前輪20hの2クロス組はいいぞ

続けてお二人のお客様よりカーボンホイールの20h前輪2クロス組の印象を知らせていただきました。

前輪 20h 2クロス組

今までは、キシリウムエリートでしたのでリム重量が410gと

軽量でしたが、高速巡行が厳しいホイールでした。

比較の為、スプロケット、チューブ、タイヤは流用して確認しました。

出足はさすがに若干重い感じがしますが、廻り始めてしまえば

気にならない重量と35~40㎞前後は空力と慣性の為なのか楽な印象です。

フロントのクロス組は良かったです! コーナーでバイクを倒した時の

フロントが突っ張るような感じが無く素直です。

 

もう一人の方の印象です。

 

前輪は相変わらず乗り心地がいいですね。これだけでこんなに乗り心が良くなるのであればブルベなど長距離になればなる程メリットが大きそうです。下りもかなりの高速で下りましたがアンダーステア、オーバーステアになることも無かったです。

自分はクロス組みにするとスポークが少し長くなるので多少でも軽くしたいのでラジアルでもいいかなと思います。

 

このようの続けさまで前輪20h 2クロス組の印象を書いていただきましたので前輪2クロス組は乗り味を柔らかくするのを感じます。

ブルべやロングライドに向いていると思います。

少し前の2017年のバイシクルクラブ6月号で手組の扱った記事があります。

 

意外と知らない手組のノウハウ

という記事で福島のパックスサイクル  木村さんが手組ノウハウを教えてくれています。

「今の完組ではフロントラジアルが当たり前ですがそれはロードレースにおいて縦剛性を高くしたいからです。シクロクロスになればそれが逆にタイヤが地面にはじかれてしまう原因になります。なので、シクロクロスでは意図的に縦剛性を落とした2クロスを勧めることもあります。」

以上バイシクルクラブより引用です。

目的に応じて組み上げていく手組ならではの良さを感じます。

私はずっと自分の組んだホイールを乗っていますのでそれに慣れてしまっています。こういったベテランの方の印象を教えていただくととても参考になります。

カーボンホイールの印象を連絡いただきました

LightBicycleのリムを使ってのホイールをご注文いただきました。

ハブはお持ち込みで、リムとスポークはご指定いただきこちらでご用意するという形でのご注文です。

いろいろご要望を伺いながらホイールを作り上げていきました。お客様とやり取りしながら作るのですがいろいろ勉強になります。

穴なしリム

今回の一番の特色は穴なしチューブレスリムを使うことです。穴アリが一般的ですがチューブレスリムでタイヤ交換ごとにテープを貼り替えるのは面倒で、テープの費用も掛かります。そして空気の漏れも最小にすることができます。作るのは少し難儀しますがいいところが満載です。

 

さて、以下印象を連絡いただきました。

 

今までは、キシリウムエリートでしたのでリム重量が410gと軽量でしたが、高速巡行が厳しいホイールでした。

比較の為、スプロケット、チューブ、タイヤは流用して確認しました。

出足はさすがに若干重い感じがしますが、廻り始めてしまえば

気にならない重量と35~40㎞前後は空力と慣性の為なのか楽な印象です。

フロントのクロス組は良かったです! コーナーでバイクを倒した時の

フロントが突っ張るような感じが無く素直です。

スポークも綺麗にクロスしており、丁寧な作成をありがとうございます。

コストパフォーマンスを考えれば素晴らしいホイールです

前輪 CX-RAY 2クロス
後輪 コンペティション 左右2クロス

ホイールは前後ともに2クロスです。前輪スポークはサピムCX-RAY、後輪スポークをコンペティションにしてスポークを太くされています。剛性を高めるために選択されています。前は扁平=空力、後ろは太く=剛性を考えられました。すべてお客様のアイデアです。

私の出る幕はありません。敢えて申し上げるならブラスニップルの提案くらいです。

私はホイールを組み立てただけですが喜んでいただきました。このように乗った印象をご連絡いただきありがたいです。次の仕事に活かせます。

Hambiniさんのブログは復活しています

べリングのことを調べていた時ですがとても興味深いブログを知ることができました。

英国のHambiniさんのブログです。YouTubにも投稿されているのでHambiniのキーワードでホームページ、YouTub共にすぐわかります。勝手にリンクはやめておこうと思います。

 

Testing to Find the Fastest Bicycle Wheel Hubs

Testing to Find the Fastest Bicycle Wheels

 

この2つのタイトルで発表されている内容はとても興味深い内容でした。しばらく読めなかったのですがまた復活しています。FLOのホイールにも言及していましたのでもめていたのかもしれません。

エンジニアとしてホイール、ベアリングを研究しているので説得力あり勉強になります。

シマノのDuraハブは神話的になっていますがカップアンドコーンの利点と欠点もわかり私の神話は打ち消されました。またミケのハブは重いがいいぞ!ということなどとてもいい勉強になりました。

少し重いがとてもいいハブです

ホイール好きの方に一読お勧めします。

再調整のご依頼いただきました

昨年8月にご購入のXR31T・RT 20/24hホイールの振れ取り再調整のご依頼いただきました。

お買い上げの時の後輪のグラフはこの通りです。

右72.0kgf左120.1kgfで仕上げてきます。

しっかりスポークのなじみだしを行って納品いたしました。

 

ホイールを点検いたしました。送られてきました時のテンショングラフです。 後輪が1か所0.4mmほど振れていました。スポークテンションは左66.6kgf 右117kgfでした。

約10か月経てほんの僅かですがテンションが緩んでいました。しかしこのスポークテンションは十分高いテンションで性能が落ちるというようなテンションではありません。調整後はグラフでわかるようにいたしました。スポークテンションは左73.2kgf右119.7kgfで調整は終わりました。

もともとのテンションが揃っているので変化はとても少ないです。ご安心ください。

 

グラフのように再調整しましてお送りしました。部品交換が発生しませんでしたので送料代をお振込みいただきました。

 

ご遠方の方には送料代がかかりますがアフターケアに関してはご安心ください。ただし部品交換の場合は実費をいただきます。

カーボンホイールの感想メールをいただきました③

強い走りのライダーさんよりもうすでに2回走行レポートを連絡いただきました。再度AR46リム使用のカーボンホイールの印象をメールしていただきました。

時速35kmで楽々巡行できる人は100人の中で人数は1%以下です。ほとんどの人は35km巡行で走ることはできません。そんな実力派からのレビューはとても参考になります。以下、そのメールです。

 

本日花背へ登ってきました。

 

TTするつもりはなくいつも通り少し余力が残るくらいで登ってみました。

後半にペースをあげる感じで走ってます。

 

 

ほぼ自己ベストに近いタイムがでました。24 :04で293Wです。

 

流石に10%超えてくる斜度になるとやや脚にドシッとくる感じは感じます。

 

ですが後ろへ引っ張られるような重さではないのでもっと早く上がれる方なら全然問題ないかと思います。

 

花背でもこれだけ登れたらもはや文句つけようがありません。

 

下りは寧ろスピードが乗りすぎて怖いです(^^;)平坦、登りもいけますし最高ですね!坂登られる方ならリムハイト低いカーボンホイールを選べばいいかなと思います。

新しくホイールを作られる方は参考にしてください。

カーボンホイールの感想メールをいただきました②

カーボンホイールを乗り込んでもっと詳しい印象メールをいただきました。

LB AR46rim Shimano DuraHub18/28h Pillar1422 BL  1565g

FTP300以上力のある方は感じ方も私のようなおっちゃんとは違いホイールを細かく読み取れることができるようです。とてもホイール作りや購入に参考になります。

以下、連絡いただいた内容です。

 

本日100キロ程乗ってきました。

 

京都で有名な峠で前回MAVICのホイールで自己ベスト更新しまして、本日も一本頑張ってみた所パワーの推移はほぼ同じになりました。9分50秒で340Wでていました。正直ホイールがMAVICより重いのでどうかな?と、思っていましたが10分前後の出力だとほぼ軽量アルミリムと同じ登坂力だと思います。

 

平坦も勿論走りました、前回乗った時は初速もっさりしているかな、と、思いましたがチョット疲れていただけみたいでした。初速もっさり感もほぼなく寧ろ平坦ではやはり伸びが全然違います。力の入力ポイントで少し踏んであげるとスピードの持続がしやすいです。

時速35前後の維持がかなり楽です。

ビワイチとかのド平坦コースだとかなりアドバンテージがある予感です。

 

後は、車の後ろなどについた時のドラフティング効果がローハイトと違いすぎてびっくりしました(゚o゚;

 

他の5分前後の上がりでもスイスイ登るので万能ホイールです。

 

後は、花背峠みたいな激坂が20分以上続く峠で使ってみます。

 

以上の感想をいただきました。

 

AR46リムで作ったホイールの実力が発揮できているようです。FTP300以上の力がある人のインプレはホイールの立ち位置をはっきりさせていただけます。

通常はMavicホイールはKsyrium Pro USTを使用されています。

Ksyrium Pro UST

Mavic発表では1410gの軽量ホイールです。

AR46リムの手組ホイールは1565gで約150g重いホイールです。150gの重量差を感じさせない登りの印象は興味深い結果です。乗り手の実力がほとんどとは思いますがホイールの空力の良さと高いリム剛性も少しは影響しているのではないかと推察いたします。

 

いずれにいたしましても作り手の私にとりましてとてもうれしい連絡をいただきました。

チューブラーホイールのテンションドロップはどうか?

普段用として使っている多スポークのチューブラーホイールに少し振れがでましたので再調整を兼ねてタイヤを外して振れ取りを行いました。

rim TB25  36h 

ひどい振れではなかったのですがテンションダウンについて調べたかったので振れ取りをする前のスポークテンションの状態とタイヤインストール後のスポークテンションの状態を調べたかったので再調整を行いました。

 

下図が振れ取り前の状態です。テンションのばらつきも10%ほどですので走るにはまったく問題がありません。完組ホイールでこのぐらいのばらつきはざらにあります。ただ私は気になりまして5%以内にしています。

黄色10分と40分の位置が高いのが分かります。

次に振れ取りとスポークテンションの調整後のグラフです。ばらつきを5%以内にして振れを最小になるようにしています。

次にタイヤを再度もとに戻してテンションのグラフを取りました。

チューブラータイヤをインストールし直してスポークテンションを計測しますと果たしてほとんど変わっていません。

 

この結果から

チューラーホイールの場合10~20%のテンションダウンを考えずに作ればよいのです。タイヤをはめてのホイールの変化はほとんどないことから高性能のタイヤをはめればずっと高性能を発揮できます。テンションダウンなどホイールの変化に気にすることは必要ありません。

 

チューブレス、クリンチャーではテンションダウンを十分考慮する必要があります。つまり高めのテンションが必要です。こうなるとスポークの扱いなどが難しくなります。

 

Laser などの中央部が1.5mmの細いスポークで作るとなるとスポークのねじれに注意が必要です。サピムのホームページではこのスポークは熟練の人でないと難しいことが書かれています。ねじれを防ぎながらハイテンションに仕上げ、その上できるだけスポークテンションが均等になるようにする。

 

このようにホイール作りで細かく考えていくと高性能のチューブレス、クリンチャーを作るのにはハードルは高いように思われます。

 

チューブラーホイールはタイヤの張り替えは面倒ですがテンションダウンは気にする必要がありません。自作ホイールにはおすすめのポイントが多いことが分かります。

カーボンホイールの感想メールをいただきました

ライトバイシクルのAR46リムで作ったカーボンホイールの印象を連絡いただきました。

 

FTP300の実力派ライダーさんです。こういう力のある方の評価はとても参考になります。普通のライダーさんにはわからない微妙な情報をとらえていただけます。

 

ホイールは穴なしリムのチューブレスホイールです。バルブの穴だけですのでテープからの空気漏れには心配いりません。テープの貼り方とかテープの種類とかいろいろ考える必要はありません。

前後1565g
後輪28h 869g
前輪18h 696g

前輪18h後輪28h、前後ともにDURAハブを使っています。

スポークはピラー1422の扁平スポークです。

重量は前輪696g 後輪869g 合計 1565g の軽量ホイールです。

46mm高のカーボンホイール、空力の良さは十分期待できます。

 

以下最初の印象です。

 

柳谷の登坂へいってきました。

 

リムが高いので平坦の巡行は伸びがあって進みます。登りも何年かぶりに登りましたが大幅にタイム更新しました。12分半で306Wでてたのでこのリム高でだとかなりいいと思います。

上りで断続的にトルクをかけててもよれる感じも力がぬける感じもありませんでした。

 

後、強いてあげるなら僕みたいな非力な感じだともう少し軽くなった方がいい感じがしました。初速のスピードにのるまでが脚を使う感じがしました。

 

ファーストインプレッションですが、お世辞ぬきにかなり良いです!

 

もっと乗り込んでみます!

 

逐次乗った印象を連絡いただけそうです。穴なしリムのカーボンホイールですがとても参考になると思います。

キンリンXR31T・RT 24/28hのインプレいただきました

キンリンキンリンXR31T・RT 24/28hをお買い上げいただいた方よりインプレいただきました。お買い上げいただいたときに情報はシェアしたいとお願いいたしました。参考になると思います。

謙遜された書きぶりですが若いときにはバレーボールをされていたアスリートだと伺っています。

以下インプレです。

僭越ながら旧レーシング3との比較しましたのでご報告させていただきました。

 

月2〜3回のポタリング程度で50歳を超えた貧脚オヤジの感想です。インターハイに出場された方や実業団の方のインプレのは比較にならず、シロウト丸出しでブログネタにもならないと思いますが、参考になる箇所があればと思いご連絡させていただきました。

 

タイヤ等は先日ご連絡しました旧レーシング3に装着していたものを移行した

パナレーサー RACE L evo3 25C、ビットリアラテックス チューブのままです。

ちなみに私の体重は76kg前後です。

コロナで外出もままならない状況もひと段落しましたので、このオールラウンドなホイールを使いこなせるようにトレーニングします。

 

重量

旧レーシング3

F:675g、R:925g(リムテープ不要、クイックなし)です。当方の24/28hxr31T/RTのセットと比較して下さい。

 

ゼロ発進・加速性能

旧レーシング3はしなりながら発進&加速する感覚で、体重があるためか?24/28hxr31T/RTのセットと比較するとマイルドです。

24/28hxr31T/RTのセットはスポーク数とリム剛性の差も影響してると思いますが、ゼロ発進&加速時も路面をしっかり掴んで走ります。

 

ハンドリング

旧レーシング3はナローリムのためかクイックでホイールが先に動き出してから車体が追従するような感じです。

 

24/28hxr31T/RTのセットの方が車体と一体となって挙動する感じで安定しています。

 

巡航

24/28hxr31T/RTのセットの方が30km/h巡航が楽に維持できました。旧レーシング3は、減速し出すのも早いですね。

フロントはレーシング3では意識しなかった風切り音が聞こえる様になり、サピムCX-RAYのエアロ効果が高くなっていると感じました。

ヒルクライム(勝尾寺:西田橋ルート) 

旧レーシング3のシッティング時は、引き足も含めてケイデンスで回せてました。

ダンシング時は、ナローリムのためが車体の倒れ込みが大きく横方向にパワーが逃げていて特にフロントが顕著でした。車体を引き起こす動作も必要でした。

24/28hxr31T/RTのセットのシッティング時は、リム重量があるためか?貧脚の私には引き足で回しにくかった(引き足で休めなかった)です。

ダンシング時は、直立性が強く車体が自然に起き上がり、且つ前に進む感覚です。体力&脚力のある方なら、24/28hxr31T/RTのセットの方が速いですね。

以上がインプレ内容です。

ホイールを作った本人より乗っていただいている方の印象のほうが説得力はあります。

キンリンのXR31T・RT(TNIのAL31W)で作ったホイールは優秀と思っています。コストパフォーマンスが高く性能は優秀です。

AL31Wリムで作ったホイール、インプレいただきました

TNIのAL22で作ったホイールをお求めいただいている方からホイール作製の依頼を受けました。2セットめのご注文です。

上写真は最初のホイールです。前後1353gです。

ハブを手に入れたのでホイールを提案してほしいとのことでした。ハブはシマノDURA9000 24h HB6500 24hとのこと、フロント用のハブは珍しいと思います。

私のほうからTNIのリムを提案しました。AL31WはキンリンのXR31Tと同じリムです。オフセットリムも販売されていますので24穴リムで後輪はオフセットリムを使うことでお勧めいたしました。

スポークは星の#14・15の段付きバテッドで作ることで了解いただきました。

ハブデータはあるのですが確認のため計測します。リムERDもメーカーの発表があるのですがこれはしっかりと測る必要があります。スポーク長はWheelproのソフトで計算しています。

 

一度AL22の軽量ホイールをお買い上げいただいていますので比較しやすいです。感想をいただくまでは少し心配しました。

以下、印象を連絡いただきましたメール内容です。

前回購入の軽量ホイールより今回作っていただいたホイールは少し重いですが、平坦な道では加速性能と巡航速度は以前よりも楽に出せるようになりました。峠ではシッティングも良く進みダンシングでは前後硬くなり進みやすいく全体の剛性が上がったかんじです。
ダウンヒルでは道路の凸凹はきっちりショックを吸収して、狙い通りのラインドリができ安心して下れます。
バイクで例えると高級なサスペンションに交換した感じです。
ロングライドが楽しみです。
今回僕のオーダー通りに作って頂き大変満足しています。 

比較するホイールが有ると分かりやすいです。

 

2か月で2セットご注文いただきました。両ホイールのタイプが違いますので比較しやすいです。

ロードバイクには1ロード2ホイールのセオリーがありますが理想的な楽しみ方です。

 

奥様とご一緒にロードバイクライフを楽しんでおられます。いい趣味が見つかって本当に良かったといっておられました。私もほんの少しだけお手伝いができてうれしいです。