勧めしたのがこれです。

https://www.wheelpro.co.uk/wheelbuilding/book.php

ネットで購入するいわゆるe-bookです。電子本ですが分かりやすくとても参考になります。

日本語で書かれていません。英語で解説です。

今までいろんな人のブログを参考にするしかなかった日本の手組事情ですので変な情報が闊歩していたところがあります。

 

アルミニップルは一発勝負、引き返せない

なじみだしは床に置いてリムを押し付ける

テンションメーターなんか使う必要ない

テンションを触って感じ取ることができない人はうまくなれない

 

こういうことを書かれている人たちがいます。

 

これを読めば間違っていたところがよくわかります。

 

海外の有名ホイールビルダーはこのe-bookをお勧めしています。米ドルで$12です。

 

ホイール作りを始めようとしている方は今これで勉強中です。

面白いホイールがヤフオクに出ていました

先日ヤフオクで興味あるホイールが出品されていました。以下説明文を引用させていただきます。

DURA-ACE 7700系ハブ×MAVICオープンプロ(新品)クリンチャー ヨンロク組み。
銘ハブ7700をなんとか11速で使用できないかと、バイスを1本ダメにして11速用に切削しました。
現在11速のスプロケがセットできます。

Open Proとスポーク、ニップルは新品を使用しておりまます。
リムは長期保管品で、若干の小キズがございます。
ニップルはゴールドのアルミです。

リアのスポークはDT Swissで、リアホイールは某「の○ラボ」さんにて提唱された、フリー側を4本組(#14(2.0mm)のスポーク) 反フリー側を6本組#14の(2.0-1.8-2.0mm)パデットのスポーク)で組みました。
他の手持ちのホイールでも同様の組み方をしましたが、確かに「かかり」が良く、よく進みます。

前スポークはALPINA(イタリア製)の#15ダブルパデット(4本組)です。

ハブは随分前に手組み用に中古にて入手したものです。分解整備してあります。
リアのカップに若干のスジ状の痕がありました(フリー側)。玉あたりが硬かったのかも知れません
軽く磨き、念のためボールは新品のデュラ用を使用して組みました。
グリスはデュラグリスでセラミック粉を少し混ぜて使用しております。
現在スゥっと抵抗無く回転します。

フロントハブはカップ、コーン共に大変良好で、グリスを入れ替えて組みなおしました。
スポークテンションは前後共にかなりの高テンションで張ってます。

 

このホイールはとても好評で入札件数は28 最終金額は39500円で終了しています。

 

このホイールの感想です。

 

1.10速DURA FH7700 ハブを改造して11速に使えるようにされて事

2.大阪の有名ショップで言い出されたヨンロク組で作られています。

 

ハブを削って11速で使えるようにするなんてすごいなと思いました。

DuraFH7700は優秀なハブと言われています。10速用ですが私も見つけたら即購入を考えています。

組み方に関してですが左6右4で組んだ時のテンション比率を計算しますと

57:100で左が57と高い数値です。

しかし普通に左右同じ組み方、左6右6でテンション比率を計算しますと

56:100で左が56と1%下がりますがこれも高いテンションです。

私も時々この組み方を行うのですが、この1%をどう考えるかです。私はこの差は乗ってみて感じることは出来ないと思っています。やらんよりましかな?ですね。

しかしながら56,57%は非常に高い数字です。昔のDURAはすごいですね。

 

後輪右スポークを#14で太く組まれています。左は2.0/1.8/2.0mmのバテッドです。剛性はスポーク本数を掛け合わせた総断面積に比例しますので太くすれば剛性があがります。しかし左右16本ずつ合計32本あるので私は左右ともに同じでも十分剛性を得ることができると思います。

 

主だった感想を述べましたがこのホイールを作った方は本当にホイール作りに長けた方と思います。ハブを改造する道具はどうされたのかなとか色々考えてしまいます。つぎの出品ホイールがたのしみです。

クイックは重くても頑丈な方がいい

ショップの人に勧められたクイックを使っていました。平地では安定して使っていましたが少し坂になりグッと踏み込んだときにホイールがブレーキに当たり回らなくなります。ホイールがずれるのです。ホイールが正しく取り付けることができなくなり動かなくなります。

踏み込むとホイールがずれる

バイクから降りてクイックを締めなおすとまた正常にホイールは回り走れるのですが坂になるとまた同じように動かなくなりました。クイックの調子が悪いのです。

グッと締めなおしては乗るということを何度も繰り返しました。

原因はクイックかなと思い自宅に帰りシマノのがっちりしたクイックに取り替えました。

下の頑丈なシマノに取り替えました

 

やはりクイックが原因でした。シマノのがっちり頑丈クイックに取り替えて安定しました。坂を登ってもホイールが安定しています。リムがブレーキパッドに当たることなくきれいに回ります。

あまり重要と考えない部品ですがしっかりしたものが必要です。軽さを追求したクイックよりシマノのがっちりがいいです。

なんやこんな事知らんのかと笑われそうですが意外とこんなものなんです。