キンリンXR31T・RT 24/28hのインプレいただきました

キンリンキンリンXR31T・RT 24/28hをお買い上げいただいた方よりインプレいただきました。お買い上げいただいたときに情報はシェアしたいとお願いいたしました。参考になると思います。

謙遜された書きぶりですが若いときにはバレーボールをされていたアスリートだと伺っています。

以下インプレです。

僭越ながら旧レーシング3との比較しましたのでご報告させていただきました。

 

月2〜3回のポタリング程度で50歳を超えた貧脚オヤジの感想です。インターハイに出場された方や実業団の方のインプレのは比較にならず、シロウト丸出しでブログネタにもならないと思いますが、参考になる箇所があればと思いご連絡させていただきました。

 

タイヤ等は先日ご連絡しました旧レーシング3に装着していたものを移行した

パナレーサー RACE L evo3 25C、ビットリアラテックス チューブのままです。

ちなみに私の体重は76kg前後です。

コロナで外出もままならない状況もひと段落しましたので、このオールラウンドなホイールを使いこなせるようにトレーニングします。

 

重量

旧レーシング3

F:675g、R:925g(リムテープ不要、クイックなし)です。当方の24/28hxr31T/RTのセットと比較して下さい。

 

ゼロ発進・加速性能

旧レーシング3はしなりながら発進&加速する感覚で、体重があるためか?24/28hxr31T/RTのセットと比較するとマイルドです。

24/28hxr31T/RTのセットはスポーク数とリム剛性の差も影響してると思いますが、ゼロ発進&加速時も路面をしっかり掴んで走ります。

 

ハンドリング

旧レーシング3はナローリムのためかクイックでホイールが先に動き出してから車体が追従するような感じです。

 

24/28hxr31T/RTのセットの方が車体と一体となって挙動する感じで安定しています。

 

巡航

24/28hxr31T/RTのセットの方が30km/h巡航が楽に維持できました。旧レーシング3は、減速し出すのも早いですね。

フロントはレーシング3では意識しなかった風切り音が聞こえる様になり、サピムCX-RAYのエアロ効果が高くなっていると感じました。

ヒルクライム(勝尾寺:西田橋ルート) 

旧レーシング3のシッティング時は、引き足も含めてケイデンスで回せてました。

ダンシング時は、ナローリムのためが車体の倒れ込みが大きく横方向にパワーが逃げていて特にフロントが顕著でした。車体を引き起こす動作も必要でした。

24/28hxr31T/RTのセットのシッティング時は、リム重量があるためか?貧脚の私には引き足で回しにくかった(引き足で休めなかった)です。

ダンシング時は、直立性が強く車体が自然に起き上がり、且つ前に進む感覚です。体力&脚力のある方なら、24/28hxr31T/RTのセットの方が速いですね。

以上がインプレ内容です。

ホイールを作った本人より乗っていただいている方の印象のほうが説得力はあります。

キンリンのXR31T・RT(TNIのAL31W)で作ったホイールは優秀と思っています。コストパフォーマンスが高く性能は優秀です。

AL31Wリムで作ったホイール、インプレいただきました

TNIのAL22で作ったホイールをお求めいただいている方からホイール作製の依頼を受けました。2セットめのご注文です。

上写真は最初のホイールです。前後1353gです。

ハブを手に入れたのでホイールを提案してほしいとのことでした。ハブはシマノDURA9000 24h HB6500 24hとのこと、フロント用のハブは珍しいと思います。

私のほうからTNIのリムを提案しました。AL31WはキンリンのXR31Tと同じリムです。オフセットリムも販売されていますので24穴リムで後輪はオフセットリムを使うことでお勧めいたしました。

スポークは星の#14・15の段付きバテッドで作ることで了解いただきました。

ハブデータはあるのですが確認のため計測します。リムERDもメーカーの発表があるのですがこれはしっかりと測る必要があります。スポーク長はWheelproのソフトで計算しています。

 

一度AL22の軽量ホイールをお買い上げいただいていますので比較しやすいです。感想をいただくまでは少し心配しました。

以下、印象を連絡いただきましたメール内容です。

前回購入の軽量ホイールより今回作っていただいたホイールは少し重いですが、平坦な道では加速性能と巡航速度は以前よりも楽に出せるようになりました。峠ではシッティングも良く進みダンシングでは前後硬くなり進みやすいく全体の剛性が上がったかんじです。
ダウンヒルでは道路の凸凹はきっちりショックを吸収して、狙い通りのラインドリができ安心して下れます。
バイクで例えると高級なサスペンションに交換した感じです。
ロングライドが楽しみです。
今回僕のオーダー通りに作って頂き大変満足しています。 

比較するホイールが有ると分かりやすいです。

 

2か月で2セットご注文いただきました。両ホイールのタイプが違いますので比較しやすいです。

ロードバイクには1ロード2ホイールのセオリーがありますが理想的な楽しみ方です。

 

奥様とご一緒にロードバイクライフを楽しんでおられます。いい趣味が見つかって本当に良かったといっておられました。私もほんの少しだけお手伝いができてうれしいです。

クリンチャー・チューブレス後輪ホイールは右に寄る

前輪ホイールの相方、後輪のスポークテンションも調べました。

今回の注目はタイヤインストール後のテンショングラフです。

タイヤをはめる前のテンションタイヤをはめた後のテンション

果たして右スポークテンションは20kgfほど大幅にダウンしていました。

テンションダウンを予測していましたのでタイヤインストール前のスポークテンションは122kgfと高めに調整しています。

 

今回の調べたい事柄はテンションダウンの話だけではありません。タイヤインストール後のホイールセンターの位置を調べたいのです。写真ではセンターは11.14㎜です。右に0.3mmほど寄っています。

センターは11.14 0.33mm寄っています。
センターは11.14mm0.33㎜右に寄っています。

結論から言いますとタイヤをインストール後のセンターは右に寄ります。ホイールをシッカリ振れ取りしてセンターを出していてもタイヤインストール後のホイールは右ドライブサイドに寄っています。どれくらい寄るのかはわかりません。タイヤの種類によります。ビードがきつい場合は右に寄るし古い少し伸びたタイヤでは寄りは少ないです。

 

何故右に寄るのかといいますと右側と左側のスポークテンションの違いが原因です。

後輪ホイールは右側と左側のスポークテンション値は違います。ホイールにもよりますが左は右の約半分のテンションです。このためスポークは右側が強く引っ張っているのでタイヤインストール後のリムは右に寄るのです。

 

後輪スポークのテンションダウンとこれに伴うリムが右に寄る話はあまり知られていないようです。

話題にもほとんど上がりません。まあ大したことではないからと思います。

 

テンションダウンはホイールの性能に影響すると考えるのですがほんの少し0.3~0.5mm右に寄ることに関しては程度によりますがホイールの回転性能には影響しないのではないかと思います。しかし影響しないといいながらもブレーキの効きに影響しますのでホイールのセンターはしっかり出ているほうが当然良いと思います。

 

ホイール作りに於いて振れ取りとセンター出しは大切なことと考えられています。実際その通りですがテンションダウンについてはあまり話されていなかった話題のように思います。

 

いろんなホームページではばっちりセンターを出していますと写真を撮られて出されています。まあこれが技術力を表現する方法の一つであることに間違いはありません。

 

今までのホイールを扱ったホームページでスポークのテンションダウンと後輪ホイールは右に寄る話はあまり読んだことがありません。

 

この話は自転車業界の言ってはいけない話なのか当たり前すぎて議論に上がる話題ではないのかもしれません。

 

ホイール屋さんは知っていても言わないことになっていたのかもしれません。

よく情報交換するベテランライダーのご意見では老舗ショップでもこの話はしたことはないといっておられます。

 

結論として

 

後輪はクリンチャーやチューブレスタイヤをはめるとテンションダウンとホイールは右に寄る。タイヤの種類によって違うのでどのくらい寄るかははっきりしません。

 

ではどうすれば対処すればよいのか?

 

①ホイールの性能に大きく影響しないので気にしない。

 

②最初から少しだけ左に寄せておけば良いと思います。私は0.3mmくらい最初から左に寄せるようにしました。タイヤをはめると右に寄るので0.5mm右に寄っても誤差は0.2mmで収まるのでブレーキのほうで調整すればよいということです。

 

③タイヤをはめてからニップルをほんの少し回して微調整する。これが一番良いと思います。しかしながらショップの場合この対応は難しいことが多いです。ご自分で対処される方は少ないと思います。

 

私は今②を行っています。

 

先ず各スポークのテンションをできるだけ均一に調整することがいちばん大切でこの調整の後少しだけ左に最初から寄せておけばいいのではないでしょうか。

できるならタイヤインストール後に微調整することがいちばん良いと思います。

いずれにしてもホイールに決定的なダメージになるということではありません。知っていればよいという話です。

前輪ホイール、テンションダウンを調べました

ステイホームのためベアリング交換を終えましたホイールです。

今度はタイヤをインストールしてどれだけテンションが下がるか調べることにしました。

このホイールのことをまず説明いたします。

リム キンリンXR31T 24h

ハブ ノバテックA291SB24h

スポーク サピムCX-RAY

ニップル アルミ14mm

このホイールのベアリングは3回交換しています。

交換すればまた新品状態に戻ります。これはいいですね。

リムテープは以前の記事に書きましたがポリイミドテープを使っています。テープを2回巻いて使用しています。お客様の貸出用になったり勉強用のホイールになったりいろいろ助けになるホイールです。

パソコンを横に置いて調整

タイヤをインストールする前にスポークテンションの調整と振れ取りを行っています。振れ取りといっても1,2か所さわるくらいの調整です。タイヤを外すごとに微調整を行っていますのでほとんどスポークをさわる必要はありません。これはホイール作製のうえでスポークテンションをできるだけ均一に調整しているからです。

 

スポークのテンションを測りました。

左右のテンションは上グラフの通りです。

左121.1kgf テンションばらつき偏差±3.5%

右121.3kgf テンションばらつき偏差±2.2%

 

均等に張られていることが分かります。テンションばらつきもあまりありません。

 

タイヤをインストールします。タイヤはヒートガンで温めています。ヒートガンで温めるとタイヤのシワも伸びきれいな円の状態になります。ちょっとした準備を行うことで楽にタイヤをはめることができます。説明書には書いていないコツですがヒートガンは大変役にたつ道具です。代役に古いヘアドライヤーもいいと思います。ベアリングをはめるときにもヒートガンが役立ちます。新しく購入しても損はありません。

ヒートガンで温めるとすぐに円になる

タイヤインストール後のスポークテンショングラフです。

左101.4kgf テンションばらつき偏差±5.8%

右102.5kgf テンションばらつき偏差±7.7%

 

120kgから100kgfに大きくテンションダウンです。驚きの数字です。もう一つの驚きがスポークテンションのばらつきです。倍近いばらつきに変化していますがこのばらつきは優秀な数字です。

このばらつきの変化はもともとのばらつき度がない状態からの変化ですので最初のばらつきが10%以上あれば押して知るべしです。

 

このXR31Tというリムは500gあります。重量があるということは剛性もあるということです。このリムをタイヤのビードで締め付けるとスポークのテンションは左右ともに約15%前後のテンションダウンをしてしまいます。ましてリム剛性の低いリムなら20%は間違いなく下がってしまいます。

スポークのテンションが揃っていないとダメホイールになることもよくわかります。

もともとよく揃っているスポークもタイヤをインストールするとばらつきが大きくなります。これは仕方のないことです。しかし対処することはできます。もともとのばらつきを少なくしておくことです

もしテンションが揃っていないスポークであればテンションダウン後のテンションの不揃いは一層大きくなっていることでしょう。これがスポーク折れなどのトラブルの元になります。

 

いろいろ調べてみると面白いことがよくわかります。テンションダウンを見越して作る必要があります。振れ取りとテンションを揃えることを同時に進めないといけません。良いホイールを作るとは奥が深いものです。

 

自分の楽しみのための自作ホイールなら特別気にすることはないでしょう。スポークが折れたら折れたで対処すればよい話です。私は売り物のホイールを作っているので正確な物差しで測って作ることが必要です。楽しみのホイールとは少し立ち位置が違います。

前輪ハブベアリングを取り出す

安価に購入したフルクラムのレーシングスポルトを分解し、後輪はリムを取り換えて組み直しました。

2:1組 リムをXR31RT24Hに交換

 

前輪は18hのハブなのでこれに合う市販アルミリムはあまり販売されていません。36hのXR31Tを使って穴を飛ばして使うかカーボンリム用に使う予定です。

重量は150gありますので重いハブです。しかしハブは6001規格で大きいハブを使っています。ハブは重いのですがベアリングは大きいのでよく回り頑丈で長持ちします。トレードオフの関係ですね。

 

新品から分解するのは少し躊躇するのですがベアリングは安価なものなので研究用として外すことにしました。安心のNTNに交換する予定です。

左ベアリングシールがないのが分かります

ベアリングを取り出しますと内側のシールは外されていました。ベアリングのシールは回転に影響します。シールはないほうが摩擦がなくなり回転は良いです。果たして中のシールは外部からにホコリの影響受けにくいので外してあります。

内側のシールを外すこのひと手間に安価なホイールでも手は抜いていませんよ、しっかり考えていますとホイールメーカーとしてのフルクラムの姿勢を発見して驚きました。

ディスクホイール作製しました

ディスクブレーキホイールを組みました。ホイール前後で1911gです。

一見重いホイールですがハブが重いだけです。

 

前後1911g
後輪1045g
前輪866g

仕様は以下の通りです。

シマノハブ105シリーズのディスクブレーキ用のハブを使います。

フロントHB-R7070 リアFH-R7070

リアハブ 重いです

リムはTNIリム AL22Wディスク用、スポークはDTコンペティション黒を使います。

リム重量は440gですので外周部が軽く剛性の高いホイールに仕上がります。

ハブの計測から始めます。データを残しておけば次の作製にも生かせます。スポーク長はwheelproとDTのspokecalculatorを使って確認しています。基本の計算式は同じと思いますがスポーク伸び率の計算が違うようで全く同じの結果とはなりません。あとは経験で判断しています。

自分で測ることです

組み方の注意事項で前輪は逆イタリアン、後輪はJIS組で組むことを推薦しています。シマノのディーラーマニュアルにアクセスするとわかりやすく解説されています。自分で調べないとダメですが調べ方がわかるととても有益な解説です。

シマノディーラーマニュアルより

私の振れ取り台はパークツールのTS2.2ですので通常のリムブレーキ用です。ディスクハブはうまくマウントできません。

ミノウラのクイック
金具だけ使っています
これで振れ取り台に乗ります

パークツールの専用アダプターがあれば簡単ですが高価なのでミノウラの12/15mmスルーアクスル用クイックを使うことにします。ホイール作りに使えればいいだけなので安いほうにしています。アダプター金具だけを使い、これに6mmの棒ねじを用意して使っています。このようにディスク用の補助金具は必要です。

いずれにしましてもいろいろやり方があると思います。いい方法があればシェアしたいです。

 

シマノのディスク用ハブは前輪、後輪ともセンターはオフセットしています。このためオフセットリムを使うことで左右のスポークテンションが是正することができます。

後輪のみオフセットリムを使う人がいますが前後輪ともにハブセンターはオフセットしていますので前後ともにオフセットリムを使うほうが左右スポークテンションの差を少なくできます。

リムのブレーキ面がないということはとてもきれいなホイールに仕上がります。美しいホイールはいいですね。

ホイール自体の重量はディスクの重量がはいりますので非常に重くなります。しかしこの重量は中心部の重量ですので回転にはほぼ影響がありません。

ディスクブレーキが引き起こすストレスから耐えるようにスポークの本数は増えます。ホイールは重くなるのですがブレーキに対する信頼度は増します。また前輪後輪ともにオフセットリムを使っていますので左右のスポークテンション差が小さくなり駆動ロスが少ないホイールが出来上がります。これはとても重要なポイントです。

前輪

後輪ともに約70:100の比率

まだ先の話と思うのですがいずれロードのほうもマウンテンバイクと同じようにディスクホイールが主流になっていくのでしょう。しかしもう少し規格が統一取れたらもっといいのにと思っています。

レーシングスポルト後輪ハブを使ってホイール作製

2:1組の後輪を同じハブスポークを使って組み替えました。

リムはキンリンのXR31RT 24hを使っています。

リム重量は500g前後です。オフセットリムで3mm寄っています。

オリジナルの状態では左のスポークが2:1組にしては非常に緩い状態でした。

図はオリジナルの状態です

前の記事にも書きましたが1:1組でしたら特別緩いわけではありません。

このハブの意図は横剛性を高める目的なのかもしれませんが2:1組の目的に沿うように組み換えを考えました。

組み換え後 1058gほぼ変わらず

3mmオフセットしているリムに取り換えたところ左テンションは大幅に上がっています。実測では72:100の比率です。リムの重量はほぼ同じですがワイドリムに変わりリムハイトが31mmと高くなりました。リム剛性が上がったうえにエアロ効果もよくなります。

 

もともと使われていたスポークをカットしただけです。費用は掛かっていません。リムの代金だけです。スポークをCX-RAYに替えると50gほど軽くなりわずかですがエアロ効果が改良されます。できるだけ費用が掛からない方法がメインの目的ですのでこのスポーク交換は目的に少し反します。

 

ある程度乗ってベアリングが傷んでからベアリングを取り換えるのは効果あります。急ぐ必要がありませんがハブに使われているベアリングは普通のベアリングです。セラミックに替える必要は全くありませんが良いベアリングと普通のベアリングの差は大きくあります。シールの当たっているベアリングとシールの当たらないベアリングも回転に差がでるようです。

ベアリングは安価なものですので性能の良いベアリングを使うべきです。スポークの張り替えは難しいですがベアリングの交換は道具さえあれば簡単です。一般的にはベアリング交換が難しそうにみえますが全く逆でベアリング交換には最初の勇気があれば大丈夫です。

次はこの辺りを変えようと思います。

レーシングスポルトの後輪ハブについて

フルクラムのレーシングスポルトホイールセットが格安で英国通販で販売されていました。ホイール価格が台湾系ハブセットの値段なので購入しました。

後輪ハブは2:1組、左8右16のハブです。このハブを使ってホイールを作ろうと思いました。到着してすぐに分解いたしました。写真がこのハブです。

重量は350gあり正直重いなという印象です。しかし中級シマノハブとほぼ同じなのでがっかりする重さでもありません。

ハブを計測しました。

左FTCが46.7mm右FTCが18.3mm、左フランジ径35mm右フランジ径59mmと測ってみて驚きました。センターオフセットが非常に高い数値です。

計算ソフトに入力してみますと左52対右100のスポーク比率がまた驚きです。これでは何のための2:1組なのかわかりません。ただ通常の1:1組の場合では52は高い数値です。スポークの角度も左9.5度数値は高いのですが右は2.5度です。右角度は急な値です。

2:1組の目的はハブの11速化により左スポークテンションが右スポークテンションの半分以下になってしまうのでこの欠点を補うために考えられた組み方です。

このハブはどういう意図で考えられたのか知りたいものです。

オフセットリムを使って組み直すと数値がよくなります。改善点の多いホイールですが価格は安い。

ポリイミドテープの3か月後

リムはXR31T 24hの前輪です。

写真は3か月使ってタイヤを外したときの状態です。チューブレス用のテープとしてポリイミドテープを使っていました。

トラブルもなくこれは使えると思っています。安価なテープもいろいろ試しています。空気漏れがしないことが目的ですのでメーカー指定とかいうことはありません。使えれば良いと思います。シーラントは30mlほど入れてあったのですがホイールの内側はきれいな状態でした。ニップル穴のところが圧力でへこんでいるのが分かります。テープがどのくらい持つのかは今のところ調べがついていません。お客様から教えていただいた情報では1年ごとにテープを変えているということもうかがっています。

タイヤを外した後のテープはきれいな状態です。ポリイミドテープは長持ちしそうです。

カーボンホイール用ブレーキシュー

カーボンホイールのブレーキシューはコリマのコルクシューを使っていました。ずっとこればかりを使っていました。なにか新しくいいシューがないかなとネットで調べてみましたところ面白いホームページに届きました。

アルミリム用のシューで良いと提唱されているHPにヒットしました。

ホイールのSakuraさんのホームページです。軽々にリンクすることは控えようと思いますのでキーワードはカーボンホイール ブレーキシューで見ますと出てきます。

私はカーボン用にはコリマとアルミ用にはシマノを分けました。今回シューは同じものを使うことにしました。もちろんカーボン用とアルミ用と分けています。Sakuraさんが提唱されているとおりにします。

カーボンホイールにはメーカーが提唱するシューがありますので何が何でもこれということではありません。いろいろ試すべきです。

今回私には目から鱗の感覚です。シューは同じものでもアルミとカーボンを分けて使えば良いというのは私にとっては驚きの使い方です。カーボンリムの進化でこんなことができるようになったのですね。カーボンが傷むことなくブレーキの効きが良かったらしばらくこれで試してみようと思っています。